東方激闘魂(バトルスピリッツ×東方project) 作:ガリアムス
レイ「今回は俺のバトルだな。ちなみに前回言ってたソウルドライブってのは何だ?」
命懸けの一発限りの大技…と言えば良いんでしょうか。命の危険と引き換えに、絶大な力を発動出来る技ですね。
レイ「おもしれぇ…やってやろうじゃねーか」
死なれたら筆者の私が困りますからね…?
*今回も誤字/脱字、おかしな表現が有ったらごめんなさい。
前回のあらすじ!
第8戦は陽昇 ハジメと寅丸 星のバトル!しかし両者共に初手で手札事故を起こす大波乱の幕開けに!数ターンの後、どうにかデッキの調子が戻り、ハジメはリバイバルしたバーストを、星はマジックで大接戦!
最後は進化を遂げた超覇王ロード・ドラゴン・セイバーのSバースト転召が決定打となってハジメが勝利!
その頃、八雲 藍は元紫の光主・紫乃宮 まゐと接触し、忍び寄る不穏な影は一番星のレイのデッキに…。
それぞれの思惑が交錯し、更なる波紋が産まれる第10話…開・幕!
* * *
紫「これより15分間の休憩を挟み、第9戦目、一番星のレイvs鈴仙・優雲華院・イナバの対戦を行います!皆様、各自御手洗い等を御済ませの上、観戦席に御付き下さいませ」
アナウンスが流れると会場は売店に向かう者、手洗いに動く者で行き交い、往々が激しくなる。その頃の龍虎はというと…
* * *
龍虎「ブゲイシャー!ライジング!ライト・ジークヴルムで三人にラストアタックだ!」
男「負けたぁああああああ!!!」
男「ギョエエエエエエエエ!!!」
男「つえええええええええ!!!」
観客の中に混じるバトラーからバトスピを挑まれ、赤デッキのオレドラで、全力複数同時に相手をしておりました。
龍虎「爆熱!業熱!大勝利!これが俺のオレドラだ!」
少年「お兄さんつよーい!」
にっと爽やか笑顔の龍虎。子供達もホッコリし、中々雰囲気が良い。
???「あら、貴方…そんなにバトスピが強いの?」
低い声と此方に歩いて来る、水色の服とピンクのスカートに短髪のゴスロリ少女。体に巻き付く糸、左胸辺りには毛玉のような何かがある。
「Mrs.SATOだ」「Mrs.SATO…」と周りから聞こえたその言葉に、龍虎も反応。
龍虎「…どうも有名人みたいだな、アンタ。そんなにバトスピが強いんか?」
SATO「そんな所ね…でも」
彼女は龍虎を指して…呟く。「まだ続けてたのね。バトスピ」…と。
龍虎「は?何言ってんだ、おま」
SATO「(第81回全国バトスピチャンピオンシップ決勝戦)」
龍虎「…え」
彼の表情が明らかに変わり始めた。恐怖…悲哀…後悔…罪悪感に染まった顔に。
SATO「(唯一の不戦勝優勝者)」
龍虎「…やめろ」
SATO「(対戦相手を事故に見せかけで暗殺した)」
龍虎「やめろ…!」
SATO「(お前にバトスピをやる資格はない)」
龍虎「やめろ…!!!」
SATOの投げ掛ける一言一句に、龍虎は頭を抑え、苦しみ藻がく。そんな彼を追い詰めるように、心の水晶を砕くように、少女は決定的な台詞を突き付ける…
SATO「(ごめんね…龍虎)」
一言だった。彼の中で大切な何かが粉々に砕けて、バラバラに散らばったのは。
龍虎の髪は赤から紫、黄、青、緑、白と幾度にも変色し、切り替わり、彼の目は瞳孔が於保つかず、やがて怯えるようにして、博麗神社を飛び出してしまう!
