ガル「リベラルとオルステッドと戦うための練習相手にルーデウスを選んだぜ」
ルーデウス「剣神に殺されかけてヒトガミと会った」
ヒトガミ「ルーデウスにリベラルを殺せって脅したよ」
スケジュールがエグいので相変わらず亀更新申し訳ないです。実習も始まりますのでこれからも変わらず亀更新の予定です…。
手紙が届いてから数ヶ月が過ぎた。
リベラルの方は特に変わりない生活を送っている。
ゼニスの治療を行い、家事を行い、鍛錬を行う。
基本的にはそのルーチンワークだ。
その生活に変化が訪れたのは、手紙が届いてから数ヶ月もしない時だった。
日も暮れ始めた頃。
いつものように部屋で書物の整理や魔術理論の制作をしている際に、外から気配を感じたのである。
作業中でありながら気配に気付いた彼女は、手を止めて外の様子を窺う。
少し先からパウロ、リーリャ、ノルン、アイシャがやってくるのが見えた。
それを確認したリベラルは玄関へと向かい、4人を出迎える。
「長旅、お疲れ様でした」
「お、おう……何でそんなとこにいるんだ」
「やって来るのが見えたからですが」
パウロはタイミングよく出てきたリベラルに疑問を感じていたが、それはどうでもいい話だろう。
労いの言葉を掛けながら、リベラルは家の中へと招待する。
今のパウロが気になるのは、ゼニスの様子だろう。
ゼニスのいる居間へと案内し、彼女の姿を見たパウロは駆け寄って行った。
「ゼニス!」
「…………」
相変わらず返事のないままであったが、パウロは気にせず抱き締める。
そんな彼に対し、ゼニスもまた緩慢な動きで抱き締め返していた。
「リベラル様……ゼニス様のお世話、ありがとうございました」
「いえ、ひとりでもある程度の行動は出来ていましたので、そこまでの苦労はありませんでしたよ」
アルマンフィが来るのは週に数回なので、それ以外はリベラルが家事を熟していた。
ゼニスはご飯を食べたりトイレなどは自分で出来るため、お風呂くらいしかお世話と言えるお世話をすることがなかった。
おっぱいと戯れることは出来たが、流石に廃人のような状態のゼニスを相手に変なことはしていない。
「あ、えっと……お久し振りですリベラルさん」
リーリャの後ろからノルンがおずおずと挨拶してきた。
心無しか以前に会った時よりよそよそしさを感じる。
そんなノルンを馬鹿にするように、アイシャが一歩前に出た。
「ちょっとノルン姉! なんでそんな恥ずかしがってるのさ!」
「別に、恥ずかしがってない」
「ならちゃんとリベ姉に挨拶しなよ!」
「言われなくてもするつもりだったの!」
何だかよく分からないが、目の前で喧嘩をし始めていた。
それに気付いたリーリャとパウロはそれを止める。
どうやら本来の歴史同様、2人は才能の差によってあまり仲の良い姉妹ではないらしい。
恐らくミリスでも色々と厳しくされていたのだろう。
妾の子扱いされ、努力や才能を見せてもあまり褒められないアイシャ。
才能に恵まれず、努力しても結果を出すことが出来ないノルン。
難しい問題であるが、リベラルが首を突っ込む話ではない。
放って置いてもパウロかルーデウスが解決するだろう。
相談されれば口を出すが、積極的に関わると話が拗れる可能性もある。
取り合えずは様子見でいいだろう。
「そう言えば泊まる場所は確保出来てるのですか?」
「いや、まだ出来てないな」
「それでしたら今日はこちらに泊まるといいですよ。久し振りにゼニス様と再会出来たことですし、きっと傍に居りたいでしょう」
「そうか……それは助かる」
ということで、本日はグレイラット一家がお泊りとなった。
流石に4人分の部屋はないので狭くなってしまったものの、そのことに対して文句をいう人もいない。
気になることと言ったら、ノルンとアイシャの空気が悪いことくらいだろう。
親がいるから大人しくしてるが、雰囲気の悪さまでは誤魔化せないようだ。
