東方激闘魂(バトルスピリッツ×東方project)   作:ガリアムス

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自分なりのケジメを付ける為の話になります。

キャラ崩壊等が含まれます。マグナの性格が、かなり変かもしれません。「誰だお前!?」とツッコミ入れてしまうかもしれませんよ?

そんな方々はブラウザバック推奨、そんなの関係ねぇ!という方々は、自分が体験したバトスピのトラウマを思い出しながら

ゆ っ く り 見 て 逝 っ て ね !


ミカターボ…無限レオ…ハイパーノヴァグリフォン…うっ頭が


東方激闘魂 番外編1:マグナ、六絶神になる

この物語は前日譚…。

 

マグナこと六絶神 剛力のドラグマグナが、虹色 龍虎と出逢うより、遥か昔の遠い譚…。

 

* * *

 

名も無き世界。其処は獣達が昼夜問わず動き、争い続ける世界。

 

火山と炎が舞い踊り、竜が絶対の力を示さんと争う『赤の世界』。

 

森林と風が吹き荒び、今日も不老不死の宿る果実を探す獣や虫達が住む『緑の世界』。

 

氷河に覆われ、機械と生命の静かなる表面下の鍔迫り合いの続く『白の世界』。

 

悪魔と夜と闇と策謀が暗躍し、悲鳴と血が絶えない阿鼻叫喚の『紫の世界』。

 

光と歌声、暖かな安らぎと祈りが満ち溢れる天使達の住む『黄の世界』。

 

そして、青い海と広大な大地に支えられた力自慢の巨人達が最強を決めるべく汗水を流す『青の世界』。

 

そんな世界のずっと上空…雲を越えた先の宇宙よりも更に遠い場所に天界と呼ばれる世界がある。天界…簡潔に言うなれば、『神住まう世界』。その世界の中でも更に最上位の者のみが住む事を許された館から、この譚は動き始める事となる…。

 

* * *

 

???「はぁあ…やはり緑茶は旨いのぉ」

 

館の最上段、神集いの間…此処には『絶神』と呼ばれる存在が住み、天界と世界全域を常に見守り続けている。そんな間に一人、湯呑みを啜る者が居た。

 

正確には、獅子の顔と体に、鬣と背中には木々が生い茂り、頭には白い樹木の角、腕に極彩色の鳥の翼と胴体は獅子のそれと同じである存在が居るといった所か。

 

彼の名は『五絶神 豊穣のジアス』と言い、『現在』の絶神の中では最高齢。何せ『緑の絶神を初代から任命し続けて』いるのが彼、ジアスなのである。

 

???「ジアス様、御在宅でしょうか?」

 

ジアス「クロムか。入りなさい」

 

「失礼致します」と、襖が開き現れたのは白銀の装甲を全身に纏う、背の高い姫騎士の様な『機械の人』。彼女は『五絶神 鉄壁のクロム・リゼルファー』、天界の防衛を担う神々の中でも堅牢さは抜きん出て高く、数多の厄災を退けてきた。その活躍から『鉄壁』の二つ名が付いている。

 

クロム「クロム・リゼルファー。只今帰還致しました」

 

ジアス「まてまて。此処ではそう堅苦しく話さんでも良い。お前さんの『普段』の口調で喋りなさいな」

 

クロム「では…ジアス タダイマ デス」

 

ジアス「ぶ!?」

 

一瞬で機械の片言言葉に変わり、盛大に茶を噴いたジアス。絶神しか知らないクロム・リゼルファーの本当の、『素の口調』なのである。

 

クロム「ヤッパリ クロム オカシイ…」

 

ジアス「(しょんぼり姿は可愛いのぉ…クロムは)」

 

『人のように』ぐんだりと落ち込むクロムを、ジアスが頭を撫でて励ます。その姿は孫を愛でるおじいちゃんのそれでしかない。そのクロムもジアスに撫でられ、何だか幸せそうである。

