魔法少女靖子~暁の水平線に平和と友情の絆を~   作:ラフィーネ

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ついに、島雪が出撃、初陣です・・・が、正体が靖子であることがばれてしまいます。


島雪、初出撃、そして正体がばれる

 鎮守府に戻った島雪は自分が靖子であることを隠し通すしかなかった。みんなに迷惑がかかるのを恐れていた。しかし、どこまでできるかはわからなかった。それが島雪にはつらかった。提督や金剛に相談することもできなかった。そのことは提督にもわかっていた。基地のメンバーや坂本少佐が彼女の正体に気づいていたのではないかと・・・。同行していた朧(おぼろ)たちも島雪の様子がおかしいと勘づき始めていた。翌日、島雪はついに初陣デビューの時が来た。島雪は初めての本格的な戦闘に緊張していた。カタパルトデッキでは、島雪が出撃の準備をしていた。腰には刀、拳銃、艤装には連装砲、足には4連発の魚雷が装備されていた。

 

「よっしゃ!張り切っていくぞ!!」

 

そこへ天龍や龍田もきた。

 

「島雪ちゃぁーん、がんばってね。」

 

「無理するなよ。」

 

そして、吹雪、綾波、長月(ながつき)も来た。天龍の一声で

 

「よぉーし!抜錨(ばつびょう)だ!」

 

すると島雪は

 

「発表?」

 

と言った。

 

「ばつびょうだよ、ばつびょう!間違えるな!」

 

しかし島雪はさらにふざけた。

 

「画鋲(がびょう)?」

 

「ば、つ、び、ょ、う、だよ!」

 

そして、6人は海へ出港していった。その様子を提督たちは見ていた。

 

「ヘイ提督、大丈夫ですかあの子」

 

「大丈夫よ、あの島雪も規格外の強さ、装備だからね。」

 

「それもそうですが、いずれあの子のことばれます。」

 

「ええ、いざとなったら、みんなに本当のことを打ち明けないといけないわね。それに、坂本少佐たちにも」

 

「提督・・・。じゃあ、この前提督が私から借りたお金は?」

 

「あ、わすれてた。千円だったわね。あした返すから」

 

そのころ、島雪たちは海上にいた。

 

「恐いか」

 

「いえ、いいえといえば怖くなくなると思います」

 

そこへ龍田が来て

 

「油断しちゃだめよ、油断したら轟沈だからねぇ。」

 

「轟沈・・・?死ぬってことですか?」

 

「そうなるわねぇ。」

 

島雪はちょっと怖くなった。すると吹雪は

 

「脅かさないでくださいよ。提督からは大破したら帰ってこいという命令なんですから」

 

そう、郡津の担当する鎮守府では、大破したらかえってこいという決まりになっている。轟沈という最悪の事態を防ぐためだ。時々艦娘たちに休養をあたえたり、休日をあたえたり、時には厳しく、時には優しく、ここの艦娘たちにとっては母親以上の存在なのだ。郡津提督も、彼女たちを実の娘のようにかわいがっているのだ。一方、ウィッチーズ基地では、できあがった記念写真を見て、坂本少佐は島雪が靖子であることをつきとめたのだ。

 

「やっぱり島雪は靖子だったのか!」

 

「どうしますか?郡津提督に連絡しますか?」

 

しかし、すぐには追及する気はなかった。彼女には彼女なりの理由があるのだろうと思い、そっとすることにした。

 

「いや、折を見て、私から彼女に直接話そう。そう急ぐこともないだろう。誰だって自分のことは話したくないことはある。今は不問にしておこう。みんなにもそう伝えてくれ。」

 

「わかりました。」

 

島雪のことは後日ということになった。鎮守府の海域付近、島雪はどんな敵に遭遇するのか予想はつかなかった。そのとき、天龍が全員にとまるように指示した。じっとしていると、水の音が・・・。やがてそれは駆逐ロ級のものであることがわかった。ロ級はすぐに襲いかかったが、天龍は龍田とともに接近戦で倒した。

 

「すごいですね先輩」

 

「これくらいは朝飯前よ。」

 

次の進路は羅針盤を回すことにした。羅針盤を回すと、軽巡洋艦のいる方角をさした。その方向には、軽巡へ級、駆逐艦3隻がまっていたのだった。ルートは羅針盤によって決まるものだが、ここでも例外ではなさそうだ。そして、進路をボスの方へいくと、合計4隻の敵が待ち構えていた。

 

「よぉーし、気を引き締めていくぞ!」

 

