迫真空手部、ハルケギニア進出の裏技   作:第26降下猟兵旅団

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初投稿です。
ホモは嘘つかない、ソ連もイギリスも嘘つかない。


いきなり転移させてスミマセン!なんでもしますから!()

「ンアーッ!!」

 

真夏の日本に、獣の叫びが木霊する。

これは夢か現実か、過熱した異世界とのゲートは、ついに危険な段階へ突入する。

 

 

田所浩二は良く居るかもしれない一般的日本の大学生だ。

先輩には挨拶するし後輩には配慮出来る、親睦を深めに食べ歩きを提案することもある。

そんな彼を突然、謎の光のリンゴのようななにかが現れ覆い尽くそうとしていた。

 

「先輩!!」

「急いで引っ張るんだゾ!!」

 

たまたまそこに居た部活の仲間や家族が慌てて引っ張ろうとするが、リンゴの引力は強く数人が居ても相手にならない。

たまげたなあ。

 

「ンアーッ!!」

「やめてくれよぉ!」

「ぶちこまれてやるぜ。」

 

約一名覚悟を決めた大先輩を除いて三名はリンゴに飲み込まれ、閉じようとするリンゴを強引に抉じ開けて遠野と言う青年も飛び込んだ。

部活の顧問であるAKYSは部の備品類で必死にリンゴの穴を抉じ開けていくも、力は強く砕かれてしまう。

 

こうして、ホモのカルテットが異世界へ投げ込まれた。

これは世界を救えるかもしれないホモたちの話。

 

ーそれはともかくとして愛知県

 

「んあーっ!!」

 

一名の農家も異世界に投げ込まれた。

 

ーまあ横に置いといてロシア

 

「んあーっ!!」

 

タチャンカも異世界に投げ込まれた。

 

 

「は?」

 

クッソ生意気そうな変な色に染めたメスガキが目を開けた時の最初の人間であった為に、田所は本音を漏らす。

そのメスガキは不満たらたらな顔をして開幕クッソ甲高い声でギャーギャー捲し立てる。

メスの糞さを煮出して濃くしたような姿にあきれつつ一応内容を聞いてみる。

 

「なんで___人間なのよ!ドラゴンとか人間にしてもドラグーンみたいな__貧相___」

 

1部は甲高い声で耳が痛くなり解読出来ない。

張り倒して黙れメスブタとでも言おうかと思うも迫真空手は無防備な者に使うものではない。

その心を諌めて彼は回りを見回してみる。

脱出するにしても地理は重要だし、地図等の物があればよい。

だが視界に写るのは頭おかしいの?と言いたくなる頭悪さ全開の調度品で溢れた部屋だった。

中学二年のバカも今どきこんなことしないよとさえ言える。

 

「で。名前は?」

 

叫び疲れたのか一転して静かな抑揚でメスガキのクソガキが尋ねてきた。

 

「ん?田所浩二、24歳、学生です。」

「学生?えっ?うーん...」

 

それを聞いてメスガキは困惑した顔をする。

すると、田所の耳に聞き慣れた声が聞こえてくる。

 

「おっ、お前も起きたか」

「「先輩!」」

 

三浦に木村、遠野の三人が歓喜の顔を浮かべて言う。

三浦は耳打ちで「俺の完全な想像だがここの文明レベルは安土桃山の日本レベルだゾ、でも識字率とかは暗黒時代欧州レベルっぽいから俺達インテリ扱いだゾ」と囁かれる。

持つべきものは学のある先輩であると思いつつ、解説を聞いて田所は多少強気に出る。

うまく行けば日露戦争のロシア側のように気迫で圧倒できるかもしれない。

 

「そうだよ。

大学生で来年卒業、ま多少の学識はね?」

 

先輩貴方そんなに賢くなかったような。

木村は意図を察していたので言わずに黙り、言いかけた遠野を三浦が目で制止させる。

クソガキは完全に、と言うより人生経験上圧倒された際の対処法を知らないので困惑していた。

拡大しすぎた自我も災いして、脳が完全に停止していた。

その好機を三浦は逃さなかった。

 

「さて、いきなり呼び出した上にもてなしもせずに放置するのは非礼に過ぎますゾ。

当方急用も多き身であり帰らせていただきますゾ」

 

理路整然とした語り口の節々から怒りが感じられる。

田所たちは先輩割りと頭にキてると確信し、内心ビビっていた。

クソガキは涙を浮かべて三浦にすがり付く。

 

「ま、待って!帰らないで!」

「いやです...」

 

が、それを三浦は一刀両断する。

顔面が蒼白になっていくクソガキに自業自得と思いつつ、無くした物がないかを田所は確認していく。

木村も帰り支度を用意し、遠野は襟でてませんよと田所の首元を掴む。

 

