東方激闘魂(バトルスピリッツ×東方project)   作:ガリアムス

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東方激闘魂 第2章開幕の時!

霊夢「いつも思うけど、あんた相変わらず投稿ペースは早いわよね」

まぁ、そうですね。それしか取り柄が無いってのも悲しい…

*今回も誤字脱字あったらごめんなさい。

*そして今回バトルはありません


第2章 BSMJS予選之章
東方激闘魂 第14話 BSMJS開幕!突破せよ、サバイバルガンスリンガー!!


BSMjS…八雲 紫が立案した、幻想郷全てを舞台とする大規模なバトスピ大会。

来るべき敵との戦いの為、幻想郷のバトラーのレベルアップと敵の尻尾を掴む事を目的とした戦い。

 

彼女は大会運営に向けて動き…

 

藍「起きて下さい、紫様!朝御飯が冷めます!」

 

…出していませんでした。ぐーたら布団にくるまって寝てますね、完全に。

 

???「紫、起きろ。…たく」

 

???「だから言ったろ。こいつを起こすなら、殺意を込めろ」

 

???「めんどくせぇからセメント鍋に落とさね?」

 

彼女の近くには青肌の3つ首の2頭身サイズのケルベロスが、呆れた様子で毒舌を吐いている。お気付きの方がいらっしゃるかもしれないが、このモンスターはグリードック。

彼女が呼び寄せた、グラン・ロロの十二神皇スピリットの1体で、戌の称号を持つ存在だ。

 

???「八雲さん、起きて下さい。ご飯出来ましたよ」

 

グリー「おら、ねーちゃんが作ってくれたんだ」

 

グリー「早く起きろ」

 

グリー「全部くっちまうぞ」

 

紫「…おーきるーわよー」

 

寝惚け眼でボサボサな金髪を振って、ゾンビめいた歩き方で居間に現れる。

 

紫「ちぇーんは何処ー…」

 

藍「既に紫乃宮様が弁当を御作りになられ、お見送りも済ませてあります」

 

紫「仕事はやーい…」

 

グリー「おめーよりか」

 

グリー「幾分も優秀」

 

グリー「もーいらねんじゃね?」

 

まゐ「こーら。グリちゃん達、謝って」

 

八雲一家の一員として住み着き働いている彼女…名を紫乃宮 まゐと言う。彼女はかつて馬神 弾と共に未来と異世界を仲間達と共に救った。

 

紆余曲折あり元の時代に帰った彼女は、藍と出会い、ある条件の下、この世界にやって来たのだ。

 

まゐ「ところで八雲さん。橙ちゃんが言うには今日は夏祭りが有るそうですね、行ってきても良いですか?」

 

その言葉で紫は彼女の考えが分かった。そしてあっさりと許可を出し、彼女の喜びそうな着物を探す姿は、孫バカな一面であry

 

(作者粛清中につき、しばらくお待ち下さい…)

 

* * *

 

同時刻、博霊神社…

 

主人公s「博霊神社夏祭り?」

 

霊夢「そ!私の神社の存亡がかかった、大事な一大イベント!毎年の生きる為の最大の収入確保の闘い!」

 

マグナ「毎年失敗してる時点で御察しなんだよなぁ」

 

霊夢「奉り神のアンタが消えるから失敗してんの!今年という今年こそは、絶対にカードになって飾られて貰うわよ!!!」

 

デッキケースを突き出し、鬼の形相で追い掛る霊夢に、「やなこった!!!」と神社中を駆け回り続けるマグナ。トムとジェリーかな?

 

龍虎「夏祭りかぁ…どうしようかな~」

 

弾「…俺は遠慮しておく」

 

レイ・ハジメ・駿太「逃げちゃ駄目ですよ(ニッコリ)」

 

ヨク「………」

 

ツルギ・バシン・環奈「何処へ行こうと言うのかね(ニッコリ)」

 

二人の逃走は失敗、そのまま夏祭りに強制参加させられる羽目になりました。

 

* * *

 

お昼の時間帯…

 

霊夢「皆~素麺出来たわ。淡白な味で飽きないように紫蘇と獅子唐の天ぷらに、根野菜のかき揚げも作ったの」

 

円卓に置かれた純白の艶やかな山と、青々とし金の衣を纏う天ぷら。そして玉ねぎ、人参、ゴボウなどで色合いを作るのに苦労したであろう、大きなかき揚げが所狭しと乗っていた。

 

一同「いただきます!」

 

龍虎「はぁあ~素麺美味しい!」

 

バシン「夏の熱い日に食べる素麺は最高だぜ!」

 

ヨク「これがソメーン…随分細いな…」

 

駿太「紫蘇の天ぷらなんて初めて食べたけど、旨いな!」

 

環奈「根野のかき揚げか…良いものを口にしたでごじゃる」

 

皆、霊夢が作った昼御飯を食す。栄喜を養い、いつ始まるか分からぬBSMjSへ備える…!

