あと変身してないのは3年生だけになりました。一体誰に変身するのでしょうか?
では9話をお楽しみください。
第9話 スクールアイドルとして
『オレンジアームズ』
『ドリアンアームズ』
穂乃果と真姫は鎧武とドリアンライダーことブラーボに変身し屋上で組手をしていた。ちなみにブラーボという名前は誰かが取ったものをネットにアップされそれを見つけたサガラが名前をつけたのだ。
「いくわよ穂乃果」
「来い真姫ちゃん!」
まず鎧武はブラーボの方にパンチを打ち込む。ブラーボはそれをしゃがんで避け、腹に1発。それを喰らい少し後方へ下がる。なんとか1発当てようと鎧武はブラーボに一心不乱にかかるが、受け止めるか避けるかして攻撃を当てられない。
「うぅー、なんで当たらないのー!」
「穂乃果は考えないで動きすぎよ、戦いも少しは頭を使わないと」
「もうばかにしてー」
ブラーボは別にバカにしてないわよと髪をクルクルさせる動作をする。髪が触れないことに気づくとすぐに手を引っ込める。
「真姫ちゃん、今は変身してるんだから髪の毛クルクルできないよ」
「分かってるわよ!」
「スキあり!」
ブラーボが少し動揺したのを確認するとすぐに鎧武は近寄り蹴りを繰り出す。だがその一撃もかわされ、逆に蹴られてしまう。
「うーん...」
「大丈夫?一旦休まない?」
「うん、そうだね」
鎧武とブラーボは変身を解くと日陰に入り腰を下ろす。穂乃果は疲れたと真姫に寄りかかるがすぐに止めて、重いと元の体制に戻される。
そして暫く2人で静かに話すことなく休んでいると穂乃果が唐突にこの前のことを聞く。
「そういえば真姫ちゃん。前に音楽室で言ってたあの気持ちって何?」
「答え見つからなかったの?」
「うん、ごめんね」
「いいわよ、謝らなくて」
「......それで一体なに?」
「確かに穂乃果はあまり意識して無かったのかもしれないから言うわね」
「うん」
「自分からやりたいっていう気持ち」
「えっ?」
「今のあなたは人を楽しませ失望させないことばかりを考えてる。それも悪い事だとは思えない。でもそれだけじゃ、自分のやりたい気持ちがなくちゃ上には行けない」
「真姫ちゃん...確かに今はお客さんを楽しませなくちゃってことしか考えてなかった...」
穂乃果は今まで誰かに笑顔になってもらいたい一心でダンスチームを作りそして仮面ライダーになった。確かにそれでもいいのかもしれない。だがもっとたくさんのファンを笑顔にするには。
そして答えを出した。高坂穂乃果はこの答えを出すのはとても簡単だった。なぜなら、
「真姫ちゃん、私もっと頑張るよ。もっとお客さんを笑顔にするために上を目指すんだ」
「...思い出したのね」
「うん」
彼女は世界中どこに探してもいない太陽のような輝きと真っ直ぐな気持ちがあるからだ。
真姫はそれを信じて待っていた。これで自分をμ'sに誘ってくれた恩返しになるかは分からないが真姫は穂乃果が屋上から出ていった後で少しだけ口元が緩んだ。
−−−−−
「よぉーし、やっぱり実践あるのみだよね」
穂乃果が玄関に向かおうとしていた時絵里に話しかけられた。
「頑張ってるみたいね、スクールアイドル」
「絵里ちゃん、うん。私はこれからも頑張るよ」
「ふふ、やっぱり穂乃果はそうじゃなくちゃ。それでこれ道で拾ったんだけど」
絵里はポケットの中かからスイカのロックシードを取り出し穂乃果に差し出す。
「今度はスイカだ!これ貰っていいの?」
「ええ、私は仮面ライダーじゃないしスクールアイドルでもないから持ってても仕方ないしね」
「絵里ちゃんやっぱりまたスクールアイドルやる気はないんだね...」
寂しそうにしょんぼりする穂乃果の頭に手を置いてポンポンと優しくタッチする。
「ごめんね、でも私や希の分まで穂乃果に頑張ってもらいたい。もちろんことりたちや花陽たちにもね」
「絵里ちゃん...うん、穂乃果頑張るよ!だから応援しててね」
絵里は返事はせず優しく微笑み頭を撫でたあと、頭から手をどける。そして2人で微笑み合い穂乃果は再度玄関に向かう。
「スイカのロックシードありがとねー!」
「ええ、頑張ってね」
(穂乃果...こんなに純粋な子を騙してるなんてね...最低だわ私...でも...仕方の無いことだから...)