「ゼロの間抜け辞めたらこの学校?」

「使い魔に泣かされるとか恥ずかしくないの?あほくさ」

 

開いていた扉からへんなローブを纏ったコミケに居そうなクソガキどもが笑っている。

三浦はきっと睨んで言った。

 

「俺は他人の不幸をこれ見よがしに笑うやつが大嫌いなんだ、叩き切るゾ?!」

「えっ、いや、あの」

 

威圧されたクソガキと、今のところ正論しか言っていない三浦を憧れの視線でメスガキが見つめる。

下がっていくクソガキ達を脇にどけて、別のメスガキが現れた。

頭と股とケツ緩そうなポジ持ってそうな奴で、肌の黒さと比例して腹も黒そうな黒豚だった。

 

「うわっ」

 

木村が見下した呟きを漏らし、遠野も察しの顔をして目を会わせない。

 

「ルイズ?まず説明してあげるべきだし彼らの言葉も一理あるわよ?」

「うーっ」

 

完全に出鼻を挫かれカウンターアタックを決められたルイズと言うらしいメスガキは、嫌々紙をさわらずに浮かび上がらせる。

それを見て技術系を専門とする木村は「え?」と興味を示し、ペンも無しに浮かび上がる地図を見て全員が食い入るように見る。

写って居るのは大陸であり、縮尺とうは不明だが島々も見える。

近隣の国家は見たところ三か国の小さな国々があり、そして大きそうな国が二つある。

小さな国々は三か国纏めてベネルクスと書かれており、大きそうな国はゲルマニアとか書かれている。

田所は第一次大戦位の欧州を思い出した、国家の配置がそれっぽいからだ。

もっともフランスのような国がなく、スペインに当てはまりそうな国とスカンジナビア半島と言うか列島はある。

 

「我々が居るのがここのハルケギニアよ」

 

スペインに当てはまりそうな国を指差してルイズが言う。

国家の勢力図的に言えば内戦時のスペインみたいで、例えるならジブラルタルからポルトガル位まで別の国が領有している。

三浦はこれを見てこの国って滅びそうと直感で感じつつ黙っておく。

 

「ん?ここら辺の赤色の国々は?」

 

現実の欧州で言えばバルカンとイタリア半島に当たりそうな地域を指差して木村が聞いてみた。

それに対してルイズはバルカンの方を指差し言った。

 

「こっちがレスリング自由協商連合よ、最近は民主化って言うのを求める国民達を飲み込んで別の大陸から来ているわ。

ギリシアーッを併合して他国から警戒されてる国よ」

 

そしてイタリアの方を指差して言う。

 

「でこっちはクッキー☆国家社会主義第三帝国よ、ノンケ連邦と言う大陸の東の大国と戦争中よ」

「えぇ」

 

クッソ汚そうな国家にまみれた世界で泣きたくなりそう。

一応の説明を終えるとルイズはため息をつく。

 

「それで、手伝って欲しいのよ」

「何を?」

「...全てよ」

「自活しろよ」

 

田所の言葉が綺麗に直撃したルイズは、途方にくれてパチンコに全財産溶かしたダメ人間の顔を浮かべる。

だが三浦は、ルイズに対して言った。

 

「全ては無理ですゾ、それでも多少力は貸せると思いますゾ。

でも無料じゃありませんゾ、我々全員生還させること、これが条件ですゾ」

「ほんとぉ?」

 

ルイズにニッコリと笑みを見せる三浦、企んでいそうだがルイズの対人経験の少なさからまんまと釣り上げられる。

 

 

 

銀色の髪を揺らして、農家は呟いた。

 

「スズメバチ居ない農業とか楽チン過ぎィ!」

 

異世界へ鍬と共に飛ばされた農家は直ちに農地の耕しにかかる。

どうやら何らかの理由により人の居ないらしいここは、数年前までは人が暮らしていたらしい。

農地も井戸も農具も種もある。

 

「ヌッ!」

 

鍬を突うずっこんでやると、ミミズ等の姿が現れる。

栄養のある土地には色々居るのが当たり前だ、虫だって好き好んで何もないところに行きはしない。

 

「小作農から地主になりますよーなるなる」

 

そんな彼の姿を、エルフは困惑しながら眺めていた。

 

「転移して数分しないでなにやってんだコイツ...」

 

背筋から漂う青いオーラを纏い、言い表せない背負った罪を感じる背中をした農家。

エルフは飛びっきり変なのが来たと思いつつ話しかけることを決意する。

 

「あのお」

「ん?」

 

他人の土地だったのに特に驚かずさも地主の如く応対する。

 

「年齢と氏名と職業を」

「えっそれ関係ないでしょ」

 

一蹴して鍬を打ち込む農家の姿に押しきられたエルフは静かに立ち去った。

 





じゃ、ギャラ貰って帰るから。
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