 

* * *

 

夕刻頃、博霊神社風呂場。

 

カポーン…と、幻聴が聴こえるようだ。

 

龍虎「はぁ~良いお湯…広々したお風呂なんて何時以来だろ~♪」

 

環奈「極楽~ぅ、でごじゃる~♪」

 

霊夢「自慢の露天風呂だもん、気に入って貰えたら嬉しいわ♪」

 

3人の美女達が湯けむりに覆われ、湯船に浸かっている。暫くして霊夢が呟く。それも女風呂ならではの会話だ。

 

霊夢「それにしても環奈は胸がぺしゃんこね~まだまだみたい」

 

環奈「そーゆー霊夢殿もあまり無いでごじゃるな~」

 

霊夢「早苗のヤツはおかしいのよ。なにあの胸!あれで高校生とか、ふざけるなぁ!!!」

 

胸のお話になるのは女風呂内で起きる、ある種の王道である。そして2人の姿勢は、のんびり湯船に浸かる龍虎の胸へと向けられる!

 

環奈「龍虎殿」

 

龍虎「どうしました?」

 

霊夢「アンタさっきから随分寛いでるようだけど、胸はどうなってるのかしらね。見せなさい、いや見せろ」

 

龍虎「あ、はい。どうぞ」

 

まさかの即OKに、2人は顔を見合わせたが、にいんまりとした顔とわしゃわしゃ指を動かし、彼女の胸に手を伸ばす…

 

ペトリ

 

2人「………………へ?」

 

龍虎「?」

 

霊夢のような、ましてや環奈のよりも膨らみの無い、ぺしゃんこ…まな板に近いそれは、2人の手を止める。

それよりも問題なのは、胸を触られたにも関わらず、無頓着な龍虎本人であろうか。

 

2人「なんか…ごめんなさい(でごじゃる)」

 

龍虎「私、何か悪い事したの!?」

 

霊夢「あんたねぇ…女子として胸を気にしないのはどうかと思うの?」

 

龍虎「バトスピの時に胸がつっかえたら、プレイが難しいし、私はそこまで気にしなくていいと思います」

 

胸よりもバトスピに支障をきたすと言い切った彼女。愚かな質問をしていた自分達が恥ずかしくなり、2人はそれ以降、何も言わなかった…。

 

* * *

 

博霊神社の境内に屋台が並び始める頃合い…皆、浴衣に着替え、下駄を履き、夏祭り準備の視察をする。

 

ツルギ「これが祭りか…レジェンディアでも豊作の儀式とかは有ったりしたけど、これには何か意味が有るのか?」

 

ハジメ「意味はないけど、あれだ!皆で楽しむってヤツだ!」

 

ヨク「意味は無くとも、それは必ず何かに繋がりをもつ…だよな、駿太」

 

駿太「おう、分かってるじゃん!ヨク!」

 

男子組が語らいの中、「お待たせ~」と女子組が合流。普段着よりも露出を取っ払った真面目巫女の霊夢に、青と朝顔模様を織り込んだ着物の環奈。

 

そして…向日葵模様で黄色の浴衣に身を包み、その虹色の髪を後ろでお団子にした龍虎が、顔を赤らめながら前に出る。

 

龍虎「は、恥ずかしい…///」

 

布の切れ間から見える、白くすらりとした美脚。他の道行く男達の視線が彼女に向けられ、おどおど困惑するばかり。

 

霊夢「はぁ…ツルギ、ヨク!龍虎のエスコートをお願い」

 

2人「…はい?」

 

霊夢「クイーンを守る優秀なナイト…よ。私はこれから祭り開始の挨拶が有るから、手が放せない。それじゃ!」

 

半ば強制的に護衛を付けて、霊夢はその場を抜け出した。

 

マグナ「ふぃ~、気付かれんで凌げたわ~」

 

龍虎「マグナ、貴方まだ逃げてたの?」

 

