超次元ゲイムネプテューヌ~闇夜の円舞曲~   作:KeyMa

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Scene38 悪魔の破壊兵器~EvilMachine~

 

 

 

 

 

【ルウィー:???】

 

「…ええ、バッチリです。場所は言ってねぇですが、恐らく奴らは教会から話を聞いて、アタイの所にやってくるはずでっせ。」

 

ルウィーのとある一室に、リンダが誰かと連絡を取り合っている。ロムは薬の効果がまだ続いているのか、深く眠りに付いている。

 

≪…誘拐しておびき寄せるのは、気に入らないな。≫

「あん?アンタは本当に犯罪組織に入ってる事自覚してんすか?…一応、アンタはマジック様のお墨付きな上に上司に当たるから、指示には従うけどよぉ。」

≪…まぁいい。マジック様の筋書き通りに動いているのに変わりはない。引き続き頼むぞ。私も準備が出来次第、世界中の迷宮に向かう。≫

「了解っと…。」

 

そうしてリンダは連絡を切り、通話として使っていたマジコンを仕舞う。

 

「筋書き通りねぇ。…そーいや、筋書きの内容聞いたことねぇな。まぁ、アタイはそんなのどーでもいいんだがな。兎に角、今は明日だ。アイツらをギャフンと言わせてやらぁ。」

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

信じられなかった…いや、信じたく無かったと言うべきなのか。ロムちゃんの杖が落ちていた事と、ボロボロになってたジンの姿を見て感づいてしまった。ロムちゃんが連れ去られてしまったと…。

 

「(どうしよう…わたしのせい…なの…?)」

 

ロムちゃんが、お姉ちゃんから貰った大事なペンが無いって気づいて、大事なペンを探しに行くって言ったのを聞いて、わたしも手伝うよと言ったけど、ロムちゃんは“一人で大丈夫。”って自信満々に言った。わたしはミナちゃんに“じかんがいがいしゅつ?”ってのがバレないようにする為に誤魔化しておくことにした。…それが、こんな事になるなんて。こんな事になるなら、無理を言ってわたしも付いて行けばよかったんだ。そうすれば、ジンがあんな大怪我する事なんてなかったんだ…。ロムちゃん、わたし、助けに行くよ…だから、お姉ちゃん、わたし、頑張るから、見守ってて…。

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

【ルウィー:教会内】

 

ロムちゃんが居なくなったと同時に、ジンさんが負傷していた為に急遽教会に戻って、治療の手配と報告をしました。ジンさんを運んでいた“サイバーコネクトツーさん”はジンさんとは知り合いだったから、話が早く済みました。幸い、ジンさんは命に別状はないし、解毒も無事に終わりましたが、出血が多い為か安静という事になってしまいました。サイバーコネクトツーさんは、別件がある為教会を後にしました。その後、ロムちゃんの事を報告した直ぐに、下っ端さんらしい人物から連絡が入り、“明日の10時に、女神一行だけで『世界中の迷宮』に来い。そうすれば、女神候補生は返してやろう。”と連絡が入って来ました。でも、私達の後ろで物音がし、そこにラムちゃんが居て話を聞いていたそうで…。

 

「…ごめんなさい…、わたしが…いけないの…。」

「ら、ラムちゃん…?」

「ラム…どういう事ですか?」

 

そうして、ラムちゃんが事情を話す。一人で大事なペンを探しに行った事…。ジンさんが合流した事は想定外だったそうですが、それでもロムちゃんが一人でペンを探して行った事を黙秘していたそうです。

 

「お願い…わたしもロムちゃんを助けたいの。だから、わたしも連れてって!!」

「…気持ちは有難いけど、これは罠に近いわ。仮に開放されても、私達がそこから教会まで戻れる…という保証はないかもしれないわよ。」

「でも、ヨメが捕らわれてるのに、放っておくなんて出来ないよ。」

「そうです、あいちゃん!助けに行かないとです!」

「ジンが戦線離脱している以上、私達の戦力は多少落ちるわ。ルウィーの女神候補生である、ラム様の協力を得られるには厳しい状況よ。」

 

皆が話している間、私は黙っているけど正直に言えば、私は今すぐにでも助けに行きたい。でも、時間指定もあるし今そこにいる保証もないですしね…。でも、何処に行けばいいのかという指定はないから、世界中の迷宮に行ったとして何処に行けばいいのか…。すると、ミナさんが渋々と言った雰囲気で私達に言ってきます。