ノルンはリベラルと一緒に寝たがっていたが、アイシャに馬鹿にされて離れた所で寝てしまった。
2人の仲の悪さはともかく、どうやら本当にノルンは恥ずかしさから余所余所しい態度を出していたようだ。
離れていた時間が長かったので、どう接すればいいのか分からなくなっているのだろう。
それからしばらくして。
長旅であったこともあり、ノルンとアイシャの2人はすぐに寝静まった。ゼニスもいつの間にかノルンと一緒に寝ていた。
そのことを確認しつつ、リベラルはリビングへと向かう。
そこにはパウロがリーリャから酌を受け呑んでいた。
「改めまして、長旅お疲れ様でした」
「まあ、俺は旅慣れていたから平気だったよ」
「それもそうですね」
元々冒険者であった彼と、その娘たちに体力の差があるのは当然である。
パウロはあまり疲労があるように見えなかった。
「リベラル様もどうぞ」
「頂きます」
パウロたちが購入していた酒を注いでもらい、リベラルはゆっくりチビチビと飲む。
ついでに作っておいたビーフジャーキーをつまみつつ一息吐く。
「ふぅ……たまにはお酒も悪くないですね」
「大量って程じゃないがある程度は買ってるし、好きなだけ飲めよ」
「ふふ、ではお言葉に甘えて」
リーリャも交えて何度かお酒を口に運ぶ。
パウロたちの道中での話も、少し酔っているのか自慢話をされる。
盗賊に襲われても返り討ちにしただの、魔物も強いのを狩れただの、のんびりと話を聞く。
ゼニスとまた会えたことが嬉しかったのだろう。
彼はとても上機嫌な様子だ。
治療のための研究も順調に進んでおり、約5年ほどで出来るかも知れない、という報告にも喜んでいた。
人族からすればまだまだ長い年数とはいえ、待てない年数ではない。
「ところでパウロ様」
「ん? なんだ?」
「これからはどうする予定ですか?」
酒を飲み交わす中で、彼はこの地で過ごすことをサラッと告げてもいた。
今更アスラ王国のどこかで過ごすメリットもない。
転移事件により親しい者はいなくなったし、実家との縁も完全に切れている。
しかし、ルーデウスと関わる中で変化したこともあり、父親であるアマラントと少しくらい会話すれば良かったという気持ちも湧いていた。
いつか弟であるピレモンから父親の最期を聞いてみたいという思いもあった。
シャリーアでの状況が落ち着けば、一度アスラ王国に行くのもいいな、とボンヤリしたままパウロは考える。
「まあ、特に決めてねえな。ルーデウスが来たら考える必要があるな」
「ええ、ですからそれまでの間はどうするつもりで?」
「……ん?」
パウロはどこか理解できないように首を傾げた。
どうするも何も、ルーデウスが来るまでの間はのんびりと過ごすつもりだったからだ。
「リーリャ様、懐事情はどうなのですか?」
「……捜索団からの餞別金があるので余裕はありますが、今の状況ではあまり長く持ちません」
「具体的にはどれくらい持ちます?」
「1ヶ月くらいです」
そこまで話せば、パウロも何が言いたいのか把握出来た。
旅の道中では仕留めた魔物でお金を稼いだり、仕留めた獣で食費代などを浮かせていた。
これからは街中で暮らすので、魔物には自分から会いに行かなければ遭遇しないのだ。
旅をしていた頃よりもずっとお金は掛かる。
ゼニスの分はともかく、これからは4人分のお金を賄っていく必要があるのだ。
捜索団からのお金だけでは、一時凌ぎにしかならないだろう。
「あー、そうだな……また冒険者にでもなるか……」
「それは構いませんが、大丈夫ですか? 知ってるでしょうけど冒険者じゃ収入は安定しませんよ?」
リベラルの言う通り、冒険者は安定には程遠い職業だった。
お使い程度の依頼ではお金は全く手に入らず、討伐関係も日帰りでは難しいものも多い。
ソロでやるにはリスクが大きく、かと言ってパーティーを組めば取り分が大きく減り家族を養えない。
大物を仕留めた時の見返りは大きいものの、そんなポンポンと狩れるものではない。