 

???「ジアス、クロムも居たのね。急に貴方から呼び出しが有ったから、学校を皆に任せて戻ってきたのよ?もう…」

 

???「…善き『欲望』が渦巻いている…!クロム…君の『幸せ』が!我が『欲』を満たすぅ!」

 

???「うるせぇぞ、ガルヴァ!テメェの口を『封じ込め』てやろうか、アア!?」

 

ぞろぞろと現れる3人…否、3体の神。

 

金色に靡く長い髪、白のベールに身を包み、背中には6枚の純白の大翼。手には柄の先端がハートの形をした杖を持ち、周りには羽根が付いた目玉達が此方を睨むようにして、常に彼女の周りを飛び続ける。

 

名を『五絶神 慈愛のエル・ラフィル』。

 

紫の体皮でありながら、獣の頭蓋や悪魔の羽根、何処で手に入れたかさえ不明な剣を二本腰に納め、ジアスと同じ四足歩行の胴体を持つ、於曾ましき姿をした化物。

 

名を『五絶神 欲望のデス・ガル・ヴァドス』。

 

海亀の胴体と融合し無数の鰻達がうよめく尾に、鍛えられた蜥蜴人のような上半身の背中には左に海蛇が、右にはウツボが低く唸り声を挙げる。青い体は所々から呼吸音が聞こえ、髭の烏賊脚もピチピチと動く。

 

名を『五絶神 封印のシュトローム・ハイド』。

 

因みに年齢はジアス>エル>シュトロ=ガルヴァ>クロムと言った具合になっている。

 

ジアス「皆、すまないな。まぁ座ってくれ。茶を用意するぞ」

 

ジアスが歩き、湯呑みを幾つか盆に載せて円卓の上に置くと、彼の体から伸びる蔦達が急須を器用に持ってきて、茶葉と湯を注ぎ、茶を振る舞った。

 

エル「また腕が上がったじゃないの」

 

ジアス「緑の世界は命に溢れておる。この茶葉も、その世界からの贈り物じゃ」

 

シュトロ「…で、唐突にオレ達『五絶神』を呼び出した『真意』ってのは何だ?ジアスのジジイ」

 

クロム「シュトロ! ジアス サマニ アヤマレ! コトバ ヲ イマスグ ニ テイセイ シロ!」

 

シュトロ「ジジイをジジイ呼ばわりして何が悪ぃ。ジジイもそろそろ歳だろうが、隠居したらどうだ?」

 

クロム「シュトロ!」

 

ジアス「クロム。…まぁシュトロームの言い分も一理有るわい。永遠と長く任を努めたが…そろそろ一線を退こうかと考えておった…」

 

ズズズ…と茶を啜るジアス。同時に神達はジアスから放たれたプレッシャーを間近に受けて、晒される。

 

ジアス「主な原因は、儂達の任である『絶神が五神しか』居ないからじゃ。そして他の神々が『赤の世界』から『絶神を決めかねている』からに他ならない。違いないかな?」

 

4神『ッ…!』

 

これ程迄に、現状を『憤る』ジアスを見たことがない。それは彼と、万年近い交流のあるエル・ラフィルでさえも知らない表情だったからだ。

 

シュトロ「…ジアスのジジイ。『赤の世界』の連中の具合は知ってる筈だ。奴等は『戦う事』しか頭にない。もし、そんな輩が栄光ある絶神の地位に付いてみろ。

 

間違いなく天界は荒れて戦乱が起きるぞ、数日もしない内に」

 

ガルヴァ「満たされない数…『空白』を『埋めたい』衝動…!それ即ち『欲望』ッ!!!!」

 

エル「ジアス、天界を安定させて『来るべき戦』に備えたい気持ちは分かるわ。けれど、絶神の位が制定されてから、今まで『赤の世界から絶神が決まった事は一度もない』のよ。

 