 

「…世界中の迷宮でしたね。恐らく、犯罪組織に会える場所はここかと思います。」

 

そう言って、ミナさんは世界中の迷宮のダンジョン地図を差し出してきました。そして、指定した場所は、世界中の迷宮の最奥地を指してます。

 

「ねぇねぇ、ミナちゃん。ここに何があるっていうの?」

「…隠しても仕方ありません。ここに、ルウィーのゲイムキャラが居ます。」

 

ラムちゃんの質問に対して、ミナさんの口から出た言葉に私達は目を見開いてしまいます。

 

「やっぱり…。どう考えても罠ね。」

「…それでも、私は行きます。REDさんと同じく、ロムちゃんが捕まってるのに放っておくなんてできません!」

「ネプギア…。」

「ラムちゃん、一緒にロムちゃんを助けよう…!」

「…うん!!」

 

私の回答と、ラムちゃんとの相槌を受け入れ、アイエフさんはため息をして私に目を向けてきます。

 

「はぁ…分かり切ってたけど、ズーネ地区のあの時みたいね。でも、忘れないで。罠という可能性が高いという事と、ジンや日本一が居ない以上、人数的にも戦力的も落ちている事は頭に入れておきなさい。」

「それじゃあ…。」

「ええ、罠に飛び込むのは性に合わないけど、今回は仕方ないわね。ロム様を救出した上で、ゲイムキャラを守り抜き、協力を得るわ。」

「よーし、そうこなくっちゃ!!」

 

「…やはり、行くって訳か。」

 

病室側から人影があり、そこからジンさんが現れました。…何故かお口にお肉を咥えてますが…。

 

「ちょ、ジン!大丈夫なの!!」

「…あんま大丈夫じゃねぇな。肉食っても回復しきれねぇし…。」

 

ジンさんの特殊能力なのか、お肉系を食べると回復速度が急上昇するらしいのですが、どうも今回はそれを上回る程のダメージを負っているみたいです。

 

「すまねぇ…ミナさん。それにラム…俺が居ながら、こんな事になっちまって…。」

「な、なんであんたが謝る必要があるの?」

「…関係者であり、仲間だからな…。明日までに快復出来るか怪しい。だから、俺の分も頼むぜ…。」

「…ふふん、そう言われちゃしょうがないわね。いいわ!さいきょーのわたしが、あんたの分も活躍してくるんだから!!」

 

 

 

 

 

【翌日:世界中の迷宮】

 

そこは、1m程の色鮮やかな四角形のブロックが多数重なりあって構成されている、ブロックダンジョンとも呼ばれているルウィーの北側に存在するダンジョン。存在するモンスターも土管やらブロック状と一部を除き、ブロックに因んだとも言えるモンスターが多数存在する。ジンは回復に専念するも時間に間に合わず、教会に待機する事になった。

 

「うわぁ、すごーい!!」

「なんだか、今まで見てきたダンジョンとかなり違いますね。」

「そうね、話には聞いていたけど、中はこうなっていたのね。」

「凄く、綺麗ですぅ。」

「…同じ色を合わせたら消えるんじゃないかな?」

「流石にそれは止めなさい。」

 

ネプギア一行は、好戦的なモンスターを次々と薙ぎ倒し、ミナさんが恐らくここに居るだろうと指定した場所に向かう。そして、そこに見覚えのある人物が二人いる事に気が付く。

 

「…よーやく来たか。待ちくたびれちまったぜ。」

『ロムちゃん!』

「ら、ラムちゃん…、ネプギア…ちゃん…?」

 

ロムは目隠しされている為か、誰がそこにいるか完全には把握しきれないが、声でネプギアであることを判別する。

 

「さぁ、約束通りきたんだから、女神様を開放しなさい!」

「そーですよ、女神様を開放して下さい!」

「そーだそーだー!ヨメを返せ!」

 

リンダはその言葉を聞き、クスッと笑い口を開く。

 

「ああ、いいぜ。ほらよ。」

 

目隠しを外し、乱暴にだがロムを開放する。ネプギア一行は何かしてくるかと予測していたが、予想外の展開に多少驚く。

 

「ロムちゃん、大丈夫!!ケガはない!?」

「うん…大丈夫。(うるうる)」

「ゴメンね、わたしが一緒に行けば…。」

「ううん…ラムちゃん、何も悪くない…。」

 

