この世界に機械仕掛けの悪魔を!   作:コードα

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機械仕掛けの悪魔と店主に再会を!

陽気な日差しが街道を歩く(バルバトス)と肩で上機嫌で鼻歌を歌っているウィズを照らしていた。

 

「ふふ、バル君と久しぶりにお出かけ~♪」

 

カズマが首を落とされてから一週間、今日はカズマ達はダンジョンに行くという。

 

美味しいクエストがでたのなら借金返済に精を出してもらおう。

 

俺はと言うと王都へウィズと供に仕入れに出向いている。

 

目的は二つ、Drジェイルへ俺の強化案を聞きにいくことと次に仕入れる駆け出し冒険者向けアイテムの吟味だ。

 

ウィズも先日、セナが帰り際に言っていた「バルバトスの設計者の日記が見つかって設計図もあったそうで」と言うのが気になるらしい。

 

俺?スゲー気になる。少なくとも《魂》でこんなメカを動かそうって発想をする人間

だ、そんな奴の日記は興味をそそられる。

 

呆れるか、怒りを覚えるか、はたまた奇想天外な発想に驚くか・・・どちらにしろあまり期待はしないで置こう。

 

「流石に追加ブースターあると早いね・・・ウィズ、少しスピード落とそうか?」

 

「大丈夫、風が気持ちいいよ。」

 

クラウザー戦の後、テイラーに俺は同行を求めて魔道具店に帰宅してウィズにことの顛末を告げた。

 

損傷事態は大したことも無く、装甲の交換も必要は無いほど・・・殆どクラウザーの攻

撃は効いていなかったのだ。

 

唯一、氷円斬(仮)がレンチメイスに一閃の傷を残し、その破片からリーンを庇った所だけ、小石が当たったような傷が出来ていた。

 

テイラーが帰るとウィズが追加装甲を施して現在の姿「第六形態」となっている。

 

丸みを帯びた肩装甲は角ばった為、今はウィズが腰掛てそよ風(?)を堪能している。

 

「所でバル君、最近無理してない?」

 

突然、ウィズが尋ねてくる。

 

「・・・・ばれちゃうか」

 

「うん、もう長い付き合いだから。やっぱり目の前で仲間が死ぬのは私でも嫌もん」

 

ウィズもかつては冒険者だった。だから、仲間の死と言う出来事の重みも理解している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都に着くなり、Drジェイルの元を訪れる俺とウィズ。

 

王都の中央に近代的な、いや未来的な建造物に通される。いつも思うがどうやって建築・・・研究機材をそろえたんだ?

 

他の建物とは一線を隔する研究所では日夜、オーバーテクノロジーの再現が行われているとか何とか。

 

「おやおや、二人揃ってどうしたんだい?」

 

おどけてみせる白衣の優男、紫がかった髪をセミロングにした青年だ。

 

「バル君を作った人の日記を見せてもらえませんか?」

 

切り出したのはウィズ。

 

俺も気になっていたので言う手間が省けたという物だ。

 

「良いとも。何の収穫も無い・・・実にふざけた内容だった」

 

「その口ぶりからすると読んだんだね。で、設計図もあったセナから聞いたけど」

 

そう尋ねるとジェイルは口角を持ち上げた。

 

ああ、これだから天才は嫌なんだ。絶対設計図の方も使()()()()なんだろう。

 

「そうだとも、私がっ!他でもない私が!!バルバトス、キミの後続を作り上げ

た!!!!・・・までは良かったんだがね」

 

興奮気味から一転し、ジェイルはため息をついた。

 

「どうしたの?外見は完璧でも動力源が失敗だった?」

 

「外見は完璧さ、試作品であるフレーム(キミ)とは違って完璧な戦闘用・・・キミの相談も戦闘力に関することじゃないのかな?」

 

「そうなんだ。追加装甲とか部品じゃない。もっと反応速度が上がる改良案とか取り回しの効く武器が欲しい。レンチメイスだと大降りで見切られやすいんだ」

 

「ふむ、それじゃあ次のフルメンテで「ジェイルさん、バル君の改良案があるって書い

てありますよ?」今から言うんだけどね、それ」

 

割り込んだウィズが気になる事を言った。

 

日記に書いてあるだと?つまり、俺が満足に起動していたらその改造を施されていたかもしれないと!?