マグナ「祭りに参加出来ないのは真っ平御免さ。なぁんとか逃げ切れたが、いつ追っ掛けてくっか分かったもんじゃねぇ」

 

胸を撫で下ろして、龍虎の頭の上に乗っかったマグナ。やれやれといった表情の龍虎は、多分マグナには言っても聞かないと悟り、連れ歩くことにしたのだった…。

 

* * *

 

十数分後、霊夢が博霊神社の縁側に上がり開幕の挨拶を行うと同時に、お面を付けた子供や大人達が太鼓を叩き、横笛・縦笛を吹き鳴らす。

よく見るとそのお面は、陰陽童(おんみょうどうじ)や鎧闘鬼(がいとうき)ラショウといったバトスピのスピリット達をモチーフにしたような、手作りである。

 

男「らっしゃい、らっしゃい!チュンポポわたあめ、如何かねー!」

 

男「スピリット風船色々有るよー、どうすかー!!!」

 

道横に立ち並ぶ屋店の数々、その中で龍虎は(トリガー射的)と呼ばれるものの前に足を止める。

 

男「お、嬢ちゃん射的に興味が有るのかい?」

 

龍虎「あ、いえ…名前が変わってるなって」

 

「よく言われるよ。良かったらやってみるかい?1回おまけにしてあげるよ」と彼は笑いながら、玩具の銃を彼女に渡す。そして連れのツルギとヨクにも渡され、流れるままに、3人は射的に挑戦する。

 

男「ルールは簡単。射的を放つ時に「U(アルティメット)トリガー、ロックオン!」って叫んで玉を撃つ。その玉が的に当たって倒したら(ヒット)、外れたりしたら(ガード)。玉は1人、7発。

 

因みに彼処にある(大当たり)の札を倒せたら、バトスピのカードを贈呈だよ!」

 

カードと聞き、彼女は今後に備えて戦力を増強したいとは考えたので、早速玉を銃に籠める。そして…浴衣の中、太腿に巻いたベルトに付けたデッキケースの中から(白のケース)にそっと指を触れた…

 

ツルギ「よし、カード目指して撃つべーし!」

 

まずはツルギが先頭として7発の玉を「U(アルティメット)トリガー!ロックオン!」の掛け声と共に発射!

しかし玉は大当たりの札所か、一番小さな景品に掠りもせずに全弾使いきってしまう。

 

ツルギ「くそー!」

 

「落ち着いて狙わなきゃ意味がないぞ」とダメ出ししながら、ヨクが銃を構えて…撃つ。3発までは外れたが、4発・5発・6発で掠り、7発目で景品に玉がヒットし、台の上から落としたのだ!

 

男「これは凄い!少年、中々やるじゃないか。これが景品の(カニちゃんキーホルダー)だよ!」

 

赤く綺麗なキーホルダーを受け取るヨク。

だがその時の顔は、普段のクールなものとは真逆のデレデレであり、それを見たツルギが少し引いた。

 

ツルギ「あ、リューさんはど…う…」

 

そこに佇む龍虎の異変をツルギは真っ先に感じ取り、少し遅れてヨクが正気に戻った。

 

龍虎の虹の髪が真っ白な白銀、目は橙色。纏うオーラは紅蓮 龍虎と真逆…冷徹沈着な冷たい鋼のようなものに変わる。

 

ツルギ「リュ…リューさん?」

 

???「私はリューさんでは無いぞ、ツルギ少年。私は白鋼 龍虎(しろがね りゅうこ)…虹色 龍虎でもあり、虹色 龍虎では無い者」

 

ヨク(喋り方や、雰囲気が…変わってる?)

 

白鋼「…そこの君」

 

ヨク&ツルギ(店の人に対して(君)呼ばわり!?)

 

男「は、はい嬢…ちゃん…?」

 

白鋼「私は1発でいい」

 

突然の提案に店主の男と、ヨクにツルギは唖然となる。7発撃てるチャンスを、1発に減らすと言う行為。その真意が分からないからだ。

 

白鋼「代わりに私はその1発で…彼処にある大当たり札を撃ち抜く。それも…(クリティカルヒット)でだ。万が一外した時は、この身体好きにするが良いさ」

 

1発、しかもクリティカルヒット宣言。常人では気が狂ったとしか思えない。だが白鋼 龍虎の目は眈々と、大当たり札だけを視界に捉え続ける。

紛れ当たり等ではない、彼女はやるつもりだ…1発でクリティカルヒットを成し得るつもりだ…!!!

