東方激闘魂(バトルスピリッツ×東方project)   作:ガリアムス

20 / 20
近況報告と新オリキャラ その1

マグナ『久し振りだなオメーら。最近のバトスピ環境の激変仮面ライダービルドロストで夏風邪+夏バテを併合発病し、数少なかった休日を棒に振った挙句、テンションと執筆意欲駄々下がり作者に変わって、挨拶させてもらった。

しかし、まさかブレイドラが制限入りったぁ、面白い事になったな』

???『そーだねー!』

マグナ『なんだこのおっさん!?じゃなくて、なんだこのチビドラゴン!?』

トラゴン『ドラゴンじゃないよ!オイラ、『リュートラゴン』だよっ!マグナのにーたん!』

マグナ『にーたん!?』

トラゴン『そう!オイラのにーたん!かーたんはリューコ!』

マグナ『どうゆうことなの…?』

登場したのはマグナも知らぬ、新たなドラゴン。果たしてこの子の目的は何なのか!


東方激闘魂 第19話 龍虎vs咲夜!攻略せよ、タイムストップバトル!

龍虎「前回のあらすじ。

 

倒れた私やチルノちゃん達を介抱するために紅魔館に忍び込んだマグナは、屋敷の中で暴れ回り、咲夜さんに追われる事になった。そしてマグナを懲らしめるべく、美鈴とバシンさんは私達の後を追い掛ける。

 

マグナが破壊の限りを尽くして辿り着いたのは、紅魔館の宝物庫か物置なのか、よく分からない埃だらけの場所。そんな部屋の中央に置かれていたのは、アメジストで出来た巨大な龍の像。私が其処に触れた時、不思議な事が起こった。

 

像の中に居たのは紫の起源龍イシュ・バラム。グラン・ロロの夜を創ったとんでもないドラゴン。私は彼にバトスピを護る為に力を貸すよう願い、彼は私の願いに同意してくれた。

 

けれど、マグナとイシュを狙う咲夜さんが現れて私は(半ば強制的に)バトルする事に…

 

その頃、バシンさん達は紅魔館の中にある巨大な図書館に辿り着き、此処の主であるパチュリー・ノーレッジと出逢う。でも何だか様子が変だけど…。大丈夫よね、きっと…

 

それでは本編が始まります!」

 

※今回のバトルではオリカードが多数出ます。ご注意ください。

 

※またテロップを見直した結果、1話で収まりきらないので、前編後編の2つに分割します。

 

* * *

 

バトルスフィアフィールド内…カードに宿る意思と感情が具現化する特殊な神の戦場。殺風景な荒野で、吹き荒ぶ風は程好く乾き、向かい合う両者の肌を撫でる。

 

咲夜「私が勝てば、貴女が持つ起源龍のカードを貰う。アレは貴女のような下民が持つべきカードではない。

選ばれたバトラー…そう、お嬢様のような気高い魂を持ったバトラーが使ってこそ、真に価値を得るのよ」

 

マグナ『おーおー好きに言ってくれやがる。そんなにチビッ子吸血鬼の点数稼ぎしてぇのか、PAD長さんよぉ?』

 

切迫し殺意を帯びる彼女に対して、これでもかと霊体状態のマグナは咲夜に酷い事を言い放つ。

 

マグナ『ま、お前がいくらやったとこで、龍虎にゃ勝てねぇがな!アギャギャギャ!』

 

紅蓮「マグナ、バトルに絶対なんか存在しねぇ。俺が負ける場合だってある。それに彼女、最初に逢った時から大分強くなっているようだ。

 

…油断するなよ」

 

おうよ!と応え、マグナは赤の粒子と変わりデッキへと戻った。

 

紅蓮「先行は貰う。スタートステップ、ドローステップ(手札4→5)、メインステップ。

 

じゃ早速…俺ドラに加わった新しい仲間を紹介するぜ!」

 

咲夜「新しい仲間?」

 

