「大変だ!」
チャックが段々と閉まっていき向こうの公園の景色が見えなくなっていく。
「花陽ちゃん!急ごう!」
「うーん...はっ!うん!」
グリドンは意識が戻り鎧武と一緒にチャックに向かって全力疾走する。そして先に鎧武が飛び込み次にグリドンが飛び込み公園に出た瞬間、チャックが閉まりなんとか森から脱出することが出来た。
「ふぅー、セーーフ」
「怖かったー...」
2人は座りながら戦極ドライバーからロックシードを外し変身を解除する。花陽はまだ目が回っているようで穂乃果が介抱しながら帰ることにした。
「うぅ...ありがと穂乃果ちゃん...」
「気にしないで、元はと言えば呼んだ私が悪いんだし...」
(それにしてもあの森はなんなんだろう...ひょっとしたらあの森からインベスが...)
ーーーーー
翌日の放課後になりいつも通りヒフミたちた一緒に練習をしていた。1時間練習してやっと休憩に入る。
「ぶはー、疲れたー」
(あ、メールだ)
練習中にメールが来ていた。その差出人の名前がちょっとの間見ていなかった名前だった。そして内容は穂乃果を驚かせるものだった。
from 南ことり
明日帰るね、出来たら学校終わって家に遊びに来てね
(ことりちゃん...?それに明日帰るって...でもことりちゃんに会えるんだ!)
穂乃果はそれからことりのことで頭がいっぱいになり帰ってからもことりのことばかり考えていた。
そして翌日になり授業を全く聞かないまま放課後になった。そしてヒフミたちにわけを話し、ことりの家へ走る。
(ことりちゃんに会える!ことりちゃんに会える!)
ピンポーン
「ことりちゃん!穂乃果だよ!」
すると間髪入れずことりが扉を開け穂乃果に抱きついた。穂乃果も同じくことりに抱き着く。そしてことりは泣きながら穂乃果に話しかける。
「穂乃果ちゃんごめんね!...あの時ケンカしたまま行っちゃって...その後連絡もしずらくなって...でもグスッ...流石に帰ってくるのにそれを言わないわけにもグスッ...いかなくて...」
「いいんだよことりちゃん、穂乃果もあの時ことりちゃんの気持ち分かってあげられなくて...大声出して...グスッ...でもまたことりちゃんに会えたから!」
「うん!」
穂乃果とことりはお互いのことを分かり合いそのまましばらく抱き合い続けた。
「そろそろ離れよっか...ちょっと恥ずかしいもんね...」
「そうだね...えへへ」
ことりの言葉で離れる。そして一瞬の沈黙のあとことりが口を開く。
「ちょっと部屋で離さない?」
「うん」
ことりは穂乃果を家に招き入れことりの部屋のベッドに隣同士で座り留学してからの2ヶ月、近況について話した。
「穂乃果ちゃんも大変だったんだね」
「うん、ことりちゃんもあっちの空気とか友達とうまくいかなかったんだね」
「うん、それでお母さんに相談してやめたの。きっと自分に合った環境の方が上手くいくって。でもまたことりも穂乃果ちゃんと一緒に音ノ木坂に行けるなんて夢みたい」
「うん、穂乃果も」
「所で穂乃果ちゃん」
「ん?」
「その話の戦極ドライバーってなに?」
「そっかことりちゃんは知らないんだね!じゃあ見せてあげるよ!」
穂乃果はカバンの中から戦極ドライバーとロックシードを取り出し戦極ドライバーをつけ、ロックシードを解錠する。
『オレンジ』『ロックオン』『ソイヤッ!』
『オレンジアームズ 花道オンステージ』
ことりは口を開けたまま固まってしまう。
「へへーんすごいでしょ」
「」
「ん?ことりちゃーん」
「はっ...それがその仮面ライダーなの?」
「そう、新スクールアイドルには欠かせない仮面ライダーだよ、ちなみに私は仮面ライダー鎧武だ!」
「へぇー、なんだかすごい感じになったね。今のスクールアイドル」
「そうなんだよー」
鎧武は変身を解除せずそのままことりのベッドに座り込む。
「じゃあ明日ことりちゃんが帰ってきたこと言ってびっくりさせよー!」
「穂乃果ちゃんが言うならそうしようかな」
「うん!」
「穂乃果ちゃん」
「ん?」
「ちょっと落ち着かないから元に戻ってほしいな...」
「あ、うんそうだね」カチャ
鎧武はロックシードを閉じ変身を解除する。
「ねぇこれから2人で海未ちゃんの家にいかない?」
「え...?」
「ほら久しぶりに3人で...」
「あ、そうだ用事思い出した!ごめんねことりちゃん!また明日ね!」
「穂乃果ちゃん...?」
穂乃果は戦極ドライバーをつけたままことりの家を出て真っ直ぐ家へ走る。
(そろそろ海未ちゃんと話さなきゃ、このままずっとケンカしたままなんて...)