シュトロが言う通り、『横暴で暴走しかねない』以上、見送らざるをえない…貴方が一番理解している筈よ」

 

絶神になるには、『たった一つ』の条件をクリアする必要がある。『本質を理解している事』、それだけなのだ。だが、今まで赤の世界から其れを理解している者が現れた事は無い。

 

悲しい事に、赤の世界の住民達は軒並み実力主義者と脳筋ばかりの馬鹿だらけ。長い年月を掛けても全く変わらない状況に、他の神々は失望し、赤の世界から絶神を迎える事を諦めてしまったのだ。

 

ジアス「…よし、決めた」

 

クロム「キメタ トハ?」

 

クロムの質問にジアスは生い茂る木々を紅葉の赤や黄に変えて、こう言い放った。

 

「ちょっくら赤の世界で絶神探しをしてくるわい」…と。

 

* * *

 

下界門…天界と下界を繋ぐ唯一の門であり、下界では『天の階(きざはし)』と呼ばれる巨大階段を登りきった先に存在するという。数年周期で開門されるのだが、絶神ともなれば顔パスで何時でも通れてしまう門なのだ。

 

???「ジアス様、自ら赴くとは…一体何が合ったのです?」

 

門の前に立ったとき、此方に声を掛けてきた者…いや、龍が居た。

 

四肢と翼にアメジストの刃を煌めかせ、骸の顔に蛇のような長い舌を時折チュルチュルと見せる。龍の名は『イシュ・バラム』と言い、現世と冥界を開け、唯一無二『死した神が居る場所への道を知る』存在なのである。

 

ジアス「赤の世界へな。なぁに、茶の温度の研究をしに暫く出払うだけじゃね」

 

イシュ「………………」

 

ジアス(警戒されとる…か?)

 

イシュ「はぁ…また、絶神探しですね?」

 

ジアス「…うむ」

 

イシュ「…『あの方』には気を付けて下さい。でなければ私が殺されてしまいます」

 

イシュ・バラムがハンドサインを送ると、重々しい音を立てて門の扉が開かれた。

 

ジアスは手を小さく振り、門を潜り抜けてゆく…。

 

* * *

 

赤の世界…火山噴火や溶岩流等、日常茶飯事。灼熱が支配し、恐竜やドラゴン、竜人達が日々を争いに費やす世界。火山灰が舞い散り、陽射しが射し込む事も雨が降る事も殆ど無い、そしてマグマの海が広がるばかり。

 

そんな世界にジアスは1人、空からゆっくりと大地に降り立った。

 

ジアス「ごほっ…ごほっ…!此処の環境は、儂には幾分か堪えるな…」

 

この世界…正確に言えば、6つの世界は他の世界の生命体が入って来ることを嫌う。入って来ることは、侵略行為と等しく、過去にも幾つかの戦争が勃発し、多くの死傷者を産み出した。

 

絶神や他神達もまた、故郷とは異なる他の世界へと向かう時は、その世界に順した姿で赴かなければ、誤解を招いてしまうため、ジアスが自身の木々を暖色系の色に変えたのは、こうした理由が有ったからである。

 

ジアス「さて…手っ取り早く用事を済ませて、茶の温度の研究をするかの。て、アチアチ!アチチチ!」

 

常に高温の火山灰が飛び散り、地熱により天然の鉄板と化した大地、陽射しが届かない分厚い曇天の空。ジアスにはキツい以外の言葉等無い。自分が神の鉄板焼きになるのが先か、絶神を探し当てるのが先かの戦いになった。

 

* * *

 

ドゴッ!

 

ズズゥ…ン!

