煉獄の義姉弟   作:悪維持

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前回と引き続きogachanさんとのコラボをお送りします!

果たしてリエラと邂逅した薫はどうなるのか?

それではスタートです!


2 煉獄の女帝と滅姫の妹(2)

 

薫side

 

 

アタシは今、目前にいる集団の真ん中にいる長い黒髪に緋色の瞳を持つ娘の言葉に少しだけ困惑していた。

 

そう、本来【ハイスクールD×D】の世界では駒王町の管理はリアス・グレモリーだと把握していた。

 

けど、黒髪の娘はリエラ・グレモリーと名乗っていた。まるでリアスの妹だと言わんばかりのだ………それに、横にいる黒の長髪に黒の縞模様が入った濃い抹茶色の着物を着崩した状態で纏った女の他にも見知ったのが二人いる。

 

それは現赤龍帝の兵藤 一誠と、リアスの戦車である塔城 小猫………

 

 

 

ちょいと鎌かけて見ようかねぇ?

 

 

 

「ははっ……あれあれぇ~?可笑しいねぇ、おい……確かこの町の管理人はリアス・グレモリーって名前だったんだけども………何?いつぐらいから管理人が変わったのかな?」

 

 

「……その質問の答えは二つある。一つ目、リアスは双子の姉で、私はその妹だと言うこと。二つ目、姉上はグレモリー家の次期当主を担う方だ……いつまでも人間界で遊んでいる訳にもいかないのでな。何の役割もない私がこの町の領主となった…………それが答えだ。さて、今度は此方の質問に答えてもらおうか?」

 

 

「へぇ……でも、嫌だと言ったら……「こうするけどねぇ?」なっ!?」

 

 

 

逃げようと後ろに下がると、其処にはさっきまでアイツ……リエラの横に居たはずの黒髪の女がいつの間にか後ろに居て、アタシの首もとに長ドスを突きつけていた。

 

 

 

「悪いねぇ、後ろ……取らせてもらったよ」

 

 

「おいおい、気配が感じなかったけど何?アンタテレポート能力者か何か?」

 

 

「今はリエラが質問してる番だからさ……後で教えてあげるよ」

 

 

「種明かしはお預けってこと……まぁ、しゃあないか。良いよ幾つか答えてあげる」

 

 

「では聞く……貴様は何者だ?姉上の事を知っているのなら裏の事情も知っているはずだ」

 

 

「何者か……ねぇ?アタシは兵鬼 薫。裏の事情を知ってる通りすがりの転生者狩りだよ……新しい駒王の管理人さん」

 

 

「転生者狩り?なんだそれは」

 

 

「今言った通り、転生者を狩る事を生業としてんのさ。まぁ……ざっくり言うと、アタシは最凶最悪の実力者……な感じかねぇ?」

 

 

「つまりは……最強と言う事か?」

 

 

「そう思ってもらって構わない……そして、今回此処に現れたのも仕事の一環ってワケ」

 

 

「………なら、はぐれ悪魔ネディを殺したのも……」

 

 

「あぁ、アタシの獲物だったってことさ。こんぐらいで良い?もうそろそろ物騒なモノを首から離してくんないと生きてる実感が湧かなくてね……」

 

 

「…………」

 

 

 

アタシは苦笑しながら長ドスを持った女に視線を向けると、リエラは一度考えこむと再び口を開く。

 

 

 

「リナ、もういいぞ」

 

 

「はいは~い」

 

 

 

リエラがそう言うと、リナっていう黒髪の女は軽く返事をしながら長ドスを首もとから離してくれた。

 

 

 

「ふぃ~、ひとまずは信じてくれたって感じかな?」

 

 

「いや、もう1つだけ聞かせてくれ……其処に置いてあるバラは何だ?」

 

 

「…………そのバラはアタシが殺したはぐれ悪魔の……ネディへ渡した弔いの花だ」

 

 

「弔いの……花?」

 

 

「そうさ………アンタも貴族悪魔の端くれなら知ってんでしょ?はぐれ悪魔のほとんどが腐った貴族悪魔によって無理矢理転生されてるって、その転生させられたのが珍しい種族に、神器所有者………容姿端麗か若い女性だとかね。そして、主による虐待……強姦………心の不安定…………そんなストレスが重ね重なって殺害し、悪魔の駒の魔力が暴走し異形に変貌……その後は言わなくても……アンタ等ならわかるでしょ?」

 

 

「……それじゃあ、その花は…………」

 

 

「………だから言ったろ?弔いの花だって……もう良いかな?アタシはこれで失礼させて「待ってくれ」…………なに?アタシは今気が立ってんだけど」

 

 

 

アタシは話を終えてその場から去ろうとすると、リエラが呼び止める。

 

 

アタシを見つめるリエラの目は真剣さと一緒に、瞳の奥から伝わる野心を感じた。まるでアタシ達の育て親にして、大切な人であるヴラドさんの様な瞳を…………

 

 

 

「最後に……私の夢を聞いて欲しい」

 

 

「アンタの夢?」

 

 

「あぁ……私の夢は、この世界の(ことわり)全部を塗り変える事だ。腐敗した冥界の改革、そして此処にいる仲間や大切なモノ達を守る為に……だが、私はまだ無力だ……もっとだ、もっと力を蓄えないといけない!世界全てを変える力が!!」

 

 

「………ねぇ、その夢の中には貴族悪魔による悪魔の駒の乱用防止やはぐれ悪魔の保護も加わってるの?」

 

 

「あぁ」

 

 

「……なら、アンタの夢の実現をアタシに手伝わせろ………だけど条件付きだ。アンタが新しく作り直した世界に二度とネディの様なはぐれ悪魔を出すな…………それさえ守ってくれるなら、アタシはどんなことでもやってやる!貴族悪魔や敵対する奴等を全部『宵闇』で切り捨てる!!アンタの夢の邪魔になるモノはアタシの闇に沈めてやる!!」

 

 

 

アタシは闇の魔力を放出しながらリエラに近づいて、腰から『宵闇』を抜いて切っ先をリエラの目前に向けながら叫ぶ。

 

 

 

「誓え!リエラ・グレモリー!!もしもこの腐った世界を変える力を得る覚悟があるのなら、今この場でアタシと契約しろ!!テメェの野心を、今持つ権力を、此処にいる信頼できる仲間達と共に変える力を腐った世界全部にぶつけてみろ!!!」

 

 

「……それは、力を貸してくれると受け取っても良いか?」

 

 

「アタシに二言はねぇ、この魔剣『宵闇』の刃と煉獄の炎に誓う…………どうする?」

 

 

 

アタシの言葉に、リエラはくすりと笑うと手を出してきた。

 

 

 

「わかった、貴様と契約しよう………私に力を貸してくれ兵鬼」

 

 

「はっ!契約成立だな?それとアタシの事は薫でかまわないさ……リエラ」

 

 

「わかったよ、薫」

 

 

 

アタシはリエラの手を握り、笑みをこぼした。その後、アタシはもう一度ネディへの冥福をリエラ達四人と一緒に祈った後に別れ、ネディの魂を《神獄界》へと送還する為にクライナーNを走らせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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キャスト

 

 

兵鬼 薫:小清水亜美

 

 

 

 

リエラ・グレモリー:堀江由衣

 

 

奴良 リナ:桑島法子

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたか?

そして、今回のコラボを了承していただいたogachanさん、ありがとうございました!!


それではまた次回、お会いしましょう!!
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