今日もShinjyoとNOZAKIは平和(?)です。 作:Arupejio2
タイトルはシリアスっぽいけどそこまでシリアスじゃありません。
皆さんは、もう一人の自分というものを信じますか?または容姿、声、能力が自分と全く同じ存在がいると思いますか?まあ……既にあの男達を知ってる人なら疑いもしないでしょう。では質問を変えます。仮に貴方がどんなに善良で、周りから慕われているとして、そこにもう一人の自分が現れた時……
貴方はその人が自分と同じく『善良であると言いきれますか?』
アルA「さて、今日の依頼はと……。」
俺はアルペジオA、普通の人間……ではないけど一応今年21歳になる予定のどこにでもいる人間。普通ではないというのは、まあ……俺が少し人間とはかけ離れた能力を持ってるということだろうか。そんな俺の仕事は……。
アルA「さて……行くか!」(シュッ)
〜〜~そして〜〜〜
強盗A「動くな!テメェら大人しくそこに座りな!」
銀行員「ヒイィ!」
強盗B「おい、さっさと金を盗んでずらかるぞ!」
(ズガーン)
強盗AB「!?」
アルA「やれやれ……お前らさぁ、街の警備員だって楽じゃないんだぞ?こうやって悪党共をいちいち拳で懲らしめないといけないんだからよぉ。」
強盗A「テメェ!ぶっ殺してやる!」(ダーン)
(パシッ)
強盗A「なぁっ!?」
強盗B「銃弾だぞ!?なんで掴めるんだ!?」
アルA「テメェらなんかガタックゼクターを使うまでもない!」(シュッ)
(ドカバキボコ)
〜〜〜そして〜〜〜
アルA「うしっ、任務完了ってな。あとは警察に任せりゃいいや。」
普段はジャジメントでボディガードをやってる俺だが、それ以外ではこうやって悪事を働く野郎共を鉄拳制裁するのが仕事となっている。
アルA「やれやれ、あいつらも天道ぐらい強けりゃそれなりにやりがいがあるんだがなぁ……。」
?「……ククッ。」
アルA「ん?」
?「面白い男だ……。『強さ』を純粋に求め、『戦い』を楽しむ……私と同じ思想の持ち主……か。」
アルA「あんた……何者だ?」
?「私か……?私は……『力を求める者』とでも言おうか……『旧歴史の破壊者』よ。」
アルA「……!お前……どうしてそれを……!」
?「ククク……『アルペジオ』……私は貴様らの全てを知っている。本来歴史に存在するはずのなかったイレギュラーであったことも、それを乗り越えこの歴史に溶け込み、歴史の破壊者という肩書きを捨てた事も。」
アルA「お前……何者だ?そんな変なフード被ってねぇで、正体見せろよ!」
?「いいだろう、見るがいい。私の姿を……!」
(バサッ)
アルA「なっ!?」
アル(?)「ククク……驚いただろう?見ての通りだ。私は……『アルペジオ』。本来存在するはずのなかった『イレギュラーの中のイレギュラー』。」
アルA「新しい世界線の俺……なのか?」
アル(?)「違うな。私はどこかの世界線から来たわけではない。私は……『アルペジオという存在のイレギュラー』なのだよ。アルペジオA。」
アルA「俺達の……イレギュラー……?」
アル(?)「そう……私には生まれる理由がなかった。アルペジオという存在が、歴史を変えるために生まれたイレギュラーだというのにもかかわらずだ。『理由がないまま生まれたアルペジオ』、だからこそ私は『アルペジオのイレギュラー』なのだ。貴様らとは『同じであり、全く別の存在』なのだ。」
アルA「じ、じゃあ……お前はなんのために……。」
アル(?)「そうだな、本題に入るとしよう。人は誰しも自分自身に生まれる理由というものを持っていない。何故なら……生まれる理由というものは、本来与えられるものなのだからな。」
アルA「…………?」
アル(?)「親は子供を宿したい願望を持つ。または後世に自分の血を残したいと願う。そこに『理由は生まれ、与えられる』。親の願いを叶えるという生きる理由、生まれる理由が発生するからだ。それがなければ、人間という存在は生まれるわけがない。『普通』ならばな。」
アルA「何を言ってるんだ……お前……?」
アル(?)「では聞くがアルペジオA…………貴様は、『仮に生まれる理由を持たずに生まれてきた人が、何を思う』と考える?」
アルA「えっ?」
アル(?)「生まれる理由を持たず生きる理由を持たない、生まれるはずのない存在が……異例の誕生を迎えたとして……その者は何を思うと思う?」
アルA「……俺には……わからない。」
アル(?)「フッ、当然だ。お前は生まれる理由を持って生まれた『普通の人間』だからな。ならば答えを教えてやろう。それは…………『無』だ。」
アルA「無……?」
アル(?)「貴様はわからないと言ったが、実は一つだけ答えはあったのではないか?ずばり、『生きる理由を見つける』だろう?」
アルA「………。」
アル(?)「だが、実際は違うな。何故なら、理由など探してもないからだ。そもそも生まれる理由を生まれる前から与えられなかった者に、後付けの理由などあるわけがないだろう。当然だ。ではそういった人間は何を思うのか?『何も無いのだよ』。これも少し考えればわかることだろう?」
アルA「……まあ……確かに。」
アル(?)「私は何もないままに生まれた。空っぽの器として生まれたのだ。そこでアルペジオA、最後の質問だ。」
アルA「……?」
アル(?)「空っぽ器にスープをそそぐ。器の中には何がある?」
アルA「そ、そんなもんスープに決まっt…………ッ!お前……まさか……!」
アル(?)「……正解だ、アルペジオA。」(ニタァ)
アルA「お前……俺の考えてる事が正しかったら……俺はお前を倒す!」
アル(?)「ククク、焦ることは無い。時間はまだあるのだ。私の話を最後まで聞くがいい。そう、お前の言う通り、空っぽの器にスープをそそげばその中はスープで満たされる。『他に何も無い純粋なスープ』にだ。そして……空っぽの私にそそがれたスープは…………『闘争本能』。」
アルA「ッ!」
アル(?)「そしてそのスープは今も尚、注がれ続けている!私は戦う以外に目的などない!そして戦うために生きるのではない!生きるために戦うのではない!生きる理由、生まれた理由を持たない私が戦う理由はただ一つ、それが私の『源(スープ)』だからだ!アルペジオA、貴様は私のスープを飲み干すことが出来るか!?試してみようじゃないか!」
アルA「上等だ……!やってやる!」
アル(?)「ククク……さて、闘いを始める前に少なくとも礼儀というものは重んじるべきだな。私は『アルペジオであってアルペジオでない』。強いて言うなら……『アルペジオ・アヴァター』とでも名乗ろうか……!」
と思ったら割とシリアスになったでござる。