 

白鋼「U(アルティメット)トリガー…ロックオン」

 

彼女は銃を両手に構え、全神経・全感覚を指先に集中。撃たれたと判断するよりも速く、彼女は引き金に指を添え、こう言った。

 

白鋼「引き金は2度は引かない。1撃が全て」

 

刹那

 

 

 

 

 

 

 

放たれた弾丸が大当たり札、しかも度真ん中を直撃。めり込み煙を放ちながら、地面に力なくコトリと落ちた…

 

 

白鋼「…よし」

 

銃を台に置き、身体を伸ばす彼女。相当集中していたのだろう…額には汗が込み上げ、びっしょりと濡れていた。

 

男「あ、お…大当たりぃい!ささ、どうぞ!バトスピのカードでございやす!」

 

慌てながらも商売魂で上手く取り繕う男は、結婚指輪を入れるような黒い箱を持ってきて、龍虎に手渡した。

それを受け取り、静かに去る白鋼 龍虎の白銀の髪が虹色に戻る。

 

ヨク「お、おい!トラ!どうした!」

 

龍虎「……はっ!わ、へ?ヨクさん?あれ…あ、そうか…。白デッキに触ってから、(私と白鋼の人格が入れ替わった)のね…」

 

ツルギ(人格が…入れ替わった?)

 

マグナ(……まさか、な)

 

疑問を持つツルギと、何か心当たりのあるマグナ。龍虎が持つ謎が1つ、増えた瞬間であった…

 

* * *

 

幸村・レイ&ムゲン・環奈side…

 

レイ「ん~!ンンムーむむむ!(リンゴスター飴うめー!)」

 

環奈「完全に祭りを満喫してるでごじゃる(クレイオお面&フーリン水風船装備)」

 

幸村「(お前もなんだけどな…)かくゆう俺も、モノケ焼きトウモロコシなんて言う物食べてるし、言えないか。

 

見た目によらず旨いな…コレ」

 

たまには童心に帰って、純粋に夏祭りを楽しむのも良いかもしれない。龍虎がバトスピをする時のように…。彼は手に持ったモノケロックをイメージした、ホワイトコーンの焼きトウモロコシにかじり付く…

 

妖夢「おや、皆さん。夏祭りモードですか」

 

3人に気付き声を掛けるのは、交流戦で弾と戦った魂魄

妖夢。その後ろにはチルノと緑髪の大きな羽を持つポニーテールの少女、金髪赤眼黒ワンピースのロリータ、マジシャン衣装の女子が居る。

 

環奈「妖夢殿か、お主達も同じか?」

 

妖夢「私は屋台の食べ物を買わなければならず、その為に来たに過ぎません。別に遊びに来た訳では有りませんよ」

 

宣う妖夢だが、頭に付けた前鬼のお面にスピリットをモチーフにした食べ物類に手を着けている当たり、夏祭りモードに入っているのは誤魔化せない。

 

環奈「お主が言うなでごじゃる」

 

ムゲン「まぁまぁ落ち着けって。んで、買い出しに来たねーちゃんの後ろに居る連中は誰なんだ?」

 

チルノ「連中ってしつれーだぞ!アタイの友達だよ!大妖精の大ちゃん、金髪がルーミアで、此方がリグル!」

 

大ちゃん「こ、こんばんは」

 

ルーミア「わはー」

 

リグル「よろしくです」

 

挨拶を交わしたチルノの3人の友達。だが幸村は、ルーミアと言う少女から、対抗戦で咲夜が自分や他のバトラーに向けて放った殺意(もの)と同質な物を感じ取る。

 

彼等は気付かない。その横を、紫色のアメジストのような髪の女性が通り過ぎた事に…

 

* * *

 

バシン・弾・駿太side…

 

駿太「よっしゃあ!ビビっと、ビクトリー!」

 

激突神経衰弱に挑戦した駿太。彼はバトスピで培った直感を生かして数多のカードから3等の札を引き当てたのである。

 

店主「かぁ~負けたぁ!3等景品、赤色コア30個セットを受け取りな!」

 

駿太「やった!」

 

バシン「運が良いなぁ…俺なんて残念賞だったのに」

 

ちぇ…と羨ましそうに駿太を見るバシン。そして、そんな2人を見守る弾。

 

弾「2人はもう良いか?」

 

バシン「おう、俺は良いぞ」

 

駿太「次は焼きそば買おう!あと、お好み焼き!」

 

