戦姫絶唱シンフォギアDigitalize 作:ジャン=Pハブナレフ
というか回を重ねるにつれ徐々に敵キャラの中で目立つ方になった気がします。自分の中ではカリオストロ>サンジェルマン>プレラーティって順でああこういうキャラなのねっていう感じで覚えられました。プレラーティに関してはなんかいまいちキャラが掴むのが遅かったというかなんというか…アダム?あいつは4話でもう腹一杯ですから。
訓練後、クリスたちもシャワーを浴びてくつろいでいた。
「ふぅー、あいつの訓練も厳し過ぎるぜ。」
「司令以上の鬼っぷりだったデス、大丈夫デスか調?結構調もみっちりしごかれてたデスよ?」
「うん、大丈夫。けどちょっと疲れた。」
「調たちも調たちでハードだったがこっちはロイヤルナイツとやりあったがマジで勝てる気がしなかったぜ。」
キャンドモンも息を切らしていた。
「あっ、クリスちゃん?今、ヴァルベルデのヴェレーナ姉弟が会いたいって連絡があったわ。どうする?」
友里が休憩中のクリスに声をかけたがそれを聞いた途端クリスは顔を曇らせた。
「悪りぃ、やめとくって言っといてくれねえか?」
「雪音、いいのか?」
「ソウソウ!ココデハッキリイットカナクッテイイノ?シロクロツケレバキットサッパリダヨ?」
翼とハグルモンが尋ねたがクリスは未だ自分の決断に苛まれていた。
「いいや、ここは行くべきだよクリスちゃん!あの子だって何か伝えたいことがあるはずだよきっと!」
「けど…」
「じゃあ、俺が代わりに行こうか。」
「拓実、お前…」
「俺が行っても問題はないだろ。」
「あなた、別にいいんじゃないの?クリスとあの子の問題かもしれないのよ?」
マリアが尋ねた。しかし拓実は一言いいえと答えた。
「あいつやクリスをあんな目にさせたのは俺の責任でもあります。俺も行って頭を下げるつもりです。」
「わかったよ、行くよ。行きゃあいいんだろ!?」
その後クリスは翼と拓実と共に東京駅に向かった。
5人は東京駅のカフェで話し合っていた。
「どうしても、クリスや拓実さんに話しておきたかったんだ。こんなになっちゃったけど、俺は大丈夫さ。」
ステファンは明るい表情で笑顔を作っていた。
「ステファン、その…色々悪かったな。俺もお前を守ってやれなかったってのもある。」
「良いって、良いって!!今日、夕方の便で帰るんだ…戦争のない国をもっと見て見たかったんだけど、弟たちも心配しててさ。そのうちの子が兄ちゃんは日本にいても大丈夫、自分はできることをやる!って言ってたけど、聞けばあんたの言葉らしいよ?」
「俺の?ああ、そういうことか…」
拓実とステファンが話す中クリスもバツが悪そうな表情を浮かべていたが弟たちという言葉に反応した。
「弟?」
「ああ、彼女は雪音のご両親の跡を継いで家族を失った子供達を支援しているのだ。」
「え?パパとママの?」
クリスもちらっとソーニャの顔を見つめた。その時、壁を突き破ってアルカノイズが現れた。
「空気の読めねえ奴らだ!!」
「取り込み中だぞ、こっちは!!」
クリスと翼はギアを纏ってアルカノイズを撃破していった。
「この2人は俺が守ってる!!2人は早くアルカノイズを!!」
そういうと表に出ると2人はアルカノイズを撃破しカリオストロと向かい合った。
「のこのこ誘いだされるなんてね!!」
ギズモンATが現れた。
「ハグルモン進化!!メカノリモン!」
「ファルコモン進化!!ペックモン!」
2人の周りには人が多くいる建物のため慎重な攻撃が求められるので成熟期にパートナーを進化させた。
(デジメモリは使おうにも奴の前じゃ破壊されちまう!様子を見ないと!)
「クリスは大丈夫なの!?」
ソーニャが尋ねてきた。
「あいつは大丈夫っすよ。色々迷いやすい性格ですけどやるときはやってくれるウチの切り込み隊長その1ですから。とりあえず場所を移しましょう。」
拓実もベタモンをデジヴァイスから出してステファンを避難させようとした。
カリオストロ出現の報を聞きつけ、他の装者たちも駆けつけた。すでにクリスたちには愚者の石が組み込まれていた。
「こっから逆転劇デスよ!」
「もらった!!」
チャックモンにスピリットレボリューションした爽谷が後ろからカリオストロを攻撃しようとしたがすぐにかわされた。カリオストロがニヤリと笑みを浮かべた。
「そーそ!こっから逆転よ!!」
カリオストロがジェムを落とすと調が翼と、切歌が響と爽谷の3組にに分断されてしまった。
「ふふ、イガリマとシュルシャガナのユニゾンは厄介と聞いてたわ。だからこの2人を分断して仕舞えば怖くはない!」
「来るわ!」
マリアがデジヴァイスを構えた。
「ジオグレイモン超進化!!ライズグレイモン!」
ライズグレイモンとメカノリモンがギズモンと交戦するがギズモンも2体の攻撃をものともしなかった。
「無駄無駄、ギズモンもアップデートしてんのよ?」
「よそ見は禁物だぜ!!」
クリスとマリアはカリオストロは遠距離攻撃を得意としているため、遠距離攻撃で攻め立てた。そして一斉攻撃を防いだカリオストロを追い打ちを仕掛けるかのようにマリアが正面から攻撃しようとした。
「この距離なら避けられない!」
しかしカリオストロはボクシングのポーズをとって身を屈めマリアの胸元に強力なパンチを浴びせた。
「ぐわああああああ!!!」
「「マリア!!」」
心配したクリスも不意を突かれてカリオストロに吹き飛ばされてしまった。
「ガッツポーズ!」
本気のカリオストロの前に手も足も出ないクリスとマリア。ザババのユニゾンが分離された今、2人に勝機はあるのだろうか?