魔法少女靖子~暁の水平線に平和と友情の絆を~ 作:ラフィーネ
朝礼が終わり、この日から靖子は軽巡洋艦・島雪として鎮守府で生活することになった。(ここからは靖子から島雪へ変更となります。)島雪は翌日から授業に出ることになった。
「よぉ!、天龍から聞いたんだが、お前島雪って名前だったんだな!」
「あ、あなたは?」
「俺は木曾(きそ)てんだ、よろしくな!」
彼女もまた、天龍と同じく眼帯をしている。そういえばあの2人の眼帯はファッションなのかと、島雪にはわからなかった。しかし、艦娘にも自分んのことを「おれ」という人がいることを知った。さらに、時雨(しぐれ)、白露(しらつゆ)もやってきた。
「こんにちは、きみ島雪っていう名前だったんだね。ぼくは時雨、よろしく」
「あたし白露、よろしくね」
あの2人にも自分のことが噂になっていたようだ。しかし、自分のことをぼくという人もいることも知った。もしできたら、ゆうきやふきのにも紹介したいなぁと島雪は考えた。そのとき、球磨(くま)がきた。
「あら?あなたは?」
「球磨っていうクマ、よろしくだクマ、島雪、提督がお呼びだクマ」
島雪は執務室にいった。そこで翌日の授業について説明を受けた。
「え?あたしが駆逐艦クラスに!?」
「そうなの、いきなり基礎もおそわらずにいきなり出撃はどうかと思うの。だからあなたには、しばらく駆逐艦クラスで授業を受けてもらうわ。」
実は、島雪に駆逐艦のクラスで授業を受けてもらうのにはもう一つ理由があった。
「新型駆逐艦の開発なんだけど、あなたにも協力してもらうわ。名前は潮風よ。睦月型駆逐艦21番艦の。もちろん、21番ってのは重複を防ぐためよ。ただ、」
「潮風?ひょっとして、これ!?」
なんと島雪は島風のコスプレをした。
「それは島風よ。」
郡津提督は苦笑いした。
「いい、新しいタイプの駆逐艦、軽巡洋艦はほかにもあるの。できたらあなたのお友達にも協力してほしいの。それにどんな服装にするかは、あなたに任せるわ。できあがったら、明石さんに渡してね。」
「わかりました。」
「話は以上よ。ありがとう。」
「はい」
島雪が島風の服装のまま部屋を出ようとすると、
「その前に着替えていきなさい。それにしてもよくその服用意できたわね。」
「はい、着替えます。パンツも普通のやつに履き替えます」
「あたりまえです。」
それを見ていた金剛と明石もクスクスと笑った。部屋に帰った島雪は、駆逐艦のときの衣装をあれこれ考えた。
「うーん、衣装どうしようかなぁ。・・・あ、一番コスしたい艦娘にしようっと!それをベースにしてっと。」
島雪は、完成した衣装のデザイン画を明石に手渡した。明石は快諾した。翌日、島雪は羽黒とともに時雨たちの教室に向かっていた。担任は重巡洋艦の羽黒だ。
「あなた、確か榛名たちに助けられたんですってね?名前は?」
「島雪っていいます。」
「島雪さんね。いいわよ。でも珍しいわね。軽巡洋艦のあなたが駆逐艦のとこで授業受けるなんて。」
「ええ、決定事項ですから。」
二人は会話がちょっぴり弾んでいた。教室では島雪のことで持ち切りだった。
「あの新入生、うちのクラスにくることが決まったってよ。」
「軽巡らしいよ。どんな子かなぁ。」
「なんでもあの例の女の子なんですって。」
皐月と菊月と三日月が噂話をしていた。そこへ羽黒と島雪がきた。
「はい、授業を始めます。」
挨拶がおわると羽黒は島雪を紹介した。
「今日からこの鎮守府に新しいお友達が皆さんと一緒に授業を受けます。島雪さんです。」
「天龍型軽巡3番艦の島雪です。よろしくお願いします。」
そして島雪は若葉の後ろの席になった。手工や理論、礼法などの授業があり、島雪にとってはちょっと未知の世界の授業っぽかった。とくに敬礼は、みんなは海軍式なのに、島雪だけは陸軍式だったので、すぐに直された。しかし、羽黒から内容をきかれると、若干わかったようなきがした。多少はついていけるような気がした。休憩時間、島雪はイラストを描いていた。そこへ秋雲がやってきた。
