暁のスイーパー 〜もっこり提督と艦娘たち〜   作:さんめん軍曹

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こんばんは、夜遅いですが皆様いかがお過ごしでしょうか?
さんめん軍曹です。

昨日、昼間に温度計を見てみたら今働いている職場が50度を振り切っていました。恐ろしいですね、異常気象()

タイトルで出オチかましてしまいましたが、潮がある深海棲艦とお友達になります。

では、本編どうぞ!!





提督もびっくり!?潮の友達は深海棲艦

 

 

 

 

 

 

午後の昼下がり、いつもより早めに仕事を終わらせた獠は中庭のベンチで新聞を読んでいた。記事を全て読み終わったのでうつらうつらとしていると、曙と日向が通りかかる。

 

「ざまーないわね、クソスイーパー」

「君の日頃の行いだな」

「うるせー。くああぁぁぁ…」

「まさかあの夜戦ジャンキーが来るとは。うるさくなければいいのだが…」

「お陰で獠ちゃん寝不足…キャッツアイでコーヒーでも飲んでこようかしら」

「それならクソスイーパー、ちょっといい?」

「ん?」

「潮の事なんだけど…」

 

彼女からの相談というのはかなり珍しいので獠は少し驚いてしまったが、それを承諾してキャッツアイに場所を移した。

 

「で、潮ちゃんがどうしたって?」

「うん。ここ最近はまた外に出るようになって、みんなと出撃したり遊んだりしてるわ」

「ふうん。なら問題はないんじゃないか?」

「いや、それが最近動きがおかしいのよ」

「と言うと?」

「アタシたちって、帰ったらまず入渠か間宮、それかここに来るの。でも、最初の頃はついてきてたのに最近になってから何故か理由をつけて断るの」

「ほう」

「聞いても答えてくれないし…それに」

 

曙は獠の目をじっと見つめる。

 

「何か行く場所があるみたい。いつのまにかいなくなってるし、かと思ったら少し泥だらけになって帰るの。…で、クソスイーパーにお願いがあってね」

「?」

「もうすぐ吹雪達が帰って来るんだけど、潮もいるからこっそり後をつけて欲しいの」

「うーん…俺も忙しいからな」

「誰が忙しいだって?」

 

気がつくと、背後には香が立っていた。一気に冷や汗が出る獠。

 

「いっいやこれは誤解でだな」

「いーじゃない獠。曙ちゃんからの依頼、受けたら?」

「でっでも」

「それとも、この溜まった書類をなんとかしてもらおうかしらね?」

「ひぃっ?!」

 

彼の前に置かれたのは、広辞苑が2冊は収まるくらい高さある書類の山だった。

 

「アンタが川内ちゃん相手にしてるのを見て可哀想だから早めに終わらしてやったのに、それを忙しいだ?ふざけないでとっとと行ってこい!」

 

 

「はぁ〜あ。獠ちゃんなんでいつもこんな目に…お?」

 

結局、すぐに放り出された獠は埠頭に向かって歩いていた。彼がたどり着いてまもなく、こちらへ帰還する艦隊が見えて来る。

 

「あっ!冴羽さーん!!」

「おかえり吹雪ちゃん。無事でなにより」

「えへへ。吹雪、今日も頑張っちゃいました!」

「おう。君達も疲れたろうからあとは自由にしちゃって。むっちゃんは…」

「あらあら冴羽さん。おイタはダメよ?」

「そんなこと言わないでさ。獠ちゃんの部屋で楽しいことしようよ〜」

「私は別にいいけどね。姉さんがなんて言うか」

「えっ?」

 

後ろを振り向くと、そこには拳を握りしめた長門が立っていた。

 

「冴羽殿…私の前で妹の陸奥に手を出すとは…覚悟は出来てるな?」

「ちょっまっ…ひでぶ!!!」

 

次の瞬間には、獠は長門からキツイ一発を喰らっていた。ピクピクと痙攣する彼を尻目に艦娘達は三々五々、それぞれの目的地へ向かう。

 

「冴羽殿は節操がなさ過ぎる!アレが無ければ文句は無いのに…」

「同感ね。黙ってればイケメンなんだけどなぁ」

 

陸奥が振り返るとそこに獠の姿は無かった。しかしながら、彼がいた場所にはキラリと光る物が落ちている。

 

「あら、あらあら」

 

彼女が手に取って見てみると、.357マグナム弾が6発装着されていたスピードローダーだった。その直後、痺れを切らした長門から呼ばれる。

 

「陸奥、何をしている。行くぞ!」

「はぁ〜い!待ってよ姉さん!」

 

故に戦艦陸奥は、自身の谷間に挟んだローダーのことなど忘れてしまったのである。

 

 

場所は変わり、ここは鎮守府の裏手にある崖。獠から解散の号令が出されると潮は誰にも気づかれることなく、真っ先にここにある洞窟へと向かっていた。そこには包帯だらけの寝ている艦娘と、その脇で赤い目をした幼い少女が座っていた。

 

「…こんにちは。容態はどう…ですか?」

「ウン、ダイジョウブ。今ハ落チツイテルヨ」

「伊勢さん…」

「はぁーん、なるほどな」

 