弾「…それも良いかもな」

 

弟はいないが、弟を持った感覚はこんな感じなのか…。弾はそう考える。

 

彼の仕事は勝つ事だった。勝って、勝って、勝ち続け…(あのバトル)でも、彼は勝った。

だが今だけは…その仕事は無い。2人の楽しむ顔が、弾の勝利に拘る心の張りを徐々に弛めてゆく。

 

弾(まゐに言われたな…「たまには仕事(バトスピ)を休まなきゃ、勝てるバトルも勝てない」…か)

 

昔の事を思い出した彼は一息ついて、再び歩こうとした、その時。

 

過ぎ去る通行人の中に揺れる紫の髪と仄かな香りが、彼の足を本能的に止めたのだ。

懐かしい…優しくて、暖かい香り。

 

気付けば走り出していた。その人を追い掛けて…彼らしくもない行動だが、とても大切な事。

 

駿太「すげー!ねぇ弾さん、お好み焼きなんだけど!…あれ?」

 

バシン「駿太どーした?」

 

駿太「弾さん見ませんでした?さっきまで一緒だったんですけど…」

 

* * *

 

弾は1人、通り過ぎた人を追い掛けて階段を掛け上がる。きっと見間違いではない、何故なら彼はその人の名前を知っているから。

幾度となく交わした言葉、数度しか交わせなかったバトル。記憶に焼け付き、刻まれた。覚えている。

 

今も。これからも。

 

階段の頂上、博霊神社の境内で、紫の浴衣に袖を通し、誰かを探す女性。

未来世界(あの時)よりも、さらに大人びて、長い髪は昔(グラン・ロロ)と同じくらい短くなった。自分を傍で見守り、支え。

 

そして…バトスピでしか生きられない自分を「愛してる」と言ってくれた、大切な女性(ひと)。

 

弾「…まゐ!」

 

声に振り返り、彼女は一歩…また一歩…近付いてくる。

 

弾「…今更許してくれるなんて、甘いのも分かってる。ごめんな…あの時、置いて行ってしまって」

 

彼女…紫乃宮 まゐは、彼と向き合う。その目に、溢れ零れてしまいそうな、沢山の涙を浮かべ…。

 

弾「(あの戦い)から、…ずっと会いたいって思っていた…」

 

まゐの目に溜まった涙が大粒の滴に変わり、地面に落ちる。まゐは飛び込んだ。彼は優しく彼女の身体を受け止め、腕で彼女を包み、頭を撫でる。

 

まゐは泣いた…(あのバトル)で彼が帰らぬ人となったと、ずっと思っていたから。

それでも彼は生きていると…元の世界に戻って、帰りを待った。

 

まゐ「弾…!弾…!ずっと…会いたかった!ずっと、ずっと!貴方の帰りを…待ってた…!」

 

弾「…まゐ、ただいま。そして…ごめんな」

 

胸に頭を当て、猫のように彼女は擦り付いた。今までの悲しみを塗り潰すように…。彼の体温を感じ取れるように…。

 

* * *

 

弾「そうか…」

 

2人は境内の比較的静かな場所に移動し、まゐは弾が消えた後の事を話した。

 

未来世界が救われた事。その後の仲間達の動向。自分が幻想郷に来る事が出来た理由。彼女は自分が知る限りの情報を弾に伝え、彼はゆっくりと理解する。

 

まゐ「…本当に、生きてて良かった。この世界でも救う為に戦うんでしょ?」

 

弾「ああ。紫に頼まれたからな…俺は勝つ、それだけだ」

 

まゐ「変わらないね…弾は」

 

弾「変わったさ…色々、な」

 

まるで長年連れ添う夫婦のような光景は、何人たりとも近付けない、ある種の空間を形成し他を退けているかのよう。

そんな2人を遠くで見守るのは、弾とはぐれた駿太とバシン…。彼を探す最中で、色々な屋台から買った食べ物を両手に抱えている。

 

駿太「弾さんの横にいる人…あれって誰…?」

 

バシン「なーんか、仲良い感じに話してるぞ…さては彼女か!」

 

環奈「む~?バシン殿、駿太、そこで何してるでごじゃるか…。あれは、弾殿と…女子?」

 

と、此処で環奈含む幸村組がバシン達と合流し、弾が誰かと話している事に気付いた。

その間を置き、龍虎組も合流する。

 

龍虎「…あれって、まゐさん!?本物だ!」

 

