『アヴァロンから人理修復!』 作:口からシャイタン
まだどう展開させるか微妙ですがボチボチやっていきます。
ふむ、これは世紀末ですね…これは建物が立っていた痕跡すら燃え尽きている。
前回に「世界をブリテン救うついでに救う」などと宣言しましたが
「知識に実体験が伴うとやはり辛いものがあります…」
これまでも似たような事はありました。
既存の知識がある故の慢心、こうすれば大丈夫などと宣い最終的に失敗する。
まぁ結果は最良だったとだけ言っておきます。
「こちら優しい王様、応答願います」
私は特異点という字そのまま特異な時代に於いて、マーリンとの交信が可能かどうかを確かめます。
『はいはいこちら素敵なお兄さんことマーリン。 通信状態は良好、王のモニターも問題無く。 ホログラムもやろうと思えば出来るけど…まぁ表舞台に出ないで傍観者を決め込みたい私としては遠慮させてもらうよ』
もう既に手遅れだと思うが私は人の心がわかる王ですからね察してあげますよ。
でも本当に手遅れでしょうに、フォウくんの事だったり、ウルクの事だったり…
「さて、早速ですが働いて貰いましょうか。 近くにサーヴァント反応はありますか?」
『あるよ。 君の後ろにね』
思わず本気で後ろ振り向きます。
そこには3人の人間に…いや2人の
御三方は私が振り向いた時の暴風で身体を煽られています。
取り敢えず分かることは、彼女達がこの物語の主人公だという事だ。
「こ、これはどういう事でしょうか…いきなりサーヴァントが現れました」
片目が髪に隠された少女、ギャラハッドの霊基を持つマシュが口を開く 。
「えっと…敵じゃないんだよね?」
何処かシロウに似た少女、最後のマスターである藤丸立香は半ば問いかけなのか分からない確認をしてくる。
「サーヴァントが自然に湧いた? 幾つか心当たりは有るけど、でもそれは最悪な状況に限るはず…それが今だとしたらマズい何て騒ぎじゃあ」
早くに脱落する憐れなみんな大好き所長ことオルガマリーはブツブツとこの状況で思考に耽っている。
マシュの後ろにしっかり隠れているとだけ所長ファンには伝えておこう。
取り敢えず私はしっかりサーヴァントとして認識されているようですね、厄介事があるかもと掛けておいて良かった。
『藤丸ちゃん! 一体そこには何がいるんだい!? それはもうビックリするような霊基の反応があるんだけど!!』
ヘタレな優男の気配がビンビンします…
ロマンでしょうね、と言うか私の霊基ってどうなっているのでしょうか?
『ルーラーって事にしてあるよ。 きっとそっちの方が自然だ』
マーリンが補足してくる、それにしてもルーラーとは…
新たなアルトリアが生まれそうだが、取り敢えずマーリングッジョブです。
事情はきっと所長辺りが勝手に解釈するでしょうし、此処は適当にでっち上げてやりましょう。
「サーヴァントルーラー。 此度は事情がいつも以上に複雑故参上した。 問おう、貴女が私のマスターか?」
「え、え?」
マスターはこの状況に追いついていないらしい、マシュもまた同じようにあたふたしている。
所長はと言うと、私が味方だと分かって直ぐに盾の裏から這い出てきた。
「そう、そういうことなのね! マスター藤丸立香、彼女と契約して事態の収拾に臨みましょう」
「え、あ、ハイ! よろしくねルーラー」
「此処に契約は成った。 仮になりますがよろしくお願いしますマスター」
状況はいい方面に転んでいくようだ、この後私の真名を明かすこととなり驚かれ、フォウくんと再開し初対面を装って戯れたりした。
「それでは早速ですが出発しましょう。 これに乗り込んでください」
私は懐から紙を取り出し投げる。
そこから子気味の良い音と共にメルセデス・ベンツが現れる。
「いやルーラー改めアーサー王。 何故車が出てくるんですか!?」
「唯の車ではありませんよマシュ。これはアーサーカーと言って私が偶然手に入れた宝具の一つです」
事実は無断でしまいこんだ物ですが…改造までしているので最早これは私の物です!
