エリナリーゼ「わたくし、幸せですわ。だから無理に過去のことを告げようとしなくても構いませんわ」
リベラル「周りの皆を見てセンチメンタルになってました。あ、あとルディ様結婚おめでとうございます」
オルステッド「招待されたから一応様子は見ていた」
今回から新章で不吉な副題ですが、基本ほのぼのとする予定です。あまり長くなる予定はありませんが……日常的な話って終わりがないから上手いこと区切らないと長引いてしまうんですよね。逆に短過ぎる、なんてことになる可能性もあります。
今章は「この話とこの話をしたいな」、と思ってるだけでプロットは最後以外出来てないので、冗長にならないよう気を付けます。
1話 『遠く離れた地にて』
アスラ王国。
王宮のとある一室にて、ふたりの人物が向かい合っていた。
ひとりは、北帝オーベール・コルベット。
もうひとりはダリウス・シルバ・ガニウス。
彼らはラノア王国での顛末を報告していた。
全ての報告を聞き終えたダリウスは、溜め息をひとつ溢す。
「そうか。アリエルは始末出来なかったか」
「申し訳ありませんなぁ。思った以上に手練れがおりました故に」
「ふん、仕方ない。無茶な依頼をしていたことは儂も自覚しておる」
ダリウスはこの国を支える上級大臣だ。
馬鹿ではない。
失敗する可能性が高いことは分かっていたため、そのことで怒ることはなかった。
しかしその言葉を聞いて疑問に思うのはオーベールである。
「失敗を予想していたのならば、某が行く必要はなかったのでは?」
それは当然の疑問だろう。
彼のしたことは、無駄に兵力を減らしただけだ。
確かに暗殺が成功する直前までは行けたので、全部が無駄だとは言わない。
けれど、貴重な北神流の使い手を失ったことは確かだ。
「まあそう言うな。情報は正しかったのだろう」
「それは確かにそうであったが……」
釈然としない表情を見せる彼に、ダリウスは言葉を続ける。
「オーベール、銀緑や龍神は度外視するとして、もしももう一度暗殺をするとなれば可能性はあるか?」
「……某ひとりであれば、不可能である」
「そうか」
「先ほど言ったように、手練れがおりますからなぁ」
彼が思い浮かべるのは、ルーデウスたちとの戦闘だ。
あのふたりと一匹が揃っているタイミングで勝つことは出来ないだろう。
「『魔術王』は近接戦闘もある程度熟せていた。まさか某の『朧十文字』を防ぎ切るとは思いもしなかった……」
「それほどか?」
「少なくとも、剣術は聖級の実力がありましたな」
別に聖級程度であればオーベールも問題なく倒せるのだが、ルーデウスは後衛である。
真正面から距離があれば、恐らく接近することは出来ないだろう。
それに加え、観察力も高い。
変装や潜伏も見破られる可能性があるのは厄介だろう。
「そしてその父親のパウロ・グレイラット。あの男も厄介ですな。天才剣士と呼ばれていたようだが、誇張ではなかった……」
情報では三大流派が全て上級ということだったが、明らかにそれは間違いだった。
高く見積もっても聖級程度だったのだが、実際にはパウロは王級の実力者だったのだ。
三大流派を修め、全ての状況に対応し得る汎用性の高さは、魔術師であるルーデウスとの相性が非常に高いのである。
「そうか……アリエルの暗殺は難しそうだな」
「遠方に態々暗殺者を送り込まない方が無難でしょうなぁ」
「アリエルはいずれアスラ王国に来るだろうが……道中で始末しようにも、銀緑と龍神がいる以上難しいか」
「そのお二方のことは知りませんが、まあ無理でしょう」
オーベールは七大列強の実力をよく知っている。
自分たちの長である北神が七大列強なのだから当然だろう。
不可能とは言わないが、困難であることは確かだ。
それならば、政治的な方向からアリエルを抹殺する方が利口である。
そのことを思い、発言するものの、ダリウスはしかめっ面であった。
「……フィリップが厄介なのだ」
リベラルの手によってアスラ王国に送り込まれたフィリップだが、ずっとダリウスの妨害を行っていた。