紅蓮「こいつさ。龍に仕える巫女クナ、召喚(手札5→4・リザーブ4→1・トラッシュ0→2)!」

 

亀甲形のルビーの結晶が砕け散り、小麦肌でサンバのような衣服と赤い羽衣を纏う一人の少女がフワリとバトルスフィアフィールドに降り立つ。眼は青と黄色のオッドアイ、その表情は優しくも美しいスピリットである。

 

クナ『あら、龍虎。今日はバトルの御誘い?』

 

紅蓮「そんな所だ、頼むぜ?クナ」

 

クナ『オーケー、任せなさい』

 

咲夜(龍に仕える巫女…コスト2のスピリット、陰陽童ようなカードだと厄介な事になる。早急に対処しなければ)

 

咲夜の予想…それは『半分』当たっていた。だが、このスピリットの『真価』は早い段階で発揮される事になる。

 

紅蓮「これでターンエンドだ、さぁこいッ!」

 

 

紅蓮 龍虎 ライフ5 手札4 リザーブ1 トラッシュ2

 

龍に仕える巫女クナ レベル1(SC)2000

 

 

咲夜「スタートステップ。コアステップ(リザーブ4→5)、ドローステップ(手札4→5)、メインステップ。

 

ネクサス、彷徨よう天空寺院を配置(手札5→4・リザーブ5→0・トラッシュ0→5)!」

 

バトルスフィアフィールドの上空に漂う分厚い雲の隙間から、翼龍の形をした巨大な島が現れる。彼女のデッキを支え、自身の得意とする『タイムストップバトル』を遂行する為に必要不可欠なカードなのだ。

 

マグナ『い つ も の』

 

咲夜「黙りなさい破壊神。これで私のターンは御仕舞い。貴女のターンよ」

 

 

咲夜 ライフ5 手札4 リザーブ0 トラッシュ5(SC) バースト有

 

彷徨よう天空寺院 レベル1(0)

 

 

紅蓮「しゃっ!スタートステップ!コアステップ(リザーブ0→1)、ドローステップ(手札4→5)、リフレッシュステップ(リザーブ2→4・トラッシュ2→0)、メインステップ!

 

それじゃ、クナの効果をつかうぜ!」

 

咲夜「!くるッ!」

 

龍虎の言葉に反応したクナが、突如として鮮やかな炎を両手に灯して、舞を始めたのである。その炎は赤々と燃え広がり、彼女を中心に光が生まれ、満ちてゆく…!

 

紅蓮「龍に仕える巫女クナのレベル1,2効果!自分のメインステップ中、俺が手札/手元から、カード名に(竜)/(龍)/(ドラゴン)と名の付くスピリット/アルティメット/ブレイブを召喚する時、『コストを2つ』!『支払った』ものとして扱う事が出来る!」

 

咲夜「コストを、支払っ…!?」

 

クナの持つ力…それは、自身の存在を条件とした特定のカードのコストを肩代わりする効果。たかが『2コスト』と考えるバトラーも居るだろう。しかし…

 

『クナが1体でも並んだフィールド』では、状況は全く別物に変わるのである。詰まる所、クナが居れば『赤の竜/龍/ドラゴンの中型スピリットが2ターン目にしてフィールドに現れる事』。それが何を意味するのか、バトラーの方々ならば、理解するのは容易い。

 

紅蓮「もう一体、龍に仕える巫女クナを召喚(手札5→4・リザーブ4→3)!そして…!