『いやいやいや、アーサー王の時代にそういうの無いでしょう? 普通そこは愛馬とかが出てくるんじゃ無いの? いやそもそもルーラーってそう言うのも有りなの!? あぁもう突っ込みどころしかないじゃないか!!?』
「日本の坂田金時はバイクを乗り回すと聞いているが?」
「そんなわけ無いでしょう! そんなわけ…ないわよね?」
『所長が汚染されてる!?』
チキンハート2人組は半ば常識人っぽいのでツッコミを禁じ得ないようです。
楽しそうに助手席に乗り出すマスターはやはり大物になります。
いやこれから世界を救うので大物なのは確定ですがね。
最終的に皆乗り込み出発します!
「シートベルトは締めましたか? では行きます、アーサーカー我が愛馬に劣らない活躍を期待します!」
アクセル全開、激しいエンジン音とともに前に直進。
魔力放出まで加えた推進力は最早化け物だろう。
移り変わっていく景色(どこを見ても世紀末ですが)の中、黒い靄の人型が2体、青い髪のキャスターを見つけた。
構わず私はアーサーカーに魔力で練られた鎧を纏わせる。
それはもう攻撃的に刺々しく、更にニトロという名の魔力放出で最大速力。
直後、車に乗っていて聞いてはイケナイ音が二つ聞こえた。
「先輩、何か事件に巻き込まれました! と言うかドクターは働いてください」
『あぁ、ごめんよ。 あまりの出来事にモニター出来なかった。 サーヴァント反応だ! それも三つ…何か二つ消えかけてるけど』
私は車を降り証拠隠滅に取り掛かります。
聖剣を取り出しシャドウサーヴァントを灰に、そして目撃者の青髪のキャスターも消さないと…
「ちょ、おい待て! 俺まで消す気か!? 味方だ味方!!」
「クーフーリン、私のゴールド免許のために死んでください! いえ自害してください」
「しねぇよ! てか話を聞け、おめぇはバーサーカーか!?」
「アーサー待って」
ちっ、後少しで証拠隠滅出来たのですが…マスターの命令とあれば仕方ない。
その後、クーフーリンと仮契約をした。
彼はランサークラスで召喚されたかったと愚痴っていたが戦力としては十分でしょう。
「この車はこれ以上乗れないので…貴方にもマシンを提供しますね」
「ん? 貰えるんだったら貰うけどよ」
「じゃあこのゲイボルカーを」
「待て待てまてぇ! 何だその車は!? いかにも曲がらねぇってフォルムじゃねぇか! てかよ何かその車見ると身体が震えるんだけど…マジ勘弁してください!」
流石に歳をとったクーフーリンですね…サクッと倒せると思ったのですが。
「テンポが悪いのでさっさと行きますよ」
取り敢えず車の上に椅子を生やす。
クーフーリンを括り付ける。
アクセル全開!
「ふ〜ざ〜け〜ん〜なぁ〜!!!」
車内には犬の絶叫が響き渡った。
え、所長ですか? 勿論気絶してました。
「アーサー、さっきあのビルの上あたりに紅い光が見えたんだけど」
「…なるほど、ちょっと荒い運転に成りますからしっかり捕まってください! 舌噛みますよ?」
私は直感を信じて右に避けます。
すると今まで私たちの居た地面が抉れ爆発。
「やはりアーチャー。 マスター一気に距離を詰めますよ」
『何か僕要らなくない? 敵性反応とかもう藤丸ちゃんとアーサー王でどうにかなっちゃうし… こういう時どうすれば、そうだこういう時のネットアイドル!』
「ドクター、逃げないでください!」
距離を詰めるとアーチャーは逃走しました。
ふむ我ながらよくアレの矢を避けられましたね…
音速を超えたり追尾型だったり…
騎乗Aは伊達じゃないという事ですね!
