幻想郷は夢を見る。   作:咏夢

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また、指摘があった部分等、少し修正を加えました!



BBAとスペルと誘いと

「いや、その……力量を誤ったと言いますか……」

 

ついしどろもどろになってしまう私を、……おばさんは鋭い目で見ていた。

見下ろされるという位置関係もあってか、私はついに口を閉じてしまう。

 

「紫、あんた怖いわよ。」

「あらそう?」

 

霊夢の声かけで、ようやく私から目を離した……おばさんは、ゆったりと降りてきた。

そして、……おばさんが言った。

 

「私はおばさんじゃないわ。紫よ。」

 

と。……あれ。

 

「ど、どうして解ったんですか!?あ、いや思ってないです!違うんです!ごめっごめんなさい!?」

「魅空羽……あんた、そんなに慌てなくても良いのよ?」

 

半ば気圧されたような霊夢の声にハッとすると、おばさん、もとい紫さんは柔らかな微笑み……とは言いがたいが笑っていた。

 

「霊夢ったら、いつにも増して叩き起こしにかかるんですもの。余程の事かと思ったら外来人じゃないの。」

「……別に、私はいつも通りだったじゃない。」

 

ふいと顔を反らす霊夢は、そのまま紫に尋ねた。

 

「で?どうなのよ、実際。」

「うふふ。……気付いてるんでしょう?」

「……勘が良すぎるってのも罪なものねぇ」

 

意味の分からない会話を呆然と聞いていると、魔理沙が前に出た。

 

「意味分かんないぜ……何なんだ?もしかして、魅空羽が特別だったりするのか?」

 

霊夢は、紫に催促の目を向けた。見てとれるほどなのだから、余程の事なのかと息を飲む。

が、紫から発せられたのは予想外の事だった。

 

「霊夢と魔理沙、魅空羽と"弾幕ごっこ"してみて。」

「……は?」「えっ?」「は、はい?」

 

三人が呆けた声を上げるのにも構わず、観戦といった様子で紫は縁側に腰かけた。

ようやく霊夢が紫に突っかかる。

 

「な、何考えてるのよ?そういうんじゃないでしょ」

「そうだぜ!それに魅空羽はまだスペルカードも持ってないんだぞ!?」

 

魔理沙が声を上げると、紫はキョトンとして言った。

 

「あら、スペルなら大丈夫よ。さっきだってどうにかなってたじゃない?」

「そ、それは……!私の俄中二病的センスがっ……!」

「その小2だか何だかは知らんが、さっきのは偶然じゃないのか?」

 

魔理沙もさらに言ってくれるが、紫に気にした様子はない。

霊夢が諦めたように、白い札を渡してきた。じっくり見てみると、少し光るのが分かる。

 

「それがスペルカードよ。まぁ、まだ技が書いてないけど。」

 

そして霊夢は自分のスペルカードを見せてくれた。

"夢想封印"と、達筆で刻まれている。

魔理沙も見せてくれた。"Masterspark"と筆記体で綴られたカードは、とても眩しく見えた。

 

「さぁ、始めましょ。審判は私がするわ。」

 

紫が言うと、魔理沙と霊夢が宙へと舞う。

適度な距離をとり、今までとは違う余裕の笑みでいる二人に、私は初めて恐れを覚えた。

 

 




ありがとうございました!

魅空羽死ぬんじゃ…。

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