暁のスイーパー 〜もっこり提督と艦娘たち〜 作:さんめん軍曹
今回はスーパーな話。
獠がスーパー危険な目にあいます()
さて、いったい誰と絡むのでしょう?
では、本編どうぞ!!
束の間の休息 獠は入浴、誰と混浴?!
「いるみねーぇしょん、ましたにみおーろしーーー♪よるをーのぼってくぅ、えすかれーぇたぁー♫っとぉ」
ここは鎮守府の大浴場。大浴場とはいうが、実際の用途は艦娘の入渠であり通称ドックと呼ばれている。
四つあるうちの一つは昼間の戦闘で負傷した艦娘達が使っており、獠はもう一方の大浴場を1人で貸し切っていた。
「いやーしかし、こんだけでかい風呂場を1人で貸し切るのもオツなもんだねぇ」
夜には就任式があるということで、そのあとは多分また隼鷹達に飲まされるだろうと思った彼は早めに入浴を済ませようと考えたのだ。
そして、今日の出来事について思い返してみる。吹雪の戦いを見届けたあの時、どうして妖精が現れたのか。その存在を聞いてたとは言え、今まで見えなかったはずだが…。
「パイソンの妖精…か。とうとう俺も提督の仲間入りってな?」
「やるじゃん冴羽っち」
女性の声が聴こえた途端、風呂場の空気が凍りつく。
彼が咄嗟にタオルを腰に巻きながら入口を見れば、バスタオルを巻いた北上と彼女の谷間から顔をのぞかせた妖精がいた。
「なっ?!きたっ、おまっ…」
「入る場所間違えたくさい。めんどいし一緒に入るわ」
そういうと、彼女は湯船に入り獠の隣に来た。
「あ”ーーしみるぅ」
「言っとくけどな、大井と香にバレたら俺が殺されかねないんだぞ…。それにだ、俺は18歳以下には興味がない」
「第二次大戦の
「馬鹿言え。第二次大戦だろうと女の子の姿をしてるのには変わりないだろうが」
「それもそーだね。ま、あたしの裸見るのなんて初めてじゃないでしょ。別にいいじゃん?」
「まずあの時はお前が大破して逃げてただけだろうが!」
相変わらずの北上のフリーダムさにツッコミを入れるのが精一杯の獠。彼女との出会いは、獠が仕事で来ていた時まで遡る。
ブラック提督排除の為に鎮守府へと訪れていた彼と槇村は、艦娘の活動を見てみたいと言い提督と共に船に乗っていた。
彼らが甲板で双眼鏡を覗いて暇を潰していると、リ級を始めとした深海棲艦達に追われている艦娘が目に入る。
彼女を救おうと全速前進していると、逃げていた艦娘は敵の砲撃をまともに喰らってしまい気絶。そしてまずいと感じた獠はすぐさまパイソンを撃って気を引き、そのあとは鈴谷達が排除した。
船に引き上げた艦娘の心臓は止まっており、獠が服を裂いて人工呼吸をする。
『死ぬな!生きるんだ!』
そして彼が艦娘に口をつけたその時、奇跡的に息を吹き返した。そして、彼女は自分が今何をされているか理解した瞬間、頭から蒸気を出して再度気絶してしまったのだ。
その艦娘というのが今、獠の隣にいる球磨型3番艦の北上なのである。
「あの時は右も左も分からないまんまうろうろしてたらたまたま敵にバッタリしちゃったからねぇ。ほんと、どうなるかと思ったよ」
「実際のところ、俺も間に合わなかったらと思うといい気はしないな」
「助けてくれてありがとね」
そういうと彼女は姿勢を直した。少しだけ自分に寄ってきた気がした獠は、話題を変えようとする。
「まあ、アレだ。北上は海に出るとやられまくるな。今回もそうだが、敵の恨みでも買ってんのか?」
「知らないよー。あたしゃ出来れば戦いたくないんだけどねぇ。積んだだけとは言えアレを見るのも嫌だし…」
北上がまだ艦だった時代、ある種の兵器を積んでいた。もちろん、その前には様々な経験をしていたが、最終的にそれ向けに改造されたものの、空襲を受け出撃ができないまま終戦を迎えたのである。
「あー、そりゃ、すまなかった」
「いーよ別に」
しばらく沈黙が空間を支配する。
聴こえて来るのは、妖精が風呂で泳いでいる音のみだ。
「しかしま、今夜だね。冴羽っちがここの
「そうだな。だがとんでもない仕事を引き受けちまったなあ」
「いーじゃん。みんな楽しいし」