「あらぁー、なかなかかわいいイラストじゃなーい。」
「あ、あなたは?」
「あたしは秋雲っていうの。よろしくね。」
「よろしく!」
島雪は、この秋雲という女の子とお友達になれるような気がした。この日は演習の授業があった。しかし、島雪は羽黒から駆逐艦の服に着替えるよう言われた。着替えが終わり、羽黒に案内され、演習場にやってきた。島雪の駆逐艦のかっこうは、裾に白いラインが入った青い吊りスカート、ピンクのネクタイをしていた。それをみた三日月、菊月、皐月はなんかちょっとスカートが短すぎないかと感じた。しかも睦月型にしては服装が全然違っていた。それも、提督の判断である。さらに名札には潮風の文字が。
「潮風?」
島雪は、この時ばかりは駆逐艦潮風として演習を行うことになった。いよいよ演習開始、島雪(潮風)は長月、菊月、三日月、若葉と班、演習相手は秋雲、望月、黒潮、時雨、皐月となった。
「なお、今回の演習は提督と明石さん、比叡がきてます。よろしくね。」
島雪(潮風)は、なぜ金剛がいないのか聞いてみた。
「金剛お姉さまは入渠(にゅうきょ)中です」
「にゅうきょ?どこのマンションに入居?」
「そのにゅうきょじゃないわよ。ドック入りかな。」
島雪(潮風)にとっては入渠という言葉は初耳である。もちろん、島雪(潮風)本人も最初はわからなかった。いよいよ演習開始!時雨は連装砲で攻撃、さらに秋雲もお返しにと連装砲を発射、白熱した演習になっていた。島雪(潮風)はぼーとみていた。
「すごい・・・。自衛隊のイベントなら展示訓練ってやつみたことあるけど、こっちもすごい。」
そのとき
「どうした島雪、もらったぜ!」
望月の放った砲弾が島雪に向けて放たれた。
「え?うわぁ!」
島雪(潮風)は思わず連装砲を撃った。望月の弾はそれ、島雪(潮風)の弾は望月に命中!望月は[中破]した。続いて時雨の攻撃で若葉も[中破]、島雪(潮風)も黒潮の攻撃でかすり傷はしたものの、まだまだと言わんばかりに奮戦、黒潮を[大破]させた。それを見ていた3人。
「すごいですね提督」
「あの黒潮は規格外の性能よ。最初から12.7cm連装砲を積んでて、全自動で転ばないように体中を支えるシステム、自動姿勢制御システムが搭載されてるの。さらには12.7㎜機銃、4連装魚雷も装備しているのよ。オプションとして、サブマシンガン、刀剣、自動小銃の装備も可能よ」
「なんかよくばり装備ですね。」
「もちろん、私の好きな言葉は、規格外、破格よ!」
それを聞いて、比叡も
「私も規格外のをつくってみたい」
と言い出した。それを聞いた2人は後ずさりした。そのとき、秋雲と長月の一声で、
「一斉にこれできめるよ!」
「よっしゃ!これで決めるぜ!」
10人の一斉砲撃の音がした。雷撃戦である。この攻撃で時雨、三日月、長月は[小破]ついに島雪(潮風)と秋雲も[中破]した。島雪(潮風)は中破した秋雲をみて笑った。
「あはは、秋雲ちゃんパンツ丸出し!」
スカートが破けてパンツ丸出しの島雪(潮風)の姿を見て秋雲も言った。
「・・・その言葉あんたにお返しするわ」
「え?あっ!あたしもだ」
菊月たちも見て笑った。
「ほんとだ、島雪今日のパンツの色ピンクだ」
春日は照れ笑いし、そしてみんな大笑いしたが・・・・・。なんと、どういうことか、見ていた提督、明石、比叡は巻き添えを食らい[大破]していた。それに気づいた10人はなぜこうなったかわからなかった。実は、雷撃戦で偶然一発の魚雷が提督たちのほうに向かい、爆発したのだった。3人は手当をうけるためそのまま担架で運ばれた。
「これも・・・、規格外だったわ。」
「いや、予想外でしょ・・・。」
「お姉さま・・・。」
10人は、あとで謝ることにした。
これからも艦娘さん、どんどん出てくると思います。レアな駆逐艦とか、空母とか。