REBORN DIARIO 作:とうこ
命からがら雲雀恭弥のもとから生還し、屋上へ再び集まった四人は、打撲とスリ傷だらけの状態で、リボーンの話の内容にさらに衝撃を受けた。
「なぁ!? あいつにわざと会わせたぁ!?」
「危険な賭けだったけどな。打撲とスリ傷で済んだのはラッキーだったぞ」
要は、普段の学校生活の中で平和ボケしないための実戦トレーニングだったとリボーンは語る。「鍛えるには実戦が一番だぞ」と謎のリボーン節が飛び出した。
ふざけんなよー! と傍聴席から沢田綱吉の文句が飛んでくるが、リボーンは遠くのグラウンドを眺めていて全く聞く耳持たずだ。
「なあ、小僧、ちょっと聞きてえことがあるんだが……」
「なんだ、山本」
沢田綱吉を宥めている最中、山本武がこちらを見ると、どこか歯切れが悪そうにしながら言った。
「応接室に行った時、伊波がいたんだよ。ヒバリと一緒に……」
そこで何の会話がされたのかはわからない。
あの場でどんな会話を二人がしていたのかと思うと、山本武の顔色は晴れなかった。
壁際に追い込まれて、顔面蒼白で静かに怯えていた紫乃の顔が瞼に焼き付いていた。あの時、自分には彼女をあそこから逃がしてやることしかできなかった。
雲雀恭弥にあっさりとやられた全身の傷がズキズキと痛んだ。
こんな時はいつも明るく笑っている山本武の意外な反応に、そばにいた二人もたじたじだった。
「山本……」
そう声をかけるが、この時の山本武に届いてはいなかったように思う。
沢田綱吉は彼の心情を思うと、とても下手なことは言えないと思った。
昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴っても、この場にいる誰一人として動かなかった。
雲雀恭弥に先を越されたか……そう思ったリボーンは、次の打つ手を考える。
雲雀恭弥は将来必ず役に立つ男だ。
それは扱い方さえ間違えなければだが、現時点で彼をファミリーに加えるのは難しいだろう。その時期が来るのを、リボーンは今は静かに待つことにした。
【雲雀恭弥とあの三人が対面した。
嫌な予感がしていた。あの後、昼休みが終わっても、彼らが授業に来ることはなかった。
最悪な展開ばかりが予想されて、まるで生きた心地がしなかった。
しかし、あの男がそばに付いているなら彼らを信じようと思った。君の腕を信頼しているんだ。必ず沢田綱吉を救済主に育て上げてくれると――……。
心配なのは彼らだけではない。私自身のことだ。
今後どう雲雀恭弥をかわしていくか、相手が相手だ。侮れない。今回のことで諦める男ではないだろう。あれでかなり執着心のある頑固な男だ。近々また何か仕掛けてきそうだ。
雲雀恭弥には、私がどう映っているというんだ。あの男はどこまで見透かしているのか……その時になれば、答えを聞けるだろうか。】
雲雀さん原作回に4話も消費しました。
書いていてもうびっくりです。しんどかった……。
しばらく雲雀さんのターンが続きそうです。わお……。