体育祭   作:春の雪舞い散る

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 改訂版です


俺が事故で構ってちゃんになってしまった件について

 

 「 あ、頭いて… つか見慣れない天井だ… 」

 

 まぁ、こう言った場合十中八九病院だと思って間違い無いんだがな…

 

 コンコンとドアを叩く音がして 『 失礼します 』 そう言って入ってきたのはベテランらしき看護士で俺の目が開いているのに気付いたその人が慌てて担当の医師を呼び…

 

 家族にも知らせたらしいが来るわけ無いのにな… そんな俺の思いは別にして医者の話によるとあの入学式の朝から三ヶ月近くもの間、ただひたすら眠り続けていたらしい…

 

 特別な医療器具が必要訳じゃなく一見ただ眠っているだけに見えるのに目を覚ます気配が全くない… なんとも言い難い状態だったらしい

 

 そして今、目を覚ましたわけだがある意味これからが大変だろうな… 何せ三ヶ月近くも眠ってた俺の筋力低下は半端なくリハビリしてる間に一学期は終わるだろうし授業もな…

 

 え?俺の留年確定してるって… マジっすか

 

 あのクソ親父の事だから中退しろって言ってくるのは目に見えてるし家からも追い出される未来まで見えてるんだが…

 

 

 俺が眠っている間に色々変わっていて俺の寝顔を見ながら俺を放置していた事を悔やむ母ちゃんは今、親父との夫婦仲が険悪な状態らしく

 

 今も俺が目を覚ました知らせを受けて小町と二人、面会に来ている

 

 因みに精密検査を受けた結果一見なんの不都合もない様に見えたのだが…

 

 微妙な話になるがいわゆるところの記憶障害の俺は黒歴史に関する記憶がごっそり抜け落ちているからそう例えば

 

 『 折本かおり… って誰だ? 心当たり、ぜんぜんないんだがな… 』

 

 そんな状態だったから身体と頭のリハビリを受けながら穏やかな日々を送っていた

 

 不要な記憶が削除されてスッキリした頭は以前よりも回るようになり俺が独学で高一の勉強を始めたのを知った事故の関係者 ( 雪ノ下陽乃 ) が勉強を見てくれる事になり

 

 そのお礼に退院前からリハビリを兼ねて本格的に習い始めた料理を小町を含めた三人で、時には早く帰ってきた母ちゃんも一緒に食べる…

 

 そんな穏やかな日々を過ごす俺は今やすっかりキャラが変わっていてもはや別人であると言っても過言ではなく…

 

 あ、コミュ障は変わらんつかある意味悪化してるらしく特に女子の前じゃ顔マッカの噛みっ噛みであるが以前の俺とのの決定的な違い

 

 それは俺がすっかり構ってちゃんになっていた事で、腐り目がすっかり浄化され入院中に落ちた筋力は完全回復には程遠く元からインドア派の俺が更にあまり出歩かなかった受験勉強期間

 

 全くと言っても良いほどヒノヒカリを浴びなかった俺はよく言えば抜けるような白い肌を手に入れ記憶と共に腐った性根と言われた思考は無く

 

 料理はもちろん、家事万端をこなせる様に進化しつつある俺が専業主夫の夢を忘れているのにその道を歩んでいるのが笑えるんだが

 

 と、言った感じで留年したこの世界の俺、比企谷八幡は葉山グループとクラスメイトにはならないし陽乃さんの紹介で生徒会の庶務をやらされる事になるので奉仕部に入る事もない

 

 ただ… そう、俺が戸塚彩加と友人関係になる運命は変わらずリハビリの為に陽乃からテニスを習っていたからソコソコ上手いが如何せんスタミナ不足は何ともならンからな

 

 それこそ雪ノ下雪乃と良い勝負な位に筋力、体力共にないんだよな…ひきつった笑いしかできないまでさえある

 

 だから運動不足解消の意味もあって生徒会の仕事が無い時はテニス部に顔を出して戸塚の特訓に付き合っていたから奉仕部のイベントは発生しない

 

 色々な意味で注目されていた俺は 「 学力だけなら二年に上がっても差し支えない 」

 

 と、陽乃さんの太鼓判を貰っているだけあって学年一位になるのは陽乃さんの決定事項だったりするが期待に応えて結果を出した

 

 後、一学期に俺が絡むイベントはか、川ナンとか ( 学年が違うので面識が無い ) さんの不良化で奉仕部が絡む事も無く

 

 人脈 ( 戸塚の友人つながりて友達の友達ってヤツだな ) スカラシップの提唱で問題を解消した

 

 因みに千葉村には生徒会の代表として参加するが鶴見留美にはダメダメな学校に見切りを付けさせ戸塚が通うテニススクールを紹介

 

 後、俺も指導する約束をしたりもして夏休みが終わる頃には技術的なモノはともかく体力と言うかスタミナ不足は相変わらずな俺は戸塚に丸投げ近い状態かも?