ラムはロムに何かされてないか調べてみるが、特に外傷も見当たらないし、変な装置も付けているようには見られなかった。アイエフはその事を腑に落ちないと思っている。

 

「…どういう心算よ。自分から追い込んでおいて素直に引き渡してくれるなんて。」

「別に?まぁ、ついでにテメェらが探してたのも渡してやるよ。ほら、受け取りやがれ。」

 

そう言ってリンダは、ネプギア一行に向けて口の閉じていない白い袋を乱暴に投げる。そして床に落ちると同時に、口が閉じていない為に中にある物がばら撒かれる。そして、そのばら撒かれた物を見て、一行は驚きを隠すことが出来ない。

 

「ネプギアちゃん…これって…?」

「そ、そんな…これって!!」

 

ネプギアは衝撃を受けつつソレを拾い上げる。そう、色は違えど見覚えのある水晶の破片…ゲイムキャラであると分かる。

 

「私達が探してた…ゲイムキャラが…。」

「これが、ゲイム…キャラ…でも…。(おろおろ)」

「粉々に、なっちゃってる…。」

「アンタ、一度だけでなく二度も同じ事を…。」

「どうして、こんな酷い事をするですか!」

「はん、アタイらは悪党だ。悪い事しておかしい事でもあるか?」

「ヨメを悲しませただけじゃなく、ゲイムキャラまで…もーう!ただじゃ済ませないよ!!」

 

REDはリンダに向けて武器を構える。それに便乗するように、アイエフとコンパもそれぞれの武器を持ち身構える。

 

「流石に今回は黙ってられないわね。アンタ、覚悟は出来てるんでしょうね…!」

「くくく…お目出たいねぇ、オメェ等。ゲイムキャラが居なくなったことで、何が起きるか忘れてねぇか?」

「…何ですって…?」

 

アイエフの有頂天が爆発しそうな時だった、突如ダンジョン内が揺れ始める。立っていられない程ではない地震と思われる揺れが、そこにいる全員を襲う。

 

「な、なんですか、この揺れは!?」

「わ、わたしに聞かないで!こっちが聞きたいわよ!」

「な、なんだか…怖い…。」

「テメェ等は既に聞いているはずだぜ?今まさに、アイツが蘇ろうとしてんだからよ。」

「あいつ…まさか!!」

 

アイエフは、教祖のミナからある話を聞いたことを思い出し驚愕する。

 

「今更気づいても、遅ぇんだよ!さぁ、出てくるぞ…古に封印された悪魔的存在の兵器…“キラーマシン”が!!」

 

ダンジョン内の揺れによるものなのか、リンダの目の前の床に白い亀裂が発生する。そして、その亀裂から強烈な光が放ち、そこから、両手が付いた蛇型とも思える機会兵器が一機出現する。

 

「あ、あれが…キラーマシン…!」

「うぉおああ、ナニコレ!敵の癖にメカメカしくてカッコいい!!」

「そんな事言ってる場合じゃないわよ!こんなのが封印されていたのね…。今まで戦った奴と違って、なんて威圧的なの…。」

「きたきた…きたぜぇえええ!!こいつが大量に蘇れば、ルウィーだけじゃなく、世界全てを制圧できるぜ!」

 

目の前に出てきたキラーマシンを見て、リンダは歓喜ともいえる表情をしている。そして、ネプギア達に指をさして言い放つ。

 

「さぁ、手始めにアイツ等をやっちまいな!!行け、キラーマシン!!」

 

………。

 

「…ん?」

「来ない…ね?」

 

キラーマシンは、リンダの言葉に反応していないのか、微動だにせずリンダの放った言葉は、虚しく響き渡るだけだった。

 

「あ…あれ?もしもーし、キラーマシンさーん?」

『………。』

 

存在自体は非常に禍々しく威圧的な印象だったが、キラーマシンは動くどころか、起動すらしていない様子だった。

 

「封印されている間に、壊れちゃったですか?」

「まぁ、私達の遥か昔に存在していたらしいからね。壊れてもおかしくないわね。」

「おいおいおいおい…ふっざけんじゃねぇぞ!!ここまで来てこんな事てありかよ!くそ!!動けこのポンコツが!!動けってんだよ!!」

 

リンダは、全く動かないキラーマシンに向かって、鉄パイプで殴りかかる。

 

「…なんだかよくわかりませんが、今が下っ端さんを捕まえるチャンスじゃないでしょうか?」

「そうね…チャンスと言えばチャンスね。」

 

ネプギアの案に全員が賛成し、リンダの方へ近づこうとする。…その時だった。

 

 

 

[ぶろろろろ…きゅぴーん!]