 

「勝負あり!」の声で一斉に龍や恐竜達の叫びが木霊す。赤の世界にある最大規模のコロシアムには沢山の観客と我こそが最強と自負する面々が、毎日のように押し寄せ、大盛況となっている。

 

???「全く!全然!変わらない!」

 

そんなコロシアムの最上段、それもVIP席に当たる場所から戦いを見下ろし、苛立ちを露にする存在。背中に6枚の赤の翼が有り、紅蓮の瞳にオレンジの髪、頭には冠と胸に丸鏡のネックレスを付ける竜人に近い女の子…(アマテラス)が居た。

 

アマテ「こんな血の気の多い馬鹿共だらけだから、何時まで経っても赤の世界から絶神が決まんないのよ!あ、そうだ!じゃあ私が絶神になれば良いんじゃない!そうすれば赤の世界の監視役から跳び段で神様に」

 

???「なれると言う訳じゃな?アマテラスよ」

 

アマテ「そうよ!私にとって、血生臭いこんな場所を早くおさらばして、天界の日の下で、たっぷり陽射しを浴びて睡、眠…うぉ……!?」

 

アマテラスの口が止まる。そして額は、汗がだくだくと湧いて流れ落ちる。彼女の後ろにはジアスがニッコリ、「久しいのぉ~アマテラスや」と言った。

 

アマテ「ジ、ジジジジジジ、ジアスさまままままでは、ございいいいま、せんんんん、かかかかかかか!!」

 

ジアス「おいおい随分緊張しとるな、固くならんでも良い。落ち着いて深呼吸しなされ。…落ち着いたかな?」

 

アマテ「勿論で御座います!」

 

ビシリ!と真っ直ぐ敬礼する。完全に自分の愚痴を聞かれてしまった。下手に何か仕出かせば確実に自分の首が飛ぶのは火を見るより、ずっと明らかだった。

 

ジアス「んで…全く見つからんか」

 

アマテ「はい…腕っぷしと自信過剰しか能の無い馬鹿しかいません。ここ百年、其ればかりです」

 

思った以上の惨状にジアスも頭を抱えるしかない。現実は非常である。

 

* * *

 

コロシアムのエントランスに移動するアマテラスとジアス。エントリーの為に並ぶ者や、戦いに備える者、観客席に移動して行く者、様々であった。

 

アマテ「…駄目、駄目…あれも駄目。…まず論外、…はい駄目。…はぁ!」

 

ジアス「居らんな…一人とて」

 

目利き、品定めを行うアマテラスだが、一切当てはまる逸材が見当たらずエントランスのタイルを踏み砕き、八つ当たりを咬ます。長年絶神を任じて来たジアスでさえも、絶神(それ)を担うに相応しい存在を見つけられずにいた。

 

と、その時。

 

???「何でだよ!何でしゅつじょーさせてくれないんだよ!」

 

竜男「何度も言わせるな。出場資格をお前は満たしてはいない」

 

竜男「コロシアムには750歳以上にならねば出場出来ない。お前はまだ300歳にもなっとらん。諦めろ」

 

???「ふざけんな!ねんれーが何だ!勝てば良いだけだろ!参加させろ!」

 

受付場から大声が響く。其処には身長140㎝にも満たない赤い小さな竜人の少年が、警備員の竜人に止められていた。少年はボロボロの衣服を着、背中には6枚の小さな翼が有り、よく見ると全身の筋肉は他の竜人達に匹敵、もしくはそれ以上に鍛え抜かれていた。

 

アマテ「はぁ…またあの子か」

 

ジアス「知っとるのか?」

 

アマテ「『マグナ』…そう名乗ってる子でね。120年前に現れて、戦わせろと言ってきたわ。無論追い出したのだけど、毎日毎日しつこく迫って来て、警備員の連中も呆れ返ってるの」

 

ジアス「……」

 

* * *

 

コロシアム入口…

 

警備員「ほら帰れ!」

 

首根っこを捕まれ、外へと放り出されたマグナは『チキショー!』と地団駄し、再度コロシアムに突入しようとする。

 

アマテ「毎日毎日こんな感じ。本当にしつこい奴よ、全くもう…」

 

ジアス「…のぉ、アマテラスや。あの子に家族は居るんか?」

 

