東方激闘魂(バトルスピリッツ×東方project) 作:ガリアムス
なるべく失踪しないように書いていきたいです!
この作品には、原作キャラのキャラ崩壊 アニメよりのプレイング コア・デッキ枚数ミス等が含まれる事があります。
それを許せない方は速やかにブラウザバックを推奨。それを許せる心の広い方々はゆっくり読んでいってください。
少ない感想等が私の力になります。質問・疑問なども募集中です。
※三ターン目の(強奪)で使用したドラゴフレイムは此方のミスです。正しくはサジッタフレイム(リバイバル)に変更しました
東方激闘魂 第1話 伝説開幕!俺の名前は虹色(にじいろ) 龍虎(りゅうこ)!
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第1話 伝説開幕!俺の名前は虹色(にじいろ) 龍虎(りゅうこ)!!
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バトルスピリッツ!それは激しく熱かりしカードゲーム!
バトルスピリッツ!それはバトラーの誇りと魂の激闘!
今此処に、新たなる伝説が幕を開ける!
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此処は日本、都会から離れたとある街のとあるカードショップ。此処では今、バトルスピリッツの大会が決着しようとしていた。
「龍皇ジークフリードでアタック!」
「ライフで受ける!だぁ負けたぁ!」
おおお…
「ありがとうございました、良いバトルでした!」
「いえいえ此方こそ!」
互いに握手を交わし、健闘を讃え合う。帽子を被り、青のジーンズに黒の長袖、茶色のジャケットを身に付けた170cm程の青年は笑顔であった。
「龍君!元気そうだね、調子はどうだい?」
「あ、ありがとうございます。良い感じですよ」
「そうか、はい。今回の参加記念品と優勝者に贈られるカードね」
「ありがとうございます。大事にします」
店員からカードを受け取り、スリーブに大切そうに保管する龍と名乗る青年。それを自分のリュックに入れていた本型のカードケースに収納した。
「それじゃあ、また日が空いたら来ますね!次は他のプレイングを見るために、見学に回りたいなと!」
「待ってるからねー」
片手に工具箱を持ち下げ、彼はカードショップを後にした。空は夕闇に少しずつ染まり、辺りの街灯が近付くクリスマスを物語るように、きらびやかな光を放っていた。
「光ー輝くー♪大銀河ー♪煌めく星屑ーはー♪冠みたいー♪」と自作の唄を口ずさみ、光溢れる道を歩く。
助けて
「!?」
突如耳に響いた声。掠れ、弱々しい、今にも消失氏かねない、小さく、か細い声。
「何だよ…この声…」
辺りを見渡すが、響く声は周りには聞こえてはいない。寧ろ声は自分にだけ聞こえているようだ。
助け… て… 助…
気付いた時には、無我夢中で街路を駆けていた。体力は有るとは言えない、しかし彼の良心が、この声をどんなことがあろうとも消して消させるなと、彼を突き動かしていた。
走って、走って、走って。午の十二神皇エクゼシードのように走った。
そうして彼は、人通りの少ない小さな路地裏に辿り着いた。
「此処からだ…何処に居るんだ。…ん?」
眼を凝らして、暗闇を見つめると1枚のカードを見付けた。カードは煤を被り、埃まみれ、テキストも読めない程にくすみ、そして霞んでいた。
「バトスピの…カードか、随分古いように見えるが…」
助けて…
「…!?…これか…?ちょっと、待ってろ!」
己の耳を疑った。確かに今、カードの声が聞こえた。龍虎はリュックからプラスチックのケースを出し、其処からコアを数個摘まんで、カードの上に置く。すると、カードが淡く光輝いて置かれていたコアを吸収し、更に光を放つ!
「うわ…!」
「ぐへぇ!!助かったぁ!たぁく酷い目に在ったぜ、あの妖怪ババァ、今度逢ったら只じゃおかねぇ。1発顔面にぶちかましてやる…!」
龍虎が恐る恐る眼を開けると、2頭身の赤蜥蜴が独り言をぶつぶつ呟き、毒舌を咬ましていた。
「え…誰、お前…」
「誰だお前!?」
「こっちが聞きたいよ!?お前誰だよ!?」
「まずそっちから名乗るのが礼儀じゃねーのか!?」
「お、おおう…俺は虹色(にじいろ) 龍虎(りゅうこ)。お前の声を聞いて、コアを置いて助けた人間です」
自分の本名を明かす彼。彼はある理由から、自分の名前を偽り暮らしている。
「……ほぅ。成程…そうか、助けてくれたのはお前だったか。あんがとな、オレはマグナ。訳あって此処に来た流れ者だな。よろしくな!」
「そうなのか…でも何でこんな所に居たのさ?マグナ」
「…あ!やべぇ!早く逃げなきゃなんねぇ、アイツが!妖怪ババァが襲ってくるんだ!」
「妖怪…?何の事」
誰が妖怪ババァですって…?
