まっするおーだー   作:ジャー・ジャック・ジョー

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息抜きで挙げていきます。気ままに書くので宜しくお願いします。


まっするふゆき 前

2017年の皆様、いかがお過ごしでしょうか?

 

こちら2015年、いや、僕のいる場所では正確に言えば2004年です。

 

僕は今、日本の冬木という場所にいます。但し、火の海ですが。

 

あ、名前を名乗っていませんでしたね。改めて、僕の名前はグダオ。勿論本名じゃありませんが、皆さんに親しみを持ってもらえるようグダオと名乗ります。

 

何故かって?いや、今はそんな話じゃないんです(露骨な話題そらし)。

 

さて、今現在の私の状況を報告します。

 

筋肉です。

 

 

 

 

 

 

「先輩、召喚サークルを設置したので早速サーヴァントを召喚しましょう。」

 

「いい?弱いのを出すんじゃないわよ!ま、貴方レベルに期待しても意味はないでしょうけどね。」

 

「ははは...出来るだけやってみます。」

 

僕は今、火の海で魔術的なサムシングをやっています。

 

それもこれも全部カルデアという怪しい企業が悪いんです。

 

就職先に困っていた僕は怪しい企業広告を見てカルデアに就職しましたが、まさか変な山奥に連れてかれるとは思ってなかった。

 

手足も拘束され、目隠しもされた状態でだ。ほら、あの、デスノートでミサミサが捕まった時の拘束があっただろ?アレみたいな感じ。

 

そんなこんなでカルデアについた僕は説明も無いままに変なシミュレーションを受けさせられ、成り行きのままに説明会を聴いて、巻き込まれるままに研究所のトラブルの被害にあった。ここだけで人生分の理不尽に会ってる気がする。

 

「では、先輩。召喚の詠唱を...」

 

この子はマシュ、僕の方が新参なのに僕を先輩扱いする変な子だ。でもグッとくるから気にしない、むしろそのままでお願いします。

 

で、召喚の詠唱ってなに?

 

エロヒムエッサイム的な?僕的にはコンピューターからサモンする感じで。あ、やっぱ東京が崩壊しそうなのでいいです。

 

「まさかアンタ、分かんないんじゃないでしょうね...」

 

この人はオルガマリー所長。ブラック企業「カルデア」の社長だ。圧迫面接は聞いたことがあったが、圧迫新入社員説明会を聞いたのは初めてだ。でも泣かないもん、男の子だから。

 

しかし僕はこう言われるとムッとくるタイプのオトコノコなんだ。

 

「任せてください。最高のサーヴァントを召喚して見せますよ!」

 

売り言葉に買い言葉、もう引き返せない。

 

体にミナギル魔術的な何かを放出し、召喚サークルに流し込む。

 

「来い!僕のサーヴァント!皆を守る力を貸せ!」

 

「えっ...!」

「ちょっ!アンタ!」

 

召喚サークルから目映い光が放たれる。

 

「サーヴァント、ランサー! スパルタ王、レオニダス! ここに推参!」

 

盾と槍を持ち、黄金の仮面を被った筋肉モリモリのマッチョマンが出た。

 

「レオニダス、レオニダスですよ!先輩!古代ギリシャの強国、スパルタの王で自ら先陣に立ち武を振るったと言われる英霊です!」

 

「いやはや、そんなに褒められるとむず痒い気持ちですな」

 

可愛いおにゃの子は出なかったが、これは当たりを引いたのでは?てか筋肉凄っ。

 

おや、視界の端でオルガマリー所長が震えてる。歓喜の態度かな?

 

「あ、アンタねぇ!今回はたまたまうまく言ったから良いものの、あんな適当な詠唱でマトモなの呼べるわけ無いでしょ!」

 

怒られた、解せぬ。

 

「ま、まぁ所長、落ち着いてください。現にこうして上手くいってるわけですし...」

 

「そういう問題じゃ無いの!こいつは出来るって言ったのよ!?」

 

「出来るとは言ってない。任せろとは言った」

 

「あーっ!あーもうっ!」

 

「先輩!?煽らないで...!」

 

さて、魔力に残りがあるし、もう1体くらいいけるな。

 

「来い!僕のサーヴァント!この状況に反逆する力を貸せ!」

 

「ってだから詠唱を...」

「先輩ーっ!?」

 

「バーサーカー、スパルタクス。さっそくで悪いが、君は圧制者かな?」

 

「この人が圧制者です!」

 

「何で私を指差すのよ!」

 

「せ、先輩!スパルタクスです!古代ローマの剣奴で、当時の圧制に剣奴や農民等を率いて反逆した猛者です!」

 

また男だ。金髪に青い瞳をした偉丈夫である。てか筋肉凄っ。

 

「おお!これは良い筋肉!スパルタの一流兵士でもこのレベルはなかなかいません!」

 

筋肉でレオニダスが化学反応を起こした。

 

「なるほど、君は圧制者だ。だが同時に自らを圧制したものである。君の筋肉がそれを語っている。」

 

二人は固く手を結ぶ。そこには筋肉の友情があった。

 

なるほど、僕には分からない友情だ。

 

もう魔力が尽きたし、ここで召喚は終わろう。しかし筋肉&筋肉だったな、可愛い子がマシュしかいない。所長?冗談を言え。僕は大和撫子な子がタイプなんだ。

 