 

 

 

リンダの無理やりな起動方法によってか分からないが、キラーマシンの目元が、鈍い赤色に光出し、キラーマシンが稼働し始める。

 

「う、動いた!!あんなアナログな方法で!!」

「く、不味いわね…。」

≪ゴゴゴ…女神ノ存在ヲ、確認。≫

「へ、へへ…何とか動いたぜ…。今度こそ、アイツらをやっちまいな!!」

≪…了解、女神ヲ、殲滅、スル。≫

 

まるで寝起きのような反応だが、キラーマシンは機械とは思えない素早い動きで、ネプギア達に体を向ける。

 

「稼働した姿を改めてみるよ、そこらにいる機械系モンスターとは段違いな雰囲気ね。ネプギア、此奴に手加減は出来そうにないわよ!」

「はい!ロムちゃん、ラムちゃん。お願い!!」

「うん…!」

「やっちゃうんだからねー!」

「コンパ、RED、私達はネプギア達の援護をするわよ。」

「はいです!!」

「まっかせてよー!」

 

ネプギア、ロム、ラムは女神化を試み、三人はシェアの光に包まれる。どうやら、今回は女神化封印関係の施しはされてないらしく、無事に女神化する事に成功する。

 

「ルウィーをめちゃくちゃにするなんて、絶対にさせないんだから!」

「させない…!(キリっ)」

「さぁ、覚悟して下さい!!」

 

全員が準備できたところで、先行を取ったのはキラーマシン。前衛に出ていたネプギア、ロム、ラムに向かって、モーニングスターのような大型の昆を振り下ろす。だが、三人は当たる前にそれをひらりと避ける。振り下ろされた昆により、床が粉々に吹き飛ぶ。破壊兵器だけあって、その破壊力は確かにあると全員が頷く。

 

「ロム様、ラム様、これを受け取って!“テクニカルサポート”!!」

 

アイエフが印を指で描き、それをロムとラムに向けて放つ。サポート魔法のようで、それを受け取ったロムとラムは、魔法の力が漲っている事を感じる。

 

「これなら、行ける。」

「うん!やっちゃおう、ロムちゃん!」

『Dアイスコフィンッ!!』

 

ロムとラムが、キラーマシンに向けて、互いの杖を揃えて杖の先端を向ける。そして、全く詠唱無しで巨大な氷の塊が出来、それをキラーマシンに向けて放つ。

 

ごしゃああっと言う鈍い音と共に、キラーマシンの中心部にぶつける。

 

「まだまだ!エクスプローション!!」

「わたしも!エアロ、トルネード…!!」

 

追撃のように、ラムは爆発魔法、ロムは鎌鼬魔法を放つ。利いているかは分からないが、キラーマシンの態勢が崩れている以上、威力は十分だと分かる。

 

「はあああああ!!」

 

その隙を見て、ネプギアがビームソードを構えキラーマシンに突撃する。

 

≪小癪ナ…!≫

「っ!!」

 

だが、態勢が崩れているにも関わらず、無理やり昆をネプギアに向かって薙ぎ払うように降ってくる。だが、そのキラーマシンの薙ぎ払いは、ネプギアにぶつかる前に、小さなレーザーとヨーヨーによって弾かれる。

 

≪ホウ…!≫

「コンパさん!REDさん!」

「援護は任せるです!」

「アタシがいるからには、ヨメ達に指一本触れさせないよ!!」

 

コンパのREDのキラーマシンの武器狙いにより、キラーマシンの攻撃はネプギアから大きく逸れるだけでなく、多大な隙を作る事に成功する。

 

「この一撃で、決めます!!」

 

ビームソードの出力を最大にし、ブレード部分が火を噴くように巨大化する。そのビームソードを、キラーマシンに向けて横に薙ぎ払う。

 

≪ウォオオオ…ッ!!≫

 

キラーマシンの装甲に一刀両断した跡が残る程のダメージを負わせる。だが、キラーマシンは攻撃を受けた事を気にせず、攻撃を仕掛けてくる。

 