 

現れろ!星をも斬り割る気高いドラゴン!召喚、ジェネラル・ドラゴン(手札4→3・リザーブ3→0・トラッシュ0→2)!!」

 

亀甲形のルビーの結晶が砕け、クナがもう一人現れ、二人は激しく更に舞う。そんなクナ達の真上を巨大な隕石が通り、バトルスフィアフィールドに着弾し大爆発と共に砂塵を撒き散らす。

其の岩石の塊を内側から砕き破って、緑の龍皮と白を基調に金のラインが入った鎧を纏う、四枚の桃色の翼と二本の角を持った一体の巨大なドラゴンが現れた。

 

ジェネラル・ドラゴンのコストは本来ならば8。それがクナ2体の存在によって『コストが4つ支払われた』扱いであり、クナ自身のシンボルと合わせて6の軽減が出来た。それ故にジェネラル・ドラゴンは先行2ターン目と言う速さでフィールドに出たのである。

 

ジェネラル『おう、呼んだか!!来てやったぞ!!んん?クナを出したからオレァ早く出れたんだな!早く暴れさせろぉ!!』

 

紅蓮「まぁ待て、落ち着け。お前の攻撃は次のターンからだ」

 

龍虎の言葉にむすっとした表情を浮かべたジェネラル・ドラゴンだったが、『仕方ねぇ』と剣を納めると胡座をかいて、その場に座った。

 

紅蓮「俺はこれでターンエンド!」

 

紅蓮 龍虎 ライフ5 リザーブ0 トラッシュ2 手札3

 

龍に仕える巫女 クナ レベル1(1)1000 ×2

 

ジェネラル・ドラゴン レベル(SC)6000

 

 

咲夜「(思った以上に状況が悪い…早くクナを排除しないと、あっちのフィールドはドラゴンのスピリットで埋め尽くされる)

 

スタートステップ、コアステップ(リザーブ0→1)、ドローステップ(手札4→5)、リフレッシュステップ(リザーブ1→6・トラッシュ5→0)、メインステップ。

 

貴方がデッキを強化したのと同じように、私のデッキも以前とは比べ物にならない程強くなった。来なさい、オルタドラ(手札5→4・リザーブ6→5)!」

 

亀甲形のルビーの結晶が砕け、ブレイドラに酷似したスピリットが現れる。だが、その体は真っ黒に染まっており、眼と翼は血走り純血した赤であった。

 

オルド『ヒャッハー!戦の時間だぁああ!』

 

紅蓮「何かやけにテンション高いヤツが出てきたな」

 

咲夜「続けるわよ。手札からマジック、ジャッジメントコールを使用(手札4→3・リザーブ5→4・トラッシュ0→1)!」

 

彼女が立つバトルスフィアフィールドの後側から地鳴りが響き、空間内に幾多もの波紋が広がり、震えてゆく。

 

咲夜「ジャッジメントコールの効果で、私はデッキの上から6枚のカードをオープンし、其の中にある系統:滅龍を持つスピリットカードを1枚手札に加える事が出来る」

 

咲夜のデッキの上からカードが6枚浮遊し、彼女の目の前に横一列に並ぶ。カードの内容は左から順に、彷徨う天空寺院、ソウエンドラグーン、滅龍帝ジエンド・ドラゴニス、サジッタフレイム(リバイバル)、断罪の滅龍ジャッジメント・ドラゴニスとなっていた。

 

咲夜「私が手札に加えるのは、断罪の滅龍ジャッジメント・ドラゴニス(手札3→4)。そしてジャッジメントコールには、この効果でジャッジメント・ドラゴニスを手札に加えた場合、BP7000以下の相手スピリット1体を破壊出来る効果がある。

 

破壊するのは…」

 

彼女が指差す先に居たスピリット。それは…『ジェネラル・ドラゴン』であった。

 

ジェネラル『ん!?オレだと!?』

 

咲夜「消え去りなさい」

 

『ちょっと待てや!!!』と叫ぶより早く、ジェネラル・ドラゴンの真上から巨大隕石が激突。彼はリラックス気味だった事も禍して、其の重量を支えきれずに押し潰されて爆発四散した。

 

紅蓮「仇は…必ず取る!」

 

咲夜「取れれば良いけれどね。…もう1体、オルタドラを召喚し(手札4→3・リザーブ4→3)、バーストをセット(手札3→2)。

 

これでターンエンド」

 

