IS:織斑家の長男   作:ロック・ハーベリオン

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い、色々と忙しくまた遅れてしまった
このことがバレたら春也に殺される…
避難しないと

春也「どこへ行くんだ」

げっ!!

春也「死ねぇ!このくそ作者!!」

ギャアアアア!!!
主人公に殺される、これも作者のさだめか…ガクッ



兎の罪

「これでいいな」

 

あの後、俺はVRのセッティングをしていた

予定通り進んでいたため何かトラブルとかも無く終わった

後は少しの間様子見をするくらいか

 

「ボーイ、こっちも終わったわよ」

 

「お疲れさん、ディアナ」

 

ディアナ達ヨーロッパ支部のメンバーも作業が終わったようだ

 

「後は動作確認をするだけだな。ウィズ」

 

「お呼びでしょうか!マスター!」

 

VRの管理はNEVECを管理するために生み出したγにやってもらうことにしている

それにしても元気だな…

(お前が自分で作ったんだろうが!!by作者)

ん?なんか今変な電波が…

ま、いっか

 

「念の為状態の確認をしてからシステムを立ち上げろ」

 

「了解です!」

 

さて、これが終われば暇になるな

観光にでもいくか?

 

「ボーイ」

 

「ん?」

 

「二人が来たわよ」

 

「了解」

 

ディアナに呼ばれた方を向くと姉貴と黒兎がいた

 

「んで、何のようだ、お二人さん?」

 

「織斑春也、貴様に礼を言おうと思ってな」

 

「…」

 

「感謝する。私に本当の力を教えてくれて」

 

「ふっ、多少マシなツラにはなったな。だが、大変なのはここからだぞ」

 

「わかっている。見つけてみせるさ、絶対に」

 

「立派なもんだな、試験管ベイビー」

 

「なっ!?」

 

「おい春也!なぜお前がそれを知っている!?」

 

ラウラの出生の秘密をもらした俺に二人は驚き、問い詰めてきた

まあ、そうだろうな

言わばドイツの闇だろうし

 

「NEVECにこいつの前任者がいると言えばわかるか?言わば黒兎、お前の姉がいるということだ」

 

「そんな…」

 

「春也、それならお前はラウラのことを…」

 

「元から知っていたさ。こいつがどんな奴か、どんな生活をしてきたかはな」

 

「…」

 

「だが、こいつがどんな生まれだろうが関係ない。今俺の目の前にいるのはラウラ・ボーデヴィッヒ。ドイツ軍所属の人間だ。あんたもそう考えてるんだろ、姉貴」

 

「ふっ、お前らしいな。まあ、その通りだがな」

 

「教官…」

 

「前から言っているだろう。お前の生まれがどうだろうとお前は私の教え子の一人だ」

 

「…はい!」

 

「んで、どうする会ってみるか?」

 

「あ、会えるのか!?」

 

「テレビ電話だがな」

 

「…頼む」

 

「ああ、ウィズ」

 

「なんでしょう?」

 

「クロエに繋いでくれ」

 

「わかりました!」

 

「あっちは今は夜か。起きてるといいが…」

 

『はい、クロエです。何か用ですか、兄さん?』

 

「すまんな、こんな時間に。それと用があるのは俺じゃない。こいつだ」

 

『ああ、そういう事ですか。初めましてですね、完成品。私は失敗作の一人、クロエ・クロニクルです』

 

「あ、ああ、初めましてだな。私はラウラ・ボーデヴィッヒ。ドイツ軍IS部隊、シュヴァルツェ・ハーゼの隊長だ」

 

「クロエ、自虐ネタはやめろ。こいつも戸惑ってるだろうが」

 

『ふふ、すみません。少しからかいたくなったもので。改めまして、クロエです。これからよろしくお願いしますね。妹さん♪』

 

「ああ、ね、姉さん」

 

『…悪くないですね』

 

「積もる話もあるだろうから二人で話すといい。姉貴、行くぞ」

 

「ああ」(よかったな、ラウラ。お前はもう孤独じゃない)

 

『ああ、兄さん。あの事話しても?』

 

「…好きにしな」

 

そして俺は姉貴を連れて部屋から出ていった

うちの奴らにも今は入らないように伝えてな

 

「春也、いくつか聞きたいことがあるのだが」

 

「なんだ、姉貴?」

 

「クロエ、だったか?何故お前のことを兄と呼んでいるんだ?」

 

「…なんかなつかれてこうなった」

 

「そ、そうか。…もう一つあるのだが」

 

「…」

 

「『あのこと』とはなんだ?」

 

「…」ハァ

 

あまり言いたくはないんだがな

 

「他言無用だぞ。あまり俺も話したくないんだ」

 

「わかった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『そうですか。そっちも大変だったようですね、ラウラ』

 

「ああ、だがもう大丈夫だ。それよりもさっき言っていた『あの事』が気になるのだが」

 

『…あまり他言しないでくださいね。私は今はNEVECに所属してますが当初は束博士に助けられたんです』

 

「束博士!?篠ノ之束博士か!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あいつが!?」

 

「ああ、そうだ。元々、あの施設を見つけたのは束さんだった。俺達はその報告を聞いて手助けしたに過ぎない」

 

「そうか。束が…」

 

「あの時の光景は忘れられない。無残に荒らされた部屋、割れていたガラスのケース、おびただしい血痕、立ちすくむ束さん、そして、放置されていた人の入ったケース…」

 

「まさか…」

 

