ラブライブ!〜9人の勇者〜   作:ぷよR

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第1部
第1話 プロローグ


「私、μ’sをやめます」

穂乃果はそう仲間に伝え、スクールアイドルをやめた。そしてμ'sは活動停止を余儀なくされ、その影響からかスクールアイドル自体が話題にならなくなっていた。

そして穂乃果がμ'sをやめてから2ヶ月が経ったころ、新たな形でスクールアイドルが生まれていた。

 

 

ーーーーー

「みんなー盛り上がってるかにゃー!?」

「いえーーーい!」

 

星空凛は花陽や真姫とではなく他の仲間達とチーム‘レイドワイルド’として一緒に広場のステージでダンスを披露していた。μ’sとして知名度があったからか始めた頃から観客で人が賑わっていた。

まず新たな形としてあらゆる場所にステージを配置し好きな時にダンスを披露するという自由なものに変化した。

そしてもう一つの形は。

 

「」カチ

「あっ...誰にゃー!勝手に音楽を止めたのは!?」

「久しぶりですね、凛」

「海未ちゃん」

 

音楽を止めたのは園田海未だった。あの日からμ’sはバラバラになり誰1人として一緒に組んでいるものはいない。

 

「凛のステージをいただきに来ました」

「海未ちゃんに取れるの?」

「それは試してみればいい話です」

「じゃあやろう」

「はい」

 

2人は刀のついたベルトのバックルのようなものを取り出した。それをへその下あたりにつけるとベルトとなりポケットから南京錠のようなものを取り出した。

 

「「変身」」

『マツボックリ』『バナナ』

『『ロックオン』』

 

その南京錠をベルトにはめ、刀を下に降ろした。

 

『ソイヤッ!』『カモン』

 

すると凛の頭の上にはマツボックリ、海未の上にはバナナが出現したかと思うとそれが頭に被り開くと‘仮面ライダー黒影’と‘仮面ライダーバロン’になった。

これがもう一つの形である。リーダーが仮面ライダーと呼ばれるものに変身し勝敗を決める。

 

「行くよ海未ちゃん」

「はい」

「はあっ!」

 

黒影は1歩踏み込みバロンに向かい黒松で腹に一突きしようとしたが、バロンは後方へかわす。黒影はもう一突きしようとするが腕を戻そうとした瞬間にバロンが懐へ入り込みバナスピアーで切りつける。

 

「うわっ!...さすがだね海未ちゃん」

「...」

「でもこれで終わりだよ!」

『マツボックリスカッシュ!』シャカ

 

黒影は刀を1回降ろした後、上空に飛び上がり光輝く黒松をバロンに向けて突き刺そうとする。

 

「凛、それでは私は倒せません」

『バナナスパーキング!』シャカシャカシャカ

 

バロンは刀を3回降ろす。そして黒松が海未の胸元に突き刺さりそうになった瞬間、バナスピアーを地面に突き刺しバナナを下から出現させ黒影に直撃させ黒松を手から落とした後、そのまま変身が解除された。

 

「いてて...」

「凛、これは貰いましたよ」

「ああ凛の...」

「仕方ありません、これはルールです。それにチーム蒼天のリーダーとして負けるわけにはいきませんから」

「にゃあ...」

 

そして開いた南京錠を元に戻すとバロンも変身解除される。そして凛たちはトボトボとその場を離れ海未たちは観客に楽しんでもらうためにダンスを踊った。

 

ーーーーー

「お姉ちゃーん」

「.....なにー」

「お昼ご飯出来たよー」

「...めんどくさいから雪穂2階に持ってきてー」

「...もうっ」

 

穂乃果はあの時以来学校には行かずに引きこもりになっていた。みんなにどういう顔していいかも分からない、絶対に恨まれている、そんなことを考えたら穂乃果はますます学校へ行きづらくなり、行こう行こうとしていたのが日が経つうちに鬱気味になり結局行かなくなった。