SATO「あらら…ちょっとやり過ぎちゃったみたい。フフフ…」
* * *
幸村「あれ、龍虎!どうした…って」
幸村の声にすら耳に掛けず、龍虎が環奈と彼の横を通り過ぎる。その一瞬に幸村は、彼の沈んだ目を見逃さなかった。
環奈「幸村…?とわ!?」
幸村「環奈済まない、俺は龍虎を追い掛ける!試合と他の皆の事は任せた!!!」
その後を追うようにして、幸村が全力ダッシュを開始。龍虎を追い掛ける!!!
* * *
紫「皆様お待たせ致しました!これより第9戦、一番星のレイvs鈴仙・優雲華院・イナバによる対戦が始まります!!!
片や宇宙を崩壊から救った6色のアルティメット使いのレイ選手と相棒のムゲン!片や月の導き手と言われるイナバ選手!
両者共に準備完了の様子!それでは第9戦目…始め!」
対決の始まりを告げるゴングが鳴り、両者共にデッキケースを構える…!
レイ「ムゲン!」
ムゲン「ほいきた!」
彼の手の内に乗り、上空に放り投げられたムゲンは煙に包まれ、1枚のカードに変化して、レイはそれをデッキに加える。
レイ「お前を燃やす色は…赤だ!」
イナバ「いくわよ!」
両者「ゲートオープン!界解!!!」
レイは腰に着けた拳銃を抜き、デッキケースを装填。トリガーを引いて赤のエネルギー弾を発射!彼の体を光が包み込み、肩と胸にルビーの結晶で出来た真紅の装甲と、白と金を基調にしたスーツを着、髪は赤に染まる。
そして彼の足場となる乗り物が現れた。
イナバ「それが貴方のバトルの時の姿ですか」
ゼロ「俺はゼロ…宇宙で一番熱い男!灼熱のゼロだ!」
灼熱のゼロ…もとい赤デッキのレイは、紅蓮 龍虎に良く似てオラオラした熱血漢タイプのようである。
ゼロ「先行貰うぜ!スタートステップ、ドローステップ(手札4→5)、メインステップ!
生還者(サバイバー)ネオ・アーク召喚(手札5→4・リザーブ4→0・トラッシュ0→3)!」
炎の中から現れたのは、ハルバートを抱える1体の竜人の姿。その体は夕焼けに染まる空の赤のように美しい。
ゼロ「ターンエンドだ!」
ゼロ ライフ5 手札4 リザーブ0 トラッシュ3
生還者ネオ・アーク レベル1(SC)3000
イナバ「スタートステップ、コアステップ(リザーブ4→5)、ドローステップ(手札4→5)、メインステップ。
ノーザンベアード(リバイバル)をレベル2で召喚」
ダイヤモンドの結晶を砕き、腹部に鎧を着けた巨躯のホッキョクグマが一匹現れる。
イナバ「バーストセット(手札4→3)、アタックステップ。ノーザンベアードでアタック」
ゼロ「ライフに来いや(ライフ5→4・リザーブ0→1)!」
熊の前腕から繰り出される剛の張り手が、ゼロのライフを1つ砕く。
イナバ「ターン終了」
イナバ ライフ5 手札3 リザーブ0 トラッシュ3 バースト
ノーザンベアード(リバイバル) レベル2(1+SC)8000 疲労
ゼロ「スタートステップ、コアステップ(リザーブ1→2)、ドローステップ(手札4→5)、リフレッシュステップ(リザーブ2→5・トラッシュ3→0)、メインステップ!
