魔法少女靖子~暁の水平線に平和と友情の絆を~ 作:ラフィーネ
靖子の住んでいる街では、ゆうきたちが上空から靖子をさがしていた。
「どう?見つかったまどかちゃん」
「ううん、いないわ」
「連絡もないし、どうしよう」
そこへふきのが飛んできた。
「やっぱりいないぜ。困ったな」
そこへなのはも来た。
「ひょっとしたら靖子ちゃん、異世界へ飛ばされたかも。リンディさんにお願いして協力してもらおうよ」
3人はしばらく考え込んだが、最終的に頼むことにした。ゆうきたちも靖子同様魔法少女である。もちろん飛行可能である。
「よっしゃ!そうと決まれば連絡だ!」
さっそくふきのはリンディ提督に連絡した。ディスプレイに映っていたリンディ提督はお茶をのんでいた。
「リンディさん!」
と、ふきのが叫んだら、ディスプレイを超えて茶しぶきがふきのの顔にかかった。
「何だよももう!」
「ごめんなさい。どうかしたの?」
「靖子がいなくなったんだぜ。もしかしたら異世界に飛ばされたのかと思ってな。」
「わかったわ、こっちでも探してみる。」
通信を終え、ふきのがハンカチで顔を拭いてると、フェイトもそこへかけつけた。
「あ、フェイトちゃん、リンディさんに連絡とったぜ。協力してくれるって。」
フェイトは靖子が日ごろはまっているゲームのことについて話した。
「靖子さんもしかしたら、艦これの世界にいったのかも。」
それを聞いて、なのはもうなづいた。
「そういえば!なんかその艦これのコスしたいって、いつもいってた!」
それを聞いたまどかは
「そういえば、なんとなくそんな気が・・・」
しかし、ゆうきは半信半疑だった。
「そんな世界あるはずが・・・ありえるかも」
みんなはとにかく、リンディ提督の連絡待ちということになった。一方、鎮守府では、靖子は吹雪の案内で中を見て回っていた。
「あれ?ここは?」
「ドックよ。修理するときに使うの」
「つまり修理工場ってわけだね。」
「そういうことになるかな。」
「ドックって、犬?」
「それはドッグ!」
靖子はおふざけで言ったが、すぐに吹雪はツッコミをいれた。続いて案内されたのは間宮さんの食堂だった。吹雪は靖子を紹介した。靖子も間宮さんに礼を言った。
「あの、おかゆおいしかったです。ありがとうございます。こんな見ず知らずな私に優しくしてくれて・・・。」
「いいのよ、別に。食べてくれれば。」
そのとき、大盛りで食べる艦娘を靖子は見つけた。
「あ、吹雪ちゃん、もしかしたら、あの人が吹雪ちゃんの言ってた・・・。」
「ええ、赤城さんよ。赤城さん、まだ食べてたの?」
「もうすぐ食べ終るとこよ」
しかし、こんなに食べて赤城さんは大丈夫なのかと、靖子は不安げだった。そのとき、靖子と赤城の目が合った。
「ん?あなたなの?助け出された女の子ってのは。名前は?」
「え、名前ですか?」
そこへ吹雪がフォローに入った。
「あ、この子の名前はあとで提督が教えるって。」
「そう、私は赤城、正空母艦だ。よろしく。」
「よろしくお願いします!」
続いては教室。ここで吹雪たちは授業を受けている。
「へぇ、駆逐艦クラスとかに分かれてるんだ。」
「そうよ。」
靖子は壁に貼られている時間割に注目した。
「この時間割かわってるね。演習に、点検?」
「私たちの授業には普通のとこと違う時間割があるの」
靖子はここでも自分の学校とは一味ちがうなぁと、関心していた。そこへ連装砲ちゃんがやってきた。
「あ、かわいいね。」
すると連装砲ちゃんが靖子の頭上に乗っかった。
「あは、おもしろーい!」
さらにそこへ島風がローラーシューズでやってきた。張り紙にはローラーシューズ禁止と書いてあるにも関わらず。靖子は注意しようとしたが島風は・・・。「やっほー、おもしろいなぁ!」吹雪も注意しようとしたが島風は・・・。
「これほしかったんだぁ!」
調子に乗りすぎた島風は止まららずに
「たすけてぇー!」
と叫んだあと、壁に激突した。
「あーあ、大丈夫?」
「この子は島風ちゃんよ」
島風は靖子の頭上に連装砲ちゃんがいることに気づいた。
「こら、だめじゃない離れちゃ・・・って、あなたは?この鎮守府じゃ見ない顔ね。新顔?」
「夕べここの病院にに運ばれて・・・」
「あなたなの?噂の女の子ってのは。私は島風、この子は連装砲ちゃん。よろしくね。」
「よろしく」
靖子は一通り挨拶すると、吹雪と一緒にグラウンドに向かった。靖子はふと思った。あの連装砲ちゃんもラジコンか何かで動いてるのではないかと。あとで聞いてみることにした。続いてグラウンド。そこでは仮設のステージで4人が踊っていた。そこにはあの榛名の姿があった。
「賑やかそうですね」
靖子がステージに近寄ったら、踊っていた榛名が
「あ、あなたは!」
とステージから降りてきた。靖子は榛名に助けてくれた礼を言った。榛名は靖子がけがはまだ完治してないものの、元気な姿に一安心だった。
「よかった、元気になって。心配したんだから。あ、紹介するね。私は榛名、よろしく。」
「私は比叡。」
「へーい私は、金剛でーす!」
「私は霧島ともうします。あなた目が悪いの?」
「ええ、近眼ですが。」
「そう、ほかにもこの鎮守府にはメガネを使用してる人がいるわ。あとで教えてあげるわね。」
4人は靖子に挨拶した。もちろん、ここでも靖子の名前は後日ということになった。なぜ秘密かは、金剛と提督のみが知っていた。続いては酒場。なぜこんなところに酒場があるかは靖子もわからない。しかしそこへ行くと、隼鷹と那智、日向、そして郡津提督もそこにいた。
「あの、助けていただいてありがとうございます。」
「構わないぞ。遠慮することはない。私は重巡洋艦の那智だ。よろしく。」
「私は軽空母の隼鷹だよ。今夜一杯やるか?」
しかし、靖子は未成年なので飲めるはずがない。もちろん断った。
「冗談だよ、あはは」
「私は戦艦の日向だ、よろしく」
3人に挨拶した靖子は、白い上着の女性に気が付いた。
「あの、助けていただいて、ありがとうございます」
「いえいえ、私はここの提督、郡津よ。以後よろしくね。」
「提督?艦これでも提督ってのがありますが?」
「ああ、知ってるよ。あのゲームのことはね。」
靖子はまだこのとき、郡津提督が靖子を艦娘として正式に迎えようとしていることを、知る由(よし)もなかった。