 

 体育祭、文化祭は生徒会の庶務として参加し雪ノ下雪乃を煽って実行委員長を押し付け副委員長は同じ2ーJの委員が就任し無難に終える事が出来た

 

 俺が執事服を着てクラスの出し物の執事喫茶で執事をやらされ無ければ良い思い出だけが残ったんだがな

 

 そして生徒会選挙

 

 はっきり言ってやりたくはないんだが… 城廻会長を始め現行の執行部が揃って後継者として指名し入学式以外の全てのイベントに絡んできた俺は一年だが既にライバルはなく

 

 アンチ一色の悪巧みも俺が出ることを知っている一色の担任が判子を押す前に一色に 『 今回の選挙、有力な候補者の出る会長は難しいから他の役員に変える気はないか? 』 そう打診する事により悪巧みが発覚し主犯格の数人が停学

 

 巻き込まれた結構な生徒がペナルティーの奉仕活動を命じられ、問題の主犯格の生徒達がサッカー部のマネージャーであることからサッカー部のもその責任を問われた結果

 

 対外試合の自粛となり、冬季大会に出ることができなくなり益々主犯格の生徒達の風当たりが強くなり放置していた葉山にも怒りの矛先が向き来年の受験を言い訳に三年を待たずに退部した結果

 

 メッキが剥がれ落ちた葉山は信用を失い修学旅行でも何か有ったらしいが学年の違う俺が知るわけもないんだが…

 

 かつてはカーストトップに君臨していた男も、二学期が終わる頃には見る影もなくすっかり落ちぶれていた

 

 そうそう、海浜とのクリスマスは意識高い系のバカ共が都築さんに弟子入りして時々陽乃さんの手伝いをしている俺の相手が勤まるわけがない

 

 所詮、ごっこ遊びでしかかない連中が修羅場を見て、肌でそれを感じてきた俺が

 

 「 ごっこ遊びを今すぐに止めるか、総武が手を引き今日のここまでの議事録を両校に提出して総武撤退を報告する

 

 会議ごっこして進展しない連中の為に費やす時間はないし、そもそも総武の意見を無視して共同開催とか全く笑えんぞ?

 

 副会長、責任は俺がとりますしさっきも言いましたが総武側の意見を聞くつもりがないのだから居る意味がありません、帰りましょう 」

 

 そう言って立ち上がると他の役員も立ち上がり

 

 「 僕も君の意見に賛成だ、自分達が何をすべきかもわからない君達と一緒に踊る気はないからね 」

 

 そう言って部屋を出ようとする俺達の行動に頭が真っ白の海浜執行部に代わり

 

 「 何で比企谷が一年生会長ナンかよくわかんけどウケル 」

 

 そう言われて

 

 「 折本さん… だっけ?悪いんですけど去年事故に遭って記憶…特に中学の記憶がほとんど無いからアンタの事知らないンですけど?

 

 後、事情を知らない事を無神経に口にするのもどうかと思いますがね? 」

 

 「 待ってくれ、今君達に出ていかれ 「 お前の都合なんざ知るかよ、責任取る気も無いくせに会議を仕切るんじゃねえ

 

 そんな連中に付き合わされた挙げ句に責任だけ押し付けるつもりなら先手打たせてもらう

 

 悪いが既に総武の生徒会顧問には議事録を送らせてもらったから言い訳は早目に考えておくんだな 」 」 

 

 そう言い放つと

 

 「 自分の発言に自分が責任を取るって明言してる総武の会長に比べて言ってる事は相変わらず意味不明だし 『 責任を問われたら困る 』 って言おうとした玉縄サイテー… 」

 

 と、海浜からも出始めたから

 

 「 僕達は一体どうしたら… 」

 

 等と未だ言ってるから

 

 「 お前らだけがわかりあう会話ならお前らだけの時しろ

 

 少なくとも議長には説明責任があるはずなんだがな? ちゃんと日本語に通訳してもらわないと会議ならんのだが?

 

 って…アンタの場合、そこから既に躓いてるからその次の一歩なんざ出せるわけ無いだろうが?

