今回はオリジナルの鬼の登場と、妖世館での出来事を送ります。
それではスタート!!
9代目魔化魍の王、安倍 幽冥が居を構える館ー妖世館から少し離れた森林では……奇妙な鎧を纏った鬼の様なモノ達四人が歩いていた。
一人は頭に龍の二本角が生えた青の身体で、背中に斧に近い大剣を背負い、左肩に「東」の漢字が刻まれている鬼。
一人は頭に一本角を生やした赤い身体で出る所は出て、引っ込む所は引っ込んでいるプロモーションな身体を持ち、周りには主に鳳凰を思わせる装飾が施され、右手には尺八を模した長槍を持っており、腹部に「南」の漢字が刻まれている鬼。
一人は頭に短い角を二本生やした白の身体に黒の縞模様が所々あり、虎をイメージさせる風貌を持つ、腰には三節棍の様なモノが装着しており、右肩に「西」の漢字が刻まれている鬼。
一人は太く大きな一本角を生やした深緑の身体で、筋肉が強調した身体つきで背中には巴の模様が彫られた亀の様な巨大な甲羅を背負っており、胸元には「北」の漢字が刻まれている。
この四人の名は上から
そんな中、赤い鬼 ー 雀鬼は一旦立止まり、持っていた尺八型の音撃管尺八 朱雀を放り投げる。
「ねぇ、龍鬼~ ここで間違い無いの?魔化魍達が集まって潜伏してるって所……もう足がパンパンよぉ~」
「喚くな、雀鬼!こっちはストレス蓄積しちまっててイライラしてんだ……少しは黙ってろ!!」
「うっさいわね玄鬼!!そのイライラの原因……どうせ、彼女にでも逃げられたんでしょ?まぁ、そんな顔じゃあ逃げられるわよねぇ、ブサイクだから。アハハ!可愛そぉ~にねぇ~~?」
「んだとぉ!調子にノンなよこのアマが!!?」
「止めろ雀鬼、玄鬼。俺達の目的はここに潜伏されている魔化魍共の討伐だ……それを忘れたか?」
「い、嫌ぁね~龍鬼!わ、忘れてないわよ……」
「そ、そうだぜ大将!忘れてねぇって!!」
「それなら良い……仕方ない一旦休憩だ。五分後に出発するぞ」
雀鬼と玄鬼の口喧嘩を威圧感だけで沈ませた龍鬼は一時休憩を宣言する。威圧の対象であった雀鬼と玄鬼の二名はホッと胸を撫で下ろした後に休憩を取り始め、唯一言葉を発さなかった虎鬼は近くの木々に腰をかけてポケットから一枚の写真を取り出す。その写真には紫のショートカットにピンク色のヘアバンドを着けた切れ長の少女と額を隠す程度に伸びた黒髪の少女が笑顔を見せながら写っており、背景には学校が立ち少女二名は学生服を着込み、卒業証書が入った筒を持っていた。
そして虎鬼は鬼面の裏側の瞳から一筋の涙をこぼし、呟いた。
「……何処にいるの?…………会いたい…………会いたいよ…………あぐり…………」
場所は変わり、ここは妖世館のとある一室。
その一室には、かつて北海道第一支部で働いていた調鬼こと月村 あぐりが窓際で綺麗な青空を眺めつつ、かつての友人を思い出しながら黄昏ていた。
彼女は北海道で幽冥達に出会う以前に、幽冥の姉である(転生前は兄) 安倍
「…………あや……」
《クルルウウゥゥ》
「?……あぁ、
そんな時、鳴き声が聞こえると同時に扉から赤と黄色のオッドアイの瞳に、尻尾の先に提灯を付けた蜥蜴が現れる。蜥蜴は魔化魍 ショウケラ。かつて北海道支部であぐりが世話をしていた魔化魍で友人が居なかった自分に寄り添ってくれたのだ。そして一緒に戦い、幽冥と出会って三尸と言う名を貰ったのだ。三尸はゆっくりとあぐりの元へと向かうと、彼女の腹部へ首を擦り付ける。
「もぉ……甘えん坊なんだから」
『調鬼、何かあったのか?』
「ごめんね、心配かけて……大丈夫だよ」
『でも悩んでたろ?俺に話してくれよ……』
「ありがとう………実はね『緊急事態発生!緊急事態発生ぇ~!!』ッ!?何、どうしたの!?」
『この声は……唐傘か!』
「何かあったみたい……行こ、三尸!」
『あぁ!』
突然の緊急警報を聞いたあぐりと三尸は急いで幽冥達が居る大広間へと向かうのであった。
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キャスト
月村 あぐり:水野理紗
唐傘:内山夕実
三尸:浅沼晋太郎
龍鬼:福島潤
雀鬼:ゆかな
虎鬼:名塚佳織
玄鬼:奈良徹
いかがでしたか?
次回もお楽しみに!!