.hack//ONLINE   作:ヤスシキ

4 / 5
第4話

「ねぇヤスヒコ、なんではじまりの街からこんな遠いところを拠点にするの?みんなといたほうが安全だと思うよ?」

 

デスゲームが開始され、はじまりの街から出発して数分。オルカについて来いと言われたのでついていくことにしたカイトの心の中は複雑な思いでいっぱいだった。

 

一つはこのゲーム。ソードアートオンラインがデスゲームと化したことを、未だに信じられない自分が心の中にいること。

 

一つはこのゲームがデスゲームだと知ってしまったため正直街の外でわざわざ危険なことをしたくない自分がいること。

 

一つは親友であるヤスヒコを全く恨んでないわけではないこと。このゲームに誘ったヤスヒコを心のどこかで恨んでいる自分がいること。

 

それでも、カイトはオルカについて行くことを決めた。オルカの顔がヤスヒコになった時、この世界がもう一つの現実になったことをカイトは理解した。

 

この世界で1人でいるよりも、信頼できる人と一緒の方がいいに決まっている。そう考えてオルカについて行くことにした。

 

ちなみに、ここまで考えていたわけではないだろうが、カイトの親友、ヤスヒコはベータテスターの上級者、蒼海のオルカとまで呼ばれる超一流プレーヤーだ。彼についていけば必然的に生存率が上がる。この時のカイトの判断は大正解だったのだ。

 

「おそらくベータテスターの奴らならみんな同じことをするだろう。この世界でこれから生きてくためには強くなくちゃいけない。そのためには自分の強化をしなきゃならない。初心者のお前に分かりやすいように説明するなら、素材やれ経験値やれの奪い合いがこれから起きるだろう。ここまではわかるな?」

 

走りながら説明をするオルカ。

 

「あぁ、わかった。それでより多くいろんなものを得るために遠くに行くんだね?でもさ、死んじゃったら終わりなんだよ?僕ら2人で大丈夫かな?」

 

理解はしたがやはり不安が消えないカイト。

 

そして突然目の前にモンスターが現れる。狼のようなモンスターだ。

 

「チッ!ジャマだぁ!」

 

オルカは片手剣を背中から抜き放ち一閃する。気がつくとオルカははるか前方にいて、オオカミのモンスターは無数のポリゴンとなって消えた。

 

「カイト。さっきも言ったが、ベータテスターならおそらく全員が同じことを考えるだろう。ベータテスターってのは俺の知る限りみんなツワモノだ。俺の相棒の蒼天のバルムンクって奴や、何回かしか話をしたことがないが、キリトっていっていうプレーヤーもいてな。そいつらさえいれば、たくさんの初心者がいる始まりの街なんかよりずっと安全だ。俺の知る限りあいつら以上に信用できるプレーヤーはいない。」

 

剣を納刀してカイトが追いつくのを確認するとオルカはカイトの目を見る。

 

何かを言おうとして口をもごもごさせているが、意を決して口を開く。

 

「大丈夫だ。何があってもお前は俺が守ってみせる。もし俺が死んでも大丈夫だ。バルムンクやキリトにもお前のことを守ってくれるように頼んでおく」

 

そういって笑った。

 

オルカはカイトを安心させるためにそんなことを言ったのだろう。が、当の本人は、親友が「死ぬ」なんてこと言い始めたのだから、たまったもんじゃない。

 

「ヤスヒコ!」

 

カイトは叫び、ヤスヒコを睨む。

 

「な、なんだよカイト、俺はお前をこのゲームに誘ってしまったんだ。だからせめてもの罪滅ぼしに、俺はお前を生かすために、グァッ!」

 

その言葉を遮りカイトはオルカを殴る。

 

「ヤスヒコ、僕は君に・・・僕のために君に死んで欲しくない!確かに君を少し恨んでいる。けど!」

 

ここで一回言葉を区切る。言いたくなかった言葉が、ヤスヒコを恨んでいるという言葉が知らず知らずのうちに出てしまっていたのだ。が、カイトは自分自信の中から溢れる何かを必死でことばにしようと頑張る。

 

「僕は・・・僕は!君に盾になってほしいなんて!そんなこと微塵も思っちゃいない!君は僕の親友だ!だから!」

 

そこまで言って自分の目から熱いものが流れているのに気づく。自分の中から溢れる何かが、急に固まり、鉄のように固くなる。決めた。今決めた。このゲームが僕にとって得意であろうがなかろうが関係ない。

 

「ヤスヒコ。僕は必ずこのゲームで必ず強くなってみせるよ。、オルカやバルムンクって人やキリトって人くらい強くなってみせる!」

 

鉄のように固くなった熱いもの。それは決意。オルカを、親友を死なせないために。これから精一杯頑張ってこのゲームを攻略しよう。強くなるんだ。目の前にいる人を守れるくらいに強く!

 

さっきまでの弱々しい自分はそこにはもういない。そこには、1人のいい目をした少年が立っていた。

 

「カイト。すまない。そうだよな。このゲームで死ぬとか言ったら不謹慎だよな。ごめん。」

 

オルカは申し訳なさそうにしている。が、カイトは優しい微笑みをして言う。

 

「いいんだ。僕も自分のすべきことってのがようやくわかったから。」

 

2人は以前よりもお互いを信頼できる関係になっていた。雨降って地固まる。昔の人は上手いことを言ったものだ。

 

「いこう、ヤスヒ、じゃなくて、オルカ。僕は君より強くなってみせる!」

 

「なかなかいい面構えになったじゃないか!カイト!よし!村までもう一息だ!行くぞ!」

 

 

こうして次のむらへ向かう最中にカイトは一つ成長したのだった。




あぁ、自分の文章力がもう少しあれば、もっと面白くかけるかもしれないのに。心の底から自分の文才の無さを悔やみます。

そしてこんな駄文を読んでいただき本当にありがとうございます。こんな駄目な作者ですが、文章が上手に書けるようになるまで見守ってやってくださいorz
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。