再びルビーの結晶が砕けて、黒いブレイドラことオルタドラが姿を見せる。そして2体のスピリットの横にカードが1枚裏向きで現れ、無数の鎖が絡み付いて固定された。

 

咲夜 ライフ5 リザーブ3(SC) トラッシュ1 手札2 バースト有

 

オルタドラ レベル1(1)1000 ×2

 

彷徨う天空寺院 レベル1(0)

 

 

紅蓮「スタートステップ。コアステップ(リザーブ1(SC)→2(SC))、ドローステップ(手札3→4)、リフレッシュステップ(リザーブ2(SC)→4(SC)・トラッシュ2→0)、メインステップ。

 

ここで俺はマジック、ドラゴンズ・ドローを使う(手札4→3・リザーブ4(SC)→2(SC)・トラッシュ0→2)!」

 

龍虎の手に握られたマジックから炎の龍達が顕れて、彼女のデッキの上へと集約されてゆく。

 

「コイツは、おもしれぇ効果が有るんだ。先ずデッキから1枚ドローして、その後、俺のフィールドの(龍)/(ドラゴン)と名の付くスピリット/アルティメットの数だけ、

追加でドローが出来る!

 

俺のフィールドには、『龍』に仕える巫女が2体。つまり合計3枚のカードをドロー(手札3→4→6)!…フフ」

 

「?…何がおかしいの?」

 

「いや、少し『そっちのバースト』が予測出来たからさ。きっとアンタは『グリードサンダー』をセットしてるだろう?」

 

「………………」

 

当たっている。彼女がセットしているカードは龍虎の予想通り、相手の手札増強行為を引き金(トリガー)とするバーストマジックのグリードサンダー。

このカードには、相手の手札がカードの効果で『5枚以上』になれば、手札を全て破壊し『2枚のカードを引かせる効果』がある。

 

そして咲夜の手札には『破欲の滅龍グリード・ドラゴニス』があった。算段は前回の幸村と同じ、相手が手札とフィールドを整えようとする最序盤で、その両方を切り崩しペースを掴む。後は出てきたスピリットの確実に各個撃破、無抵抗になった所を十八番たる『タイムストップバトル』で終わらせる。そう簡単な筈だった。

 

「俺の手札にある爆迅竜スピットバーン・ドラゴンの効果を発揮。このスピリット/スピリットカードがドローステップ以外で、デッキ/フィールド/トラッシュから手札に加わるとき、コストを支払わずに召喚出来る!

 

それも2体同時にノーコスト召喚だ(手札6→5→4・リザーブ2→1→0)!」

 

亀甲形のルビーの結晶が2つ同時に現れ、火炎に包まれる。軈て炎の帳を切り裂き、稲穂の如き金色の翼膜と青の竜麟に身に纏う、白い瞳持つワイバーンが2匹降臨した。

 

スピットA『ハッハッハァ!兄弟よ、戦いの時間だな!』

 

スピットB『ハハァ!活きの良い獲物はどいつだゴラァ!』

 

紅蓮「落ち着け、お前達。アタックさせてやるから、ちょっと静かにせい」

 

咲夜(グリードサンダーを使おうとしても、手札4枚じゃ破棄出来ない…まさか、手札に加わった瞬間に出せるスピリットが居たなんて)

 

当初の作戦が噛み合わず、彼女は奥歯を歯軋る。分かっている…冷静さを欠いた戦いは最も危険である事は。

 

…しかし。

 

紅蓮「アタックステップ!さぁ、此処からがドラゴン達の大進撃の始まりだぁ!!いけ、スピットバーン・ドラゴン!!!」

 

スピットB『よっしゃあああああ!いくぜぇええええ!!!』

 

龍虎の指示で、スピットバーンの1体が其の巨大な翼を広げ天に飛び立つ!