何よりもシャリーアは雪国だ。
時期によっては吹雪によって活動が出来なくなる。
家族のいない孤独な人なら特に問題ないのだが、家族がいる状況ではお金が減る一方なのだ。
今のパウロのステータスを見てみよう。
剣神流上級。
水神流上級。
北神流上級。
魔術は扱えない。
元貴族でありながら学は多くない。
悲しいことに剣を振ることしか出来ない脳筋だった。
シャリーアは新天地であるため、アスラ王国のようなコネも一切ないのだ。
更に言えば、この地は魔法都市と言われるほど魔術が盛んである。
魔法三大国と魔術ギルドが合同で管理しているため領主が存在しない。
そのため、ブエナ村のような騎士としてのお仕事も行うことが出来ない。
魔法都市シャリーアとパウロの相性はあまり良くないのであった。
「ああ、まあ、何か出来そうな仕事でも探すよ」
「旦那様、私も働きます」
「いや、リーリャにはノルンとアイシャの世話をして欲しいからな……」
「ですが……」
リーリャは学のある女性だ。
水神流も中級でありながら、家事も全て熟せるメイドさんである。
計算にも強いため、商いが出来ないこともない。
元アスラ後宮の近衛侍女という肩書は伊達ではなかった。
彼女が稼ぎに出れば、間違いなくパウロよりも稼いで来るだろう。
パウロの父親としての威厳はズタボロだ。
将来は息子と娘たちに養われることになるのだが、それはまた別の話である。
「お金にまだ余裕があるのでしたら、もう少しゆっくり考えてもいいのでは? 今ここで決める必要もないでしょう」
「そうだな」
お金の余裕は確かにあるが、心の余裕は一気になくなったパウロ。
そのことはおくびにも出さず、腕を組んで堂々とした姿で同意を示す。
仕事は確かに大切だが、彼らはこの街に来たばかりだ。
どんな仕事があるのか吟味してから選べばいいだろう。
「取りあえず、住む場所から決めてはどうです?」
「そうだな、なるべくゼニスの様子を見たいからこの家からそこまで離れてない所を見つけないとな」
「明日、土地管理斡旋所に向かいましょうか。案内しますよ」
「助かる」
そうして、グレイラット家の家探しを行うことになった。
――――
翌日、パウロと2人で土地管理斡旋所へと向かう。
リーリャは娘とゼニスの世話を希望したので留守番だ。
つまり、パウロとのデートである。
「ふふ、こんな美少女と出歩けるなんて幸せものですねー」
「何言ってんだ。俺はゼニスとリーリャ一筋なんだよ。せめてそのちっこい胸をどうにかしてから言え」
「胸の大きさは気にしてないですけど、面と向かって言われるとムカつきますね」
身体的特徴は馬鹿にするものではない。
リベラルは静かな怒りを込めてパウロの乳首をつねる。
彼女に掛かれば、服の上からでも乳首を探し当てることなんて造作もないのだ。
本気で痛がるパウロは何とか振り払おうとした。
しかし、軽やかな動きでフェイントも織り交ぜることで翻弄され、彼の乳首は為す術もなく蹂躪される。
「いだっ! ちょ、いっ! ヴッ! や、止めろ!」
「ふん、許して欲しいなら世界中の貧乳の皆様に謝ることですね」
「おっ、ぐっ! す、すまんっ、おふっ! 俺が、んんっ! 悪かったから!」
「仕方ないですね、私は許してあげましょう」
デッドエンドと行動していた際、胸の大きさを馬鹿にした冒険者たちが半殺しにされたことを考えると寛大な処置だろう。
ある程度の交流があったからこそ、この程度で許されたのだ。
そんなふざけたやり取りをしつつ、2人は斡旋所へと辿り着いた。
中へと入り、早速家を購入したいことを伝えたパウロはリストを渡される。
値段によっては貸家や借家を検討する必要もあるだろう。
カタログを眺める彼は、難しそうな表情を浮かべている。
良い感じの家が見付からないようだ。
リベラルも隣から覗き込み、どんな家が掲載されているのか見る。
