俺の名前は
俗に言う転生者だ
前世は思い出せないが、まあいいだろう
思い出せないものは仕方がない
現在歳は10歳
小学4年生
家族は6歳上の姉と3歳下の弟がいる
両親は大量の貯金を残して蒸発した
好きなのは楽しいこと
嫌いなのはつまらないこととめんどいこととごく一部を除く馬鹿なやつら
将来の夢はチートを使って小さなカフェを開くこと
まあ、俺のことはこのくらいでいいだろう
というか、何で自己紹介してるんだ?
閑話休題
それよりもまさか織斑家に転生するとは思わんかった
しかも一夏の兄として
・・・これさどう考えても原作介入フラグだよな
はあ、どうするかな
「つーか、あいつ遅くね?」
今俺は学校の下駄箱の前で弟の一夏を待っている
今日は掃除当番って言ってからその影響か?
「仕方ねーな。あいつの教室行ってみるか」
少年移動中・・・
「ん?なんだ?」
なんか一夏の教室から声が
「一夏!男女庇うからにはお前ら夫婦だろ!」
「そうだ、そうだ!」
「夫婦だ!夫婦だ!」
うわぁ、典型的ないじめっ子と取り巻きだ…
いるんだ、こういうの…初めて見たわ…
「てめぇら!ふざけんじゃねぇぞ!篠ノ之に謝りやがれ!」
そう言っていじめっ子の胸ぐらを掴みあげる我が弟、一夏
それを若干ポカーンとしながら見ているヒロイン1号の篠ノ之箒
あっ、これモッピーヒロイン化イベントか
「なっ、なんだよ一夏。男女を男女なんて言って何が悪い!」
「っ!ふざけるなっ!」
はい、ストップ
一夏の振り上げた手を掴み止める
「なっ!?って春兄!?なんで!?」
「るせぇぞ、バカ、いやバ夏。正当防衛でもないのに暴力なんざ振るうな」
「でも!!」
「でももへちまもねー。ほら、さっさと帰るぞ」
「くっ!」
おいこら、バ夏
あまりそいつらを睨むな
「へい、ざまーみろ!怒られてやんの!」
「「やーい、やーい」」
ほら見ろ、調子に乗り出しやがった
それにしてもうっぜぇ、イラッとするわこれ
ちょっとばっかしお灸をすえますか
「おい、ガキども」
「「「ひゃい!?」」」
「あまり調子のってんじゃねーぞ…。殺されたいか?あぁぁん?」
殺気を軽くのせてドスの効いた声で言うのが脅す時のコツです
「今度こんなことしてみろ…。潰すぞ…」
「「「ひぃぃぃ!!」」」
「わかったらさっさと帰れ…」
「「「はいぃぃぃ!!」」」ドタバタ
ふうー、スッとしたぜぇ
「春兄、やりすぎじゃ」
「暴力は振ってないから問題ないだろ」
「えー」
「それより後ろにいるやつに構ったれ」
「あっ!篠ノ之!大丈夫か!」
「…はっ!あ、ああ、大丈夫だ。すまんな織斑」
「一夏でいいぜ!織斑だと千冬姉と春兄が同じだし」
「なら、私も箒でかまわない」
…やっぱりフラグが立ってるし
モッピー顔赤くなってるし
それに気づかないうちの愚弟
さすがです
「おい、さっさと行くぞ。今日お前剣道の日だろ、一夏」
「あっ、そうだった!じゃあ、箒、後でな」
「ああ」
やれやれ、やっと帰れるわ
・一夏side・
今日は掃除当番だった
さっさと終わらせて掃除道具を片づけていたら
「見ろよ、こいつ。また、木刀持ってきてるぜ。やっぱ男女だわ」
「…木刀ではない。竹刀だ」
?
いじめか?
っていじめられてるの篠ノ之か
とりあえず見過ごせねぇ
「おい、やめとけよ」
「なんだよ、織斑。男女を庇うのか?」
「だから、やめたげろって言ってるだろ。それと篠ノ之に謝れ。失礼だろ!」
「一夏!男女庇うからにはお前ら夫婦だろ!」
「そうだ、そうだ!」
「夫婦だ!夫婦だ!」
「てめぇら!ふざけんじゃねぇぞ!篠ノ之に謝りやがれ!」
「なっ、なんだよ一夏。男女を男女なんて言って何が悪い!」
「っ!ふざけるなっ!」
こいつ、また篠ノ之のこと男女って言いやがった
もう限界だ
俺がキレて腕をあげて殴ろうとしたら振り上げた腕を掴まれた
「なっ!?って春兄!?なんで!?」
腕を掴んだのは春兄だった
「るせぇぞ、バカ、いやバ夏。正当防衛でもないのに暴力なんざ振るうな」
「でも!!」
「でももへちまもねー。ほら、さっさと帰るぞ」
「くっ!」
春兄に止められたから止めたが悔しくて睨んでしまった
「へい、ざまーみろ!怒られてやんの!」
「「やーい、やーい」」
「おい、ガキども」
「「「ひゃい!?」」」
あっ、まずいかも
「あまり調子のってんじゃねーぞ…。殺されたいか?あぁぁん?」
春兄は怒る時言葉使いが荒くなる
しかも今回は結構怒ってる
あれ、若干寒気が
というか春兄から少しだけ火花みたいな光が出てるんだけど
「今度こんなことしてみろ…。潰すぞ…」
「「「ひぃぃぃ!!」」」
「わかったらさっさと帰れ…」
「「「はいぃぃぃ!!」」」ドタバタ
…あの3人は正面から春兄を見てた
なんか、うん、同情するよ
いじめっ子だけど
「春兄、やりすぎじゃ」
「暴力は振ってないから問題ないだろ」
「えー」
「それより後ろにいるやつに構ったれ」
「あっ!篠ノ之!大丈夫か!」
主に春兄のせいで
「…はっ!あ、ああ、大丈夫だ。すまんな織斑」
「一夏でいいぜ!織斑だと千冬姉と春兄が同じだし」
「なら、私も箒でかまわない」
お?なんか打ち解けたかな?
箒、道場だと近寄りがたかったからな
「おい、さっさと行くぞ。今日お前剣道の日だろ、一夏」
「あっ、そうだった!じゃあ、箒、後でな」
「ああ」
ヤベッ、これ完全に遅刻だ
柳韻先生と千冬姉に怒られる!
・箒side・
また言われた
よくもまあ飽きもせずにくるものだ
しかし今日は違った
千冬さんの弟が間に入ってきたのだ
たしか一夏と言ったか
初めはどうしてと思った
道場でもあまり話をしないのに
でも嬉しいと思ってしまった
私のために怒ってくれることが
それでもいじめっ子はやめなかった
織斑は殴ろうとしたが学年が上の人が来て止めた
春兄と言ったか
兄ということは千冬さんのもうひとりの弟なのだろう
しかし奴らは織斑が怒られたことで調子に乗ったのだろう
彼がきれた
寒気がした
本能が危険と示しているような
その後織斑、いや、一夏が声をかけてくれたことで持ち直した
一夏に名前を呼ばれるとなんだか顔が熱くなる
これはいったい?
ともかく私も帰らなければ
父さんに怒られてしまうな