「孤児よ」と彼女は答える。

 

アマテ「街の中で育ったとか言ってたわ。私はこれからやらなきゃいけない仕事が有るので、失礼します」

 

アマテラスが頭を下げて、コロシアムの最上段に続く直通階段のある場所へと向かって行った。ジアスはその場に留まり、警備員に蹴飛ばされ、尻餅を付いた後に「ばーか!ばーか!」と叫び、町の方へ走り去って行くマグナの背中を見ていた。

 

ジアス(気になるのぉ…)

 

* * *

 

煉瓦で出来た町並みが続く住宅地。夕暮れ時か人々の往回も徐々に増して行く。その中を進み、脇道を通り、土管を這い回り、小さな石で出来た小屋の前に出た小さな影。

 

マグナだ。

 

マグナ「クソ…」

 

漏らす言葉はいつも其れだ。どんなに頑張っても、どんなに鍛えたとしても、参加出来なければ意味がない。

 

マグナ「こんな場所で立ち止まる訳にはいかないのに…クソが!」

 

小石を地面に叩き付け、舌打ちばかりする。

少年の毎日は、こうして過ぎて行く筈だった。

 

ジアス「よぉ、少年や」

 

其処に絶神が居る事を除いたならば。

 

マグナ「あ゛?んだよ、ジジイ」

 

絶神である事を秘匿し、少年…マグナに近付くジアス。ヤンキー口調、しかもジジイと呼んだ彼、もしもクロムが此の場に居たなら、彼は確実に死刑になるだろう。

 

ジアス「まぁ警戒するのも無理はないか。ほれ、これでも食いな」

 

そう言って投げ渡したのは、赤い大きな果物である。マグナは其れを手取り、鼻で匂いを嗅ぎ、全体を見てから、恐る恐る口にする。

 

マグナ「!?!?!?!?な、なんだこれ!?甘いし、ザクザクしてるし、なんだこれ!?」

 

ジアス「リンゴじゃよ。此方の世界では、火玉の実とか呼ばれる希少品じゃったかな?まぁ貴重な物だし、味わって食」

 

マグナ「おかわり!」

 

ジアス「…今、儂が何言ったか聞いとらんかったか?」

 

マグナ「果物おかわり!話は後だ!食べなきゃ力なんか出てこない!」

 

蒸気機関車のようにプシュー!と白い鼻息を出し、思い切り胸板を前にして自身を大きく見せようとしているのだろうか。この後、マグナはジアスが持っていたリンゴを5つ、豪快に噛り付いて骨を粉砕するかのようにバリボリ食べました。

 

* * *

 

マグナ「はぁあ~食った食った!うまかった~!」

 

ぽんぽんと腹太鼓の直後に合掌、「ごちそうさまでした」と感謝の意を示す。が、その後に「げぇえ~ふ」と反則と言わんばかりの巨大なゲップを放ち、ジアスの腹筋が破壊された。

 

ジアス「ぶふっ…はっはっは!忙しい奴だなマグナよ!」

 

マグナ「おうよ!なんせ、未来のちゃんぴおんになるさいきょードラゴン!其れがこのおれ!マグナさまなんだぜ!!!!!」

 

シュビビビビッ!と決めポーズを取り、目を輝かせるマグナ。元気と夢と希望に満ち溢れた少年の目は、若き頃に緑の世界で、初めて大樹の天辺に登り、朝日に染まる綺麗な樹海を見た自分とよく似ていた。

 

そんな彼を見て、ジアスは1つ問う事にした。

 

ジアス「のぉ、マグナ。お前さんは『力をどう見ておるんかい』?」

 

リンゴを噛り、ジアスはそう言った。マグナはきょとんとし、ジアスに「つまり…おれが『力』の事をどうゆう風に考えてるのかって、知りたいんだな!」と答える。

 

ジアス「まぁ…そんなとこじゃな。

 