ネオ・アークをレベル2に!さっそくいくぜ、アルティメット・ドラグザウルス召喚(手札5→4・リザーブ5→4→0・トラッシュ0→3)!」
黄金の炎の中から胸と肩にルビーの結晶が融合した二足歩行の巨大な恐竜が、溢れんばかりの力を解き放つようにバトルフィールドで叫んだ。
イナバ「アルティメット…早速投入ですか」
ゼロ「アタックステップ!ネオ・アーク、ぶちかませ!アタック時にBP+5000と1枚ドローだ(手札4→5)!」
イナバ「ライフで受ける(ライフ5→4・リザーブ0→1)」
ネオ・アークの持つハルバートがイナバのライフを1つ砕く。だが、ゼロは彼女から漂う異質にして不気味な力を、バトラーの直感として感じ取っていた。
それはかつて、蛇使い座のネイクスに見入られ、道を外しかけた友の放っていたオーラと同じか、それ以上の力を。
ゼロ「…ターンエンド」
ゼロ ライフ4 手札5 リザーブ0 トラッシュ3
生還者ネオ・アーク レベル2(2)4000 疲労
アルティメット・ドラグザウルス レベル3(SC)6000
イナバ「スタートステップ、コアステップ(リザーブ0→1)、ドローステップ(手札3→4)、リフレッシュステップ(リザーブ1→4・トラッシュ3→0)、メインステップ。
ノーザンベアード(リバイバル)をレベル2で追加召喚(手札4→3・リザーブ4→0・トラッシュ0→2)」
ダイヤモンドの結晶を砕き、新たなノーザンベアードが現れる。
イナバ「アタックステップ、先に召喚されたノーザンベアードでアタック」
ゼロ「(コイツ、淡々とバトルしてやがる。…気持ち悪ぃ…)ライフで受けるぜ(ライフ4→3・リザーブ0→1)!」
ホッキョクグマの前足から繰り出される熊の張り手((ベア・パンク))が、ゼロのライフをまた1つ砕き、破壊する。
イナバ「ターン終了」
イナバ ライフ4 手札3 リザーブ0 トラッシュ2 バースト有
ノーザンベアード レベル2(1+SC)8000 疲労
ノーザンベアード レベル2(2)8000
紫「やられればやり返す!一進一退の攻防!これこそバトスピの醍醐味!!!」
ゼロ「スタートステップ!コアステップ(リザーブ1→2)、ドローステップ(手札4→5)、リフレッシュステップ(リザーブ2→5・トラッシュ3→0)、メインステップ!
まずはルクバード・ドラゴンを召喚(手札5→4・リザーブ5→4)!」
炎の中から現れる四足歩行の小さな蜥蜴。だがその足は吸盤とは異なり、蹄のような形をしていた。
ゼロ「ルクバード・ドラゴンの(スピリットソウル:赤)発揮!シンボルを追加!…そしてもう1体!
燃えろ、灼熱の竜!アルティメット・ジークフリード!俺と共に熱くなれ(手札4→3・リザーブ4→0・トラッシュ0→3)!」
ゼロの右拳が真っ赤な炎に包まれ、彼がバトルフィールドを殴ると、大噴火と共に真紅と黄金の龍が1体、大地の中から姿を見せる。
究極に至る龍皇…それが灼熱のゼロの最初の切札、アルティメット・ジークフリードなのだ。
紫「出たああああ!灼熱のゼロ、此処で大型アルティメットを投入したぁあああああ!!!」
バシン「ジークのアルティメットか!すげぇ!カッコイイ!」
ゼロ「いくぜ!アルティメット・ジークフリードでアタック!!!」
雄叫びを挙げ、バトルフィールドを踏み締め、大地を鳴らすように、アルティメット・ジークフリードが歩き出す!
ゼロ「U(アルティメット)トリガー!ロックオン!」
右手を銃のように構えると、イナバのデッキトップから1枚のカードが、彼女の目の前に浮遊する。
イナバ「…アンバー・レオン。コスト3」
ゼロ「ヒット!」
指先から放つ一閃の光が、アンバー・レオンのカードを弾き、トラッシュへと落とす!
ゼロ「相手は可能なら、俺のアルティメット・ジークフリードのアタックをブロックしなきゃならねぇ!だがジークはブロックされた瞬間、お前のライフを奪うぜ!」
イナバ「ノーザンベアードでブロック。ブロック時に1コアを追加」
アルティメット・ジークフリードの前にノーザンベアードが立ちはだかり、強靭な前脚をぶつけるが、全く相手にされない。
ジークは体内で生成した灼熱の業火をイナバにぶつけ、ライフを1つ奪いながら、ついでにノーザンベアードも焼き尽くして破壊した(ライフ4→3・リザーブ1→4)!