 

紅蓮「スピットバーン・ドラゴンのレベル1,2,3のアタック時効果!俺のデッキの上、もしくは下からカードを1枚オープンし、其のカードに(龍)もしくは(ドラゴン)の名前があるなら、ボイドからコア1つを自分のトラッシュに置ける!そしてオープンしたカードは、そのままトラッシュに送る!」

 

彼女のデッキトップがバチバチッ!!と火花を散らし、空へ投げ出される。ハラリハラリと漂い、トラッシュに落ちたカードは『大龍城・本丸』…赤のネクサスであり、スピットバーン・ドラゴンが指定する(龍)を含んだカードであった。

 

紅蓮「しゃあ!効果でボイドからコア1つをトラッシュに追加(トラッシュ2→3)!そしてスピットバーン・ドラゴンのメインのアタックはどう受ける!」

 

咲夜「ちぃ、ライフで受ける(ライフ5→4・リザーブ3(SC)→4(SC))!」

 

紅蓮「…あ、咲夜!ちょっと気を」

 

スピットB『だらしゃあああああああああ!!!』

 

上空から音速の速さを以て、飛来するスピットバーンを前にバリアが展開され、鋭利な翼刃の一撃から彼女を護り、フィードバックされる衝撃は『本来ならば』少しだけで済む。

 

だが、此処はバトルスフィアフィールド内。ライフで受ける選択をする事が、何れ程の危険を伴うのか。

龍虎は認知しているが、咲夜は認知していない。

 

この決定的な差がもたらすものは大きい。

 

砕け散るバリア。同時に尋常ならざる激痛が咲夜を無慈悲に襲い掛かった。

 

咲夜「…!?!!?!?」

 

心臓を直接握り潰されたかのような痛み。

バトルアーマーを纏った状態で、これだけのダメージが入る現実。

 

彼女は身を以て其れを思い知る。が…

 

マグナ『あ、いっけね。『PAD長の浸透するダメージレベルだけ』MAXにしてたわ♪』

 

紅蓮「は!?マグナ、お前何やってんだ!?」

 

マグナ『いやぁ、オメェ等のバトルを見てたら興奮しちまってな!うっかりだ、すぐ戻すから安心しとけ!』

 

ケラケラと『まるで咲夜を嘲笑うような』、そんな声を出すマグナ。刹那、咲夜の中に在った堪忍袋の尾がブッツリと逝った。

 

咲夜「…殺す!」

 

紅蓮「マグナ。…いい加減にしろよ」

 

マグナ『アギャギャギャギャ!キレるなっての、可愛い顔が台無しだぜ?相棒』

 

温厚な龍虎でさえも怒りを覚えるマグナの言葉。バトルスフィアフィールドは、そんな二人のバトラーの感情に呼応するかの如く、空を曇天に変え、雷光が幾重にも走る。

 

マグナ『ほい、完了。ささ、バトルを続けて大丈夫だ』

 

紅蓮「………はぁ。次、余計な事したら霊夢に言ってやるからな、マグナ?

 

さてと…咲夜、続けるが良いか?」

 

咲夜「構わないわ、続けて頂戴」

 

静かな殺意を張り積める咲夜に、龍虎は臆する事はない。何故ならば当然の事だから。バトラーにとって、真剣勝負中の場外からの干渉は一番のマナー違反。其れが暗黙の了解なのである。

 

紅蓮「…分かった。2体目のスピットバーン・ドラゴンでアタック!デッキの上から1枚オープンし、(龍)か(ドラゴン)のカードならコアをトラッシュにブーストする!」

 

再び、デッキトップが捲り上がり、トラッシュへと引き込まれて行く。今回のカードは『竜の集いし円卓―《ドラゴンテーブル》』であり、先程と同じく赤のネクサスカードとなった。

 

しかし、一点だけ違う事が有るとするならば。

 

マグナ『おっ、そのタイミングでコレが落ちるか』

 

紅蓮「ドラゴンテーブルの効果発揮!このカードがカード効果でトラッシュに置かれる時、お互いのトラッシュにある、カード名に(竜)/(龍)/(ドラゴン)を持つスピリットカード全てを、各プレイヤーの手元に置ける!