綾波と長月、吹雪は力を合わせて1隻目の駆逐艦を倒した。島雪も連装砲で2隻目の駆逐艦に攻撃を加え、魚雷1発を発射して倒した。そして天龍や龍田も3隻目の駆逐艦を連装砲で倒した。郡津提督の鎮守府では、本来単装砲装備のところ、連装砲を装備しているのである。島雪は、軽巡で連装砲を装備してるのは自分だけじゃないんだと実感した。そのとき、長月が軽巡へ級に攻撃を加えた。

 

「くらえ!」

 

しかし、かすっただけだった。長月は軽巡へ級の攻撃により中破してしまった。綾波も攻撃をくわえたが、やはりかすっただけだった。

 

「そ、そんな。攻撃がきかないなんて。うわぁ!」

 

綾波も軽巡へ級の攻撃により中破してしまった。島雪と吹雪はへ級の強さに戦慄した。とくに島雪はこの軽巡へ級との対戦は初めてであった。ゲームでは何度も戦ってはいるが、実際戦うとなると勝手がちがう。しかし、引き下がるわけにはいかない。吹雪は島雪の後ろに隠れた。島雪は刀を持って構えた。

 

「島雪さん・・・」

 

「じっとしてるのよ。吹雪ちゃん」

 

龍田は軽巡へ級に連装砲で攻撃を加えた。が、あたりはしたが小破だった。攻撃した龍田も小破した。

 

「龍田さん!」

 

「大丈夫よ。これくらい。」

 

無傷なのは島雪、吹雪、天龍の3人になった。島雪は、こんなとき、強力な武器があったら、みんなをたすけてあげられるのにと思った。そのとき、突然、島雪の目の前で空間ディスプレイが現れた。妖精さんたちが、島雪に合わせて修復してくれていたのだ。

 

「な、なに?機械が直っていたの!?」

 

それを見た天龍と吹雪は驚いた。

 

「し、島雪、これは一体!?」

 

「私も初めて見るわ。」

 

こうしちゃいられない、島雪はもしかしたら、いけると思い、何か武器はないかと調べてみた。

 

「えーと、4連装魚雷、連装砲、ハンドガン、刀、自動小銃にミサイルランチャー!?ようし、いくしかないか。」

 

島雪は軽巡へ級に向かって攻撃を開始した。へ級も島雪に攻撃を開始した。へ級は単装砲を撃って攻撃するが、なかなか当たらない。

 

「やるわね、あの子」

 

「よし、おれたちもあいつをサポートするぞ、吹雪。」

 

「わたしたちも手伝うわ。私たちの仲間ですもの。」

 

龍田たちも手伝うことになった。へ級は攻撃を続けるも、なかなか当たらなかった。そして、ついに弾切れを起こした。

 

「今だ!」

 

天龍たちが砲撃を開始、へ級は単装砲を破壊され、大破した。

 

「ようし!とどめだ!」

 

島雪は、持っていた刀で、軽巡へ級を撃破した。初めて深海棲艦を倒したのだ。しかし、それは、みんなの協力があってこそ、倒せたのだ。

 

「ありがとう、みんな、ありがとございます・・・。」

 

「お礼と泣くのは、鎮守府に帰ってからだ。」

 

「ようし、帰るぞ。私たちは傷の手当てをしないとだめだからな。」

 

「うん!」

 

島雪たちは、鎮守府への帰路に就いた。その上空にサーニャがいた。

 

「島雪、あなたはやはり靖子さん・・・なの?」

 

サーニャは上空をパトロール中に偶然島雪たちを見かけたのだ。サーニャも帰路に就いた。鎮守府では、島雪たちをみんなが出迎えていた。

 

「やったじゃん、島雪!」

 

「初めてにしては、やるわね!これからも頑張ってね!」

 

深雪と曙は島雪に言った。

 

「うん、あたし、頑張る!」

 

その様子を大淀と金剛と郡津提督が見ていた。

 

「あの子、やりましたね。はじめての出撃で深海棲艦を倒すなんて。」

 

「ええ、あの島雪は大成功ね。」

 

「これで、提督も鼻高々でーす!」

 

そこへ島雪がやってきた。

 

「取れ高?」

 

「no!鼻高々でーす!」

 

周りは大爆笑だった。島雪は、お風呂に入ったあと、自室から外を眺めていた。

 

「お姉ちゃん、必ず帰るからね、それまで待っててね。」

 

そう言うと、「お姉ちゃん、おやすみなさい」と、ぐっすりと明日に備えて寝ることにした。




ようやく完成です。未完成分も、完成させるようがんばります。
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