「そりゃそうだが、お前は不安じゃないのか?」
「べつにー?ここにいるのもまた恩人に会える気がしたからだし、大井っちもいたからねぇ」
そこへガラリとドアの開く音がした。
「北上さーん!私がお背中を流しますよー!だから一緒におふ…ろ……」
先程まで気持ちよく入浴をしていた獠だが、大井が入って来た今、彼は自分の死を覚悟した。
「お、大井くん!これは誤解だっ!!」
「……冴羽さん」
「ひゃいっ!」
彼女はつかつかと歩いて来ると、そのまま掛け湯をして彼の隣へ入って来た。そして獠の耳へ口を近づけると、こう囁いたのである。
「北上さんを泣かせたら殺しますよ…。この意味、わかりますよね?」
彼は物凄いスピードでうなづく。実は彼女、北上がこの鎮守府へ来た経緯を知っており、なぜ獠に意味深な態度をとるのかもある程度は察しているのである。だからこそ、2人が共に入浴していようが気にしないのである。
「大井っちー、なんの話をしてたのー?」
「何でもありませんよ?」
「そっか、ならいいや。じゃ後で背中流すの手伝ってねー」
「はい、喜んで!」
艦娘に挟まれ、一方は形が良く、もう一方はそこそこ大きなものを持つ彼女らに対して、さすがの彼でも理性が限界を迎えていた。
「俺は先に上がるぞ!ちょっとのぼせた!」
そのまま風呂場を出ると、脱衣場にはなんと香が立っていたのである。
「ぎゃああああああ!!!」
「うっさい!アンタが遅いから呼びに来たんだよ!」
「香!許してくれ!!これには深いわけがあるんだ!!!」
いつも通りのハンマーを喰らうかと覚悟をしていたが、なぜかあの一撃が来ない。
「…?」
「冴羽っち!どしたの?!」
「冴羽さん?!」
風呂から2人が出て来る。だが香の姿を見て、敵ではないと安心した。
「あ、北上ちゃんに大井ちゃん。ゴメンね、遅いからコイツを呼びに来たのよ」
「そーいう事ね」
「急に冴羽さんの叫び声が聴こえて来たから何事かと思ったわ」
「あれ?ハンマーはどうした?」
「アンタそれを期待してたの?アタシだってあの話を聞いてりゃさすがに……あっ」
それを聞いた獠は、ほーんと言い、
「つまりお前は北上の後を追って、俺が襲ったりしないか見張ってたわけだな」
と推理した。
「ぐっ……うっさい!それもこれもみんなお前の日頃の行いが悪いせいだ!」
「なんだと?!据え膳食わぬは男の恥、美人がいたらもっこりするのが男の義務だろうが!」
「いいからはよ服を着んかいこのスケベ!!時間がないんだよ!!」
そう言いながら香は獠の顔に服を押しつけ、そのまま立ち去ってしまった。
「冴羽っちも大変だねー」
「もう慣れたさ。それに、槇村の遺していった大事な人間だからな…」
そう言われた北上は、何かがチクリと胸を刺したが特に気にはしなかった。
「鈴っちから聞いたよ。秀っち、良い人だったのに気の毒だね」
「あんのお喋り…。まあ、槇村を殺した奴らは全員始末したがな」
「北上さん、それ以上は…」
「んあ、そうだった。ゴメンね」
「いいさ。さて、俺は着替えて準備をして来る。お前らも遅れるなよ」
彼はそのまま一張羅に着替えて、愛銃の入ったホルスターを身につけると風呂場を後にする。その頭には妖精が乗っかっていた。
「さて、背中流すか」
「そうですね。痒かったりしたら遠慮なく言ってくださいね」
「助かるよー」
そして彼女らは、シティーハンター冴羽獠の提督就任式に間に合う為、風呂場へと消えていく。
いかがでしたか?
Angel nightは良いですよね。カラオケだとキーが高すぎて筆者の喉は一撃死します(((
そして北上様はフリーダム。フリーダムだからこそ、遠慮がないんでしょうねえ…
大井っちが登場した瞬間、誰もが思ったであろう展開を見事に裏切ってみせました。どうだ!ひっかかったか!!(ごめんなさい)
さて、やっと次回で獠が正式な提督になります。
今回にしようと思ったら、サクサクと風呂場での話が進んでしまいました()
では、次回にご期待ください!!
またお会いしましょう!!