 

俺のトラッシュには、ジャッジメントコールの追加効果で破壊されたジェネラル・ドラゴンがある!よってトラッシュから手元に戻す(手元0→1)!」

 

咲夜「互いのトラッシュからスピリットを手元に回収する…何か他に効果が有るのかしら」

 

紅蓮「ああ。本来なら、もう少し『トラッシュにドラゴンのカードが溜まってから』の方が凄い効果を発揮するんだけどな。

 

スピットバーン・ドラゴンの効果でトラッシュへコアとドラゴンテーブルを追加(トラッシュ3→4)。そしてメインアタックだ!」

 

咲夜「させない…!フラッシュタイミングでマジック、レッドレイ(手札3→2・リザーブ4(SC)→SC・トラッシュ1→4)!BP5000以下の相手スピリット1体を破壊出来る!

 

私はアタック中のスピットバーン・ドラゴンを破壊!」

 

顕現したカードから放たれる赤紫の輝きを持った無数のレーザー光線が、高速で飛来するスピットバーン・ドラゴンに襲い掛かる。

低空飛行していた飛竜は接近する光の雨に気付き、その身を翻して空へと舞い上がり躱かそうとするが、突如として上下左右に分裂。檻のように取り囲まれ、最後は全身を蜂の巣に貫かれて爆散した。

 

紅蓮「スピットバーン・ドラゴンッ!!」

 

スピットB『兄者ァアアアアアア!!!』

 

上空に停滞する黒煙。其処から2つの青い光の粒が、龍虎のトラッシュへと吸い込まれ、コアへと変化を遂げる(トラッシュ4→6)。

 

マグナ『スピットバーンの破壊時効果か。トラッシュにコアを2個追加するたぁ、粋な真似しやがるぜ』

 

紅蓮「スピットバーン…!お前が残したコア、無駄にはしない!ターンエンドだ!」

 

紅蓮 龍虎 ライフ5 リザーブ1 トラッシュ6 手札4

 

手元 ジェネラル・ドラゴン

 

フィールド

 

龍に仕える巫女 クナ レベル1(1)1000 ×2

 

スピットバーン・ドラゴン レベル1(1)4000

 

 

咲夜「スタートステップ。コアステップ(リザーブSC→1+SC)、ドローステップ(手札2→3)、リフレッシュステップ(リザーブ2(SC)→6(SC)・トラッシュ4→0)、メインステップ。

 

…予告させてもらうわ」

 

右手を龍虎の前に翳し、咲夜はナイフのように鋭利な視線でこう宣言する。

 

咲夜「貴女は『次のターン』、私のタイムストップバトルによって敗北する。これは絶対にして必定の運命よ」

 

マグナ『ハッ!何が運命だ、唯のまやかしじゃねーのか?』

 

咲夜「果たしてそうかしら?」

 

マグナの発言を即座に切り返し、咲夜は僅か3枚の手札から1枚を掲げ、バトルフィールドに叩きつけたのである。

 

咲夜「マジック、滅望と崩界の歌…発動(手札3→2・リザーブ6→SC・トラッシュ0→5)!!!」

 

刹那、カードから放たれる無数の赤黒い雷がバトルスフィアフィールドに解き放たれ、大地を引き裂き、空を割り始めた!

 

紅蓮「な、何だ…こりゃあ…!?」

 

咲夜「滅亡と崩壊の歌の効果。先ず自分の手札及びフィールドに存在する、系統:滅龍を持つスピリット全てを全て破棄する。フィールドにはオルタドラが2体、残った手札はグリード・ドラゴニス、そしてジャッジメントコールで加えた、断罪の滅龍ジャッジメント・ドラゴニスがある。この4枚を破棄!」

 

稲妻が降り注ぎ、オルタドラ2体を貫くと同時に、彼女の残った手札を焼き払い、爆散させる。

 