2人が声をした方に振り向く。逆光になって見えないが、入口には1人の男が壁に肘をついて立っていた。

 

「ダ、誰?!」

「冴羽さん…!」

「おおっと、危害を加えるつもりは無いよ。だからそんな飛ぶ砲なんて向けないでくれ」

「カエレ!人間ハ信用デキナイ!!」

「わかったわかった。じゃあ、こうすればいいんだろ?」

 

そう言って獠はショルダーホルスターから銃を抜くと、弾を抜いてそのまま少女の方へ滑らせた。

 

「ナ…」

「ほら、お嬢ちゃんも艤装をしまってくれ。俺は冴羽獠、ここの雇われ提督さ。お嬢ちゃんは深海棲艦なんだろう?」

「…北方棲姫、コレガ私ノ名前ナノ」

「なるほど、よろしくな」

 

言葉を切った獠は北方棲姫の頭を撫でようとするが、彼女は後ろへ後ずさる。

 

「おっと、人間は信用出来ないんだっけ。…よければなんでか話してくれないか?」

「ドウシテ?」

「俺たち人間が、君たち深海棲艦となぜ対立するのか、さ」

「言ッタ所デドウセ信ジテモラエナイ。ソレニ、大本営ニ報告スルデショ」

「おいおい。気持ちはわかるが、信じないなら最初から君を撃ってるさ」

「ジャアナゼ撃タナイノ!撃テバイイノニ!」

「名前から考えて、君は姫級だろ?俺が撃った所で勝ち目はないし、なによりその艦娘だ」

「…!」

「君なら手負いの艦娘くらい訳なく沈められるだろ?それなのに、どうして手当てなんかするのかとね」

「ソ、ソレハ…」

「な、良ければ話してくれないか?さっきも言ったけど、俺は大本営からある依頼を受けてここの提督をやってるだけさ」

「…ワカラナイ」

「?」

 

わからないとは、俺の行動だろうか?

獠はそう考えたが、北方棲姫は少し違った答えを語った。

 

「オマエノ行動モダケド、私タチガナンデ人間ドモト戦ウノカワカラナイ。生マレタ時カラオマエラ二対スル憎シミガ溢レテタノ」

「そうか」

「北方ちゃん…」

「ダケド、私ハモウ戦イタクナイ!タダ静カニ暮ラシタイダケナノニ、定期的ニ人間ドモガ攻撃シテクルカラ戦カウシカナイノ!」

 

大規模作戦か、と獠は考えた。

 

「ダケド、私タチノ中ニハ人間ドモト手ヲ組ンデル奴モイル」

「何だって?」

「人間ヲ憎ム私タチト協力シテ、悪事ヲ働イテルノ」

「そうなのか…もしかしたら俺の仕事と関係あるのかもしれん」

「仕事ッテ?」

 

ここで彼は、自分がなぜここにいるか、なんの仕事をしているかを具体的に話した。

 

「フウン。ジャアオマエハ軍人ジャナイノ」

「まあ、そんなところかな」

「…実ハ、私ノオ姉チャンガ人間タチ二騙サレテルカモ知レナイノ」

「なるほど…わかったぞ。その相手が軍人だから君は手近な鎮守府を調べる為、1人でここに来たわけか」

「ウン」

「じゃあ、なんでこの娘を?」

「バレタ時の交渉の材料トシテ。…ネエ」

「どした?」

「オマエハ、誰カラノ依頼モ受ケルノ?」

「まあな。日本の敵だろうが俺には関係ないね。助けを求める奴がいれば、手を差し伸べるだけさ」

「ジャア、私ノオ願イ、聞イテクレルノ?」

「言ってみなよ」

「…悪イ奴ラカラオ姉チャンヲ取リ返シテ!」

 

 

「きゅう」

「ボーロたん!」

「ななななななんなのよそそそそそいつはぁ!!!」

 

とりあえず、意識が戻らない伊勢を治療すると言うことで建物に戻った一行であったが、北方棲姫もついてくることに。しかし、こっそり執務室に行く前に曙達に見つかってしまった。

 

「何って…ほっぽちゃん」

(ホッポチャン…)

「ちっがあああぁぁぁう!!!!今回の大規模作戦の標的はそいつなのよ!!!」

「そうなの?」

「イヤ、初メテ知ッタ」

「作戦要綱くらい読んどけ!潮!!一番臆病なアンタがなんで平気なのよ!!!」

「え、そ、それは…」

「何よ!」

「…友達、だから?」

「えぇえ…」

 

訳がわからず、とうとう曙の頭はショートしてしまった。

 

 

 






いかがでしたか?
お友達はほっぽちゃんですね。ちなみに私はこの子と戦ったことがありません(カタカナのセリフとは戦いました)
今回七駆が出て来たってことは、まあ関係のあるお話です。
伊勢さん日向さん、活躍させたいですね。
では、次回予告をば。


潮の友達はまさかの大ボス!そんな北方棲姫が獠へ依頼して来たが、彼女は敵対する気は無いらしい。伊勢と呼ばれた艦娘は果たして無事なのだろうか!次回、大規模作戦の表と裏!ブラック提督のシナリオをぶち壊せ、また会おうぜ?


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