(…此処までは『今までと同じ』じゃ、問題はこの子が『力という本質を何処まで理解しているか』…なのだが…)」

 

マグナ「おれにとっての『力』は…

 

 

 

 

 

『全部を動かすもの』だな!」

 

ジアスは驚愕した。其れはてっきり、マグナが『一番を取る物』や『支配する為の物』と答えると思ったからで、『有象無象の万物を動かす物』と答える等、予想だにしなかったのである。

 

ジアス「…ならば、どうして『力が全部を動かす』と思うのかな?」

 

マグナ「お金をたーくさん持ってるやつは、リンゴをたーくさん買えるじゃん。でも、お金がすくないやつは、リンゴをちょっとしか買えない。

 

でもすくないやつがいっぱい集まれば、お金がたくさん持ってるやつにも、ぜんぜん負けないくらいにリンゴを買えるんだ!

 

えっと、ようは『流れ』なんだ!いろんな、大きいとか小さいとか、そうゆうのからはじまって、なんだって動かせる!そうゆうのが、おれの思う『力』なんだ!」

 

まだ300にも満たない竜人の子供が、『力』という物を此処まで理解していた事。何億年近い時間を生きているジアスには、超新星の大爆発に匹敵する程の強い衝撃を受けた。

 

この子ならば…。赤の世界に生きる竜達の。力の真の使い方を知らぬ者達に、力とは、かくあるべきか、を考えさせる事が出来るかも知れない。

来るべき戦で赤の世界の心を、命を束ね、脅威を退ける事が出来るかも知れない。

 

ジアス「マグナや」

 

彼は決意する。この子を、赤の世界の『絶神』にすると。この期を逃せば、機は数百万年は来ないであろう、と。

 

ジアス「『神』に…成る気はあるかの?」

 

* * *

 

天界、神集いの間…

 

クロム「ジアス サマ ダイジョウブ デショウ カ?」

 

エル「貴女も随分心配なのね、クロム。大丈夫、彼はそうそうやられはしないわ」

 

彼女らしからぬソワソワした行動を見て、エルはクロムを落ち着かせる。ただ、分かってはいてもジアスが心配なのは変わり無いのだが。

 

シュトロ「どうせ連れてきたところで何も変わりゃしねぇな。赤の世界から絶神が選ばれるなんざ、考えた事もねぇ」

 

ガルヴァ「『欲望』は…満たされぬからこそ、真に輝く!」

 

エル「貴方達も本当に自由ね…」

 

個性的かつ自由奔放な神々。絶神が揃えば確かに天界は安定するかもしれない。まぁ、そう上手くはいかないのだろうけども…エルはそう思っていた。

 

『ジアス様の御帰りに御座います!』

 

天界に響く神の帰りを告げるラッパが鳴り響く。しかも其れは大きくパレードのように高らかで、壮大な音色だ。神の中でも最高位とも言える絶神にもなれば、当然の対応なのだろう。

 

エル「行きましょうか」

 

彼の事だ。赤の世界の熱さにやられ、早々に切り上げたに違いない。きっとそう…彼女はそう考えていた。

 

* * *

 

エル「………………」

 

ガルヴァ「………………」

 

シュトロ「………………」

 

クロム「………………」

 

ジアス「ただいまじゃ。皆」

 

ジアス以外の絶神…そして神々は言葉を失っていた。彼の足にくっつく、小さな竜人の少年を見て。おそらく…いや十中八九、赤の世界の住人だ。そしてジアスが連れて来たという事実…。

 

エル「ジアス…一応聞くけど、その子誰?」

 

ジアス「ん?こやつはな、赤の世界に居たマグナっちゅう竜人の子供じゃよ。『力』は全てを動かす物…あらゆる『流れ』…そう答えおったわい」

 

神々がざわつく…当然だ、今までに正しく答える事が出来た者など一人とていなかったのだから。と…

 

マグナ「なぁ…ジアスの『ジジイ』、此処が天界な…ん!?」

 