「なるほど、結構いい値段のところばかりですね」
「ああ、買えないことはないんだが、かなりカツカツになっちまう」
昨日仕事に対する不安が発覚したばかりなのに、職に就く前から大金を払う訳にもいかないだろう。
パウロの望む物件だと厳しいところばかりであった。
リベラルの家の近く、という条件に当てはまらないのであれば良さそうな家もあったが、そこは妥協したくないらしい。
因みに、本来ルーデウスが購入する呪われた家は、冒険者が調査中ということで売りに出されてなかった。
狂龍王カオスの作り出した魔導人形によって、残念ながら死亡者が出てしまっているらしい。
とはいえ、冒険者なのでそこは自己責任だろう。
「くっ……悩むな……」
パウロはカタログとにらめっこを続けていた。
金銭管理はリーリャがしていたので彼女こそが来るべきだったのではないだろうか、と思わなくもない。
この世界では家は男が購入し、女を迎え入れるものなので、彼にもプライドがあるのだろう。
「購入出来ないのでしたら貸家にする予定だったんですし、そっちの方はどうなんですか?」
「そっちも立地的に微妙なんだよな……」
リベラルの家からあまり離れていなくて、なるべく安い家。
ありそうだがないらしい。
不思議である。
「ていうか何でお前の家はあんな都市の外れにあるんだよ。それが原因で見つからねぇんだよ」
それが一番の原因であった。
だが、リベラルの家は自分のお金で購入したものだ。
パウロに文句を言われる筋合いはないだろう。
「魔術の実験のためですよ。近隣への影響を及ぼすことがあるのでそうなっただけです」
「おいおい、ゼニスを巻き込むようなことしてねぇだろうな」
「危なそうな実験に関しては、予めアルマンフィ様に避難してもらっているので大丈夫ですよ」
「ならいいけどよ」
とにかく、そういった事情もありどうしようもないのだ。
安全面への配慮もしているので、パウロもそれ以上のことは愚痴れなかった。
「仕方ねぇな。最終手段を使うか」
そう告げた彼は、リベラルへと向き直る。
やけに畏まった様子だ。
「お金貸してくれないか?」
「シバきますよ?」
悲しいことに、パウロが選んだのは最も情けない選択肢だった。
『黒狼の牙』で一番金遣いが荒かったのはギースらしいが、本当は目の前にいる男なのではないだろうかと呆れる。
捜索団として活動していた頃に十分な資金の援助をした記憶があるのに、また頼りにするとは思わないだろう。
――もしかして私、チョロい女と思われてる?
DV男から離れられない彼女扱いなのか。
ホスト狂いの女扱いなのか。
ヒモとして扱われてるのか。
そんな思いを込め、ジト目でパウロを見る。
その視線に対し、彼は真剣な表情そのものだ。
少なくとも、冗談でそのようなお願いをした訳ではないらしい。
ふざけているのでないなら、どうするかリベラルは悩んでしまう。
なにせ、お金を特別使うようなことがないのだ。
比較的外に近い郊外にあるため食料を自給自足しやすく、食費はいくらでも抑えられる。
実験に使う道具も自給自足だ。態々街で買うよりも、自分で作るほうが質は良かった。
魔術により日用品は作ることができ、何なら魔道具を売り払う余裕もあった。
更に言えば、使用人として働いていた経歴もあり、料理も店を出せるレベルである。
パウロとは違い、リベラルは何でも熟せるのだ。
ニートでありながら、パウロよりもずっと余裕があった。
「まあ、構いませんよ。私は別にお金が無くても生きていけますし」
「本当か!?」
数年ほど前にも同じようなやり取りがあったと思うが気のせいだろう。
「ふふ、私が何でもかんでも引き受けると勘違いしないで下さいね」
お金の使い道がないから仕方なく、なんて言い訳をしながらアッサリ陥落するリベラル。
彼女なりに考えた結果なので、仕方ないだろう。決してチョロい訳ではなく、将来を見据えた行動なのであった。
