それではスタートです。
1 兵鬼 薫VS巡 巴柄【前編】
神獄界………そこは欲深き悪神に邪神、屑転生者を投獄し永遠の絶望、苦しみを味あわせる世界…………この世界を統治する元転生者にして神獄神、荒神 零夜は今日もまた椅子に座りながら、投獄された屑転生者の書類に目を通していた。
「えぇ~と……こいつは【魔法少女リリカルなのは】、こっちは【インフィニット・ストラトス】…………でもってこっちは、ちっ!【ハイスクールD×D】か……どう考えてもこの作品ばっかに集まりすぎだろ…………確かにハーレム狙いの屑共には目がないからな……」
「零夜さん。【閃乱カグラ】と【ソードアート・オンライン】、そして【とあるシリーズ】の屑リストの追加持って来たよ~」
「あぁ、そこに置いといてくれ」
「了解っと」
ナチスドイツの軍服をモチーフとした黒一色の軍服を身に纏い、左腰に刀を挿して赤いマントを靡かせ、頭に炎を象った金色の装飾を着けた軍帽を被った赤髪で蒼い瞳の女性は執務室へ入室すると、リストの束を零夜の机の側に置いた。
「悪いな、遊びに来てくれたのに手伝わせて……」
「ううん、別に気にしてないよ。あれ?」
女性は零夜の机に落ちた一枚の紙を拾う。
「零夜さん、これ落ちてたよ」
「お、悪いな」
「ねぇ、零夜さん。そこに書かれてる可愛い娘ちゃんって、確かハイスクールD×Dのソーナ・シトリー眷属騎士の……えっとぉ~、巡 巴柄ちゃん……だったよね?」
「ん?あぁ……彼女か。まぁ、ちょっと訳有りでな」
「ふぅ~ん。訳有りねぇ………」
零夜の訳有りと言う言葉に反応し、女性は興味深そうに黒く純粋な笑みを浮かべた。
薫side
「さぁ~てと………先ずは巴柄ちゃんと彼氏のイッセー君を探しますか……と言っても何処に住んでるかわかんなきゃ意味無いけどね……」
アタシは零夜さんに、憑依転生した巴柄ちゃんが住んでるD×D世界への出張許可を貰ってやって来た。狙いは巴柄ちゃん (転) に会いに来た事と、この町に居る無能……もとい失禁姫をからかいに来た事。
零夜さんからは、この町を仕切っている日本神話勢に話をつけているから心配は無さそうだけど…………アタシとしては、堅苦しいのは勘弁して欲しいんだよねぇ~
「…………この気配は……」
感じた気配ははぐれ悪魔が7匹…………こっちにやって来るのが悪魔四匹と……二人の人間で神器持ち…………失禁眷属と日本神話勢かな?
こっから近くだと……はぐれの気配が強いから、アタシが行けば問題無いよね?
「おっ、居た居た♪」
少し歩くとそこには金髪褐色のカップルに犬や猫、鴉の残骸を貪る人間と動物を混ぜ合わせた7匹の異形達が居た。
どうせ、何処ぞのアホ悪魔貴族が無理矢理眷属にして調子こいて殺されて暴走したんだろうな…………少し同情するよ。
『グガ!ゴ馳走ダゾ!!』
『シカモ女ダ!』
『オレガ先ニ犯ス!!』
『何言ッテンダ!オレガヤル!!!』
前言撤回、同情酌量の余地無しだわ。そう考えてたら上半身裸で長い黒髪に下半身が蜘蛛の女が息を荒くしながらアタシに向かって残酷に笑う。
『運ガ悪カッタナ?心配スルナ、コイツ等ガ存分ニ犯シタ後に私モ一緒ニ骨ノ髄マデシャブリナガラ残サズ食ッテヤルカラサァ……』
《お願いです!逃げてください!!私はもう、誰も殺したくないんです……!お願い……!!》
はぐれ悪魔の言葉をスルーするけど、少しだけこの悪魔から心の声が聞こえた…………
この悪魔の感じは…………昔のアタシに似てる……………
同情酌量の余地無しも前言撤回だね、こりゃ?
「あっそ、んじゃアンタ等………ここで全滅させても問題無いよね?答えは聞かないけどさ♪」
アタシははぐれ共に向かって黒い笑みを見せると同時に、身体からどす黒く膨大な闇の魔力オーラを発生させて辺り一面を覆い尽くす。
辺りが闇で覆われて行くのにはぐれ共は目を見開き、慌てだした。
『ナ、ナンダコレハ!?』
「冥土の土産に教えてやるよ…………これがアタシの固有能力……
アタシははぐれ共の足元に広げた闇へ、右手を翳した。
「【
すると、闇はアタシの右手へと吸収されるとはぐれ共は少しずつ闇へと引きずり込まれる。
『カ、身体ガ沈ム!?』
『オマエ!
