今回は煉獄義姉弟と幽冥が再会します。
それではスタートです!!
夏煉side
『間もなく《妖世館前》、《妖世館前》にご到着いたします。お降りの際はくれぐれもお忘れ物の無いようお気をつけください。繰り返しお伝えします、間もなく《妖世館前》にご到着いたします。お降りの際はくれぐれもお忘れ物の無いようにお気をつけください』
「お、そろそろか……さっ、二人とも降りる準備をしてね」
「はい、はぁ~い♪」
「うん、わかった」
幽霊列車から到着のアナウンスが聞こえると同時に、私は荷物をまとめて列車のドアまで歩を進めて開くのを待つ。
『間もなく《妖世館前》、《妖世館前》でございまぁ~す。お降りの際は、足元にご注意しながらお降りくださぁ~い』
-プシュウウウ……ガラガラガラ
「さっ、足元に気をつけながら降りてね」
「いやぁ~ 着いた着いたっと!」
ドアが開いた瞬間に陽太義兄さんが最初に降りて、その次に背伸びをしながら薫義姉さんが、そして最後に私が降りた後に目にしたのはとても大きな洋館だった。まるで貴族が住んでいそうな様相を醸し出すような雰囲気に私が口にしたのは…………
「綺麗…………」
の一言だ。それもそうだ、実家である城も素敵だけどこんなに綺麗で古風を醸し出してて新しさを感じる洋館に住んでいる人は幸せなんだろうな…………とそう思ってしまう。
少しだけ羨ましいな……
そう洋館の美しさに見惚れていると、不意に陽太義兄さんが笑顔で優しく頭を撫でてきた。
「あ、陽太義兄さん………」
「わかってるよ……この館が気に入ったんだよね?」
「……うん、凄く綺麗だったから………つい///」
「くふふ……それを幽冥ちゃんが聞けばどれ程嬉しい事か♪」
「まぁ……感想は後で本人に言えば良いとして、そろそろお邪魔すると…………ッ!?」
館へ入ろうとした時に、陽太義兄さんは何かを察知したかのように顔を歪ませながら洋館の扉を見つめる。
「どうしたの、陽太義兄さん?早く……「義姉さん!夏煉!早く其処から離れるんだ!!」え?」
陽太義兄さんがそう叫ぶと、扉が勢いよく開いて中から妖怪みたいな生物が鳴き声をあげながら何体も現れる。
《ギリギリギリギリギリギリ》
蜘蛛の複眼と足を持つ白蟻みたいな生物。
《コォォォォン》
2本の尻尾を持った赤い毛色の狐みたいな生物。
《ジャラララララ》
頭蓋骨を咥えて下半身が白骨化した独眼の蛇みたいな生物。
《ボオオオオオ》
頭に炎を灯した二足歩行の大きな蜥蜴みたいな生物。
《グガアアアアア》
鯱の頭に虎の上半身で下半身が人間みたいな生物。
《キュウウウウウン》
蛇の頭を持った鰐みたいな生物。
顔に黒い鬼のお面を着けて黒い和服を着た男性。
白い鬼のお面を着けて白い着物を着た女性。
《コン、コン》
竹筒に入った細長い白い毛色の狐みたいな生物。
《フシュルルルルル》
頭に鹿の角と鼻先に犀の角を生やした、蛇の様に細長い身体つきの白い龍みたいな生物。
《チッチッチッ、チッチッチッ》
両方の翼に青い光を灯した鷺みたいな生物。
《ユレレレレレ》
鋭い棘の仙人掌の頭部に根が集まった脚を持った古い樹木の様な生物。
生き物達はまるで獲物を狩るかの如く突っ込んで来る。
「アブねっ!?」
「キャッ!?」
私と薫義姉さんは、咄嗟に横へ移動して突進を回避する。そして、起き上がると同時に急いで通りすぎた生き物達を見た。
もしかしてあれが……
そう考えていたら、陽太義兄さんが急いで私達に駆けよる。
「義姉さん、夏煉!ケガは無いかい!?」
「う、うん……大丈夫」
「アタシも平気よ………てか、あの子らあんなに急いでどうした「か、薫さん!?それに陽太郎さんも!?」んにゃ?」
そんな時に陽太義兄さんと薫義姉さんを呼ぶ聞き覚えのある声が扉から聞こえた。
扉の方へ振り向くと、其処には長い黒髪を後ろで結っていて赤紫色の着物を纏った女の人と黒の長髪で、白と黒のヴィクトリアンメイドの服を着用し左腕にたっぷりとした布を巻いた女性が居た。
「おっ!?幽冥ちゃ~ん!おヒサ♪」
「ご無沙汰してますね?幽冥さん」
「な、何故貴女方が此処へ!?」
「え?幽冥……って、まさか!?」
「あぁ、彼女こそ僕らが話していた9代目の魔化魍の王……安倍 幽冥その人さ」
陽太義兄さんの言葉で、私は再びその女性……幽冥さんへ視線を向ける。
そう、これが私と魔化魍の王である幽冥さんとの最初の出会いだった。
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キャスト
鬼崎 陽太郎:潘めぐみ
兵鬼 薫:小清水亜美
鬼町 夏煉:原田ひとみ
安倍 幽冥:斎藤千和
白:原由実
アナウンス:チョー
いかがでしたか?
次回もお楽しみに!!