IS:織斑家の長男   作:ロック・ハーベリオン

10 / 13
UAが2万を超えてました!
ありがとうございます!












苦労する元亡霊

「…」

 

ここはNEVEC日本本社の最上階にある執務室

そこではとある1人の女性が黙々と書類を片付けていた

現NEVEC代表取締役社長、スコール・ミューゼルである

 

「…終わらない」

 

彼女の座るデスクには大量の書類が山のように積まれていた

 

「…やっても、やっても、終わらない」

 

それもそのはずである

ここ、NEVEC日本本社にはNEVEC内全ての情報が集まるのだ

世界随一の企業で様々な分野に手を出してるNEVECの報告書の数は計り知れないのだ

 

「これ、彼はどうやってたのかしら…」

 

スコールはそう呟いた

織斑春也はどうやってこの書類をまとめていたのかと

まあ、春也はウィズを使って自分が判断しないといけなかったり、承認しないといけなかった書類以外は省いていただけだが…

それでもウィズがまとめたデータを1度は流し見をし、チート(完全記憶能力)で記憶、瞬時に次の手の判断をすることくらいはしていた

 

「…今度聞きに行ってこようかしら」

 

尚、スコールがこのことを知り、ウィズに手伝わせるようになったのは一週間後のことだった

 

コンコン

「失礼します」

 

「あら、ローレンス。どうしたの?」

 

ノックと共に入ってきたのはエクストルーパーズの主人公の父親、ローレンス・ターナーであった

最もこの世界の彼は技術者だったがISの登場により職を失ったところを春也と束がNEVECにスカウトしたのだ

ちなみにこいつ意外にも各方面で結構優秀なので秘書的な立場にいる

なのでスコールに書類などを持ってくるのも彼なのだ

 

「すみません、お忙しいところ。実はヨーロッパ支部からの報告書が上がってきてまして。それでどうやらドイツ軍、ドイツ政府の両方から連携を取りたいと提案されたそうで社長の判断を仰ぎたいそうです」

 

「…のよ」

 

「社長?スコール社長?」

 

反応があまり無いのでローレンスは声をかけるが

 

「彼は向こうで何をやっているのよー!!!!」

 

「おう!?」

 

急に大声を出したスコールに驚き、少し後ずさってしまった

そしてスコールは面倒な仕事が増えた原因だろうと思われる遥かドイツの地に行った創設者兼スカウトしてきた人物を思い浮かべて叫んだ

 

 

 

これはスコール・ミューゼルの仕事量が一般レベルになる二週間前の出来事であった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『それではいいですか?』

 

「…ああ」

 

ところ変わってここはNEVECの私有地である野外実験場

NEVECの開発班と離れたところにテストパイロットであるオータムがいた

 

(これ、本当に大丈夫なのか?)

 

最早何十回も思ったことを心の中で繰り返すオータム

それもそのはずである

彼女がテストするのはISやVSの機体、又はその装備なのだがNEVECの物は一風変わった物なのだ

そのためいつもいつも少しの不安に襲われてしまうのだ

しかし、今回の実験はいつもの本社地下にある演習場兼実験場ではなくわざわざ外で行うことなのだ

その内容は

 

(本当に行けるのかね、宇宙に)

 

NEVECの最終目的の一つとも言えることであった

 

 

 

 

 

 

 

『それでは開始してください!』

 

「了解…」

 

そう言われ、腰に付けたベルトのスイッチを一つずつ下げていく

 

3-2-1(スリー、ツー、ワン)

 

「変身」

 

そしてカウントダウンが終わったあとに横のレバーを前に押し出し、オータムは姿を変える

仮面ライダーフォーゼへと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フォーゼの起動を確認したよ」

 

「分かった」

 

少し場面は変わり、ここはデータを取っている開発班の面子がいる場所である

 

「それにしてもあの人はよくこんなものを思いつく」

 