その刹那、1人と1匹の後ろで声が響く。龍虎の背筋が凍り付く程のプレッシャーを感じ取る。意を決して振り向くと、其処には紫のドレスを纏う腰まで届く金髪の髪の美人がパール色の日傘を携え、優雅に立っていた。
顔に青筋を浮かべている事を除いては。
「げぇ!?妖怪ババァ!」
「おい、今妖怪ババァって言ったわよね赤蜥蜴?」
「嫌だからな!お前に連れてかれるのは!」
「…仕方無いわね。こうなったら」
「ちょっと待ってください」と、龍虎が間に入る。
「誰かしら?貴方は?」
「俺は龍虎。こいつの…マグナの相棒です」
「龍虎…!」
「へぇ…。性格がひん曲がった貴方に、相方が居たなんてねぇ…まぁ良いわ。龍虎君、でしたかしら。私と勝負しません?」
「勝負?」
「ええ、貴方の世界で一番熱い決闘…バトスピよ」
バトスピ…その言葉を聞いた龍虎の表情が、静かに変わる。
「乗った…!承けてやるよ。アンタとのバトスピ!」
「龍虎、ならオレも一緒に戦うぜ!助けて貰った借りは返さなきゃな!」
マグナが光と共にカードへと変わるや、龍虎の腰に止めたデッキの中の赤いケースへと入る。彼はそれを取り出し、紫の前に突き出す。
「始めましょうか」
「応ともよ!」
互いにデッキを掲げ、バトスピの開始を宣言するあの言葉を言い放った。
ゲートオープン!界放!
その瞬間、二人は光に包まれる。収束する光の中で彼は、自分の体に次々と鎧が装着されてゆくのが分かった。
紫は藍色の姫騎士の鎧を、龍虎は被っていた帽子が飛び、龍を象る腕甲・脚甲・胸甲を纏い、背中は巨大な金色の翼が合体している。
二人が眼を開けると其処には、どこまでも広がる荒野と地平線が広がっている。
「おお…!すげぇ!激熱だな!!」
「私達の世界ではその程度の鎧は当たり前なのだけど、随分珍しいのね。貴方の世界では」
「おおよ、さぁ始めようぜ!最ッ高に熱くたぎる戦いを!紅蓮(ぐれん) 龍虎(りゅうこ)が盛り上げてやるぜ!!!!!」
龍虎の性格は先程までのものとは違う。彼女を前にしていた時の青年らしい口調は、オラオラしたヤンキーのようなものになっていた。さらには髪の色も、太陽を思わせる真紅に染まっている。その名前も虹色から紅蓮へ変わっていた。
「私の先行で行くわ。スタートステップ、ドローステップ(手札4→5)、メインステップ。
メイパロットを召喚するわ(リザーブ4→0)」
紫が投げたのは先程のドローステップで手札に加えたカード。それが荒野に落ちると、其処から緑の宝石・エメラルドの結晶が現れる。その中心がひび割れ、中から鶏のようなインコが現れた。
「スピリットが実体化しやがった!?なんじゃこりゃあ!?」
「あら、知らなかったの?このフィールドでは、バトスピのカードや効果は実体を持つのよ。メイパロットの効果でコアを1つ追加。これでターンエンドよ」
紫 手札4枚、リザーブ0、トラッシュ3、ライフ5
メイパロット レベル1(1+SC)1000
「しゃあ!俺のターンだ!スタートステップ、コアステップ(4→5)、ドローステップ(4→5)、そしてメインステップ!
