???side
暗い……暗い…………ここは、何処?
ーキモいのよグズ!!
ー気持ち悪いから来ないでくんない?
ー出来損ないの分際で言い訳をするな!!
ーこの腑抜けが!それでもあの人の妹か!!
ー私の妹であれば出来て当然だ
そうだ……私は…………!
一体、私が何をしたの!?
何でみんな私を憎むの!?
どうして私ばかり……こんな目に…………
許せない……!私を迫害した奴らが憎い………!
憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎いニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイ!!!!!
復讐してやる……私をこんな目に……ヒドイ事をした奴ら全員に…………
そう思っていたら……暗闇から翡翠の光が幾つも現れた。そして光は私の身体に入り込み…………そして意識を失った。
鬼崎side
城の研究室にたどり着いた僕はコブラと別れ、ベルトが入ったケースを側に置いて室内にある机の椅子に座った。
「さてと……この前【マルデヨーナ世界】で手に入れた魂を使って新型眼魂でも作るか……」
マルデヨーナ世界とは、天空聖者と呼ばれる神の使者が創り出した異世界の別称で……時々、そこへは魂の採集を行い……それを使った新型眼魂創作の実験を行っていた。
以前、ようやく完成した15個の新型眼魂が盗まれてしまったのだが………犯人は見つかっておらず、眼魂もいまだ発見されていない。
それ以前に……【煉獄の園】自体は世界との干渉を立ちきっている。それなのに何故、盗人は忍び込んだのだろうか……
噂では、僕が作った新型眼魂を使うライダーが現れたんだとか…………
「考えても仕方がない…とにかく今は……」
僕は考えるのを止めブランクゴースト眼魂と、様々な特徴を表した光の魂に目を向ける。
さて、ここからは新型眼魂の作り方をご紹介しましょう。
①作り方は……先ずは光の魂(七本の刀が付いたモノ)に印を結び、ゴーストへと具現化させる。
魂から具現化されたゴーストは、赤いラインが入った黒いセーラー服で袖は短く、フードにはポニーテール状のモノに白い髪止めリボン、肩と背中に七本の刀を背負った1着のパーカーとなった。
②そして、ブランクゴースト眼魂をパーカーに向けるとシュルシュルと吸い込まれ……白かった眼魂は、黒と赤のラインが入った色へと変色し、上部分に《D01:HOMURA》と文字が書かれていた。
③完成した眼魂は、1日大切に保管する。完成直後に使用するとパーカーゴーストが出て来てしまうので要注意。
以上が新型眼魂の作り方です。その後も眼魂を作り続けて、完成したのがこの15個である。
《D01:HOMURA》
《D02:HAGOROMO-GITUNE》
《D03:IKA-MUSUME》
《D04:MIO》
《D05:CINQUE》
《D06:YOMI》
《D07:PATTY》
《D08:MIRAI》
《D09:NOVE》
《D10:DIECI》
《D11:WENDI》
《D12:HIKAGE》
《D13:KAZURA》
《D14:KYO-KOTSU》
《D15:HARUKA》
ここまで完成するのに30分かかってしまった…
にしても……
『ンギィイイイイイイイイイイ!!?』
『イ、イヤ…………止め……イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!??』
『ほらほらほら!!もっと良い声で鳴いてみなよ、ホラァ!?キャハハハハハ♪アハハハハハ!!!!』
義姉さんもよくやるよ……ここまで悲鳴とか聞こえるんだから…………そう僕が呆れていると
ードクンッ……ドクンッ……ドクンッ!
「ッ!?……この気配は……」
何かの脈動が聞こえ、異様な気配を察知した僕は城の外に出た。僕は身体の五感が人一倍敏感だから場所などを特定するのは手に取るようにわかった。
「まさか……」
いや、考えられないないことも無い……彼処は……彼処だけは………………
「取り敢えず行ってみるか……」
僕は冷や汗を若干流し、反応があった場所へと向かった。
???side
「ん……んん…………」
私は目を覚まし、辺りを見回すと何処かの山奥を思わせる森に居た。木々は灰色で葉っぱは無く、地面はどす黒く覆いつくされていた。自分に何が起きたかはわからない……でも少し心が軽くなった感じがした。
「ここは……」
「ここは【煉獄の園】……神さえも踏み入れる事を恐れる地獄の世界」
「ッ!?だ……誰!?」
私は聞こえてきた声に驚き、周りを見渡すと白髪で学生服を着た男の人が少しずつ私に近づいてくる。
……怖い、この人は普通じゃない…………
私の中で危険本能がサイレンを鳴らしている……この人は危険だと…………恐怖に駆られた私は男の人から逃げようとするけど……足が震えて立てない…………そう思っていると、男の人は目の前まで来て、手を伸ばしてきた。
殺される!その考えが過り、目を瞑る……でも、いつまでも痛みが感じ無いのを知ると、ゆっくりと目を開ける。
「え?」
その人は手を伸ばしただけで、何もして来なかった。私はその場で呆けて、目をパチクリさせる。すると男の人はやはりかと思ったのかため息をはいた。
「怯えなくても良いよ、何もしないさ……何せ、君は僕達の新しい家族になるんだから」
「家族?」
「そうさ、この場所は僕と義姉さんの二人が生まれた場所なんだ……それに、君もここで生まれた……だから家族なんだ」
「私も……ここで?」
生まれた……でも、私は…………そう言えば私の名前って……それに私って何だったっけ?アレ?自分の事なのに何で覚えてないの!?
「私は……誰…………なの?」
恐怖を感じた……自分が自分じゃない感じが怖い………………自分が何者なのが怖い……過去が怖い……!!
「怖い……怖いよぉ…………」
まだ震えが止まらない……目から涙が溢れ……恐怖が私を覆いつくす。すると、男の人は私の手を優しく握る……そこから暖かい温もりを感じた。そしたら震えや涙が止まって、何時しか恐怖も感じずにいた。
「君を見ていると、昔の僕達を思い出すよ……」
「え?」
「僕達二人も生まれた時から恐怖を感じてた。怖い、寂しい、苦しい……その感情に押し潰されそうになった……けどね?そこへとある御方が僕達をお救いなされてね……僕達はその方への恩返しがしたい……その思いで恐怖を打ち払ったんだ」
「思い?」
「そうさ、だから今度は僕達の番……僕達が君を守る……だから、僕達の"義妹"になって欲しいんだ」
「妹……?」
私は妹という単語に脳裏が過ったけど……そんなのはどうでもよかった……ここには私の知り合いは居ない…………なら、この人の家族、妹になってみよう……そう思えた。
「してください……」
「ん?」
「私を…貴方の家族…妹にしてください!」
「…よくできました……これからよろしくね」
「うん……義兄さん…………」
私は再び泣いた……心から家族ができた事に泣いて喜んだ。思い切り、声が枯れるまで泣き続けた。
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キャスト
鬼崎 陽太郎:潘めぐみ
兵鬼 薫:小清水亜美
少女:原田ひとみ
リアス・グレモリー:日笠陽子
姫島 朱乃:伊藤静