ゼロ「どうだぁ!!」
イナバ「…ライフ減少により、バースト発動!バーストマジック、ムーンライトイレイザー!!!
自分のライフが3以下の時に発動出来、効果で手札にある、カード名に(月光)/(ストライク)と記述されたスピリット/アルティメットを2体まで、ノーコストで召喚する…!」
ゼロ「何…!?」
バーストが開かれると同時に、空がプラネタリウムのように変化。夕陽が地平線に沈み、浮かぶは満面の星と蒼白なる満月の姿。
イナバ「…白銀の光満ちる空よ、穢れ亡き竜麟纏う龍を此処に!月光龍ストライク・ジークヴルム!
そしてもう1体。…白銀の守護龍よ、穢れを滅する神聖なる翼広げて空を舞え!月光神龍ルナテック・ストライクヴルム(手札3→2→1・リザーブ4→3→2)!」
月に雫が2つ落ち、波紋広がりし時、その中から2体の白銀(しろがね)の龍が現れる。2体共に姿が類似しており、白いスパークを口から迸らせながら、イナバの前に降り立った…!
弾(ストライク・ジークヴルムにルナテック・ストライクヴルム…。バローネを支えたスピリット達か)
ゼロ「まだまだ!ネオ・アークでアタック!効果でBP+5000と1枚ドロー(手札3→4)!」
イナバ「ライフで受ける(ライフ3→2・リザーブ2→3)」
ネオ・アークのハルバートが再び、彼女のライフを1つ打ち砕くが、本人はまるで動じる事なく淡々とバトルを続けている。
ゼロ「ターンエンド!」
ゼロ ライフ4 手札3 リザーブ0 トラッシュ3
アルティメット・ジークフリード レベル3(SC)10000 疲労
アルティメット・ドラグザウルス レベル3(1)6000
生還者ネオ・アーク レベル2(2)4000 疲労
ルクバード・ドラゴン レベル1(1)1000
イナバ「スタートステップ、コアステップ(リザーブ3→4)、ドローステップ(手札1→2)、リフレッシュステップ(リザーブ4→6・トラッシュ2→0)、メインステップ。
…勝利の方程式は揃った」
ゼロ「何…?」
イナバ「月光の龍達に更なる力与えしカード。異魔神ブレイブ、セイバーシャーク(リバイバル)召喚(手札2→1・リザーブ6→3・トラッシュ0→3)!」
ダイヤモンドの結晶を砕き現れたのは、青白いサメ型のスピリット、セイバーシャーク。このカードは弾が異世界で出会い、幾度か戦ったバローネが使っていたカードの1枚だ。
イナバ「セイバーシャーク。月光龍ストライク・ジークヴルムを左側に、月光神龍ルナテック・ストライクヴルムを右側に合体(ブレイブ)せよ…!」
セイバーシャークの横ビレから放つ白のビームが、2体の月光の龍に繋がり、力を注ぎ込む。同時にルナテックの装甲が、通常より純粋な白へと変化を遂げる。
これは月光神龍ルナテック・ストライクヴルムだけが持つ、重装甲:可変と呼ばれる効果で、自身の持つ色と同じ相手のスピリット/ネクサス/マジック/ブレイブの効果を遮断する力なのだ。
ストライク・ジークヴルム BP5000→11000
ルナテック・ストライクヴルム BP6000→12000
ゼロ「スゲーじゃねぇか、イナバ!まさかこんな異魔神が居たなんてな!やっぱバトスピは奥が深いぜ!」
イナバ「…ノーザンベアードをレベル1にダウンし、リザーブのコアと合わせて、ルナテック・ストライクヴルムをレベル3に。アタックステップ、月光神龍ルナテック・ストライクヴルムで合体(ブレイブ)アタック。
ルナテックのバトル時効果、ルクバード・ドラゴンを手札に戻す」
翼に搭載したブースターが火を噴き、ルナテックが空へと飛翔し、口から放つスパークがルクバード・ドラゴンに直撃、粒子に変えて手札へ返す!
