聖痕のクェイサー×真剣で私に恋しなさい!   作:みおん/あるあじふ

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京エピソード③「共鳴者(レゾネイター)人体実験記録」

◯◯▲▲年✕月□日。

 

 

当機関は独自に始原の回路(ハイエンシェント・サーキット)の一つ、雷の携香女(マグダラ)の入手に成功。電子操作を可能とする強力な回路であり、今後の研究に大きく貢献するだろう。

 

 

また、この携香女については非常に興味深い伝承があり、"共鳴者(レゾネイター)"という存在が記された文献も入手した。

 

 

文献によれば、共鳴者は依代となる肉体と、携香女を宿した魂。その二つの魂が一つになる事で、人智を超えた力―――クェイサーをも凌駕する程の力を持つ者が現れるのだという。

 

 

伝承が真実だとすれば、最強の生物兵器を手にしたと言っても過言ではない。鍵である携香女は今、我々の手中にある。

 

 

早速準備が整い次第、共鳴者開発の為の人体実験を開始する。携香女の性質も不明な部分が多い為、被検体の数は十分に確保しておくように。

 

 

 

 

実験記録Ⅰ

 

【依代】被検体A 【携香女】被検体B

 

【詳細】

両者の関係については特記事項はなし。健康状態は良好。精神状態はクェイサー実験に伴いやや不安定。

 

【実験結果】

被検体Bに雷の携香女を移植後、体に電気ショックを繰り返し肉体と幽体を強制分離。被検体Aが発動の為キーワード詠唱を開始。

直後に、被検体Bの身体に移植した携香女の紋章が発光。被検体Aの肉体に被検体Bの幽体の結合に成功。しかし、外見に変化は見られない。

数分後、被検体Aの意識は回復したが意識は被検体Bの物であり、被検体Aの意識は完全消失。被検体A(B)は元の肉体に戻る事ができず錯乱状態になり、近くにあったメスで首元をかき切り死亡。実験は失敗に終わる。

 

 

 

実験記録Ⅱ

 

【依代】被検体C 【携香女】被検体D

 

【詳細】

両者共に関係はかなり良好。また、肉体関係も持っており健康・精神状態も問題なし。

 

【実験結果】

1回目の実験と同様の手順で行い、問題なく被検体Cの肉体と被検体Dの幽体の結合に成功。しかし外見に変化はない。

結合してから数分後。意識は回復するものの、両者とも無反応。感情は破壊され、ただ呼吸を繰り返すだけの植物人間―――いわゆる廃人状態となった。

実験はまたしても失敗。今後実験には活用できないと判断し、被検体は廃棄処分とする。

 

 

 

実験記録Ⅲ

 

【依代】被検体E 【携香女】被検体F

 

【詳細】

両者の関係は破綻状態にあり、実験時には事ある毎に問題を起こしている。特に被検体Eは気性が荒く、被検体Fに対し暴行を繰り返していた。

 

【実験結果】

手順省略。結合は問題なく成功。

直後、被検体Eの意識は回復。外見は変わらないものの、驚くべき事に被検体EとFの二つの意識を両立させた状態で覚醒していた(以後、名称は被検体EFとする)。

しかし能力の発現は確認できず、現状変化はない。状態は安定していたが、次第に両者の意識が混乱。自我を保てなくなり精神崩壊。発狂した後に自害する(自害内容は表現し難く無惨なものであり、省略)。実験は失敗。

 

 

 

 

 

―――――省略―――――

 

 

 

 

 

実■記録■■(一部燃えてしまっている為、確認できない箇所あり)

 

【■■】被■■W 【■香■】■検体X

 

【■■】

両者被検■、共に■題■し。

特に携香■側の■験体Xは優秀な■■で、実験の成■がかなり期待■きる。

名前はオリー■・トル■■ヤ。我々も一目置いておりクェ■サーとしての素質も高い。被検■■■験でかなり消費■■■まった為、なんと■■も成功させ■い。彼女に懐■ていた被検体の子■を依代にするつ■■だったが、何度も彼女の名■を呼び泣き■■でいたので別の被検■Wへ変更し■。

 

【実■■果】

携香女を肉体へ移■■■■とし■が、携香■がまるで意思を持ったかのよう■■絶反応を起こす。

同時に■■女は電気を纏いながら空中■浮■■発光。

電撃を放出しながら周囲■■■機器を破壊。その後天井を突き破■■失した。被検体Wは機材■爆発に巻き込■て死■。被検■Xは脱出し■。

結果、雷の携香■は消失(ロスト)。実験■■機材の損壊■■きく続行は不可■。実験は中止■■る。

 

 

 

 

【総合結■】

《開■担当責■者》

クェイ■■研究・開■組織 フラスコ■員 ■■■■

■鳴者人体■■は被検体を■■人失うという無■な結果と■った。やはり、伝承は■■の御伽話に過ぎ■かったのかもしれない。

それ■も、携香■の怒りに触れ■とでも■うのだろうか。どちらにせよ、この記録は■■■■■■、

 

 

 

 

(この先は焼け焦げてしまっていて読む事ができない)

 

 

 

 

 

実験に関する記録は、これ以上残されていない。

 

 

後に、アデプトの襲撃があり組織は壊滅した。人体実験による死者は数十名。その他実験を含め、多くの孤児が犠牲になったと推測される。最終的に生き残った孤児は2名(内1人はアデプトの襲撃者と交戦し死亡)。

 

 

亡くなった孤児の冥福を祈ると共に、共鳴者に関する全ての記録・文献を抹消対象とし、永久的に封印とする。

 

 

彼ら彼女らの魂に、神の加護と安らぎがあらんことを。

 

 

アトス書物管理担当責任者 ユーリ=野田

 

 

 

 

 

 

 

 

□□✕✕年 ●月△日 

 

 

――追記――

 

 

共鳴者の適合者の可能性がある人物と接触。

 

 

要因は雷の携香女との接触、行使した事により性質の一部を知り得た事によるものである。

 

 

また、古代ギリシャ語の書物を日本語訳されていたと認識しており、念の為学園に確認をした所、クラスでは専攻をしていない事が判明した。

 

 

まだ確信を得たわけではないが、少なくとも何らかの"異変"が起きている事は間違いない。

 

 

 

 

―――――よって、これより椎名京を観察対象とする。

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