刹那。彼の首筋に置かれた刃達…無論殺意が籠った其れは、一歩間違えばジアスさえ巻き込みかねない程、ギリギリな所に有った。

 

???『口を謹めよ、竜人のガキ。ジアス『様』と呼ぶのだ』

 

イシュ『そう言って仏陀切るつもりだったのなら、私も容赦はしないぞ。『スサノ』よ』

 

睨むイシュ・バラムの視線の先…黒い龍鱗を纏い、背には先程まで浮遊し、マグナ達を取り囲んでいた8本の剣が次々にくっついて行く。彼はジーク・スサノ・フリード、龍の武神の一族の血を引く存在であると同時に、防衛軍の特別顧問でもある。

 

彼は誰にも頼る事無く、自らの努力と気の遠くなる研鑽を積んで、現在の地位にまで至った。其故、何処ぞと知らぬ竜骨が自分より高位…それも赤の絶神になる等とおいそれと認められるものではない。

 

スサノ「ガキ、俺はお前を赤の絶神とは認めない。絶対にだ」

 

睨み付けるスサノ・フリード。だが…

 

「へっ」

 

にんまりとマグナが笑った。

 

スサノ「何がおかしい」

 

マグナ「最初から認められるなんざ思ってねーよ、黒龍のおっさん。そんで其処らの神様達よぉ。

 

俺の力は確かにアンタ等と比べりゃあ、ちっこいなーんも知らねぇガキみたいなもんだ。だが、これだけは言っとくぜ」

 

彼は天を指差し、高らかに宣言する。

 

「此処に居る神様全員、俺を絶神にして良かったって!誇りに思える神になる!

 

だから見いておけ!」

 

刹那、天界の空にかかる雲が晴れ、無数の黄金の光がマグナを包む。軈て光の中から現れたその姿…。

 

煌めく美しき神の羽衣と、赤い鳳凰の如き六枚の翼、そして強靭な力を宿したであろう肉体。彼の姿に神々は動揺を隠せない。

 

ジアス「ほぉ…まさか、『天界の意思そのものがマグナを神と認めおった』か…此れはいよいよ本格的に認める必要が有るんじゃ無いか?皆の衆」

 

神の住まう世界がマグナの存在を認める。つまりこの竜人の子供には其れだけの秘めた力と才が在る事と動議なのだ。軈て彼を認めぬ意思を持つ神々は静かになり…ジアスは他の絶神の元にマグナを導く。

 

クロム、シュトロ、エル、ガルヴァは半月の陣を組むようにして二人を待つ。

 

ジアス「これより、赤の絶神任命の儀を執り行う!」

 

ジアスの声を皮切りに、他の神々が一瞬で整列し、片膝立ちで見守る中、五絶神は各々が手を前に翳し、マグナにこう告げた。

 

エル「マグナ。貴方は自らが神であることを自覚し、赤の世界の最高神たる存在として振る舞い、生きとし生きる生命の為に、戦う事を誓いますか?」

 

マグナ「おう!」

 

シュトロ「マグナ。てめ…おっほん!…お前は神として運命と戦う者を見守り、そして其の者が乗り越えるべき試練を与える事を誓うか!」

 

マグナ「おう!」

 

ガルヴァ「マグナ。貴様は神として己の誓いを守り、神の力をお前の為ではなく、この世界を護る為に使うと誓うか?」

 

マグナ「おうよ!」

 

クロム「マグナ。貴方は其の身、其の命が尽き果てる瞬間まで、神として生き、神として戦い、神として死ぬ事を誓いますか?」

 

マグナ「おう!」

 

ジアス「マグナよ。以上の誓いを守り、全てを滅ぼす存在を、我等絶神の名の元に打ち払うと誓いを立てるか!!」

 

マグナ「当たり前だ!」

 