ゼロ「やるなぁ!ライフに来いや(手札3→4・ライフ4→3・リザーブ1→2)!」
ルナテックの鉤爪がゼロのライフを1つ打ち砕く。Xレアの力は凄まじく、幾戦のバトルを潜り抜けてきたゼロでも、体勢を大きく崩されてしまう。
イナバ「ターンエンド」
イナバ ライフ2 手札1 リザーブ0 トラッシュ3
月光神龍ルナテック・ストライクヴルム レベル3(4+SC)17000 疲労
↑
セイバーシャーク
↓
月光龍ストライク・ジークヴルム レベル1(1)11000
ノーザンベアード レベル1(1)5000
ゼロ「スタートステップ、コアステップ(リザーブ2→3)、ドローステップ!よし(手札4→5)!リフレッシュステップ(リザーブ3→6・トラッシュ3→0)、メインステップ!
まずはルクバード・ドラゴンを再召喚(手札5→4・リザーブ6→5)!」
ルビーの結晶を砕き、再びルクバード・ドラゴンが灼熱のゼロの前に現れる!
ゼロ「待たせたな、相棒(ムゲン)!」
イナバ「…?」
ゼロ「ルクバード・ドラゴンの(スピリットソウル:赤)発揮!いくぜ…!
真っ赤に滾る熱い奴!宇宙一の相棒!!!アルティメット・ムゲンドラゴンのお出ましだぁ(手札4→3・リザーブ5→1・トラッシュ0→3)!」
ゼロの後ろで火山が競り立ち、噴火口から火山灰とマグマを噴き上げ、天地を震わせる。その中から現れたのは、赤と白の毛と長い耳と翼、両腕両足は黄金の装甲を持つドラゴンだった。装甲には赤・紫・緑・白・黄・青の異なる水晶が嵌め込まれ、キラリと光を放つ。
このアルティメット…その正体は彼の相棒(ムゲン)にして、三極龍の内の1体である、アルティメット・ムゲンドラゴンなのだ。
ハジメ「すっげぇええええ!!!」
ムゲン(ゼ~ロ~!やっとオレの出番かよ、待ちくたびれた!!!)
ゼロ「(わりぃわりぃ。んじゃ行こうぜ?相棒)先ずはムゲンとジークのコアをチェンジし、ネオ・アークのレベルを1にダウンし、リザーブのコアを追加してムゲンのレベルを4にアップ!
アタックステップ!同時にアルティメット・ムゲンドラゴンのUエナジー発動!
俺のフィールドにいる系統:新生/次代を持つアルティメット全てに赤シンボルを1つ追加だ!!!」
ムゲンの咆哮が、ジークとドラグザウルスの胸に耀くルビーに更に1つの赤シンボルを追加する。ゼロはこのまま、ムゲンでアタックしようと考えていたのだろう。
だがイナバは…それさえ計算に入れていたのだ。
イナバ「アタックステップ開始時、セイバーシャーク(リバイバル)左側合体時効果発動。ネオ・アークで最初にアタックしてもらう!」
ゼロ「何!?じゃあネオ・アークでアタック!」
セイバーシャークの放つ光が、ネオ・アークの視界に瞬間催眠を掛ける。自我を失ったネオ・アークはハルバートを振り上げながら、イナバへと走って行く…!
刹那、ルナテック・ストライクヴルムの目が不気味な光を放つと、純白のオーラに包まれながら、再び立ち上がった!