力の失った彼だったが、地道に力と信頼を取り戻していき、第一王子派の貴族を取り込んでいってるのだ。
もちろん、そのことに気付いてからはすぐに始末しようとした。
けれど、それは出来なかった。
「…………なるほど。それは仕方ありませんな」
ご愁傷さま、と言わんばかりに同情の目を向けるオーベール。
それに対してダリウスは文句も言わずに受け入れる。
「……何故フィリップの元にあれほどの戦力がいるのだ? どうなっている?」
「さあ……それは某にも分かりませんな」
ふたりが脳裏に思い浮かべるのは、フィリップの元にいる護衛たちだ。
「北神二世は某の師。このお方だけでも勝つことは難しいが……いつの間にか北帝ドーガまでおりますからな」
「北帝ドーガか。門番をしていたのにどうしてこうなっている……全く、忌々しい限りだ」
「十中八九、師が呼び出したのであろう」
その事実に溜め息を溢すしかないだろう。
北神と北帝が揃っているだけでも厄介だと言うのに、それ以外にも戦力がいるのだ。
「そして剣王クラスがふたり……とんでもない戦力としか言えませんな」
剣王クラスは、言うまでもなくギレーヌとエリスのふたりである。
特にエリスに関しては、ダリウスの戦力に大きな被害を与えていた。
剣神流と北神流を複合させたかのようなその剣術は、誰も対応出来ることなく一方的に葬られることになっていた。
戦場でのその苛烈な性格と獅子奮迅の活躍を見た者は口を揃えて言った――『獅子王』エリスと。
彼女には奇抜派北神三剣士の北王ウィ・ターと、ナックルガードも敗走という結果になっている。
そのことから一対一で打ち勝てるのは恐らくオーベールくらいだろう。
つまり、フィリップの元には北神、北帝、剣王、獅子王と王級以上が4人も揃っているのだ。
暗殺しようにも返り討ちに遭うのは仕方のないことだった。
水神もダリウス陣営にいると言えるが、動かせる戦力ではない上に、暗殺は不得意な剣士だ。
現在のダリウスの戦力では、フィリップを止めることはほぼ不可能であった。
むしろ、何故一個人がそれほどの戦力を保有してるのだと嘆きたい気分だ。
「儂がフィットア領の立て直しに力添えしてやったというのに、恩知らずな奴らめ!」
机を叩き、怒鳴るダリウス。
それを傍目に、オーベールは冷静に尋ねる。
「これからどうなされる?」
「…………」
どちらの暗殺も無理であるなら、ダリウスが政治方面から圧力を掛けて頑張るしかないだろう。
それをサポートするために彼は尋ねたのだが、ダリウスは黙ったままだった。
まあ今すぐに考えることは難しいか、と思いオーベールは立ち去ろうとするのだが、彼はポツリと口を開く。
「……神が言っておったのだ」
「神はなんと?」
「アリエル王女はラノア王国で死亡するとな……」
「……やれやれ、信心深いことですが……今は神頼み以外もしてくれませんかねぇ……」
呆れた表情を浮かべ、オーベールは立ち去っていった。
残されたダリウスは、自分の発言が馬鹿馬鹿しいことなど承知している。
アリエルが勝手に死ぬのであれば、何のためにオーベールを暗殺させに向かわせたのだという話だ。
もちろん、そのことについて――夢の中で出てきたヒトガミなる存在に尋ねた。
『オーベールを向かわせたのは、ただの保険さ。ボクの計画が失敗した時のためのね』
結局、そのような言葉を告げられた。
その事実にダリウスは悔しさで胸一杯だった。
つまり、ただのついでで己は利用されたのである。
けれどそれ以上に、衝撃的な言葉を残していくことになった。
「――『銀緑がアリエルたちを皆殺しにする』、か。そんな馬鹿なことがあり得るのか……?」
ヒトガミの残したその言葉は、到底信じられるものではなかった。
銀緑の名は、ダリウスも知っている。
ラプラス戦役にて赤竜王サレヤクトを討伐した偉人だ。
その実力は、七大列強の上位に匹敵すると噂されている。
しかし政治面に関してはペルギウス以上に関わることなく、表立った話を聞かない人物だ。
そんな人物が今更何故、という疑問が尽きない。