≪無駄ダ…!!≫

 

キラーマシンの両腕の振り下ろしがネプギアを襲う。

 

[ドゴーンッ]

 

「うっ!!」

「ネプギア!!」

「ギアちゃん、大丈夫!?」

「うん、大丈夫だよ。ロムちゃん、ラムちゃん!」

 

間一髪で避け、ロムとラムのいるところまで後退する。

 

「流石、キラーマシン!!クソチビ共の攻撃を受けても、びくともしてねぇぜ!!」

「あんなに攻撃受けてるのに、まだ元気なの!!」

「悪魔の兵器と言われているのは、伊達ではなかったようね。」

「さぁ、どうする。オメェ等の終わりも近づいてきたようだぜ?」

「ど、どうするです!?このままじゃ、下っ端さんの言う通りで、ジリ貧になるです!!」

「…そんな事はなさそうよ。」

 

アイエフがそう言いつつ、ネプギアが両断した部分を指さす。キラーマシン自体は、動くことに全く支障はないように見えるが、斬った部分から稼働部品等が露出しているのが分かる。

 

「あの露出した部分に全力で叩けってことですね…!」

「そういうこと。私達が囮になるから、貴女達は全力であの箇所に攻撃を叩き込んで頂戴!RED、言い?」

「言われなくても、合点の承知だよ!!」

「わかりました!!」

「それじゃあ、わたし達の全力を見せてあげなきゃね。行くよ、ロムちゃん!」

「うん…!」

 

ロムとラムの目の前に青と赤色の魔法陣が出現する。一方ネプギアはビームソードに力を集めエネルギーをチャージする。

一方、アイエフとREDはキラーマシンの周囲をちょこまかと動きつつ、隙を見て攻撃を加える。更に、コンパの注射器から放たれる注射弾により、注意を逸らしていく。

 

≪小癪ナ真似ヲ…!!≫

「あいちゃん、REDさん、危ない!!」

「うわっ!!」

「くぅ…!!(左腕を持っていかれるところだったわね…!!熟練者はあらゆる攻撃を受け流せるってアイツが言ってたけど、流石にこれはキツイ…。)」

 

負傷しているにも関わらず、キラーマシンによる攻撃のテンポが急に上昇する。間一髪でREDはキラーマシンの腕に沿って側転、アイエフはキラーマシンの攻撃に合わせてカタールで受け流す。だが、完全に受け流すのに失敗したのか、アイエフの左腕が痺れてしまっている。

 

「ラムちゃん…!」

「おーけー!ネプギア、受け取りなさい!!」

「うん!アイエフさん、REDさん!!」

 

その言葉を聞いたアイエフとREDは、左右に距離を取る。

 

『いっけぇえええええっ!!』

 

ロムとラムの魔力が宿ったM・P・B・L.による最大出力の巨大なレーザービームが、キラーマシンに向かって襲う。

 

≪グ、グオオオオオオオッ!!≫

「うわあ!な、なんてパワーだ!!」

 

リンダは、ネプギア達から放たれる想定外な力に驚きを隠せていない。その強力な極太光線は、弱点部分を無視しキラーマシン全体を覆うように当たる。光線が消え、そこにはキラーマシンだったであろうガラクタが転がっていた。

 

「なぁ…!キラーマシンが…!!」

「た、倒した…!」

「やったね、ロムちゃん!」

「うん…!」

 

全ての力を出し切ったように、三人は疲れを隠しきれないが、倒した喜びの方が上回っており笑顔が溢れているのか、両手で互いの手を握りしめている。

 

「やったです!ギアちゃん達の勝利です!!」

「流石女神様、益々惚れちゃうなぁ!!」

「さぁ、どうするよアンタ。期待していた兵器が倒された今、アンタを守るのは無くなったわよ。」

「…へいへい、こーさんだこーさん。」

 

悪魔の兵器と呼ばれていたキラーマシンを倒されてしまったが、何処かムカつく態度で両手を上げるリンダ。若干イラっとしたが、アイエフはリンダを拘束する為にリンダに一歩近寄ろうとする。

 

「…とでも言うと思ったがバーカ!!」

 

まるで開き直ったかのように、降参の態度を改め小馬鹿にするような態度をリンダは取る。

 