ハジメ「ルナテックの効果!」
イナバ「ルナテック・ストライクヴルムでブロック。バトル時効果で、ルクバード・ドラゴンを再び手札に戻すわ」
口から再びスパークを放ち、ルクバードを粒子に変えて、ゼロの手札へと追い返す。そのスパークはネオ・アークをも直撃し、感電させて無惨に爆散!
同時にセイバーシャークの目が光り、ゼロのライフを2つ噛み砕き破壊する!
ゼロ「がっ…!?な、何ぃ…(手札3→4・ライフ3→1・リザーブ2→4)!!!」
イナバ「言い忘れてたけれど、セイバーシャークの右側合体時効果には、ブロックしたルナテックがBP勝負で貴方のスピリット/アルティメットを破壊出来たら、ライフを2つ破壊出来るの。残念だったわね」
紫「出たぁああああ!イナバ選手が月の導き手と言われる由縁!月光の双壁だああああ!」
ゼロ「ちぃ…ターンエンドだ」
ゼロ ライフ1 手札4 リザーブ4 トラッシュ3
アルティメット・ドラグザウルス レベル3(1)6000
アルティメット・ジークフリード レベル3(1)10000
アルティメット・ムゲンドラゴン レベル4(2+SC)19000
イナバ「スタートステップ、コアステップ(リザーブ0→1)、ドローステップ(手札1→2)、リフレッシュステップ(リザーブ1→4・トラッシュ3→0)、メインステップ。
ストライク・ジークヴルムをレベル3にアップ(リザーブ4→1)。ターンエンド」
イナバ ライフ2 手札2 リザーブ1 トラッシュ0
ノーザンベアード レベル1(1)5000
ストライク・ジークヴルム レベル3(4)16000
↑
セイバーシャーク
↓
ルナテック・ストライクヴルム レベル3(4+SC)17000
紫「イナバ選手攻めない!これは互いに膠着状態に陥ったか~!?」
弾(イナバはゼロのアルティメットのBPの壁に、ゼロはイナバのカウンターを警戒して、攻め手を欠いている…
このバトル…先に戦況を切り開くカードを手にした方が勝つ…!)
ゼロ「スタートステップ。コアステップ(リザーブ4→5)、ドローステップ…!?」
デッキトップに指を置いた瞬間だった。ゼロの末端に至る全神経が彼に警鐘を鳴らしたのは。だが、気付いた時既に遅く、彼の意識は何処か遠くの世界へと引き込まれてしまっていたのである…
* * *
ゼロが気付いた時、彼はアルティメット・ムゲンドラゴンと共に異質な空間の中で彷皇っていた。
ゼロ「おい、ムゲン!起きろ!…何だ此処は…」
ムゲン「はやぁ…?なにここ…アルティメットの空間かぁ?…にしては周りが黒いぞぉ…?」
本来アルティメットがバトラーを招き入れる時、その空間は金色の神聖な場所である。だが、この空間は金色よりも黒が大半を締める、禍々しい空気が支配する場所だった。
???「目覚めたか…究極の力持つ者」
ゼロが振り返った其処には、黒と赤の竜麟纏うケンタウロスの様な下半身が四つ足、上半身が人の形に近いドラゴンの姿が存在していた。
ドラゴンは全身を鎖で縛られ、胸と目の緑は怪しく淡い光放ち、側には巨大な2本の剣がある。
ゼロ「誰だテメェ?」
ザンド「…我が名は、獄炎の四魔卿ブラム・ザンド。かつて、スピリッツワールドを滅ぼそうとしたが、十二神皇に敗れ、厳重封印を施された。
だがどうゆう訳かは知らぬが、十二神皇共が消え失せ我は1人、スピリッツワールドを脱出し、この世界へと流れ着いた」
ムゲン「つまりテメーは悪者って訳だ!じゃあ助けてやんないよーだ!」
早々にゼロを連れ、空間を脱け出そうとするムゲン。だが、ブラム・ザンドは彼等にとんでもない事を口にした。
ザンド「…幻想郷を滅ぼそうとする者の正体を知っている、…としたら?」
ゼロ「…何?」