「ここからは徒歩で行きましょう。 流石に動きにくい」
皆の同意を得て車を収納する。
「それでクーフーリンが言うには大聖杯の所にルーラーとは違うアーサーが居るんだよね?」
「あぁ、あれはセイバークラスでな。 魔力放出とかで底上げされた攻撃が一つ一つ重い… しかも聖剣なんかもバンバン撃ちやがる」
聖剣をバンバンとですか…
黒化、反転した事によって聖剣も黒くなり、制限が緩くなったのでしょうか。
「敵地の真ん中でお喋りとは、呑気なものだな」
洞窟の一歩手前あたりにアーチャー、エミヤの姿がある。
両手には夫婦剣干将・莫耶が伺えた、完全に臨戦態勢ですね。
「おっと、信奉者のご登場だな」
「信奉者になった覚えは無いのだがね、まぁ侵入者を追い払うくらいには…」
エミヤは私の顔を見て動きを止めます。
まぁ、私もクーフーリンもエミヤとは関わりが深いですからね。
「まさか、そちらにも召喚されていたとは… これはますます此処を通す訳にはいかなくなったな」
「クーフーリンには挨拶があって、私にはありませんかエミヤ?」
「話すべき事など無いさ、私は君の敵、それだけだよ」
エミヤはニヒルに笑ってみせる。
何処かそこには少年の様な純粋な喜びが含まれているように感じる。
「えっと知り合いなの3人とも?」
「「「腐れ縁だ」」」
「マシュ、守りは任せました。 良いですか宝具は気合いで出してください! その盾は貴女の心が折れない限り敗れません。 故にその盾は貴女の精神力だと心得なさい!」
「はい、マシュ・キリエライト行きます! マスター指示を 」
私は今まで纏っていなかったバトルドレス着込む。
普通の青王とは違い若干派手であるが、これは魔術的要素を組み込んだためである。
最後に聖剣を取り出します。
「クラスはルーラーだと聞いたが…やはり装備まで違うものなのか」
「マーリンにでも聞いてください」
私はエミヤに接近戦を仕掛ける。
切り上げた聖剣は彼の干将に流され、莫耶で私の命を刈り取ろうと突いてくる。
「マシュ!」
「はい!」
マスターはマシュに指示を出し、エミヤにタックルをさせる。
エミヤはそれを逆方向に飛ぶことでダメージを軽減、両手の夫婦剣をマシュに投げつける。
マシュは夫婦剣を防ぎきるがその時には既に、エミヤの手には新たな夫婦剣があった。
「同じ宝具!?」
私は応戦しようと駆けますがエミヤが投影した剣群に阻まれる。
エミヤは夫婦剣の特性を使い、回避不能の技をマシュに繰り出す。
「盾役は厄介だ、早々に離脱してもらおう。『 鶴翼三連』!」
「クーフーリン!」
「応よ! 燃え尽きな、
クーフーリンはマシュの盾に仕込んだルーンを解放する。
「グッ…」
エミヤは剣を放棄、爆発する事で痛み分けとした。
マシュは高く飛び爆風に乗って前衛から離脱。
剣郡を捌ききった私は聖剣の力を引き出しエクスカリバー(弱)を繰り出す。
体勢が悪いエミヤは避ける事を断念、盾を投影する。
「『
「アーサーは撃ち続けて。 クーフーリンは背後から強襲」
「オラオラァ! 弓兵が前に出るからそうなるんだぜ!」
「クッ…」
クーフーリンは杖を槍代わりに突貫。
エミヤがニヒルに笑うのが見えた。
「キャスターに言われたらおしまいだな…」
エミヤの胸に杖が生える。
戦闘終了です。
「敵サーヴァントに敵対の意思は無いようです。 お疲れ様でした先輩」
エミヤは杖が抜かれても立っている、その顔には安堵があった。
マシュは震えながらもマスターに労いの言葉を掛けている。
私もマスターの指示が的確で動きやすかった、素直に賞賛出来ると思いますね。
「良き采配でしたよマスター」
「うん、皆もお疲れ様」
「全く、もうこんな役回りは勘弁してもらいたいな…」
エミヤは胸に穴が開けられながら愚痴る。
「俺はお前との腐れ縁を切りてぇ所だ。 なんかこう、運命みたいなの感じちまうぜ」
「次はこちら側でまた会いましょうエミヤ」
エミヤは何も言わず皮肉無しの笑顔で言葉に応えた。
私たちは洞窟の奥に向かう、奥には黒化した私がいる…
ハァ、また自身と戦うだなんて酷い皮肉もあったものですね。
そこにいたのは、黒い騎士王、筋肉隆々の狂戦士、闇の中でも色褪せない黄金の王が乱戦していた。
「いつもの様に傍観していれば良いものを…今更何故出てきた英雄王!」
「知れたこと、この展開の方が愉しめそうだからだ!」
「■■■■■ーー!!!」
何でしょうこの展開は…すごく帰りたい!
一級のサーヴァントの大乱闘など最早厄災でしょう。
「最悪だ…
「右に同じです。 マスター、あの3体のサーヴァントはマズい、具体的にはあの3体だけで町一つが一瞬で消えるくらいには…」
『打開策は…藤丸ちゃん何かない?』
「…宝具を全力解放しかないんじゃ」
私たちの戦いはまだ始まったばかりだ!!
『いやいや終わっちゃ行けないでしょう…働こうよ我が王よ』
次回も書けたら書きます。
期待せず待っていてくださいませ。