初めてもらったんですが、貰うとめっちゃテンション上がりますね。
作者はまだまだ未熟ですが、読者の皆様、よろしくお願いします。
オルカについていった先の村は、もうすでに何人かプレーヤーがいるようで、防具や武器を買ったり村人と話している人もいる。
「さて、ここが目的地な訳なんだが、はぁ。」
「ん?どうしたの?」
深いため息をつくオルカ。何故そんなに暗い顔をするのかわからないカイト。
「いや、な。ほら、俺たちの顔変わったじゃん?」
「うん。オルカは実はいかつい男じゃなくて割と普通のヤスヒコだったわけだ。」
「こら、ヤスヒコ言うな。で、だ。俺の相棒も顔変わってるわけなんだ。あとほら、俺の知り合いのベーテスの奴らも。」
「ベータテスト。あ、なるほど。今までと顔が違うから誰が誰だかわからないんだ。」
ベータテストの時はキャラクターメーキングした時のままの顔でやり取りをしていたのだ。それがサービス当日にこんなことになって、顔まで変わって、下手すりゃ性別だって変わってる可能性だってある。
オルカはベータテスト期間中と全く同じ接し方を、相棒であるバルムンクや、他の知り合いにできるかどうか不安なのだろう。
「そーなんだよ。リアルじゃあったことないし、そんな踏み込んだこと聞いたことないし。だから実際会うってなるとちょっとドキドキする。」
オルカはだいぶ緊張しているようだ。
「たしかに、いままで上から目線で物いってたのに実は相手は会社の上司でしたとかだったら大変そうだよね。」
軽い冗談を言って気を楽にしてあげようとカイトは思った。
「あぁ、普通にプレーしてたからそんなことはないと思うが、実際バルムンクが俺より年上だったら接し方変えるかもしれない。」
「ふーん。ベータテスターにしかわからない悩みだね。」
オルカはすこし深呼吸をしてメニューを開き、フレンド欄からバルムンクを選び、メッセージを送ろうとしてすこし考える。もし相手が年上だったら。年下だったら。はたまた女だったら。どんな言葉でメッセージを書けばいいのだろうか。今まで通りが一番いいのか?すこし考えて、答えが出なかったため。隣の頼りになるしっかり者に意見を聞くことにした。
「なぁカイト、こんな時どんな文面を送ればいいと思う?」
「(笑)をつければいいと思うよ?」
「だめだこいつ。早くなんとかしないと。」
呆れているが、オルカは少し笑った。安心したのだろう。思えばここに来るまで彼は少しも笑っていなかった。カイトをこのゲームに誘った責任をずっと感じていたため、彼はずっと後ろめたさを感じていたのだ。
「まぁ、冗談はともかく、いつも通りでいいんじゃない?変な文面だと相手も緊張しちゃうと思うし。相棒なんでしょ?その人。なら大丈夫だよ。」
「まぁ、そうだよな。はぁ、バルムンクの奴、どんな奴なんだろ。」
まだ見ぬ相棒をすこし想像するオルカ。が、残念ながら想像付かず、今まで通りのSAOのイケメンフェイスしか思いつかない。カイトはあったことのない親友の相棒のリアルを少しだけ想像する。
「実はハゲだったりして。」
「そんなわけ。どっかの死神のバトル漫画じゃあるまいし。」
「じゃぁ、実は勇者でおじさんだったりして。」
「おいおい、おじさんじゃなくてせいぜいお兄さんくらいだろ、20歳くらいの。口調もちょうどそんな感じだったしな。」
「じゃぁ、嵐を呼ぶナイスガイとか。」
「あぁ、それはありそうだな。あの声からすると多分かなりのイケメンだと思うぞ?」
2人はバルムンクの中の人(深い意味はない)の話でだいぶ盛り上がっている。
「へー。かっこいい人なんだね。。で、送らないの?」
「おっと忘れてた。えーと、じゃぁ、『オルカだ。どこにいる?こっちは村だ。』にしておこう。送信!っと。」
数秒も経たないうちに返信が返って来た。
「ん?なになに。おぉ、村の外で戦ってるらしい。」
「じゃぁ、僕たちも行く?」
「いや、ちょうどコルが貯まったから防具を買いに来るらしい。待っていよう。」
待っている間、オルカはずっとソワソワしていた。そしてようやく、その時は来る。
「待たせたな、お前がオルカか?」
後ろから声がする。2人が振り向くとそこには、
「・・・・そのまんまじゃん。」
「すごいイケメンだね。俳優みたいだ。」
イケメンが立っていた。そう、このイケメンな青年こそが化学o、もとい、蒼天のバルムンクその人だ。
オルカはハッとして咳払いを一つして
「は、初めまして、お、俺はヤスヒ、じゃなくて。オルカだ。で、こっちは」
「カイトって言います。よろしく。バルムンクさん。」
相手が自分より年上だったことにやはり動揺しているオルカと、優しく笑ってる右手を差し出すカイト。その様子を見てバルムンクは少し笑う。
「ふっ、オルカ、今まで通りでいいぞ。おまえはいつからそんな他人行儀になったんだ?それとカイト。よろしく頼む。」
バルムンクは差し出されたカイトの右手をしっかりと握った。
「さて、じゃぁ俺は防具を買って来るから少し待っていてほしい。そのあと狩にいこう。」
「おう。早めに頼むぜ、バルムンク。」
ようやくいつもの調子に戻ったオルカはとても楽しそうな表情を浮かべていた。
「オルカ、顔にやけてるよ?」
「ははは!気にするな。いやーでもまさか。こんなにバルムンクがイケメンだったとはな。驚きだ。SAOやってた時とそんなに変わってない。」
「そうなんだ。きっとモテるんだろうなー。」
またそんな雑談をしてる時だった。向こうの武器やから1人誰かが出てきた。
「おう、遅かったなバルムンク、って、違う。誰だ?」
向こうから走ってきた青年はとても綺麗な顔立ちをしていた。
「俺?俺はキリト。お前は誰だよ。」
「キリト!?お前が!?」
オルカはかなり動揺している。
「おまえ、マジか。あのキリトが。こんなに、美少年だったのか。キリトが。」
キリトのベータテストの時のイメージとかなり違うのだろう。
「おーいオルカ。しっかりして大丈夫。君もイケメンだから。多分。」
一応フォローを入れるカイト
「そこは肯定してくれよ!」
ベータテステスト時代の知り合いがイケメン続きだったから、やはりすこし自分の顔を気にしているオルカ。
「オルカ?おまえが!?おまえが蒼海のオルカ!?」
キリトもオルカの素顔を見てかなり驚いている。
「そうだよ!イケメンじゃなくて悪かったな!」
「いや!お前!どっからどう見ても俺より年下じゃねぇか!」
「悪いか!」
「いや、悪くはないけど、オルカって、もっとデブで廃人っぽい顔なのかと思ってたからさ、思ってたより普通でビックリした。」
純粋に喜ぶことができずに複雑な顔をするオルカ。
「あ、あはは、えーと。僕はカイト。よろしくね、キリトさん。」
「カイト?ベーテスの時いたっけ?」
「いや、カイトは俺の友達だ。いろいろあってな。ついてきてもらった。」
それを言うとキリトはすこし悲しそうな顔をした。
「そうか、お前は連れてこれたんだな。大切な人を。」
「キリト?」
「いや、なんでもない。よろしくな、カイト。俺はキリト。困ったことがあったらなんでも言ってくれ。力になる。」
微笑みながら右手を差し出すキリト。
「うん、よろしくね、キリト。」
2人はしっかりと握手をした。
次回あたり奴が出てくる予定です。