ザンド「正確には、(我等の頭)がそれを知っている…だ。我以外に三人の四魔卿が居る…ソイツ等を見つけ、頭を呼べば知る事が出来る。
これは嘘ではない、何せ我等にとっても一大事だからな」
鎖で縛られたザンドの口調、呼吸からは一切の乱れは無い。ゼロはブラムを見つめた後、にぃっ…と獰猛な笑みを浮かべ笑った。
ゼロ「良いぜ、ブラム・ザンド…お前を解放してやる」
ムゲン「ちょっ、ゼロ!?お前、見て暮ヤベェの分からねえのか!?」
ゼロ「ヤベェ?最初っからビシビシ来てるよ、体にゃあ!だがな、コイツの力は只者じゃねぇ!そう考えたらワクワクしねぇか!?」
ムゲンはやれやれと首を振った。長年共に戦ってきた以上、ムゲンでもゼロを止められない時があり、今まさにそれのようである。
ザンド「ハハハ!我の力すら臆さず受け入れるか!ますます気に入った。究極を持つ者よ」
ゼロ「究極を持つ者じゃねぇ。俺はゼロ、宇宙で一番熱い男だ!」
ザンド「…ならばゼロ」
そう言い、ブラム・ザンドは鎖で縛られた自身の体にやっとの思いで左手を突き立て、その体から巨大なソウルコアをゼロに差し出した。
ザンド「我の力はソウルコアを使う。発動すれば強力無比の力を得るが、その代償にお前の命を貰う。だが不均衡の条件は突き付けん、我の命もお前に預ける。
我が裏切れば迷いなく、そのソウルコアを砕け」
ブラム・ザンドが渡したソウルコアから響く、力強い鼓動。まるで生きているかのよう…否、生きている。
アルティメットは自らの意思でバトラーを選ぶが、ブラム・ザンドは正しくゼロを選んだと言っても過言ではない。
ゼロ「よろしくな、ブラム・ザンド!」
* * *
ゼロ「いくぜ…(手札4→5)。リフレッシュステップ(リザーブ5→8・トラッシュ3→0)、メインステップ!
先ずはルクバード・ドラゴンを再召喚だ(手札5→4・リザーブ→)!そして…!」
イナバ「?(何…この空気…)」
ゼロ「地獄より深く!炎より熱い黒極の炎!地獄から来た新たな友!!!獄炎の四魔卿ブラム・ザンド!!!獄炎!獄熱!獄召喚(手札4→3・リザーブ8→0・トラッシュ0→3)!!!」
バトルフィールド全体が震え、黒炎の柱が何十本生まれる。それはやがて1本の炎柱へ変わり、暗闇の中で光る4つ緑の光。その柱に二本の剣が斬り込み、左右へと斬り開く!!!
黒炎の帳を下ろし、禍々しい姿を見せ付けた…!
駿太「ブラム・ザンド!?何でレイがあのカードを持ってるんだ!!!」
駿太とヨクの表情が歪むのも無理はない。何故なら、駿太の好敵手(ライバル)である大我 和也(たいが かずや)が、憎しみに囚われ、道を間違えた時、手にした禁断のカードの1枚。それがブラム・ザンドだからだ。
ゼロ「ムゲンドラゴンのソウルコアをブラム・ザンドのコアとチェンジ!ジーク!ドラグザウルス!ルクバード!お前達のコア、ムゲンに託してくれ!
3体のスピリット、アルティメットのコアをムゲンドラゴンに!レベル6にアップだ!」
ゼロはセイバーシャークによる敗北を阻止する為に、自身の友を消滅させる。それはスピリットやアルティメットにとって、幸か不幸かは知る由もない。だがムゲンに募った思いは確かに此処に在るのだ。
イナバ「アタックステップ開始時にセイバーシャークの効果で、ブラム・ザンドに最初にアタックさせる!(手札にはマジックのアバランチオーラ(リバイバル)がある。このカードでブラム・ザンドを仕留める!)」
ゼロ「ムゲンのUエナジー発動!ムゲンドラゴンとブラム・ザンドに赤シンボル1つを追加だ!いけぇ!ブラム・ザンド!!!」
天地を震撼させるブラム・ザンドの咆哮!!!2本の剣を引き摺り、4本の脚がバトルフィールド全体を鳴らす!!!