さぁ出番だ!ライトブレイドラ(リザーブ5→4)、そしてムーンボウ・ドラグーン2体(リザーブ4→1・トラッシュ0→1)!全員レベル1で召喚!」
龍虎が手札から3枚のカードを荒野へと投げる。赤の結晶・ルビーが顕現し、中から白い小さなドラゴンとワイバーンを模したスピリットが現れる。
「おおおお!すげぇぜ!本当にスピリットが出やがった!!おおおお!」
「興奮するのは結構。まだ何かあるかしら?」
「おう!さらにバーストをセットするぜ!」
裏向きで龍虎がカードを投げると、それに鎖ががんじがらめに絡み、身動きを封じる。バーストは戦局を1発で変えうる力を秘めたカード。
発動条件が整うまでは裏向きのまま。故に相手からすれば、それは大きなプレッシャーとなる。
「さあライトブレイドラ、1発行ってこいや!」
「ライフをあげましょう」(ライフ5→4・リザーブ0→1)
龍虎の指示を受けたライトブレイドラが荒野を駆けて、紫の前に迫り、その小さな体を目一杯に使った頭突きを見舞う。彼女の胸の装甲に灯る光の内から、1つが飛び出て展開。バリアとなり、ライトブレイドラの一撃を受けて、砕け散った。
「ムーンボウ・ドラグーン達!」
「ライフをどうぞ」(ライフ4→2・リザーブ1→3)
2体の火炎放射が瞬く間に、紫のライフを2まで追い込む。だが彼女はまるで気にも掛けていない。
「ターンエンド!さぁ、次はアンタのターンだぜ!」
龍虎 手札1・リザーブ1・トラッシュ1・バースト
ライトブレイドラ レベル1(SC)1000
ムーンボウ・ドラグーン レベル1(1)1000×2体
「スタートステップ、コアステップ(リザーブ3→4)、ドローステップ(手札4→5)、リフレッシュステップ(リザーブ4→7)、メインステップ。
さぁ、反撃の時間よ。覚悟なさい」
「くるか!!」
「森林のセッコーキジ、戦竜エルギニアスを召喚(リザーブ7→5・手札5→3)」
紫の手札から2枚のカードが投げられ、エメラルドの中から甲冑を纏う緑の鳥が、青の結晶・サファイアからは青の肌を持つ小型の牡牛が現れる。
「そしてこのカードを召喚する!
気高(けだか)く雄々(おお)しき海よ。静寂を破り、その獰猛(どうもう)なる力で大地を呑み込め!
召喚!異魔神(イマジン)ブレイブ、海魔神(手札3→2・リザーブ5→2)!」
刹那、それまで晴れていた荒野を暗雲が覆い、何処からか海水がフィールドを満たしてゆく。そして水面からゾゾゾと現れた金色の輪(リング)から、半人半蛸の奇怪な生物が降臨した!
「異魔神ブレイブか!」
「海魔神の召喚時効果発揮!手札の系統:殻人と系統:異合を持つスピリットを1体ずつ、コストを支払わずに召喚出来るわ!」
「何!?」
今、紫の手札は2枚だけ。即ちそれら2枚のカードがノーコストで召喚される。例え、どんな重コストを持とうとも、いとも容易く召喚出来てしまうのである。
「緑の風より産まれし、蜂の王よ。その翡翠(ひすい)の槍を持ちて敵を崩せ!蜂王フォン・ニード!
そしてもう1体!
地獄の底の闔(とびら)を開き、愚鈍(ぐどん)なる闇を滅する、反逆(はんぎゃく)の猟犬(りょうけん)!召喚、戌(いぬ)の十二神皇(じゅうにしんおう)グリードッグ!!」
手札2→0 リザーブ2→0
エメラルドの結晶から吹きすさび、竜巻が起きる中、その風のヴェールを切り裂き現れたのは、金と茶色の甲殻に覆われた四腕二脚の大型の蜂のスピリット、フォン・ニード。
そしてサファイアの結晶は地平線の彼方に座する青の城門の鍵を砕き、そのスピリットの封印を解いた。戌の紋章と共に青い閃光が大地を駆け、紫の頭上を跳躍し降臨する、三つ首の猟犬、ケルベロス型のスピリット、グリードッグ。
その様たるや凄まじい以外の言葉すら浮かばせぬ程に壮大だった。
「ハハハ…すげぇぜ、これくらい無くちゃな!」
本来なら畏れを抱く光景である。にも関わらず、龍虎は目を輝かせ、全身から赤い熱いオーラをたぎらせていた。
「フォン・ニードの召喚時効果でコア3個を追加してレベル2にアップ。そのコアとメイパロットのソウルコアをグリードッグへ、グリードッグをレベル3にアップ!フォン・ニードはレベル1に。
さあ、海魔神!フォン・ニードを左に、グリードッグを右に合体(ブレイブ)しなさい!」
海魔神の左手から緑の光がフォン・ニードと、蛸足で形成された右腕から青の光がグリードッグに直結し、2体に己の持つ力を余すことなく注ぎ込む。
グリードッグ 6000+5000=11000 レベル1(1)
フォン・ニード BP21000+5000=26000 レベル3(4+SC)
「このターンで仕留めるつもりか、上等!かかってきな!」
「それじゃあ遠慮なく!グリードッグ!!その牙で悪の鎖を噛み砕くのよ!」
グリードッグが雄叫び、青の閃光を纏いながら、荒野のバトルフィールドを走り、龍虎に迫る!