彼の返事を聞き届け、五絶神の手から黄・青・紫・白・緑の光の球体が離れ、マグナの周りに着くと、彼の体から赤い球が出て、彼の掌に収まる。

 

と、他の球が粒子となって彼の物に吸い込まれ、球は業々と燃える深紅に変わり、白の文字で『剛力』の二文字が浮かび上がったのだ。

 

マグナ「こう…ちから…?」

 

ジアス「剛力(ごうりき)…お前さんに与えられた絶神の力じゃ。マグナ、この瞬間より…お前は『六絶神 剛力のドラグマグナ』と名乗るが良い!!」

 

ジアスの宣言。マグナは軈て其の珠を掲げる。

 

マグナ「頑張るぜ!剛力のドラグマグナ…今日から天界の一員として!」

 

かくして…永らく空席であった、赤の絶神が遂に誕生した。

 

果たして幼き絶神…マグナは、この先どのような活躍を魅せるのであろうか?

 

彼の伝説は始まったばかりだ…




如何でしたか?マグナの絶神就任のおは

マグナ「おいごら!オレの黒歴史を勝手に明かすな!はずいだろ!」

え?だって『マグナが主役となる番外編』を書く事が本編再動の条件なんだよね?ちゃんと書いたじゃないか(黒笑)。

マグナ「あとで覚えとけ…しかしよぉ、最近のバトスピ事情はどんなもんさ、お前」

個人的には仮面ライダーがバトスピに参戦した事が一番嬉しかったですね。特撮系統でセイザーX、リュウケンドーに並んで好きな奴ですから。

マグナ「お、年齢バレか?」

やめい。後は、創界神(グランウォーカー)ネクサス…ですかねぇ。「ネクサスにも何時かXレア来るんじゃないかな?」と悶々想像脹らませてたら来ちゃった訳ですし。

マグナ「んで、そのグラなんちゃら?そいつはどうするつもりだ?小説出すんか?」

出す予定はありますが、今はまだその時では無いですね。結構先の先になるかと。では、オリカ紹介を入れて終わりにしましょう。

* * *

ネオ・ライフチャージ マジック 緑6(緑2赤1極1)

手札のこのマジックカードは、自分のフィールドにアルティメットがいる間、コスト4として扱う。

フラッシュ:コスト3以上の自分のスピリット/アルティメット1体を破壊して、ボイドからコア2個を自分のリザーブに置く。この時、破壊したカードの種類によって、以下の効果を発揮出来る。

赤:デッキから1枚ドローする。
緑:この効果で増やすコアの数を+1する。
アルティメット:次に召喚するアルティメットのコストを3少なくする。

* * *

バルムンク・エボルト マジック 赤5(赤3)

セットされている/トラッシュのこのカードは一切の効果を受けない。

(バースト:相手のスピリット/アルティメットのアタック後)自分の手札とトラッシュにある系統:古竜を持つスピリットカード1枚ずつをコストを支払わずに召喚する。この時、自分のライフが2以下で、手札に(煌臨)を持つスピリットカードがある場合、そのカードの持つ煌臨条件を満たすスピリットが居るなら、ソウルコアをトラッシュに置かずに、(煌臨)出来る。その後、コストを支払う事で次の効果を発揮する。

フラッシュ:自分のフィールドに(煌臨)を持つスピリットが居る時、このバトル終了後、相手のアタックステップを終了する。

* * *

ドラゴンズラッシュ(リバイバル) マジック 赤6(赤4)

メイン:このターンの間、系統:古竜/星竜/竜人を持つ自分のスピリット全ては、BPを比べて相手のスピリットを破壊した時、バトル終了後に回復出来る。自分のフィールドに(煌臨)を持つスピリットが居る時、そのスピリットの煌臨元のカードを破棄する効果を発揮する時、代わりにそのスピリット上のコアを同じ数トラッシュに送る事で、その効果を発揮出来る。

フラッシュ:スピリット/アルティメット1体のBPを+3000する。

* * *
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