幻想郷は夢を見る。   作:咏夢

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どうも、お久しぶり、ではない?咏夢です。

GWに全然進まなかった……後悔しかない。いや楽しかったけど。

魔理沙とパチュリーが組んだら強い。(確信)


叫、狂、恐

元旦の翌日、宴会の片付けも終わってやることもないので、霊夢、魔理沙と駄弁っていると、ついに霊夢が口を開いた。

 

 

「それで……年も越しちゃったわよ?どうすんのアンタ」

「……それを言われると何とも言いようが無いんだがな」

 

確かに彼女を探す、と意気込んだはいいが、どうすれば良いのかは分からない。そもそも此所にいて会えるのかも分からないのだ。

 

「とりあえず、彼女の事をもっと知りたい、かな。情報は多い方が良いだろうし……」

「まぁそれが妥当よね。そしたら紅魔館かしら?」

「んーそうだな。お?」

 

噂をすれば、と魔理沙が呟き指さしたのは、大きな日傘片手に焦ったように石段を上り走ってくる人影だった。

 

「……む!れ……む!霊夢っ!た、助けて霊、夢!」

「うわぁっ!?ちょ、レミリア?な、大丈夫?」

「っはぁ、はぁ……っ」

 

猛ダッシュで駆け寄ってきたレミリアは霊夢に飛びつき肩を掴むと、息を切らして助けを求めた。

 

「……てか、レミリアが助けを求めるってどんな事態だよ?お前一人でどうにかなるだろ、普通。」

「そうだぜ。それにお前には美鈴とか咲夜もいるだろ?それが一体何でこんなとこまで……」

「む、こんな山奥で悪かったわね。で、レミリア。何があったのかホントに説明してくれないかしら?」

 

こくこくと頷くレミリアを縁側に座らせようとすると、何故か拒まれた。レミリアはそのまま捲し立てた。

 

「フランがっフランが狂ってっそれで……それで、美鈴が止めにかかったの。いつもなら、それで終わるのに……なのに……っ!……美鈴が、死にそうなの……。」

「「っ!!!」」

「……今は咲夜とパチュリーで結界に閉じ込めてる……でも……それも、いつまで持つか……っ!嫌、嫌よ……私、どうすれば……っあ、あぁ……」

 

膝から崩れ落ちるレミリアに、霊夢もさすがに動揺したのか、日傘を差し直してゆっくり言った。

 

「大丈夫よ、今までだって、パチュリー達……貴女の家族は、フランに負けたりなんてしなかったでしょ?少し落ち着きなさい。さ、入って……。」

 

霊夢がレミリアの手を引いて、丁寧に居間に通す。ふと、魔理沙に肩を叩かれ、私は頷いた。フランを止めに行くのだ。

私は、レミリアの死角の位置に移動して羽を広げた。小さな蝙蝠のような羽に、全神経を集中させて静かに飛び上がる。隣を見ると、魔理沙が既に箒に跨がっていた。

私達はもう一度頷きあい、紅魔館へと加速した。

 

――――――

 

「着いた、ぜ……」

「おう……」

 

分かりきっている事でも口に出していないと、この禍々しい空気に飲まれそうだ。魔理沙は一つ息を飲むと、無惨に砕け散った門へと降りていった。

その後を追うと、中庭や館の外観が見えてきた。中庭の花壇は跡形も無く、ただ数メートルあるクレーターと化していた。館の窓はほぼ吹き飛び、時折小さな火花や閃光が見える。これは急いだ方が良さそうだ。

 

「咲夜ーっ!パチュリーっ!何処だ、返事しろっ!」

「美鈴ーっ」

 

やはり焦りの見てとれる魔理沙は、広い敷地内を見渡して叫ぶ。二人の声が谺する中庭に、忽然と人が現れる。と、同時に館の玄関ホールが大破した。

 

「おいっ!大丈夫か?!……っ!」

「どうしたんだ?!」

「い、妹様が……パチュリー、様を……」

 

時を止めて何とか生き延びた咲夜は、息絶え絶えにパチュリーの危機を伝えた。刹那、私の脇を光が飛んでいく。

魔理沙だ。今までに見たことのないスピードで、開け放たれた扉へと突っ込んでいった。慌てて後を追うと、そこには残酷な風景が広がっていた。

 

花瓶は砕け散り、シャンデリアは原型を留めず、カーペットは音を発てて燃えている。その大階段の上にフランはいた。

 

「っ!パチュリー!?」

「……!」

 

『誰か悪夢だと言ってくれ』そう呟いたのは私か魔理沙か。もしかしたら両方かもしれない。

 

カーペットから転げたような位置に、パチュリーは倒れていた。周りには傷ついた分厚い本が何冊も乱雑に積み重なり、近くに悪魔のような少女が指を微かに動かして同じく倒れていた。

魔理沙がきゅっと唇を引き締め駆け寄ろうとした時だった。何かが、魔理沙の目の前に突き刺さる。その何かは周りを即座に燃やし始め、恐ろしいほどの殺気を放っている。

            ..

「邪魔しちゃダメでしょ?それは私の獲物だもの。」

「……フラン、パチュリーが何だって?」

「!待て魔理沙!今はまだ……っ」

 

魔理沙が突如目の色を変えた、そう気づき声をかけた時にはもう遅い。魔理沙は箒を手に紅い床を強く蹴った。そのままサーフィンのように立ち上がり、八卦炉を持った手を勢いよく上げる。

 

「"マスター……スパーク"っ!」

 

虹色のレーザーは吸い込まれるようにフランへぶち当たる……はずだった。

 

「……甘いわ」

「!?」

「魔理沙!」

 

刹那、大爆発。

私は意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ありがとうございました!

感想等お願いいたします!

最近やっとUAの意味が判りました(笑)
ありがとうございます!
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