 

 

 

召喚も終わって暫く後、先ずは原因の捜索をする。何故カルデアは爆破されたのか、誰が爆破したのか、いつ紛れ込んでいたのか。数えればキリがないが、何もやらないという選択肢は存在しない。

 

「おいアンタ、何もんだ?」

 

急に声をかけられた。そちらの方を向くと白いローブを着て、やたら古臭い杖持った青い頭髪の男がいた。

 

マシュと筋肉コンビは咄嗟に身構える。所長は急いで物陰に隠れる。ふむ、偉そうにしてた所長がコソコソ隠れるのは何か、こう、ゾクゾクするものを感じる。コレが愉悦か。

 

「貴方こそ何者ですか。まぁ、この状況で生きている奴がマトモな筈がないですけどね。」

 

「先輩、相手を敬っているのか煽っているのか分からない口調は控えた方がよろしいかと...」

 

「礼儀のなってない小僧だな。まぁいい、そっちの嬢ちゃん、アンタのが話が通じそうだ。素性を教えろ。」

 

「は、はい...私達はカルデアの...」

 

マシュがオドオドしながらも説明を始める。

 

「マスター、落ち込むことはありませんぞ。私が生きていた時代ではマスターのような人物こそが生き残っていました。マスターもいずれ大成するでしょう!」

 

つまり憎まれっ子世に憚ると。何てことを言うんだ筋肉その1、主人である僕に失礼だとは思わないのか?後で飴玉をやろう。

 

「礼儀は圧制。」

 

筋肉その2は現代社会においてとんでもないことを言っている。そのロック魂は嫌いじゃあないぜ。

 

「...つまり、冬木がこうなってしまったのは突如現れた狂った聖杯と1騎のサーヴァントが原因だと...」

 

「そういうこった。奴は他のサーヴァントを手駒にしているからな、俺単体じゃ攻めあぐねていたところだ。」

 

「つまり、共同戦線を敷こうということですか。」

 

「へぇ、流石にそこまでバカじゃないか。コレは小僧を思って言ってやってるんだ。」

 

何故だ?そう言おうとした時

 

「マスター!危ない!」

 

レオニダスが叫んで俺の後ろに飛び込み、盾を構える。

 

カッ

 

1本の矢がレオニダスの盾に弾かれる。

 

「敵襲です!」

 

スパルタクスとマシュが矢が飛んできた方向から射線を予測して体を滑り込ませることで射線を邪魔する。

 

「☆¥?$@×*,・^」

 

青い髪の魔術師が何かを呟いたかと思うと杖の先に光が集まり、矢が飛んできた方向に向かって放たれた。

 

光弾は真っ直ぐに飛んで行き、瓦礫の山に着弾、爆発する。

 

「チッ...逃げられたか...!」

 

「今のは...」

 

「アレがさっき言ったサーヴァントの手先だ。分かっただろ?もうお前らも狙われてるんだよ。」

 

「仕方ないですね、共同戦線を張りましょう。ところで、貴方は誰ですか?」

 

「そういや紹介がまだだったな、俺はクーフーリン、クラスはキャスターだ。」

 

「クーフーリン!アイルランドの光の御子と言われるクーフーリンですよ!先輩!立ててきた武勇は数知れず、必殺の槍を持つ英雄です!」

 

この青髪の魔術師はクーフーリンというらしい。どことなく飄々とした印象を受ける。てか槍持ってないじゃん。必殺なんだろ?必殺技持ってないサーヴァントとかないわー。

 

「クーフーリンは槍だけでなく、ルーン魔術においてもトップクラスの腕前だったとか...。そんな人が味方なんて心強いです!」

 

「そんな褒めるもんじゃあないぜ、嬢ちゃん。」

 

つまりこのクーフーリンは槍の腕前ではなく魔術の腕前が前面に出たってことか。槍は筋肉1号がいるから調度いいな。また男だが筋肉じゃないだけまだ良いだろう。

 

いや、筋肉が悪いんじゃない。でも、筋肉ばっかり見てると、その、飽きる。マシュを舐めるように眺め倒すとセクハラになってしまうからな、必然的に筋肉を見てしまうんだよ...。

 

「ふん、ようやくマトモな英霊を味方につけたわね。」

 

「あ、所長。お怪我はありませんでしたか?」

 

「気遣いありがとう、マシュ。私は無事よ。」

 

「そうですか、無事だったんですか...」

 

「アンタは帰ったら覚えてなさいよ。」

 

また所長が偉そうに復帰してるよ。ふん、僕を解雇したらカルデアのブラックさをSNSで拡散してやる。威力業務妨害?...やっぱ別の嫌がらせを考えよう。

 

「それにしてもクーフーリン殿はキャスターにしておくには勿体無いほど良い筋肉の素質を持ってますな!」

 

「そりゃ元々はランサーが本業だ。もし俺を呼ぶならランサーで呼べ、良い筋肉を見せてやるさ。」

 

「おお!それは楽しみです!」

 

こいつも筋肉だったのか。絶望した。

 

 




マシュとレオニダスでガチガチに固めてスパルタクスで殴り倒すという案外理に敵った編成。
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