穂乃果は学校を出て1番実践経験が得られる人物の元まで走っていく。3分ほど走り着いたステージの上には海未がいた。
「海未ちゃーん!」
「!」
穂乃果に呼ばれ返事をしたい海未だが踊っている最中のために返事を返せない。それに気づかない穂乃果は声が聞こえてないのかと思い更に大きな声で話しかける。海未は仕方なく口に人差し指を当て静かにするように合図をした。すると伝わったのか穂乃果は敬礼してから気をつけをした。それから1分ほど踊り続け曲が終わるとステージを閉じ解散してから穂乃果の下へと歩み寄る。
「踊っているのですからああいう時は話しかけないでください」
「ごめーん...」
「...まぁいいです、それでどうしたんですか?」
「海未ちゃんと戦いたいんだよ!」
唐突に出された提案に戸惑う海未。
「あ、戦うって言っても柔道とか空手の試合みたいなものだよ」
「つまり他の仮面ライダーに負けないように修行して強くなりたいと?」
「そう!」
「帰ってから弓道の練習をしようと思っていたのですがそういう事でしたらお付き合いしますよ」
「よし!」
『オレンジ』
『バナナ』
『ソイヤッ!』『カモン』
『オレンジアームズ』
『バナナアームズ』
「いくぞ海未ちゃん!」
「ちょっと待ってください」
「どうしたの?」
「穂乃果は刀を持ってない方の手をブラブラさせすぎです、ちゃんと胸の前あたり構えて攻撃を防いだり払ったしなくてはなりません」
「...なるほど」
バロンはまず鎧武の戦い方から教えようとバナスピアーを地面に置き大橙丸も置かせる。
「気を付け」
「はい!」
「まずは構え方です、では構えてみてください」
「こう?」
「なんですか!そのへっぴり腰はもっとしっかりしなさい!」
「はい!!」
そしてバロンは実践は行わず鎧武の戦いの構えやパンチが来た時の避け方、呼吸法などかなり本格的に叩き込まれた。
「何もこんなに本格的にやらなくても!」
「勝ちたくないのですか!?ほらもう1回!」
「ひぃー!」
1時間ほど教えこまれヘトヘトになりその場に座り込んでしまう。そして疲れからか変身も解けてしまう。
「お疲れ様です、今ジュースを買ってきますのでちょっと待っててくださいね」
「はーい」
穂乃果は海未に教えてもらったことを思い出しながら待っているとそこにイドゥンが現れた。
「あっ!?」
「高坂穂乃果、この前の仮は返させてもらう!」
「変身!」
穂乃果はすぐさまオレンジロックシードを取り出し変身する。
『オレンジアームズ!』『花道オンステージ!』
「ぐっ...」
「お前1人なら勝つことが出来る、覚悟しろ」
「さっき海未ちゃんなんて言ってたっけ...」
鎧武はさっきバロンが言っていたことを思い出す。そして数秒で思い出す。
(いいですか穂乃果?、戦いでは戦闘の技術だけではなく心の使い方も必要なんです)
(心...?)
(ええ、たとえどんなに強い相手が来てもまずは深呼吸をしてみるんです。そうすると落ち着いてきて力が負けていたとしても勝つことがあるんです。慌てていてはしっかりと動いたり考えたりすることは出来ないですから)
(海未ちゃんほんとに女子高生なの...?)
(あ...当たり前です!穂乃果と同じ学校に通っているではないですか!)
(いやそういうことじゃなくて...)
「そっか...まずは深呼吸だ」
鎧武は大きく息を吸い込みそしてゆっくりと吐き出す。一度イドゥンのことを忘れて2、3回深呼吸をする。
「なにをしている?」
「ふぅ...ほんとだ落ち着いたみたい」
「なんだかしらんが私にはどうせ勝てん!」
鎧武の肩にソードブリンガーが振り下ろされる。だが鎧武はしっかりと剣を見て落ち着いて体を横にして避け、大橙丸で切りつける。
「ぐぁ!な...なに!?」
「ふふ!もうこれならあなた相手でも負けないね!」
「なんだと!?」
再度ソードを振り下ろした。それを大橙丸で防ぎ、左手で腹にパンチを食らわせ腰の無双セイバーで胸元を切りつける。
イドゥンも負けずに斬ろうとソードを振り下ろすが鎧武はそれを全て避けては払いのけカウンターで攻撃をする。
「何故だ!?急に強くなりやがって...」
「急にじゃないよ、私もあなたが出てこない間に練習した」
「それは私とて同じだ!」
「でももし練習量が同じでも敵を倒すことしか考えてないあなたとは違う、私はスクールアイドルとして見てくれる人を楽しませるため、そして自分がやりたいこと好きなことだから全力になれる!」
「私は...私はそういう戯言は嫌いだ!」
『リンゴスカッシュ!』
怒ったイドゥンはカッティングブレードを1回降ろした。そしてエネルギーを纏ったソードを両手で振り下ろした。
「...」
『オレンジスカッシュ!』
鎧武も両手で大橙丸をもちイドゥンの必殺技を受け止める。
「はは、相打ちだったな」
『オレンジスカッシュ!』
「なに!?」
再度1回ブレードを降ろし無双セイバーで腹部を切りつけ後方へ大きく下がらせる。イドゥンは腹部を抑え地に膝をつく。
「ぐぅぅ...くそ...が」
イドゥンは腹部を抑えながら弱々しく歩いて消えた。そして鎧武は変身を解き深呼吸をする。
「やっぱり私ちゃんと練習の効果が出てるんだ」
「お見事でしたよ穂乃果」
「海未ちゃん!」
海未は穂乃果の戦いを影から見ていたのだ。そして海未は嬉しそうに笑いながら、穂乃果を見つめる。穂乃果はキョトンとした表情で海未を見つめる。
「海未ちゃん?」
「なんでもありません、ふふ。ではまた練習の続きをしましょうか」
「よし!まだまだ頑張るよー!」
その光景を物陰から見ている人物がいた。絵里だ。
「彼女たちは戦極ドライバーを手放す気は毛頭ないみたいですよ」
「やはりそうか」
「どうするんですか戦極さん?」
「こうなったら仕方あるまい
ラブライブを開催する」
第9話いかがでしたでしょうか。
絵里はなんのために電話をかけていたのでしょうか。
そしてついにラブライブが開催されます!
では第10話で。