戦姫絶唱シンフォギアDigitalize   作:ジャン=Pハブナレフ

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今回はクリスちゃん回になります。クリスちゃんの人助け


第24話 友達のために!少女とギザモン!

リディアンはルナアタック以降、校舎自体は破壊されてしまうも、政府がすでに廃校となった学校施設を買い取ることに成功し生徒たちはそこで学校生活を送っていた。

 

 併せて、以前までリディアンは装者の選出及び、音楽や肉体などから得るデータの計測を行なってきたが現在はその計画を凍結させることになった。

 

そして数ヶ月後に学園祭が迫る中、雪音 クリスは第2期生として途中から入学し、学校生活を満喫する筈だった…

 

____________________

 

「ねえ、クリスちゃん。お昼どう?」

 

クリスのクラスメイトの綾野 小路(あやの こみち)、五代 由貴(ごだい ゆき)、鏑木 乙女(かぶらぎ おとめ)がランチに誘った。

 

「悪い…今日はいいよ。また、今度…な」

 

クリスはその場を離れ、ベンチのようなところで昔、弦十郎に与えられたあんぱんと牛乳を食べていた。

 

「マタナノ?」

 

「色々あんだよ、ハグルモン。」

 

「デモ、トノダチグライツクラナイト、クリスパパニママモワラッテハクレナイヨ?」

 

「う、うるせえ!」

 

ハグルモンの小言に参りつつも牛乳を飲み干したクリスは空を見上げていた。

 

(あたしは、歌で世界を1つにしたい…けど、あいつらみたいにできない。)

 

クリスは二学期の途中から入学していた。しかし、未だクラスの友人が出来ないままだった。

 

「あの…雪音さん?」

 

クリスの後ろからメガネをかけたショートカットの少女が現れた。

 

「あれ、確かええっと…」

 

「同じクラスの根方 朱莉(ねがた あかり)。無理もないよね、雪音さん最近編入したばかりだから。」

 

「そうだが、何の用だ?」

 

「実は、頼みたいことがあるの。最近私の家族にデジモンが来たんだけどその子のことで雪音さんに相談したくて…」

 

根方はクリスを見ながら言った。

 

「何であたしだ?」

 

「うちのクラスって、あんまりデジモンを持ってる人いないから…みんなに頼んだんだけど、忙しいんだって。だから、雪音さんに来たわけ。」

 

(こういうのはあのバカの仕事なんだがなぁ…)

 

クリスにはご飯アンドご飯を連呼する響が浮かんだ。

 

(あいつも何やかんやで協力してくれんのかな?)

 

今度は常在戦場と連呼する翼が浮かんでいた。

 

「ああ…いいぜ。」

 

「ありがとう、雪音さん!」

 

根方がクリスの手を握った。

 

「今日うちに来て。もうすぐ午後の授業だから…!」

 

「ああ、ああ…」

 

(勢いでお願いしちまったがいいのかな?あいつとかバカに頼むか?)

 

クリスは結局響と未来に頼むことにした。

 

「わあーい!クリスちゃんとだ!クリスちゃんとだ!」

 

「うっ、うるせえ!お前本当のバカ!」

 

能天気なほどに喜ぶ響とそれに苛つくクリスに朱莉は軽く苦笑いを浮かべていた。

 

「ええっと、立花さんに小日向さんもありがとう。」

 

「いえいえ!響も人助けが趣味ですから。私も力になれるかはわかりませんが〜」

 

「すみません、響がこういう子でして。」

 

未来が響きの話を遮った。

 

「で、話ってのは何だ?」

 

「うん…実は私の家族にデジモンが一ヶ月前に来たの。その子の名前はギザモンって言うんだけど、その子が突然いなくなっちゃって…」

 

「ギザモンカ…ヤツハタシカスイセイケイノデジモンダガ、モシカシタラリクハニガテナノカモシレナイナ」

 

「その子の場所とか分からないんですか?」

 

根方が首を横に振った。

 

「でもこんなものが後から見つかって…」

 

「これって、デジヴァイス!?」

 

根方はデジヴァイスを取り出した。未来もデジヴァイスも取り出して操作していた。

 

「これならきっとデジモンの場所がわかる筈です。実はデジヴァイスにはデジモンがどこにいるかが分かるんです。」

 

「そうなの!?今までデジモンを入れておくためだけのものかと思った。」

 

「よし、これで探そうよ!」

 

4人はその後ギザモン探しに没頭していた。

 

____________________

 

一方近くの河原でギザモンは探し物をしていた。

 

「確か、ここでいいんだよな?」

 

ギザモンが石をどかしていると、小さいキーホルダーを見つけた。

 

「これだ!」

 

一か月前、偶々根方とギザモンはお使いに向かっていた帰りにノイズが現れたために急いでいたのでキーホルダーを川に落としてしまったことがあった。そのキーホルダーを何とか見つけたギザモンはすぐにでそれを手に持って駆け出した。

 

「待っててくれよ!ようやく見つけ…!」

 

その時、空からデジモンが降ってきた。そのデジモンはイノシシのような姿でギザモンを見るなりしてニヤニヤしていた。

 

「ぐがががああああああーーー!!」

 

「ヴィカラーラモン!?」

 

デジモンが現れる数分前、4人は散らばってギザモンを探していた。

 

「なあ、ギザモンといつもこの川にいたのか?」

 

「うん、ここの川を通っていつも帰っていたから…どうして?」

 

「あれって、ギザモンじゃね?」

 