「アタック時効果発揮!封印!グリードッグのソウルコアを私のライフへ置く(ライフ2→3)!」
グリードッグの上に置かれていたソウルコアが赤い光の粒となり、紫の鎧へと収まる。鎧からは虹色の光が溢れ、紫に。そしてグリードッグに力を与える。
「グリードッグは封印を行うことで初めて発揮を許された力がある!封印時効果発揮!
その名は強奪!!!!!
相手の手札を全て見て、マジックカードを破棄し、そのカードのメイン/フラッシュ効果を使用出来る!」
「何!?俺の手札のマジックを奪って使うだとぉ!?」
駆けるグリードッグの遠吠えが、龍虎に残された最後の手札を弾き、紫の前にその内容を晒す。カードはサジッタフレイム(リバイバル)、赤のマジックカード。
「サジッタフレイム(リバイバル)のフラッシュ効果発揮、BP7000分の相手スピリット好きなだけ破!破壊する!ライトブレイドラ、ムーンボウ・ドラグーン、消えなさい!」
晒された龍虎のマジック、サジッタフレイムは赤の粒子となりグリードッグの中へ流れ、その三つ首から放つ蒼黒き炎が龍虎の場のスピリット全てを捉えて、爆散させてしまう。
「ぐおおおお!」
「まだよ!グリードッグはレベル3の封印時効果で、お互いのターン中に相手の手札が減った時、系統:神皇/十冠を持つスピリット1体をターンに3回まで回復させる!よってグリードッグを回復!」
「マジかよ…!フォン・ニードのレベルを下げてまでグリードッグのレベルを上げたのは、それが狙いだったって事か!!」
フォン・ニードにはレベル2の効果で、自身のアタックで相手のライフを減らせば、コア3個をトラッシュへ置けば回復する能力を持つ。紫は龍虎のカウンターを封じ、さらに次のターン中に彼の攻撃に備える事、そしてライフ回復の為にグリードッグにコアを集中させたのである。
「グリードッグ!行きなさい!」
牙剥くグリードッグ、迫るダブルシンボルの一撃、そしてさらなる連撃。本来ならば、諦めかねない事態。
しかし龍虎は…笑っていた。
それも、こんな状況を待ち望んでいたかのように…!
「ふふふ…!あははははは!!」
「あらあら、絶望的な状況でおかしくなったのかしら?今なら負けを認めても良いのよ?」
「まぁそう慌てんな。紫、俺は此処で負けるつもりはねぇんだ…。
何せ…とっておきの1枚が有るからな!」
「とっておき…?バーストに希望でも有るのかしら?」
「ああ…。とっておきも、とっておき。今まさにドンピシャ!最高の1枚がさ!
まずはムーンボウ・ドラグーンの破壊時効果!デッキから合計2枚ドロー(手札0→2)!
そして…これがそのとっておきだ!相手のスピリットのアタック後、バースト発動!!
バーストマジック、天火烈刀斬!発動だぁあああああああああ!」
龍虎の叫びと共に、鎖を巻かれ、動かなかったカードが、赤い炎を纏い、鎖を弾き飛ばして解放される!
オープンされ、赤の炎と光を巨大な刃に変え、現れた太刀は暗雲の空を焼き、満たされた海を蒸発させる程に熱く燃えていた!
「天火…烈刀斬…?」
「バースト発動時、デッキから1枚ドロー(手札2→3)!そしてリザーブのソウルコアを使い!相手のネクサスとシンボル2つ以上のスピリット1体を!破壊する!」
「な…!?」
「おおおおおおおおおおおおお!!!!!!
ぶったぎりぃいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!」
掲げた腕を振り下ろすと、赤い炎の刃は天と地を真っ二つに割りながら、縦に一閃。グリードッグを火炎の中で焼き付くし、跡形もなく消滅させたのである。
「しゃあ!どうだ!」
「…いいえ、まだよ!まだ終わっていないわ!貴方のライフは5、私のスピリット全てのシンボルも5!総攻撃で私の勝ち!
メイパロット!セッコーキジ!エルギニアス!行って!!」
「こい!ライフで受けてやる(ライフ5→2・リザーブ1→4)!」
グリードッグを破壊され、少しは動揺するかと思われた紫だが、その頭は冷静に現状を切り替え、己のスピリット達に指示を出す。彼女の号令を受けた3体の小型スピリットは、宙を舞い、大地を駆け、龍虎のライフを3つ同時に破壊した。
「ぐううう…!んにぃ、結構重いぜ…!」
「フォン・ニード!行きなさい!これで終わりよ、龍虎!!」
海魔神の力を与えられたフォン・ニードが、羽を羽ばたかせ、その槍を真っ直ぐ翳しながら突貫してくる。
今のフォン・ニードは緑と青のダブルシンボル、龍虎のライフは残り2つ。つまりはこのアタックを通せば、彼は敗北してしまう。
「まだだ…まだ終わってたまるか!フラッシュタイミング!マジック、ドラゴフレイムを使用(手札3→2・リザーブ4→1)!海魔神を破壊する!!」
「ムーンボウの効果で引いたと言うの!?」
ドラゴフレイムのカードが現れ、其処から放つ無数の炎弾が、まるでスコールの如く海魔神に突き刺さり、爆散させる。それは同時に力を与えられたフォン・ニードにも影響が現れ、青のシンボルが海魔神の破壊と同時に消滅し、緑のシンボルだけになっていた。即ち、減らせるライフは1つのみ!
「ライフで受ける(ライフ2→1・リザーブ1→2)!」
フォン・ニードの槍が、彼のバリアに突き刺さり、破壊され、彼の体を大きく後方へと押しやる。だが、勝負は終わっていない。彼のライフはまだ1つ、燦々と輝く1つのコアが残っているのだから。
ライフが残る限り、戦いは終わらない。
「俺のライフはまだ残ってるぜ!紫!」
「…ターンエンド…」
手札0・リザーブ4・トラッシュ3
エルギニアス レベル1(1)1000 疲労
セッコーキジ レベル1(1)1000 疲労
メイパロット レベル1(1)1000 疲労
フォン・ニード レベル1(1)6000 疲労
紫は手のひらで顔を隠した。攻め落とせると思ったその矢先の、あまりにも可憐なカウンター。此処まで虚を突かれたのは何時以来だろう?…そう考えざるを得なかった。
彼女の心には今、倒せなかった悔しさと。もう1つの感覚がある。それは次に、龍虎がどんな1手を打つのかと心の底から渇望している事…!
(さて、ターンは返ってきた…。だが状況は芳しくない。手札にはライトブレイドラとブレイブドローだけ。次のターン、紫はフォン・ニードでアタックしてくる。そうなったら止める術はない…!
このターンで勝負を決めるしかない!)
「スタートステップ!コアステップ(リザーブ2→3)!ドローステップ(手札2→3)!
これは…!!ッ…!リフレッシュステップ(リザーブ3→10)!メインステップ!
…一緒にいくぞ、マグナ!!」
「応よ!俺の力を見せ付けてやる!」
龍虎が引いたカード。それは、マグナ自身が宿ったカード。それこそが、このバトルを決着へと導くカードとなる!
「熱く激しき赤の力よ!魂よ!理を創りしその拳で、世界を!天地を揺るがせ!!
