幻想郷は夢を見る。   作:咏夢

5 / 76
感想初めて貰えました!嬉しいです!

これからも励んでいきたいですね!はい!


品定めと隠された力

「おっし!着いたぜ!」

 

魔理沙が元気な声を上げる。地に足が付いたのを確認して、私は超加速で瞑っていた目を開いた。

そこには古ぼけた独特な雰囲気の神社が建っていた。

境内はとてもキレイで、人が来ているのかと心配になるほどだった。

 

「あ、参拝客なんて微塵も来ねぇから気にしなくていいぜ?掃除好きなだけ。」

 

手をヒラヒラしながら、魔理沙は神社に向かって叫んだ。

 

「霊夢~!居るんだろ~?」

 

すると奥で物音がして、神社の脇の家のような所から女の子がひょっこり顔を出した。口には煎餅、手には湯飲みという妙な格好だが、身につけた紅い巫女服には見覚えがあった。

 

「あぁ、さっきのね。人里のじゃ無かったって訳?」

「おう。多分外来人だぜ。」

 

魔理沙が私の事を指差して言うと、霊夢と呼ばれた女の子はお祓い棒を片手に、こちらに来た。

 

「まぁ一応だけれど、私は博麗霊夢よ。宜しくしないけど。」

「へっ?」

 

つい間抜けな声が出てしまう。宜しくしないけどってどういうことだろう?

 

「あー、まぁすぐに外の世界に帰すから、って事なんだろうな。」

 

私の不思議な顔を見て、魔理沙が半笑いで付け足してくれる。あぁそうか。ここが異世界なら、私は帰らなくちゃいけないんだ。

 

「…まぁ一応能力とか調べてみる?」

 

霊夢も少し気まずくなったのかそう切り出した。

魔理沙もそれがいい、と私の手を引いて、中庭へと移動した。

 

―――――――

 

「じゃあ、この札を持って。念じてみて。」

 

念じろってどうするんだろう…そう思いつつ、今までの事を思い出す。

ふと浮かんだのは、木漏れ日に照らされたあの星たちだった。

 

「おぉ……!」

「へぇ……」

 

魔理沙と霊夢の呟きによって、私は慌てて目を開けた。

札には星が描かれ、私の周りにはキラキラとした光が舞っていた。

 

「まだ能力の制御が難しいようね……私がアイツを叩き起こしに行く間に、練習してみたらどう?」

 

霊夢はそう言うが、私はふと疑問に思う。

 

「すぐに戻っちゃうのに、練習……ですか?」

 

霊夢は面倒な顔をして、ポツポツと説明してくれた。

 

「ここに来た以上、帰るまで安全ということはほぼ無いわ。それに、1度ここに来たということは……」

「ここに来る何かしらの原因がある、と……」

 

私は脳内を整理するため、ポツリと口を挟んだ。

 

「そう言うことよ。まぁ別にどうとでもしなさい。いざとなれば、護るくらいはしてあげるし、ね。」

 

私は、少し優しい笑みを口に浮かべて飛んでいった霊夢を見送りながら、ここに来た理由を考えていた。

 

 

 




ありがとうございました!

感想、評価お願いいたします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。