朱莉と一緒に行動していたクリスが偶然反対側にデジヴァイスの反応が見られたため、目を凝らしてなんとかそれらしき影を発見することはできていた。

 

「え!?あっ、ギザちゃん!」

 

その時空からデジモンが降ってきた。

 

「あれって暴走デジモン!?」

 

二課本部でもデジモンが現れたことを受け、翼と拓実も出動した。今回はあくまでノイズは発生してはいないので、2人は遠くから戦うだけだった。

 

「あれか!」

 

「ヴィカラーラモン、完全体か。行くぞ!」

 

ファルコモンを呼び出した翼だったが、拓実に止められた。

 

「待った、ヴィカラーラモンの近くに一般人がいます。彼女に気をつけて攻撃をしないと!」

 

「ならば、成熟期で戦うのみだ!」

 

「ファルコモン進化、ペックモン!」

 

「了解。一般人を守るんだ、ベタモン!」

 

「ベタモン進化、シードラモン!」

 

ギザモンはキーホルダーを安全なところに置いてヴィカラーラモンに向かっていった。ギザモンは空中で回転しながらヴィカラーラモンを背鰭で切りつけた。

 

「スパイラルエッジ!」

 

しかし、ヴィカラーラモンは口から青い宝輪(ほうわ)を放つと、ギザモンは束縛されてしまった。そしてヴィカラーラモンのタックルを受け、ギザモンは吹き飛ばされた。

 

「ぐわああああ!!」

 

朱莉とクリスが駆けつけた。

 

「ギザちゃん!」

 

「おい!しっかりしろ!」

 

ギザモンは傷だらけになりながら朱莉にキーホルダーを与えた。

 

「朱莉…これ…」

 

「これって!」

 

「キーホルダーだよ。あの日無くしちゃっただろ?」

 

その横でペックモンが苦無羽でヴィカラーラモンを攻撃していた。シードラモンも朱莉達に攻撃がいかないようにアイスアローを放ったが、黄色の宝輪で2人の攻撃を乗せて同士討ちを行わせた。

 

「だったら!」

 

<メタルグレイモン!デジメモリオン!>

 

「ギガデストロイヤー!」

 

胸のミサイルでヴィカラーラモンは大ダメージを受けた。

 

「よし、今だ!」

 

追撃を試みる3体だったが、今度は緑の宝輪を放ったヴィカラーラモンはそれをくぐり体力を回復させてしまった。

 

「嘘だろ!?」

 

「こうなれば!」

 

翼のデジヴァイスが光った。

 

「ペックモン超進化!ヤタガラモン!」

 

ヤタガラモンが翼でヴィカラーラモンを攻撃した。

 

「ギザちゃん!」

 

「ひどい怪我だ!すぐにはなれないと!」

 

ヴィカラーラモンがクリスと朱莉を見つけると赤い宝輪を放った。

 

「スーカラ!」

 

それがシードラモンを吹き飛ばした。

 

「クソッ!」

 

拓実がデジメモリを取り出した。

 

<フレイドラモン!デジメモリオン!>

 

フレイドラモンがヴィカラーラモンの横に現れた。

 

「ナックルファイア!」

 

横からの攻撃でヴィカラーラモンはよろめいた。

 

しかし、もう一発のスーカラが朱莉達に迫っていた。

 

「きゃあああ!!」

 

その時、デジヴァイスが杏色に輝いた。

 

「ギザモン進化あああああああ!!!」

 

ギザモンが右腕が発達した竜人型のデジモンに進化した。

 

「サイクロモン!」

 

サイクロモンがスーカラを弾き落とした。

 

「ギザちゃん?進化したの?」

 

「ああ!僕が朱莉を守るんだ!」

 

サイクロモンがヴィカラーラモンを右腕で叩きつけた。

 

「あれは!?進化したのか?」

 

サイクロモンがヴィカラーラモンの口を押さえつけた。

 

「ハイパーヒート!」

 

その火炎はヴィカラーラモンの宝輪攻撃を暴発させた。

 

「甕布都ノ神!」

 

独鈷杵からの攻撃を受け、ヴィカラーラモンはデジタマに戻った。

 

____________________

 

その後、近くの河原で朱莉達は保護されすぐに帰宅した。

 

「ありがとう雪音さん!」

 

「良いってことだよ…じゃあな。」

 

「うん!また明日!」

 

「クリスちゃん、初めての人助けだね!」

 

「うるせえ!お前本当のバカ…」

 

響が笑った。

 

「もう、からかわないの響!」

 

「じゃあな。」

 

クリスと未来、響は別れ道で別れ帰宅した。

 

「ふう、疲れた〜なんでこんなにキツイんだよ〜」

 

「デモ、クリスニハジメテクラスノトモダチガデキタヨ!」

 

「偶々なんだからな!別にやりたいってわけじゃ!ないんだよ…」

 

(クリスモスナオニナッテクレルトイイナ。)

 

ハグルモンがため息をつきつつそう願いながらその日を終えた。

 

「でも、こういうのも悪くはないかなあ…」

 

クリスが微笑んだ。




「クリスちゃん〜!」

「いきなり抱きつくなよ!」

「雪音、お前も立花と同じことをするとはな。実に僥倖だ。」

「うるせえ!偶々やっただけだって!」

「雪音さーん!」

「根方…?」

「ありがとう!」

「お、おう…」

「やっぱり照れてる〜」

「だあああああああああああああ!!やっさいもっさい!」

第22回 響、クリス、翼、朱莉(in通学路)
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