 

 アンタ等さ、成功以前に開催する気有るわけ? 俺個人の意見を言わせてもらうならリスクとデメリットしかない共同開催する意味がないんだが…

 

 まずはその段階から納得できる説明をしてもらえないと俺達総武側のモチベーションが上がるわけ無いんだがな? 」

 

 そう言ったところで説明できるはずも無くそしてする気もないのは明白で

 

 「 これじゃ話が進まないから俺個人の意見を言わせてもらうなら共同開催は却下

 

 二校で会場を押さえて… そこから後は海浜ブースと総武ブースに別れてお互いが干渉しないでやり易いようにやれば良い

 

 それが最大限の譲歩でそれが飲めないなら総武は総武で単独開催した方がマシだ 」

 

 そう言って共同開催を同時開催に変更させそれぞれに別れて打ち合わせを続行する事にした

 

 「 少なくとも招待客がある程度決まってるんだからその人達が喜んでくれる企画を考えるべきだろうが…

 

 老人会と婦人会に保育園児か… あ、俺この人知ってるぞ… 俺が通ってた保育園の園長先生ナンだがクリスマスリース作りはどうだ?

 

 もちろん他にも色々用意するが要は参加型のイベントにしてみんなで楽しもうって感じにしないとぶっちゃけそうしないと時間がなくなっていくんたからな? 」

 

 その他に俺が出したのはカップケーキを焼いて食べてもらう事と奉仕部に応援要請を出す事でもちろん翌日奉仕部を訪れて応援ん要請して承諾を得た

 

 他にも保育園の方は川ナンとかさんの年の離れた妹が通っていたので橋渡しをしてもらい小学生には鶴見留美がいてくれたから小学生達に説明する時は鶴見との会話を中心に進め

 

 わからないところを質問してもらい説明を重ねて、理解してもらう様にしていったがその一方で相変わらず進展しない駄弁りを続ける海浜生徒会執行部

 

 その執行部に見切りをつけた海浜の参加者が俺達の所にきて手伝いたいと言うので

 

 「 参加してくれる人達はもちろん、俺達自身もやって良かったって思えるイベントにしよう 」

 

 そう言って迎え入れだが何かが足りなかった

 

 未だにと言うか今更と言うかがバンドの生演奏がどーたらかーたらとか言ってるから

 

 ( 今更誰に頼むんだよ? ある程度活動をしている人達がこの時期に予定無い訳ねえよ

 

 あーっ、だが園児の歌声は悪くないから保育園に相談できないか川ナンとさんに相談してみよう )

 

 そう思っていたらもうひとつ

 

 「 クリスマスに因んだ賢者の贈り物の劇を小学生の子にやってもらったら? 」

 

 そんな意見がでたから

 

 「 なら、主役の一人に心当たりがあるから頼んでくる 」 

 

 ぞう言って鶴見留美に頼むと

 

 「 他にも候補は居るの? 」

 

 「 居ない、こんな事を任せられる ( 俺が話し掛けられる ) のは鶴見留美ただ一人だ 」

 

 うん、やはりコミュ障はこうゆー時に苦労するそんな事を思いながら留美と話しているところに雪ノ下雪乃が現れたので

 

 「 賢者の贈り物ね… 」

 

 企画書を見てそう呟くのを聞いて

 

 「 知っているのかなんてヤボな事は聞かない、逆に俺の方がかろうじて知っているってレベルでしか知らんから演出を任せられると助かる 」

 

 そう言って頭を下げると気を良くした雪ノ下雪乃が

 

 「 良いでしょう、その依頼引き受けましょう 」

 

 そう言って快諾してくれた

 

 一度歯車が回り始めれば後は歯車自信が回り続けようとするから見守れば良い

 

 天使の格好した園児達がケーキのを配る…

 

 「 衣装は白のスモックに羽飾りをつければ良いしスモックは簡単に作れる 」

 

 そう川ナンとかさんに言われて俺も挑戦した簡単には作れなかったぞ?

 

 まぁ、ナンとか及第点が着いたから園児に着てもらえたがな

 

 本番が近付いてくるに従い慌ただしさが増し、喧騒の中で迎えたイベント当日…

 

 クリスマスリース作りを体験してもらい異世代間の交流をしてもらい

 

 天使の歌声に鶴見留美の熱演雪ノ下雪乃他の有志が焼いてくれたカップケーキとそれを配る天使達…

 

 イベントは多分成功した… と、そう思いたい

 

 後片付けをしながら、そう思ってしまう俺は間違って無いはずだ

 

 打ち上げをするからと言われて慣れない俺が戸惑俺も悪くないが喜びが隠しきれない俺ガイルのもまた事実で

 

 新制生徒会執行部… 俺の生徒会長としの初仕事はこうして幕を閉じた

 

 これから一年、どんな事が待っているかはわからないがきっと他の役員も助けてくれるだろう…

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