ーーーーー
翌日になりまず凛と花陽の所へ行った。
「ことりちゃん!」
「ことりちゃんにゃー!」
凛はことりに抱きつき頬をすりすりさせる。ことりは優しく頭を撫でる。花陽もことりに近づき、ことりの手を両手で優しく握る。
「ごめんね、急に帰ってきて」
「ううんそんなことないよ」
「むしろ大歓迎にゃー!」
凛と花陽と20分ほど話し、次に真姫の所へ向かう。
「真姫ちゃん!」
「穂乃果?どうしたの?」
「えへへ、じゃじゃーん!」
「久しぶり真姫ちゃん」
「ことり...!」
穂乃果の後ろからひょこっと出てくると真姫はすぐにピアノからことりの元へ駆け寄る。
「あなたいつ帰ってきたの!?」
「昨日なんだけど、穂乃果ちゃんがびっくりさせようって」
「ううん、やっぱりいつ帰ってきたなんてどうでもいい。とにかくおかえりことり」
「うん、ただいま」
真姫とも20分ほど話し次に絵里と希の所へ向かう。
「絵里ちゃん希ちゃーん!」
「...穂乃果!穂乃果ー!」
「ええ絵里ちゃん!」
「穂乃果ちゃん大丈夫なん!?」
「え...あ」
穂乃果はその時思い出した。まだ絵里と希に対しては謝りに言っていなかったことに。
「絵里ちゃん希ちゃんごめんなさい!勝手なことして...穂乃果のせいで...」
「自分を責めないで穂乃果、それに私たちは穂乃果に最初から怒ってないから」
「うん、誰も穂乃果ちゃんのせいなんて思っとらんから安心してな」
「絵里ちゃん希ちゃーん...」
「ほら泣かないの」
「えへへ、じゃあ絵里ちゃんと希ちゃんにサプライズを」
「久しぶりだね」
「ことり!」「ことりちゃん!」
絵里と希はまた予想外の出来事に呆気に取られてしまう。
「ことり...」
「今日はスピリチュアルな日やんね☆」
絵里と希と話が終わると部室にいるであろうにこの所に行く。だが部室のカギが空いていなかった。
「いないのかな?」
「そうみたいだね...久しぶりににこちゃんに会いたかったな」
「明日放課後になったらすぐに行ってみようよ」
「うん、それと帰りに一緒に寄ろうと思ってたんだけど...」
「え?」
穂乃果はことりを連れて錠前ディーラーがいる秋葉原のカフェに来た。
「シドさ〜ん」
「おっ、嬢ちゃん。戦極ドライバーはうまく使ってるかい?」
「はい!それでこの子を連れてきました」
「確かに嬢ちゃん、南ことりといったっけな?」
「あ、はい」
「それならこれをやろう」
シドは荷物から戦極ドライバーとロックシードを取り出しことりに差し出した。
「えっ...でも...」
「ことりちゃん、もう1回私とスクールアイドルやらない?」
「えっ!?」
「私ことりちゃんとスクールアイドルもう1回やりたい!あの時とはちょっと違うけどスクールアイドルはスクールアイドルだよ!」
「穂乃果ちゃん...うん、あの時留学で中途半端なままだったもんね。私もう1回やろうかな。穂乃果ちゃんとまた出来るなら」
「やったー!ありがとことりちゃん!」ギュ
「わぁ!」
ことりがチーム鎧武に入り1週間がたった頃、相手のチームが勝負を仕掛けてきた。
「よーし穂乃果が軽く...」
「待って穂乃果ちゃん、私ちょっとこれで変身してみたいんだ」
「分かった!」
「おいまた新しい仮面ライダーかよ!」
「チームに2人とかもう誰も勝てないじゃない!?」
「どんなだろー!?」
観客から色々と聞こえる中ことりは戦極ドライバーを装着すると中華風の音と共にプレートに仮面ライダーの顔が浮かび上がる。そしてロックシードを前に突き出し解錠する。
「変身」
『ブドウ』『ロックオン』『ハイー!』
『ブドウアームズ! 龍砲ハッハッハッ!』
「おおー!ことりちゃんかっこいい!」
「えへへ」
『おおっと!これはまたしても新たな仮面ライダーの登場だ!その名も仮面ライダー龍玄!!』
ぷよRです!龍玄が出てシドが持っている残りの戦極ドライバーは残り2つです!
ではまた第6話で。