雪穂もほのママとほのパパも元気で明るい穂乃果がこうなったことが初めてでどう対処すればいいか分からなかった。3人で話し合った結果、今は休ませるということになった。

 

「お姉ちゃん入るよー」

「.....」

「入るよー」ガラ

「...」カタカタ

「また暗いとこでパソコンなんか見て、目悪くするよ」

「別にいいもん、もう外出ないし」

「ない言ってるの!これから何10年もそうしてる気なの!?」

「いいもん、穂乃果は雪穂に面倒見てもらうから」

「面倒なんか見ないよ、ほら布団から出てご飯食べて!」

「いやぁーーだぁー!」

 

雪穂は穂乃果を布団から引っ張りだそうとする。穂乃果は子供のように駄々をこねて動こうとしない。雪穂は頑張って引っ張り出そうとしたが結局穂乃果を布団から動かせなかった。

 

「穂乃果は動かないから」

「ふぅ...もう豚みたいに太ったって知らないから」

「!!.....あの後体重図ったけどダンス練習してた時より減ってるもん」

「...」

 

引きこもって食べて遊んで寝てを繰り返していたが太るどころか体重が減っている。穂乃果はそれだけ毎日思いつめていた。そして頬は少しこけてしまっていた。

 

「あんまりぐうたらしちゃダメだからね」ガラピシャ

「.....私どうしたらいいんだろう...もう分かんないよ.....グスッ...グスッ...」

 

穂乃果はその後1時間ほど泣き続けた。

そして泣いた30分後。雪穂が来た。

 

「お姉ちゃん」

「なに」

「お客さん」

「...え?私にお客さんなんているわけ.....!」

「こんにちは」

 

雪穂の後ろから現れたのは花陽だった。穂乃果は花陽の姿を見るなり布団を被ってしまった。

 

「じゃあ私はこれで、2人でごゆっくり」

「ありがとう」

 

雪穂は1回へと降り部屋は穂乃果と花陽の2人きりになった。

花陽は部屋の襖を締め穂乃果もとへ近づく。

 

「穂乃果ちゃん...」

「...来ないで」

「...どうして?」

「だって穂乃果のこと恨んでる、きっと布団取ったら穂乃果のことボロボロにするんだ、それか手にナイフ持って刺す気でしょ」

(雪穂ちゃんの言う通りかなり病んでるみたい...でもここで引くわけにはいかない)

「帰ってよ〜...」

「大丈夫だよ穂乃果ちゃん、花陽は穂乃果ちゃんのことを恨んでもいないしボロボロにもしないしナイフだって持ってないよ」

「...ほんと?」

「ほんとだよ」

 

穂乃果は布団をめくり花陽の姿を確認する。花陽を見るとまるで女神のような顔で穂乃果を見つめていた。その顔を見て涙が溢れてくる。涙を見られたくなくてまた布団を被ってしまう。

 

(こんなに痩せちゃって...)

「...やっぱりダメだよ」

「いいよ穂乃果ちゃんのタイミングで」

「...」

「早く学校に来てね」

「でも...」

「みんなで待ってるからね」

 

そう言い残し花陽は穂乃果の部屋から出ていく。その後穂乃果は学校へ行くべきかということばかりを考えていた。

 

「うぅ頭痛い...」

「そうだ...今スクールアイドルってどうなってるんだろう」

 

穂乃果はパソコンの電源をつけスクールアイドルのランキングのサイトを開いた。はずだった。

 

『ハロー!お前らさっきの熱いバトルを見たか!?』

「ええぇ...?DJサガラ...何これ違うじゃん...」

『とにかくお前らもう1度見てくれよ!』

「え...海未ちゃん...?凛ちゃん...?」

『『変身!』』

『仮面ライダーバロンと仮面ライダー黒影の活躍を見ていってくれよ!』

「なにこれーーーー!?」

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