「何よ、この場に及んで悪足掻きするとでも言うの?」

「本当、お目出たいねぇ。テメェ等、悪魔の殺戮兵器って言われてる意味をもう少し考えてみろ。」

「んん、どういう意味…?」

「さっぱり分からないです。」

「何を隠してるのよ。さっさと言いなさいよ。」

「はん、本当にわからねーのか。あんなのが一体だけだったら、ただの強くて堅いだけの破壊兵器だってことよ。」

 

リンダがそれを言い終えた瞬間、地面から複数の白い亀裂と共に、キラーマシンが2体、更に色違いのキラーマシンが1体出現する。

 

『な…!!』

「そ、そんな…!!」

「そーさ、此奴等は複数いるんだよ!!」

 

まるで、第二第三の魔王が出現したかのように、ネプギア達の前に更なるキラーマシンが佇む。

 

「色違いがいるけど、さっきと一緒なら倒せるよね!せーい!!」

 

そう言って、REDは巨大な円盤を1体のキラーマシンに投げる。

 

[ガンッ!!]

 

鉄と鉄がぶつかり合うような鈍い音を立てる。だが、さっきのキラーマシンと違って、びくともしてないように見える。それを見たREDは更にヨーヨーやビー玉をで攻撃をする。

 

「硬…!硬いよ、こいつ!!」

 

さっきとは格段に防御力が桁違いに違うと、全員が察する。

 

≪…私を蘇えらせたのは、貴様か?≫

「おうよ!犯罪組織の為に、アタイが蘇らせましたぜ!」

≪…その前に、貴様。私の同士をポンコツと言ったな…。≫

「…へ?あ、あれは…。」

≪まぁいい。蘇らせて貰ったのだ、大目に見てやろう。≫

「…へへっ!!流石悪魔の殺戮兵器!!今度こそテメェ等に勝ち目はねぇな!!」

 

ネプギア達は黙って聞いて、仲間割れしてくれないかと思っていたが、そんなことはなかった…。

 

「く…!不味いわね、このまま戦えば、文字通り全滅してしまうわ!」

「えぇ!?逃げるの!!」

「ええ、一旦引きますよ!ルウィーの教祖様なら何か対策を知っているはずよ!」

『はい(うん)!!』

 

そうして、全員が戦略的撤退をする為に走って逃げようとする。

 

 

 

だが、予想外の出来事が重ね重ね起きてしまう。

 

 

 

[ボーンッ!!]

 

「きゃああ!!」

『…!!ネプギア(ちゃん)(ギアちゃん)!!』

 

ネプギアのみを分担させるかのように、X字を描くようにキラーマシンからレーザーが放たれる。幸いな事に当たらなかったが、爆発が発生し爆風でネプギア以外は出口に、ネプギアはキラーマシンがいるところに吹き飛ばされる。

 

「お?丁度一番ウゼェと思ってるのがこっちにきたぜ。…さーて、アタイは次の事をしなきゃならねぇ。後は任せまっせ、キラーマシン様!」

≪承知した…。≫

≪ガガ、了解、女神、殺ス。≫

 

リンダがキラーマシンに事を託すと、煙幕弾を使い姿を暗ます。

 

「あ…あ…。」

 

疲労がたまっており、態勢を崩してしまったネプギアは直ぐに立ち上がる事が出来ず、更に2体のキラーマシンが近づいており、恐怖に近い物を感じてしまい怖気てしまう。そして、ネプギアを踏みつぶそうとするかのように、昆を振り上げる。体制を崩してはいるが、ネプギアは2体のキラーマシンに体を向けシールドを展開する。だが、そのシールドは一撃で砕けてしまいそうなくらい弱々しく展開されている。

 

「あ、あいちゃん!このままじゃギアちゃんが!」

「わ、分かってるわよ!」

「ネプギア!!」「ネプギアちゃん…!!」

「あ…!!」

 

女神化は続いている為、渾身の力を振り絞りロムとラムはネプギアの目の前まで飛び込み、弱々しいが、シールドを展開する。

 

「ロムちゃん、ラムちゃん…!」

「ネプギアちゃんを、守る…!」

「ネプギアがやられるところは、流石に見たくないもんね…!」

 

そうして、三人に向けて無慈悲にキラーマシン二体による昆が振り下ろされるのだった。

 

 

 

 

 

 




ここまで読んでいただき、ありがとうございます!

色々試行錯誤していたら、随分と間が開いてしまいました…\(^o^)/
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