否、もしかすると、銀緑こそがヒトガミのいう内通者の可能性がある。
しかしそうなると、態々オーベールを向かわせず今すぐにアリエルたちを始末すればいい話。
そうしないのは何故なのか。
どこか不可解さの残る助言であったのだ。
「……まあよい。儂はアリエルが死ななかった時のことを考えねばな……」
疑問を口にしつつも、すぐに思考を切り替える。
オーベールの言う通り、神頼みだけをしている訳にいかない。
神がいようといなかろうと、アリエルを始末することに変わりないのだから。
自分にやれることを行い、第一王子のグラーヴェルを王位継承させることを考えなければならないのだ。
――――
とある部屋の一室。
そこにフィリップたちはいた。
彼は自身の元に届けられた手紙をシャンドルに検分してもらった後、自身も内容について確認していた。
その内容を見終わった後、フィリップは呆れた表情を見せる。
「まさかプライベートの手紙が届くとはね……」
差出人自体はリベラルだった。
そのため、以前のような何かしらの指示でもあるのかと思ったが、そんなことはなかったのである。
中身を拝見すると、ルーデウスが書いたものも同封されていた。
ご丁寧に自分が結婚したことを報告してきたのである。
更にエリスも迎え入れたい、といった内容であったのだ。
普通であれば激昂するところであるが、フィリップは貴族であり一夫多妻についての偏見は特にない。
そのため、エリスを嫁に送ることについての異論はなかった。自身の娘もそれを希望しているのだから。
ルーデウスにパートナーが出来ていることにエリスが嫉妬しないか、という不安はあるが……隠していても仕方ないので素直に伝えることにする。
シャンドルを伴って外へと出れば、エリスとギレーヌが剣を打ち合っていた。
途中で声を掛けるのは危ないため、観戦して終わるのを待つ。
「らぁぁぁぁ!!」
「はぁぁぁぁ!!」
模擬戦であるのにも関わらず、闘志を剥き出しにして戦うふたり。
とてつもないスピードで素人目には何がなんだか分からなかったため、シャンドルに解説をしてもらいながら観戦する。
剣神流は基本的に『光の太刀』をメインに使う。
その不可避の一太刀を放つことが出来れば、相手に大きなダメージを与えられるからだ。
だからこそ、剣神流は『光の太刀』を放つ状況を作ることが大切となる。
故に、剣神流を相手取る時は、如何に『光の太刀』を放てない状況を作り出すかが鍵となるのだ。
オーベールが良い例だろう。
彼は本来の歴史にてギレーヌとエリスのふたりを相手に、状況をコントロールすることで翻弄していた。ルーデウスが居なければ、恐らくオーベールが勝利していただろう。
「くっ!」
剣神ガルの教えのないエリスは、本来の歴史に比べると光の太刀の速度は遅くなった。
しかし北神の教えを取り入れた彼女は、格段に“状況を作り出す能力”が高くなっていた。
ギレーヌが自身の間合いを確保する前に、エリスはヒットアンドアウェイを行い着実に妨害する。
獣のような機動力を持って縦横無尽に駆け回るそのスタイルは、他の剣術にはない北神流の理を汲んでいる。
それでいて相手への攻勢を許さないそのスタイルは、確かに剣神流の理も汲んでいた。
「があぁぁぁ!!」
「っ!」
絶え間ない攻撃にギレーヌが一瞬だけ体勢を崩した隙を見逃さず、エリスは槍のような突きを放った。
流石にその程度でやられる訳もなく、ギレーヌはその突きを弾く。
北神流奥義『
エリスは弾かれた勢いのまま、体重を乗せたショルダータックルを放っていた。
ギレーヌはまるでトラックに弾き飛ばされたかのように吹っ飛び――立ち上がる前に光の太刀の体勢となっていたエリスが視界に映る。
ここから回避する術はない。
苦し紛れに飛び退こうとするが、それよりも先に彼女の太刀が身体を捉える。
「……強くなったな、エリスお嬢様」
いつの間にか傍に居たドーガから治癒のスクロールを受け取りつつ、ギレーヌは感慨深く呟いた。
「まだ1回しか勝ってないわ」
