3度目の人生だが、今度こそ幸せに生きたい 作:覆面タイツX
ワタクシ、覆面タイツXと申します。
良くあるハイDのチートものですので、拙い文章ですが暖かい目で見守って下さると幸いでございます。
俺、廻間 界斗はいわゆる転生者というやつだ。
学校帰りに交通事故であっさりと死に、そして神様みたいな人に神様の部下のミスで死んでしまったから転生させてあげると言われた。よくある神様転生というやつで特典を3個付けてあげると言われて、よく考えることもせずにその話に乗り、俺は転生した。
今思えばなんて馬鹿な選択だっただろうと後悔する。
転生先の世界は俺が知らない作品の世界で、争い、いや『死』の絶えない世界だった。右も左も分からぬまま、それでもなんとか貰った特典をうまく使って精一杯生きた。
元の原作で起きたと思われる色んな事件やらイベントやらで時には死にそうになったり、自分が愛した、大切な人たちを失ってしまったりと、とてもではないが幸せの満ちた平和な日々と言える様なものではなかった。
だが、それでも生きて、生きて、生きて、生き続けてきた。
貰った『生』にしがみついて。
這い寄る『死』を見ないようにして。
何時か平和な日々を過ごせると信じて。
泥を啜ってでも生き続けた。
だが俺はまたあっさりと
しかもまた神様のミスで。
更にいえば今度は部下ではなく本人のせいだった。
神様......いや、あのクソ神はまた転生させてあげると言ってきた。
今度は前につけた特典三個に更にもう一つ付けると言った。
行き先も決めていいとも言った。
何とも自分勝手な話だ。
俺が生き、俺が憎み、俺が愛した世界を俺から奪ったくせに。
俺は今にも暴発しそうな怒りを抑えながら、少し考えた後、「穏やかな学校生活をおくれる世界に転生させろ」と答えた。
そして二度と俺に関わるなとも。
そうして俺は3度目の命を授かった。
2度目と違い、穏やかな日々が過ごせる世界。
『死』を感じることもなく、大切な人がいなくなることの無い世界。
実に素晴らしい、愛に満ちた世界だ。
特典という必要の無い力はあるが、忘れてしまっていた日々の平和を謳歌した。
そうして転生してから16年の月日が流れた。
高校生となり、これからの生活に心を踊らせていた俺はあるひとりの少女が目に写った。
鮮やかな紅色の髪、皆を魅了する肉付きの良い体、そして意思の宿る強い瞳。俺と同じ高校の制服を着たとても綺麗な子だった。
普通ならその子を見て、恋をしたり、これからの高校生活に夢を抱いたりしたのだろう。
だが俺はその紅髪に見覚えがあった。
いや知っていたというのが正しいか。
そして俺はやっと気づいたのだ。
この世界が【
【ハイスクールD×D】―――原作スタートとか関係なく死亡フラグが存在し、いざ原作が始まれば爆発的に死亡フラグが増え、更にいえばストーリーが進めば進むほどパワーインフレと共に死亡率が高まる世界。
最悪だった。
どこが穏やかな学校生活ができる世界だ。
俺はクソ神を怨んだ。
それはもう人気の無いところで思いっきり特典の力で暴れ回る程に。
環境破壊という名の八つ当たりをして冷静になった後、俺はすぐさま行動を開始した。
原作キャラに関われば、死亡フラグが立つ。逆に言えば原作キャラにさえ関わらなければ、これ以上死亡フラグが増えることもないはずだ。
俺は学校には進級できる必要最低限にしか行かず、またいざと言う時のために、体を前世の時ぐらいまでに鍛え上げることにした。
その結果、約1年ほどで、戦闘力や戦闘時の勘なども前世レベルまで、いや、それ以上にまで鍛え上げることが出来た。
修行中も最低限度での学校生活をおくったため、友達などもおらず、いわゆるボッチとなってしまったが、原作キャラとも関わってないため、俺はそのような事は気にならなかった。
ある朝、久々に登校してみれば誰もが俺のことを避けていった。
当然だ。誰とも関わらないようにしていたからな。
だが、1人だけ、そう、たった1人だけ俺に構う奴がいた。
そいつは毎度、「なんで学校にこないのですか」やら、「もっと社交性を持つべきです」やら、「成績が良ければいいというものではありません。もっと他のことを学校で学び、共に成長して行きましょう」やら、とにかく俺に何かと絡んできた。
正直いってウザったいことこの上なかった。
俺は、まあ適当にあしらっていればそのうち諦めて離れていくだろう、と思っていた。
だが、そいつだけは俺から離れていかなかった。
どんなに冷たくあしらってもそいつは俺が学校に来る度に構ってきた。
今思うとここで俺がそいつをちゃんと拒絶しておけばよかったのかもしれない。
まあ、現実は変えられない。俺とそいつの関係は変わらないまま、時間は経つ。
高校3年、俺、不良生徒、廻間 界斗と現生徒会長、支取 蒼那の関係はそんな感じであった。
※なお、界斗君はソーナが原作キャラである事をド忘れしておりおます。