召喚!!六絶神(ろくぜつしん) 剛力のドラグマグナ!!!レベル3で超・越・降・臨(リザーブ10→0)!!!!!」
天へ投げたカードは暗雲の中に消え、その刹那に吹き飛ばすと、天空から赤々とプロミネンスを放つ球体が降りてくる。
やがてそれは、6本の翼と剛力を名乗るに相応しい四肢を顕現し、天女の纏う赤の羽衣からは未知の輝きを放ち、無限とも言える力を携え、バトルフィールドに立つ。
その姿、まさに神。
「ドラグ…マグナ…!これが、赤の六絶神!」
紫の表情は固く、ドラグマグナを…龍虎を見る。
「マグナ…これがお前の本当の姿なのか…!」
「ああ。お前のお陰だ、お前はオレにコアを与えた。それによってオレは、オレ自身の本当の姿に戻る事が出来た。龍虎、このバトル、オレの手で決着を付ける!力を貸してくれ!」
「おう!いくぞマグナ、アタックステップ!六絶神 剛力のドラグマグナでアタックだ!」
オオオオ!と激しい叫びをあげ、マグナは両足を地面に深くめり込ませ、両手を紫に翳しながら、眼前に赤々と燃える火の球を生成する。
「マグナは共通レベルのアタック時効果で、自分の赤のスピリットがアタックすれば、自身にBP+10000!
自身のレベル2・3の効果で、マグナがアタックすれば自分の赤のスピリット1体のBP+10000!今のマグナの合計BPは35000!!」
マグナの体が赤く、強く光輝き、自らの力を糧に己の力をさらに高め、より洗練し、昇華する。
掌と翼から灼熱の光弾へ、神力と炎を練り合わせ、交じり、さらなる力に変えてゆく!!
「無駄よ!私のライフは残り3つ!貴方にはスピリットが1体しかいない!」
そう。紫のライフは残り3。いくらBPパンプに特化したマグナでも、そのシンボルは僅か1つ。彼女のライフを全て破壊する事は出来ない。
「いいや!これで終わりだ!」
「オレ自身のレベル3の効果!BP30000以上のスピリット全てを!赤のシンボル3つで固定させる!」
マグナの真価、それは強大なBPパンプから、30000という1つの到達点に至ったスピリット達に、シンボルを付与する力だった。それはマグナ自身も例外ではない。
「ははは…参ったわ。これが六絶神の力なのね…
龍虎君、久しぶりにゾクゾクする戦いが出来たわ…ありがと」
「俺もアンタと熱いバトルが出来て楽しかったぜ!」
「さぁ、私のライフを3つ。全て破壊しなさい!」
「オオオオオオオオオオ!!!!!」
臨界点にまで膨張した炎弾を、マグナは右拳を構えて、その豪腕をもって殴り付ける!炎弾にスパークが走り、巨大な力の光が紫を守る、3つのコア諸とも粉砕した。
「爆熱!業熱!大勝利!これが俺のオレドラだ!!」
高らかに拳を掲げ、勝鬨をあげる龍虎。その表情は嬉しそうであった。
* * *
「まさか私が負けるなんてね~。思いもしなかったわ」
「俺も海魔神出された辺りから、心臓がバックバック言ってました!本当に!」
正直な感想を述べる龍虎
「どうだ!紫、俺の相棒の実力はよ!」
「わわ、マグナ!?」
「…合格ね。それも私の予想以上に」
「え…合格?一体何の…?」
「はぁい一組二名様と荷物諸々ごあんなぁーい!」とテンション高らかな指パッチンが響く。刹那、龍虎の体が一瞬浮いたと思えば、足下に体が引きずり込まれていく!!!!!
「え!!!!!!?」
「龍虎君、マグナ!貴方達を歓迎するわ!忘却の楽園、幻想郷に!!!!!」
「ちょ、ちょまっああああああああああああああああ……………… 」
彼等の悲鳴は空しく、どんどん遠ざかって、消えてしまった。
「紫様、此方も終わりました」と背後から九尾の女性が声を掛けた。
「よくやったわ、藍。これで八割は完了。後の二割は戦局次第…ね。
また候補となるバトラーを探してきて頂戴、出来れば強い人達をよろしくね」
紫に九尾の女性は「行意」とだけ答え、再び消えてしまった。
「貴方達に私達の世界の運命を託すわ…」
そんな言葉を残しながら…
如何でしたでしょうか?初めて書いた作品、楽しめて戴けましたでしょうか?
まだまだ未熟ですが、これから何卒よろしくお願いいたします!
次回予告!
幻想郷に落とされた龍虎とマグナ!林を抜けた先で着いた神社で彼等を待っていたの驚きの光景とは!?
そして紫から明かされる真実とは!?
次回、東方激闘魂!第2話、英雄集結!幻想郷を救え!