「それでも、勝ちは勝ちだ」
口をへの字にして納得出来てなさそうな彼女に、ギレーヌは事実を端的に告げる。
今までに何度も稽古による立ち合いをしてきたが、初めてエリスが勝利を掴んだのだ。
昔の彼女なら、そのことにとても喜んでいただろう。
けれど合理を理解した今のエリスは、まだまだ足りないものを自覚している。
更に言えば、このメンバーの中で最も弱いのは自分だ。
ギレーヌには初めて勝てたが、ドーガとシャンドルにはまだ勝利したことがない。
たった一度の勝利で喜んでいる訳にいかないのだ。
そんなやり取りを眺めていたフィリップは、そろそろ良いかと思い声を掛ける。
「エリス、手紙が来てるよ」
「手紙?」
「ルーデウスからさ」
「ルーデウス!」
フィリップから手紙を受け取ったエリスは、ワクワクした様子で内容を読み始める。
戦いばかりで文字が読めないかと思われたが、フィリップがちゃんと教えていたため特に問題なく読むことは出来た。
読み進めていく内に、エリスの表情は微妙なものとなり、段々と固まっていく。
隣にいたギレーヌが声を掛けた。
「内容は何だった?」
「ルーデウス、結婚したって……」
「そうか……」
掛ける言葉がなかった。
エリスがルーデウスのことを好きなのは知っているため、こういうときにどうフォローすればいいのか分からなかったのだ。
見兼ねたフィリップが代わりにフォローする。
「エリス、最後までちゃんと読んだのかい」
「読んでないわ」
「なら、読んでみるといいよ」
自身の父親にそう言われれば、素直に従うしかないだろう。
すると、エリスとも結婚したい、という文章があったことに気付く。
「!!」
嬉しい気持ちが湧き出る。
しかし複雑な心境でもあった。
なにせ既に結婚しているのだ。
自分でもどういう気持ちなのか分からなくなり、思わず眉間にしわが寄ってしまう。
けれど、自分も結婚すればいいだろう、というアッサリした結論に落ち着く。
今はそのことを純粋に喜ぶべきだろう。
「後は、リベラルからも連絡があったよ」
「そう。内容は?」
「ルーデウスもアリエル陣営に付いたから、そう遠くない内にアスラ王国に来るそうだ」
「!!」
その言葉に彼女は嬉しそうに顔を明るくし、けれどすぐに表情を暗くしていた。
我が娘ながら感情豊かだな、と思いつつフィリップはどうしたのか尋ねる。
「だって私、ルーデウスを自分の戦いに巻き込みたくないから離れたのに……」
「エリス。ルーデウスは様々な選択肢の中から、その道を選んだんだ。ならば喜ぶべきじゃないかい?」
「…………それもそうね!」
先ほどの言葉通り、エリスはルーデウスの選択を狭めたくなかったからこそ、彼の元を離れたのだ。
だけど、ルーデウスが自分の意思でエリスと戦う道を選んだのであれば、それは喜ぶべきことだろう。
実際の事情は知らないし、ただの偶然の可能性もある。けれど、再び一緒に戦えることは素直に嬉しかった。
むしろ、わくわくする気持ちもあった。
「エリスお嬢様、結婚するのか?」
「もちろんよ!」
「そうか」
ギレーヌはどこか安心したかのように、表情が緩んだ。
まだ安心するには早いが、それでも両者に結婚の意思があるのならば実現するだろう。
「フィリップ様は、どう考えてる?」
「勿論、私もそれには賛成してるよ。元から彼に嫁いでもらう予定だったからね」
その言葉に、エリスは赤面する。
親からの公式な許可が下りたのだ。
喜んで当然だろう。
フィリップとしても、流石に己の娘を政治の道具にするつもりもなかった。
ルーデウスの嫁となれば、アスラ王国での貴族同士の盤石な縁結びは出来なくなる。
それはアリエルを王とした後の活動に影響が出るだろう。出るだろうが……昔ならばともかく、今はそんな気も起こらない。
全てを捨てて、親を助ける選択をエリスはしたのだ。
そんな娘を蔑ろにするわけがない。
それよりも、ルーデウスたちとの繋がりの方が重要になるだろう。
彼の名声は遠く離れたアスラ王国にも届いている。