家を購入してもらえるようになり、パウロもウッキウキである。
「ですが、流石にお金は後々返してもらいますからね」
当然ながらそうなった。
ゼニスの治療をしてもらっている以上、彼に借金を踏み倒すという選択肢は取れない。
家を買ってあげたリベラルも大概だが、家を買ってもらったパウロも大概である。
働く宛もないのにお金を貸し、そしてそのお金を受け取ったのだから。
もし返せそうにないなら身体で返してもらおうか、などとリベラルは考える。
もちろん変な意味ではなく、実験体的な意味でだ。
攻撃的な魔術だけではなく、補助的な魔術も開発したかった。
所謂ゲームなどでいうバフやデバフだ。この世界では身体強化は闘気だけなので、それ以外の方法も発明したかったのである。
闘気を阻害するような魔術などを作れれば、魔術師の立ち位置はかなり面白いことになるだろう。
とはいえ、新しいことは簡単に開発出来ない。特にデバフ関係は中々大変であることは想像に難しくなかった。
だからこそ、パウロに実験体になってもらえればかなり捗るのだ。
実験をしたかったので、むしろ借金は返済しないでくれとさえ彼女は思う。
そんな後々のことを想像していたリベラルは、悪どい表情を浮かべてニヤニヤする。
それを見たパウロは悪寒を感じて身震いしていた。
「因みに、パウロ様だけのお金で返して下さいね」
「は?」
「リーリャ様やルディ様を当てにした考えは許しません」
「いや、なんでだよ!」
「妻と息子に金銭面で頼る父親って凄いダサいですよね」
その言葉に、パウロは「ぐっ」と声を漏らす。
彼にも父親としてのプライドがあるのだ。
そのように言われては頼ることも出来ないだろう。
「大丈夫です。返せない時はちょーっとだけ私の魔術の実験に付き合ってもらうだけですから」
「そのちょっとが怖いんだが」
「ちゃんと契約書も用意するので安心して下さい。逃げることは許しませんから」
「安心出来ねぇよめちゃくちゃ危険な実験に付き合わせる気満々じゃねぇか」
「それだけのお金が動くんです。多少の危険には目を瞑るんですね」
ぐうの音も出ない正論である。
リベラルのお金で家を買うのだ。
現代で言えば1000万以上のお金を無担保で借りることになるのだ。
むしろ彼女に喜んで身体を差し出すべきだろう。
そのことをパウロも理解しているため、反論出来ずに受け入れてしまう。
「と、とにかく戻ろうか。リーリャにも報告しないといけないしな!」
「そうですね。私もお金を渡す必要があるので一度戻りましょうか」
そんなこんなで、パウロの家選びは終わった。
それに伴い彼らの居宅が出来たため、ゼニスもそちらに移ることになった。
ずっとリベラルの家に預けっぱなしというのも申し訳ない。
それとは別に、ゼニスは家族だから共にいたいという強い願いもあった。
治療に関しては週に何度も通い、調整を行うことになった。
そういった事情もあり、パウロとしてはなるべくリベラルの元から近い家がよかったのである。
それから数ヶ月もしない内に、ルーデウスたちがシャリーアへと到着した。
Q.パウロ軽率だな。
A.彼としてはちょっとでよかったのだが、リベラルが当然のように全額払おうとしており、気付いたら全額借りることになっていた。
Q.パウロの就活。
A.土方仕事くらいなら出来るが、給料が安くて家族を養えるか怪しかった。また、シャリーアは魔道具や魔術が盛んであるため、土方系の職業も需要が少なかった。
Q.リベラル金持ちじゃな。
A.やろうと思えば宝石とかを無から生み出せる。魔術で大体解決出来た。
Q.リベラルちょろ…ちょろい…のか?
A.リベラル「私がチョロい訳ないじゃないですか!今までパウロ様のお願いとかほとんど断ってないし、めちゃくちゃ言うことも聞いてますけど全部私なりの考えがあってですし?考えなしにホイホイ言うこと聞いてませんし?何ならパウロ様の方がチョロいですけど?」