「違うね?アタシは深淵の闇を司りし女帝………そのあだ名をしっかりと腐った脳ミソに刻みこんどきな………ハァッ!!!」
アタシは闇の引力を増幅させると、はぐれ達が闇へと沈むスピードが上がる。必死にもがこうとしてる奴もいるけど無駄だよ…………闇の引力には誰であろうと逃れられないんだからね?
「心配いらないさ……時期にあの世へ行けるよ…………アタシの闇と同化するまでねぇ……」
『イ、イヤダァァァァァァァ!!!』
『タ、タスケ……』
『ガボガボ……ボァァァァッ!!??』
『シ、シニタクナイィィィィィ!!!!』
はぐれ共は叫びながら、抵抗するけど…………ドンドン闇へ引きずり込まれて最終的に全員が深淵へと沈んで行った。
《あり……が…………とう………》
はぐれ共が闇へと沈んだ後……アタシの頭に、泣きながら感謝するあの声が響いた。
もし…………もしも、あのはぐれになる前のあの娘とこんな違う出会いがあったのなら……友達になってたかも知れない………
アタシは彼女の冥福を祈りながら軍帽を深く被りつつ瞳を閉じ、その場を後にしようとすると…………
「待ちなさい!!」
「ん?」
「貴女は何者なの?ここが私の領土と知っての事かしら?」
後ろから声がしたので、振り向くとそこには駒王学園の制服を着た一団……失禁姫ことこの世界のリアス・グレモリー率いる眷属御一行がやって来てた。アタシの目的の1つが現れたのを確認すると、わざとらしく声をかけてみる。
「あぁ~……噂で聞いたけど、アンタがこの町の管理人さんって感じ?」
「そうよ、私はグレモリー家次期当主にしてこの領土を管理するリアス・グレモリーよ!」
「あ~そぉ……う~んと、アタシの記憶が確かなら2つほどあるけど…………一つはこの町は日本神話勢の領土でアンタみたいな貴族の半端者が治める領土じゃないって事。もう1つは、アンタには後が無いって事だよねぇ?」
「……何が言いたいのかしら?」
「そりゃあねアンタ。無能なクセに日本神話勢の神器持ち二人に喧嘩売った挙げ句に返り討ちに遭って、魔王である兄貴様や悪魔勢に無様な醜態晒して、当主剥奪されるのを釘を刺されて必死こいて丁寧に管理してる……ちゃんちゃら可笑しくない?」
おぉ、おぉプルプルと逆立っちゃってまぁ……眉をひくつかせて怒ってる…………自分がして来た事なのに逆上しちゃってまぁ…………
「はぁ……ま、アタシには無関係な話だけどね?さっさと帰んな糞蝙蝠………否、失禁姫様御一行が正しかったかねぇ?」
「コロス!!!」
「リアス止めろ!!」
「部長、落ち着いてください!!」
「放しなさい!!この無礼者を殺さないと気がすまないの!!!王の命令よ、放しなさい!!!!」
「あの女もおそらく日本神話勢の一員だ。ここで、お前がアイツを殺す様な事をすればお前自身どうなるかわかっているのだろう!?」
殺気全快でアタシを殺ろうとする失禁に、必死こいて止める眷属達。アタシは滑稽だなと思いながら、踵を返して立ち去ろうとすると…………
「一体何だ?この状況………」
アタシの目の前に刀を腰に挿した男女カップルがやって来ていた。
「クフフ♪巡 巴柄ちゃん…………だよね?」
「もしかして……貴女が兵鬼 薫さんですか?」
「そ、アタシこそは吸血神龍にして『
こうしてアタシはお目当ての娘……巡 巴柄ちゃんとその彼氏である兵藤 一誠君に邂逅したのであった。
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キャスト
兵鬼 薫:小清水亜美
巡 巴柄:安野希世乃
兵藤 一誠:梶裕貴
リアス・グレモリー:日笠陽子
クリス・ベオウルフ:平田宏美
木場 祐斗:野島健児
はぐれ悪魔:今井麻美
荒神 零夜:櫻井孝宏
いかがでしたか?
今回のコラボにご協力してくださったゼロさん、ありがとうございました。
次回は薫と巴柄が激突!?乞うご期待!!