「その後、この効果で破棄したカード1枚に付き、私のデッキを下から20枚破棄し、『あるスピリットカード』がトラッシュに落ちれば、そのスピリットのコストを支払わずに召喚が可能になる。

 

そのカードの名は…」

 

 

 

 

 

 

???『終焉の滅望龍デミス・ディザイア・ドラゴニス』

 

彼女の声が男のような低く重い性質に変化し、 にデッキの下に突如として発生したブラックホールの如き、黒い穴が現れて、カードを吸い込んでいく。

 

刹那

 

ブラックホールが小さく、凝縮されて、消え去った。そしてバトルスフィアフィールドが大きく地鳴り、スパークが迸る。

 

咲夜?『見せてやろう。これが貴様達を絶望へと誘いし、最強のドラゴンの姿だ』

 

ふわり…ふわり…と、彼女が破棄したカードがトラッシュから浮かび上がる。そのカードは漆黒を帯び糸を引く其れは粘着力の高さを物語る。

 

???『断罪も終末も届かぬ虚無の果て。命なき世界の真なる終焉を望みし、我の願いよ。

 

形を成し、力を挙げよ、全てを…壊せ。

 

召喚。我が分身、終焉の滅望龍デミス・ディザイア・ドラゴニス。

 

…降誕』

 

カードを覆う、黒の幕が溶け落ち、バトルフィールドに静かに置かれた。だが、肝心のスピリットが咲夜のフィールドに現れない。

 

紅蓮「おい、スピリットが現れてないぞ?」

 

マグナ『龍虎!あれだ!アイツがPAD長が出したスピリットだ!!!』

 

霊体のマグナが指差す先には、暗がりに染まったバトルスフィアフィールドの空。が、其れを見た龍虎は眼を丸く見開き、言葉を失ってしまう。

 

彼女が見たもの、それは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バトルスフィアフィールドの『外』、丸い球体で囲われ覆い護る、この場所を掌の内に納めた、一匹の巨大過ぎる、それほど巨大な龍。

 

否、これを龍と呼んでいいものか。

 

龍の掌には巨大な眼と口が在り、白い息を吐きながら剣山の牙が覗く。そして指…5本の指を形成していたのは一本一本が『三回り以上大きくした、ジエンド・ドラゴニスの長い首と頭部』で、此方を睨み付け、動き続けている。

 

ジャッジメント・ドラゴニスの色合いをしながらも、グリード・ドラゴニスの特徴を併せ持つ巨大な翼幕。胸にも先程の掌と同じような、巨大な龍の面。

 

極めつけは顔…ダークティラノザウラーのような強靭な顎(アギト)から漏れ出す黒炎が、怪しく、静かに、不気味に揺れていた。

 

紅蓮「で…デケェ…!!!」

 

バトルスフィアフィールドそのものは、ジャッジメント・ドラゴニス等といった巨体を持つスピリットやアルティメットを囲い、バトルの余波が外側の世界に漏れ出す事を防ぐ役目もある。

 

だが、デミス・ディザイア・ドラゴニスは素のサイズが違う。違い過ぎる。万が一暴れられては何が起きるか予想出来ない。

 

マグナ『ちぃ…PAD長、とんでもねぇ奴を繰り出して来やがった!バトルスフィアフィールド拡げねぇと!!!

 

オラアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』

 

全身の気を放出し、マグナは二頭身の体を輝かせ、霊体状態でこそ在れどもスピリットの姿に戻る。そして彼は腕を目一杯伸ばし、スフィアフィールドを限界まで拡げた。

 

しかし…

 

マグナ『…マジかよ…!』

 

拡大させたバトルスフィアフィールドは、デミス・ディザイア・ドラゴニスの巨体の『半分』も被えなかったのだ。

 

咲夜「貴女はもう、私を止められない。受けなさい、私の『インフィニティストップバトル』を」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

咲夜が召喚した、終焉を望みし最凶の滅龍、デミス・ディザイア・ドラゴニス。果たして彼女が言った『インフィニティストップバトル』とは?

