聖痕のクェイサー×真剣で私に恋しなさい! 作:みおん/あるあじふ
◯◯▲▲年✕月□日。
当機関は独自に
また、この携香女については非常に興味深い伝承があり、"
文献によれば、共鳴者は依代となる肉体と、携香女を宿した魂。その二つの魂が一つになる事で、人智を超えた力―――クェイサーをも凌駕する程の力を持つ者が現れるのだという。
伝承が真実だとすれば、最強の生物兵器を手にしたと言っても過言ではない。鍵である携香女は今、我々の手中にある。
早速準備が整い次第、共鳴者開発の為の人体実験を開始する。携香女の性質も不明な部分が多い為、被検体の数は十分に確保しておくように。
実験記録Ⅰ
【依代】被検体A 【携香女】被検体B
【詳細】
両者の関係については特記事項はなし。健康状態は良好。精神状態はクェイサー実験に伴いやや不安定。
【実験結果】
被検体Bに雷の携香女を移植後、体に電気ショックを繰り返し肉体と幽体を強制分離。被検体Aが発動の為キーワード詠唱を開始。
直後に、被検体Bの身体に移植した携香女の紋章が発光。被検体Aの肉体に被検体Bの幽体の結合に成功。しかし、外見に変化は見られない。
数分後、被検体Aの意識は回復したが意識は被検体Bの物であり、被検体Aの意識は完全消失。被検体A(B)は元の肉体に戻る事ができず錯乱状態になり、近くにあったメスで首元をかき切り死亡。実験は失敗に終わる。
実験記録Ⅱ
【依代】被検体C 【携香女】被検体D
【詳細】
両者共に関係はかなり良好。また、肉体関係も持っており健康・精神状態も問題なし。
【実験結果】
1回目の実験と同様の手順で行い、問題なく被検体Cの肉体と被検体Dの幽体の結合に成功。しかし外見に変化はない。
結合してから数分後。意識は回復するものの、両者とも無反応。感情は破壊され、ただ呼吸を繰り返すだけの植物人間―――いわゆる廃人状態となった。
実験はまたしても失敗。今後実験には活用できないと判断し、被検体は廃棄処分とする。
実験記録Ⅲ
【依代】被検体E 【携香女】被検体F
【詳細】
両者の関係は破綻状態にあり、実験時には事ある毎に問題を起こしている。特に被検体Eは気性が荒く、被検体Fに対し暴行を繰り返していた。
【実験結果】
手順省略。結合は問題なく成功。
直後、被検体Eの意識は回復。外見は変わらないものの、驚くべき事に被検体EとFの二つの意識を両立させた状態で覚醒していた(以後、名称は被検体EFとする)。
しかし能力の発現は確認できず、現状変化はない。状態は安定していたが、次第に両者の意識が混乱。自我を保てなくなり精神崩壊。発狂した後に自害する(自害内容は表現し難く無惨なものであり、省略)。実験は失敗。
―――――省略―――――
実■記録■■(一部燃えてしまっている為、確認できない箇所あり)
【■■】被■■W 【■香■】■検体X
【■■】
両者被検■、共に■題■し。
特に携香■側の■験体Xは優秀な■■で、実験の成■がかなり期待■きる。
名前はオリー■・トル■■ヤ。我々も一目置いておりクェ■サーとしての素質も高い。被検■■■験でかなり消費■■■まった為、なんと■■も成功させ■い。彼女に懐■ていた被検体の子■を依代にするつ■■だったが、何度も彼女の名■を呼び泣き■■でいたので別の被検■Wへ変更し■。
【実■■果】
携香女を肉体へ移■■■■とし■が、携香■がまるで意思を持ったかのよう■■絶反応を起こす。
同時に■■女は電気を纏いながら空中■浮■■発光。
電撃を放出しながら周囲■■■機器を破壊。その後天井を突き破■■失した。被検体Wは機材■爆発に巻き込■て死■。被検■Xは脱出し■。
結果、雷の携香■は
【総合結■】
《開■担当責■者》
クェイ■■研究・開■組織 フラスコ■員 ■■■■
■鳴者人体■■は被検体を■■人失うという無■な結果と■った。やはり、伝承は■■の御伽話に過ぎ■かったのかもしれない。
それ■も、携香■の怒りに触れ■とでも■うのだろうか。どちらにせよ、この記録は■■■■■■、
(この先は焼け焦げてしまっていて読む事ができない)
実験に関する記録は、これ以上残されていない。
後に、アデプトの襲撃があり組織は壊滅した。人体実験による死者は数十名。その他実験を含め、多くの孤児が犠牲になったと推測される。最終的に生き残った孤児は2名(内1人はアデプトの襲撃者と交戦し死亡)。
亡くなった孤児の冥福を祈ると共に、共鳴者に関する全ての記録・文献を抹消対象とし、永久的に封印とする。
彼ら彼女らの魂に、神の加護と安らぎがあらんことを。
アトス書物管理担当責任者 ユーリ=野田
□□✕✕年 ●月△日
――追記――
共鳴者の適合者の可能性がある人物と接触。
要因は雷の携香女との接触、行使した事により性質の一部を知り得た事によるものである。
また、古代ギリシャ語の書物を日本語訳されていたと認識しており、念の為学園に確認をした所、クラスでは専攻をしていない事が判明した。
まだ確信を得たわけではないが、少なくとも何らかの"異変"が起きている事は間違いない。
―――――よって、これより椎名京を観察対象とする。