小此木短編集   作:小此木

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あべんじゃあ~が召喚された!?

 

第四次聖杯戦争に()()は呼ばれた。彼女は王でもなく、まして英雄と呼ばれた英霊でもない。そんな彼女の願いはたった一つ。それは、

 

 

 

「とっとと、聖杯ってもんを手に入れて、父さんと母さんの待ってる家に帰ろう。」

 

 

 

自身を娘として迎え入れてくれた両親の下へ帰ることである。

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

()()が呼ばれたことは全くのイレギュラー。

 

 

 

 

 

閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)。 繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する。―――――Anfang、――――――告げる、――――告げる。」

 

 

 

 

 

本来なら"英霊の座"より現世に過去・現在・未来の英霊が召喚される筈だった。しかし、

 

 

 

 

 

「――――されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし。汝、狂乱の檻に囚われし者。我はその鎖を手繰る者――。 汝三大の言霊を纏う七天、 抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」

 

 

 

 

 

召喚されたのは、()()だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう身体にガタが来たか。仕方がない、少し早いが桜には儂を産み落とす母体になってもらうか。」

 

 

「・・・や、めろ・・・さ、くら・・ちゃんに、手を、出すな・・」

 

 

「――――――!!何ッ!?」

 

 

<ザシュ!!>という音と共に間桐臓硯という()は先ほど召喚された彼女に無残に切り裂かれた。

 

 

「あ・・・ありが、とう。・・だが、本・・・体は別に、いる。は、早く・・地下、室に...さ、桜ちゃんも・・・・・・」

 

 

それを聞くと彼女はその場から飛び出した。そして、地下の方から斬撃の音が聞こえた。この日、長く生きた間桐臓硯と呼ばれる魔術師は息絶え、間桐雁夜と遠坂桜は彼女によって救われたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タンカーのコンテナ並ぶ倉庫街。セイバーとランサーの二人が対峙している。それを双眼鏡で眺めている人影がこちらも二つ。

 

 

「・・・今は出ていかないほうがいいみたいだな。ふぅ、でも漸く体の調子が戻ってきたよ。それに、君のお陰で俺の願いは叶ったし君には感謝してもしきれないよ。それで、聖杯は君が望むように()()の為に使ってくれ。せてもの礼だ。」

 

 

突然、稲妻と共に1台のチャリオットが空から降り立った。

 

 

「双方、剣を収めよ!王の前であるぞ!!」

 

 

チャリオットには一人の大男と少年が乗っていた。

 

 

「我が名は征服王イスカンダル!!此度の聖杯戦争においてはライダーのクラスを得て現界した!!」

 

 

そして、ライダーことイスカンダルはセイバーとランサーを自身の配下にならないかと話し、当然二人はその申し出を断った。突然真剣勝負を中断させられたのだ。他にも要因はあるが、当然と言えば当然の結果だ。ライダーは少し残念そうであったが、自身を『王』と言ったライダーに怒りを覚えたサーバント、アーチャー(ギルガメッシュ)の登場により話はややこしくなってきていた。

 

 

「...おい、そこでこそこそ隠れている雑種。とっとと出てきたらどうだ?」

 

 

そして、彼女たちはアーチャーにあっけなく見つかってしまった。

 

 

「な、何!?見つかっていたのか!!」

「あ~あ、やっぱバレてたか。あいつ他の奴と違うって感じがしてたからな・・・じゃあ、ちょっと挨拶してくるわ。」

「あ、挨拶!?」

「へっへっへ。ちょっとあいつらを引っ掻き回すだけだぜ。」

「ひ、引っ掻き回す!?」

()()()()()の技があるんだ。まぁ、言葉が喋れなくなるけどな。(親父の()()と同じような容姿だけど喋れないのがダメだな。親父は普通に喋れるのに・・・ま、これも修行ってことでいいや。)」

 

 

 

 

 

『ヴォォォォォォォォー!!』

 

そいつは突然現れた。

 

「アイリスフィール、下がってください!!」

「クッ、バーサーカーか!?」

「むぅ、これは...」

「お、おい!どうするんだよこれ!!」

 

 

現れた者は、全身を黒い炎のようなものが覆い、背中から小さな蝙蝠のような翼が生えていた。胸部に膨らみがあることから性別が女だと予測ができたが、それだけしか分からなかった。

 

 

「道化が...フン、我が試してやろう。」

 

 

正体不明の乱入者へ向け、街灯の上からアーチャーが4つ宝具を射出した。乱入者は微動だにせず、宝具が直撃した影響か土煙が乱入者を中心に広がっていった。

 

 

「...期待外れッ!?」

 

 

突如土煙の中から黒い何かがアーチャーの立っていた街灯に命中した。

 

 

「奴は本当にバーサーカーか!?」

「え!?」

「坊主には見えなかったか。奴め、飛んできた宝具を片手で叩き落し、その時破壊された地面の破片をもう片手で掴みアーチャーに投げつけたおった。」

「そ、そんな事・・・あ、あいつバーサーカーじゃない!!」

「な、何!?坊主どう言う事だ!!」

「パラメーターは靄みたいなのが掛かって見えないけど、クラスは、ア、アヴェンジャーってなってる!!」

 

 

 

 

 

 

 

彼女は駆け抜ける。この聖杯戦争を。

 

 

 

 

 

「俺は王でも何でもない。俺は父さんと母さんの娘。ただそれだけだ!!」

 

 

 

 

 

「行くぜぇ!!父さん仕込みのこの()で!!ドラゴンインストール(↓↙←↓↙←+HS)!!」

 

 

 

 

 

「父さん、母さん。俺は直ぐ帰るから心配しないでくれ。」

 

 

 

 

 

「ヘッ、()()なら俺の得意な場所だぜ!!デカブツが!俺の砲撃で消し炭になりやがれぇ!!」

 

 

 

 

 

そして、駆け抜ける彼女の名は、

 

 

 

 

 

「俺の名は三宅木曾!!」

 

 

 

 

 

重雷装巡洋艦木曾改ニ。瀬戸内鎮守府(手造り)の艦娘。聖杯に願うモノは、

 

 

 

 

 

 

「俺の帰宅の邪魔をするなぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 

 

 

自身を受け入れてくれた両親の待つ鎮守府へ帰る事である。

 

 

 

 

 

 

・・・連載しません。

 

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