 

そして龍虎は咲夜とデミス・ディザイア・ドラゴニスを打ち倒せるのか!?

 

次回、その全貌が明かされる。




*オリカ紹介&次回予告


竜に仕える巫女クナ 赤 コスト2(0) 赤 系統:竜姫(りゅうき)

レベル1(1)1000 レベル2(3)2000

レベル1,2
このスピリットはアタック/ブロックできない。

レベル1,2 自分のメインステップ
自分の手札/手元にあるカード名に(竜)/(龍)/(ドラゴン)を持つスピリット/アルティメット/ブレイブを召喚する時、2コスト支払った物として扱う。


オルタドラ 赤 コスト0(0) 赤 系統:滅龍

レベル1(1)1000 レベル2(2)3000

トラッシュにある、このスピリット/スピリットカードはコスト8としても扱う

レベル2 このスピリットの破壊時
トラッシュのこのカード以外の、系統:滅龍を持つスピリットカード1枚を手札に戻す。


爆迅龍(ばくじんりゅう)スピットバーン・ドラゴン
赤緑 コスト5(赤1緑1) 赤 系統:翼竜

レベル1(1)4000 レベル2(2)5000 レベル3(5)7000

このカード/スピリットカードは、ドローステップ以外で、自分のデッキ/フィールド/トラッシュから手札に加えた時、コストを支払わずに召喚出来る。

レベル1,2,3 このスピリットのアタック時
自分はデッキの上、または下から1枚カードをオープンする。そのカードが(竜)/(龍)/(ドラゴン)を持つカードなら、ボイドからコア1個を自分のトラッシュに置く。オープンしたカードはトラッシュに置く。

レベル1,2,3 このスピリットの破壊時
ボイドからコア2個を自分のトラッシュに置く。

竜の集いし円卓ー《ドラゴンズテーブル》
ネクサス 赤 コスト5(赤3) 赤

レベル1(0) レベル2(3)

このカードは効果でデッキからトラッシュに置かれた時、お互いのトラッシュにある(竜)/(龍)/(ドラゴン)を持つスピリットカード全てを、持ち主の手元に置く。

レベル1,2 このネクサスの破壊時
自分の手元に(竜)/(龍)/(ドラゴン)を持つカードが10枚以上ある時、相手のライフのコア3個を相手のリザーブに置く。


ドラゴンズ・ドロー マジック 赤 コスト5(赤3)

メイン:デッキから1枚ドローする。その後、自分のフィールドに存在する(竜)/(龍)/(ドラゴン)を持つスピリット1体につき、1枚ドローする。

フラッシュ:このターンの間、(竜)/(龍)/(ドラゴン)を持つスピリット1体をBP+5000する。

滅望と崩界の歌 マジック 赤 コスト9(赤6)

手札/トラッシュの、このマジックカードは一切の効果を受けず、発動を無効に出来ない。

フラッシュ:自分のフィールドの系統:滅龍を持つスピリット2体を破壊し、手札の系統:滅龍を持つスピリットカード2枚を破棄する。その後、自分のデッキを下から20枚破棄し、その中の(終焉の滅望龍デミス・ディザイア・ドラゴニス)1枚をコストを支払わずに召喚出来る。この時、相手はスピリットの召喚をカードの効果で防げず、無効に出来ない。

* * *

次回予告。

龍虎「召喚された、終焉の滅望龍デミス・ディザイア・ドラゴニス。奴と咲夜さんが言った『インフィニティストップバトル』。其れは私が、今まで数億以上経験してきたバトルのどれにも当てはまらない物だった。

でも、咲夜さんの手札が、ライフが、デッキが。未曾有の力に翻弄され、無慈悲に奪われてゆく。

予想不可能のバトルの果てに、最期までフィールドに立つ勝者は…。

次回、東方激闘魂。第20話、無限停止の牢獄!撃ち破れ、轟弓竜アーチバリスタ・ドラゴン!

スターブレード!このバトル…命懸けよッ!」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。