マグナ「まゐさん?誰だそりゃ」

 

龍虎「紫乃宮 まゐ…弾さんと同じ、紫の光主に選ばれた人よ。まさか本物に逢えるなんて!やっぱりバトスピやってて良かったなぁ…」

 

弾と同じくらい伝説的存在の彼女を拝めた龍虎は、嬉しさに身体を悶えまくる。皆の視線は痛かろうが、彼女が知った事では無い。

 

ヨク「で、そのまゐって人が何で弾さんと一緒に居るんだ」

 

龍虎「織姫と彦星…これで判るはずよ」

 

ヨク以外の全員が「ああ~」と納得。駿太が捕捉し、ヨクも「成程…」と言った表情。

 

???(あーあー…マイクテスト~マイクテスト~)

 

突如、境内ならびに会場全体に備え付けられたスピーカーが鳴り響く。主人公組は何度も聞いた声。

そう、妖怪の賢者にして幻想郷の管理人たる八雲 紫、その人だ。

 

紫(夏祭りに参加の皆様、楽しんでおられますでしょうか?最近私…どうにも刺激が欲しいのです。

 

魂が震え、血肉が沸騰する程の熱さ…!戦略、運、度胸!!その全てを以て、たった1人の勝利者を決める!そんな戦いを味わいたい!

 

そこで私は、1週間後の午前0時を以て、バトルスピリッツの大会開催を宣言致します!!!)

 

バトルスピリッツの大会という、紫の言葉にバトラー全員の目付きが一瞬にして変わる!

 

紫(その気になる大会の名前は、(第1回 バトルスピリッツミラージュサバイバルシップス)!通称(BSMJS)!!!

 

大会期間は6ヶ月と2週間に渡り繰り広げられ、まずバトラーの皆様は、大会本選出場の為に厳しい予選を戦って貰います!

 

それはBSMJS予選 サバイバルガンスリンガー!!!バトラーの皆様はガンスリンガーは存知ている物として話しますと、この勝ち抜き戦は1度負けたら敗北という訳ではなく、負けても何度でも挑む事が出来ます。

もし0勝のバトラーが、6勝していたバトラーに勝利すれば、そのバトラーは6勝したものとして扱われるのです!つまり負けていたとしても、上位にのしあがれる可能性は大いに有り得ると言う事!

 

予選・サバイバルガンスリンガーの期間は6ヶ月!バトルフィールドはこの幻想郷全て!

6ヶ月終了時点で、総合計勝利数上位64名のみが本選に進む権利が授与されます!

 

参加資格は、40枚以上のカードで作り上げられたデッキを持って入れば、誰でも参加可能!!!お金は一切必要有りません!!!

 

優勝者には、第1回 バトスピチャンピオンバトラーの栄光、世界に1枚しかないカード!そして私が出来る範囲でその人が望む願いを1つ、何でも叶える権利が授与されます!)

 

 

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

博霊神社が…!幻想郷が…!!…世界が!!!揺れる!!!!

バトラーの雄叫びに!揺れているっ!!!

 

世界がっ!!!!!!!!!

 

バシン(始まる…!)

 

ツルギ(幻想郷1のカードバトラーを決める戦い!)

 

弾(必ず勝つ…それだけだ!)

 

龍虎(私は…私のバトルで、楽しむだけです!)

 

バトラーが目指すは、たった1つの頂に存在(あ)る優勝の玉座!!最強の証明!!それだけだ…!!!

 

 

 

バトルスピリッツミラージュサバイバルシップス

 

予選・サバイバルガンスリンガー…開幕まで、あと1週間!!!




第2章、開幕!

ヨク「案外速く仕上がったな。此処からどうなってくのか…楽しみだ」

それとヨクさん。随分上機嫌ですけど、カニちゃんのストラッry

(無言の超・風魔神ダブルドライブ)

…ひどす。

ヨク「何も無かった、いいな?」

アッハイ。では次回予告!

紫により発令されたバトルスピリッツミラージュサバイバルシップス(通称:BSMJS)!開催期限が迫る中、バトラー達は各々の最強のデッキを作るべく動き出す!

そしてその標的とされたのは…虹色 龍虎だった!!!迫る魔の手!その時、龍虎の中に眠りし人格が、吹雪と共に目を醒ます!!!

次回、東方激闘魂 第15話

欲望の魔の手!阻め、私は白鋼 龍虎(しろがね りゅうこ)!!!

お楽しみに!
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