「お陰で僕らも毎日が楽しいけどね!」

 

「ふっ、その通りだな」

 

彼らは約8割が元亡国の研究者である

春也は彼らにEX-Tなどのエネルギーを説明に一緒に研究して欲しいと頼んだのだ

彼らにもメリットが多くあったので簡単に承諾し今に至る

開発は基本的に春也が行っているがその改良などは半々くらいで行っており、実験データは春也しかとれないもの以外は彼らだけで取っているのだ

 

「さて、そろそろ始めるか」

 

「うん、そうだね」

 

「ジュリィ、打ち上げるから配置についてくれ」

 

『OK!いつでもいいわよ!』

 

『それにしても良いなぁ、オータムさん。一足先に宇宙行けるなんて』

 

『そこっ!無駄口叩いてないで配置につく!』

 

『はーい』

 

「ノン、こんな感じで本当に大丈夫か?」

 

「あはははぁ。ま、まあ、大丈夫だよ。うん、きっと」

 

『おい、不安になるようなことを言うな。実際やるのは私なんだからな』

 

「あ、すみません」

 

「はあ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(やれやれだな。まあ、ヤツらなら大丈夫だろ)

 

オータムはそう思った

なぜなら彼らは春也が少しの間だけだったが直接面倒を見ていた面子なのだ

春也の弟子と言っても過言ではないのだ

 

『それじゃあ、オータムさん、スイッチを入れて下さい』

 

「おう」

 

『Rocket ON』

 

スイッチを起動させると、左腕にオレンジ色のロケットがつく

 

「行くぜ!」

 

そしてそれが点火し、オータムは空へと飛んでいった

 

「うぉぉぉぉぉ!!」

 

グングンと高度を上げていくと

 

「見えたぞ!宇宙だ!」

 

オータムは大気圏を突破したのだ

しかし、そのタイミングでロケットの燃料が切れた

 

「うぇ!?マジかよ!?」

 

オータムはそのまま地球の重力に引っ張られ大気圏に突入して行った

 

「うぉぉぉぉぉぉ!?落ちるぅぅぅぅ!!??」

 

『オータムさん!すぐに7番のスイッチを!』

 

「!そうか!」

 

オータムはすぐにスイッチを交換し、使う

 

『Parachute ON』

 

すぐさまパラシュートが開き、ゆっくりと降下してきた

 

「はぁ、死ぬかと思ったぜ」

 

『お疲れ様です。回収にはジュリィ達が行くのでお待ちください』

 

「了解…」

 

そしてオータムは落下しながら思った

しばらくこれをやり続けないといけないのか、と

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

織斑マドカは疲れていた

家族は自分に良くしてくれているし、美味い飯も毎日食える

友人との関係も良好だ

では何に疲れていたか?

それは一夏の鈍感さである

もはや病気レベルのそれはマドカをも巻き込んでいたのだ

かといって一夏のことを異性として好きという訳では無い

一夏の鈍感さにより不幸を被った人たちのフォローをしているのだ

 

「はぁ、あのバカは、また」

 

「ん?どうかしたの、マドカ?何か疲れてるみたいだけど」

 

「鈴か…。いやな、家のバカの後始末に疲れてな」

 

「あ、あー。一夏の、ね。その、お疲れ様」

 

「そんなことをいうくらいなら手伝ってくれ」

 

「いや、それはなんと言うか…」

 

「はあ、お前はあんな奴のどこがいいというのだ。確かに優良物件ではあると思うが無自覚タラシの超鈍感バカだぞ」

 

「べ、別にいいじゃない!」///

 

「はあ」

 

マドカは空を見てこう思った

 

(兄さんでも姉さんでもいい。早く帰ってきてくれ…!そしてアイツを何とかしてくれ…!)

 

マドカの切実な願いであった




何か、亡国3人組が苦労人に…
まあ、これも二次創作だからね!
ぜひもないよね!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。