 

「それじゃ結論から言おう。バルバトス、キミにはあと二つの強化設計図案がある」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「驚いたね、バル君の設計者さん。強化案用意していたなんて」

 

「でもさ、コレは無いんじゃない?」

 

ジェイル研究所を後にした俺とウィズは、問屋に駆け出しでも手が届きそうな安くて高品質なポーションの値段交渉を終えて帰路についていた。

 

日記の部分はもう必要ないとジェイルがくれたのだが・・・・・内容はこうである。

 

 

○月×日

国王がついに忌まわしきデストロイヤーへ対機動兵器を作れと仰った。それもデストロイヤーが到達する二ヶ月以内に。

 

無茶だ!だが、やってやろう。採算は度外視して良いと仰った!!

 

 

△月○日

作りかけていた魔力駆動フレームを魔改造して何とか一ヶ月で仕上げた。

 

我ながらスタイリッシュなデザインになった。最高の出来かもしれない。

 

後は動力源だ、コロナタイドプリーズ!って叫んだが多分間に合わない見つからない・・・・・・よし、怪しいがアレを代用しよう。

 

 

×月×日

終わった。

 

デストロイヤー来ちゃうしバルバトスはただいま暴走中。

 

機械のクセに開口一番が「安眠を妨げる者は万死に値する!」と言って暴れだした。

 

隠れ格納倉庫的なダンジョンの一室で暴れているアレを止めるのは私には無理だ、ノンスタイリッシュな事態だ!

 

私はきっと死ぬ。デストロイヤーは魔法耐性も万全と聞くし・・・・もし、アレを見つけた人に言っておこう。

 

起しても自己責任で処理してね☆

 

 

 

終わり。

 

 

 

「ふざけんな!って思うわ」

 

「うん、私もそう思う。」

 

ウィズが同意した。よし、死んであの世行ったら開発者見つけてぶん殴ろう。

 

ソレは当分先の話だろうが・・・・・暫く歩くと懐かしい顔を見た。

 

「んげぇ!テメェはバルタン「バルバトス」冗談ですごめんんさい!!」

 

ニューハーフバーKUDARUなんて看板を掲げる店の前で、忘れもしないオカマが満足げに看板を見上げていたのだ。

 

そう、あの山賊のリーダーで魔法の才能だけなら爆裂めぐみん筆頭の紅魔族以上の魔力持ちクダル。

 

グッと拳を握って見せるとジャンピング土下座、異世界でも土下座は謝罪の際に有効な手段として知られている。

 

「刑期満了できたんだ、お前」

 

「そういうお前は女を肩に乗せて外遊・・・・寄っていくかい?トラウマをサービスするよ?」

 

「寄らない」

 

そう言って歩を進める俺、後ろでクダルが何か言っているが無視していると、

 

「バル君、知り合い?」

 

とウィズが当然の質問を投げてきた。

 

「前にセナが依頼しに来たでしょ、その時の首領だよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初心者用の雑貨の卸契約も無事終わり、アクセルに戻ると既に夜だった。

 

ギルド併設の酒場は大盛り上がりを見せていた。

 

何でもクエストで大儲けしたカズマの奢りらしい。

 

クエストは成功したのか、良かったな。カズマ・・・でも借金を考えないで奢りはどうかと思う。

 

半泣きのクリスが教えてくれたが、『スティール』の被害にもあったようだ。

 

うん、やっぱりカズマのスキルは煩悩に従順だな




同類、どうしようかなぁ・・・。

鉄血から引っ張ろうと思うのですが、ギャグキャラ少ないんですよね。

そういう場面も。
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