幻想郷は夢を見る。   作:咏夢

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前回に続き、ほとんど過去話です(T-T)

ごめんなさい、何せやることが消えて((殴

頑張ります!


変わらぬ冬の大三角

「"冬の大三角―ウィンタートリリンガル―"!!!」

 

私は叫んで片手を上げる。妖夢も身構える。

私の上には、私でも解読出来ない魔法陣が浮かぶ。特に意味はないけれど、私は空中に三角形を描き呟く。

 

「ペテルギウス、プロキオン、シリウス……発動ッ!!!」

 

魔法陣から三角形が回転しながら無数の星が放たれる。

始めはしっかりと切り裂いていた妖夢も、星が増えるにつれ動きが荒れてきた。そして遂に中庭を光が包み込んだ。

 

――――――――――

 

その後、私は妖夢に土下座した。手加減というものを知らない出来立ての能力は、中庭の植え込みを三分の一ほど吹っ飛ばしてしまったのだ。

 

(ちょっとやり過ぎちゃったよねぇ……)

 

布団の中、私は額に手の甲を当てて微睡む。今までの事を思い返すと、本当に現実離れした世界だ。いや、もしかして現実ではないのかもしれない。

私は夢に墜ちるついでに、思い返す範囲を広げる。

 

 

 

あの日、2月くらいだっただろうか。少し田舎の私たちの学校は、屋上から星が見えた。

その星を見上げながら、私は屋上の柵の外、つまり一歩足を踏み出せば……。

 

『もう……イヤだよ……』

 

私は死にたかったのだ。本気で踏み出そうとした、その時だった。

上空、月の見えないその暗空に一等星、だろうか。

煌めく星が三角形を描いていた。そしてその周りを無数の星が駆け抜けていく。

 

『綺麗……』

 

涙もそのままに、結局誰かからの通報で家に送られるまで、私は流星群を眺めていたのだ。

 

――――――――

 

(あの時からだっけ……異世界の夢を見るようになったのって)

 

そう、あの時から私は異世界……もしかしたらこの世界の夢を見るようになったのだ。もちろん、他の夢も見た。それでも、大体の夢はざっとこんな感じだった。

何か事件が起きる→誰かが(主に魔理沙だったけど)解決しに行く→万事解決

という感じだ。私の存在は無になっていたが、とても面白かった。その夢は私の生き甲斐と言ったって過言じゃなかったのだ。

 

「私はその世界にいるってことでいいのかな……?」

「さぁね、それはまだ解らないわ」

「!!?」

 

布団から跳ね起きると、背後にはスキマに肘をつく紫がいた。

 

「い、いつから居たんですか!!?ていうか読心術あるんですか止めてください!!」

「ふふふ……意識の境目なんて、案外薄いものよ」

 

本当にここは恐ろしい人しかいない。というか、今気づいたがここには人里とか無いのだろうか?人ならざる者にしか会ってない気がしてならない。

 

「まぁ、落ち着いて眠りなさいな。」

 

――貴女の夢はとても貴重なのよ……

 

その言葉は、夢なのか分からなかった。

 

 

 

 

 




ありがとうございました!

次回は……どうしましょう?
アリスとの回を考えています!
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