更にアリエル王女の味方になるのならば、政治的な力を手にする可能性もある。
それならば、エリスの結婚にも大きな意味が出てくるだろう
と、そこまで思考していたフィリップは、首を横に振る。
物事をすぐ打算的に見てしまうのは自身の悪い癖だ。
今までの貴族生活で染み付いたものなので、簡単に振り払うことは出来ない。
でも、今回ばかりは親として純粋に己の娘の幸せを願いたかった。
「この戦いが終われば、行くといいさ」
「お父様」
「エリスも、そうしたいのだろう?」
「したいわ」
その問い掛けに、彼女は素直に頷いた。
とても良い笑顔だった。
その笑顔を奪うわけにいかない。
というよりか、政治的に利用しようとしても恐らく無理だろう。
エリスの現在の強さを考えれば、当たり前の話だった。
無理矢理ルーデウスの元に向かいそうだ。
「それで、アリエル王女たちがこちらに来るのはいつ頃になりそうですか?」
後方から話を聞いていたシャンドルが、質問してくる。
結婚の話も大切だが、それは戦いが終わった後の話だ。
今は予定を確認することも大事だろう。
「具体的な日数は書かれていないね。だが、ペルギウス様の協力を取り付け次第らしい」
「ふむ、ペルギウスの協力、ですか」
「あの御方はアスラ王国のドロドロとした政治関係を嫌っている。そう簡単に協力はしてくれないだろうね……」
リベラルがいるため、ペルギウスと会うことは出来る。
しかし協力してくれるかは、アリエルの力量次第だろう。
ペルギウスまで味方となってくれるのであれば、アリエルがアスラ王となるのはほぼ確定する。
協力を得られないのであれば……こちらの裏工作次第となるだろう。
ラノア王国で多くの協力者を付けてるようだが、所詮は外様のものだ。
アスラ王国での味方をつけない限り、勝利することは出来ない。
「まあ、まだ時間は掛かりそうだ。私たちは、私たちに出来ることをすればいいさ」
どちらにせよ、フィリップは行動しなければならなかった。
ボレアス家は例の転移事件の責任を負わされたことによって、没落してしまったのだ。
だからこそ、彼はボレアスの名を捨てざるを得なかった。
ただのフィリップ・グレイラットとなってしまった以上、功績を作らなければ貴族として舞い戻ることは難しい。
第一王子派閥を唆し、味方にすることで、アリエルが王となった際に有利なポジションに立てるようにする必要がある。
そのためには、フィリップも働かなければならない。
「…………」
転移事件が起きて、フィットア領に戻った時、彼は全てを失った。
そのまま処刑されるのを待つだけの日々だったが、リベラルとの出会いによって全てが変わった。
あの日、彼女の提案を受けなければこのような未来はなかっただろう。
少なくとも、エリスの縁談が確定する場面を見ることは出来なかった。
「やれやれ、人生とはままならないものだね」
ここまで来たのであれば、エリスの晴れ舞台も見たいものだ。
そのためにも、休んでいる訳にいかなかった。
安心安全の一発書き。
いつも誤字脱字の報告ありがとうございます。
Q.フィリップの戦力。
A.なんでこんな揃ってるんでしょうね。不思議ですね。
Q.ヒトガミの予言。
A.不吉ですね。知らない間に何かされてるのかも知れません。
Q.フィリップ。
A.久々の登場。原作ではエリスとの会話が多くないせいで口調が分からない。でも今回はエリスの成長を見守る親になってます。
Q.エリスの強さ。
A.エリス=ギレーヌ≦ドーガ<シャンドル。
機動力高め。戦闘スタイルを他キャラクターのイメージで言えば、リゼロのエルザ・グランヒルテが光の太刀を放ってくる感じ。※イメージなのでどちらが強いとかはありません。
Q.剛鉄山。
A.龍が如くの『酔鉄山』をイメージ。酔ってなくても放てます。
説明通りショルダータックルをしますが、非戦闘職が受ければ死ぬ威力です。
Q.結婚について。
A.エリスは原作でもアッサリ受け入れてたため、こちらでも普通に受け入れます。根底にあるのは、家族が増える喜びです。