そして…ゼロの前にはブラム・ザンドのカードより浮遊するソウルコアが。
ゼロ「黒く!熱い炎!その力…勝利に変えて解き放つ!!!(ソウルドライブ)発揮!!!」
刹那。ゼロは己の右手でソウルコアを握り潰す!その右手から放つ炎と連動し、ブラム・ザンドの剣がバトルフィールドに突き刺さり、彼が引き抜いた瞬間。
黒炎の大爆発がノーザンベアード、ストライク・ジークヴルム、ルナテック・ストライクヴルムの3体を襲い、跡形も無く焼失させたのだ…!
紫「な、何という大爆発だああああああああ!?イナバ選手のスピリットが全滅してしまったぞぉおおおお!?」
イナバ「何だ…この効果は…!?」
ゼロ「ブラム・ザンドの(ソウルドライブ)さ。自分のソウルコアを除外する事で、ブラム・ザンドは相手のスピリットを全部破壊…つまり0(ゼロ)に出来る!」
ソウルドライブ…それはバトラーの魂と同意義のソウルコアを破壊して発動する禁断の必殺技。ソウルコアを代償にする変わりに、その力は1度限りの強力無比にして絶対的な力である。
まさに今、ブラム・ザンドが発動したスピリット全滅のように…!
ゼロ「ブラム・ザンドは究極シンボルと赤シンボルのダブルシンボル!イナバのライフを2つ破壊だぁ!!!」
ブラム・ザンドの斬撃がイナバのライフを2つ斬り砕き破壊する。その衝撃で彼女はバトルフィールドから押し出されたのだ。
ゼロ「真っ赤に燃えろ、一番星!!俺よりつえぇ奴は居ねぇ!!!」
第9戦、今此処に決着!!!
第10話終わりました!!!
レイ「お疲れ!だが、ちょっと体がダルいんだが…何でだ?」
(ザンド、何したの?)
ザンド(奴の命を貰うと言ったが、あれは奴の究極シンボルからエネルギーを貰った。我にはソウルコアよりも更に良質なエネルギーを見つけたからな)
全く、素直じゃないな…それではオリカと次回予告して切り上げましょう!
ムーンライトイレイザー 白6(白2)
(Sバースト:自分のライフ減少後)自分のライフが3以下の場合、自分の手札のカード名に(月光)/(ストライク)と名の付くスピリット/アルティメット2体をコストを支払わずに召喚出来る。その後、コストを支払う事で、このカードのフラッシュ効果を発揮する
フラッシュ:フィールドの(月光)/(ストライク)カード1枚に付き、相手のスピリット/アルティメットを手札に戻す。コストにソウルコアを使用していれば、戻したスピリット/アルティメット1体に付き、自分はデッキから1枚ドローする
アバランチオーラ(リバイバル) 白4(白2)
フラッシュ:このターンの間、ブロックする自分のスピリット全てのBPを+4000する。コストにソウルコアを使用していたら、このターンの間、自分の(装甲)/(重装甲)/(超装甲)/(超重装甲)を持つ自分のスピリット全てはBPを比べるバトルで必ず勝つ
次回予告!此処まで続いた主人公達のバトルも、いよいよ最終戦を残すのみ!最後のトリを担うのは、最初の主人公、馬神 トッパ!!!更なる熱い力を得た龍皇の勇姿が、バトルフィールドを盛り立てる!!!
次回、バトルスピリッツ激闘魂 第11話!
美鈴vsトッパ!煌臨せよ、新龍皇!!!
お楽しみに!