「そのまさかだ。ケースの中がのちのクロエ、そして、血痕は束さんが殺した研究者達の跡だ」

 

「そんな…」

 

「抑えられなかったんだろうな。自分の作ったISでこんなことになった事に。それを悪用しようとしていたヤツらに」

 

「…」

 

「なあ、姉貴。束さんがなんで箒に会いに行かないか知ってるか。見せたくないんだとさ。血に汚れた自分を。人として落ちる所まで落ちた自分を…。それからか。束さんが無理をしている顔をし始めたのは…。今はクロエもいるから何とかなっているが…」

 

「あの…あの…大馬鹿者が…!!!」ガンッ

 

姉貴は手を強く握りしめて壁を殴りつけた

そこからは血が流れ出した

 

「あいつはいつもそうだ!一人で何かを成し遂げようとして結局は誰かを巻き込むか、自分を犠牲にしようとする…!何故私に一言言わなかった…!何故…。束、お前にとって私はそんなに頼りないのか…」

 

「姉貴…」

 

俺は姉貴の手を取り、傷の手当てをし始めた

 

「…その言葉は本人に直接言ってやれ。俺からも言ってあるがあんたが言ったほうが効果的だ」

 

「…そうする。春也、この事は」

 

「クロエにも言っていない。あいつは束さんが自分を救ってくれた恩人ということしか知らない」

 

「そう、か…」

 

そう言うと俺と姉貴はお互い黙ってしまった

本当は言うつもりはなかった

だけど束さんを助けるためにも姉貴には話しておかないといけなかったのだ

真実を…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうか。弔いもしてくれたのか…」

 

『ええ。こちらに彼らの墓があります。一度、来てください。一緒に行きましょう、ラウラ』

 

「ああ、日本に行った時には必ず…」

 

先ほど春也が言っていたがクロエは束さんが自分を生み出した研究者達を殺したことは知らない

彼女は束さんを命の恩人としか知らないのだ

そして春也が手伝い、日本のNEVEC本社の近くに彼女たち以外の既に廃棄されていた試験管ベイビーたちの、彼女の家族の墓を作ったのだ

クロエは月一でそこに行っている

 

『私たちはけして忘れてはいけないんです。私たちが今を生きていられるのは彼らがいたからだということを…』

 

「ああ、そうだな…。その通りだ、姉さん」

 

『ええ』

 

「お二人さん、そろそろいいか?」

 

そんな話をしていると春也が部屋の中に入ってきた

 

「いい加減仕事も終わらせたいんでな」

 

「ああ、すまない。姉さん、また連絡する」

 

『ええ、楽しみにしてますよ、ラウラ。兄さんもそれじゃ』

 

「おう」

 

そう言い残し、クロエとの通話は切れた

 

「さて、ウィズ」

 

「なんでしょう?」

 

「ディアナ達を呼び戻せ。テスト運用をする」

 

「了解です!」

 

「ラウラ、お前が入るか?」

 

「ん?VRにか?」

 

「ああ。俺も入るがこれからはお前らが使うものだからな。直接体験してもらった方が早い」

 

「ふむ、なら頼もうか」

 

「ああ」

 

「それと教官はどうした?」

 

「…大事な電話をしている」

 

「む、そうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プルルルプルルルガチャ

 

『もすもす、ひねもす♪大天災の束さんだよ!久しぶりだねー、ちーちゃん!なんか妖怪?なんちって』

 

「…束、春也から聞いたぞ」

 

『っ!?そう…。聞いたんだ、あのこと…。それでちーちゃんは私のことをどう思った?軽蔑した?もう関わりたくないと思った?そうだよね。人殺しの友人なんて持ちたくないよね…』

 

「…この…大バカ野郎が!!!」

 

『ひゃっ!?』

 

「何故お前は誰かに相談する間もなく行動するのだ!!もっと人の助けを求めんか!」

 

『だ、だけど』

 

「だけどもくそもあるか!私や春也に相談して行動しろと言っているんだ!お前一人で全てを背負う必要はないんだ!…ISについては私にも責任がある。もう一度言うぞ、束。お前一人で全てを背負う必要はないんだ」

 

『ちーちゃん…。でも私が殺したことには変わりないんだよ。これは私の罪なんだ…』

 

「確かにお前は人を殺した。それが外道なヤツらだろうが変わりはない。だがな、お前が人殺しだろうがなんだろうが私の友人に変わりはない。だから、あまり重く考えるな。これからその罪は償っていけばいい」

 

『…うん、そうだね。その通りだよね。…ありがとうね、ちーちゃん』

 

「ふん、お前に振り回されるのはいつもの事だからな。このくらいはどってことはない」

 

『ちょっと!いいこと言ったあとなのに台無しだよー!』

 

「知るか。それで箒には会いに行くのか?」

 

『…連絡はしようと思うよ。話もする。でも会いには行けないかな。迷惑かかるし』

 

「重要人物保護プログラムか…」

 

『うん。多分箒ちゃんは私の妹ってことでIS学園に行かされるはずだから会いに行くならその時かな』

 

「そうか…。実はな、私にIS学園で教師をしてくれないかと来ていてな。受けようと思う。身内贔屓はできないが少しくらい面倒を見よう」

 

『うん。ありがとうね、ちーちゃん』

 

「ああ。束、何かあれば連絡をしろ。手伝えるかはわからんが勝手に動かれるよりはマシだ」

 

『そうするよ。束さんとしてもちーちゃんやはーくん、箒ちゃんに心配をかけるのは避けたいからね』

 

「ああ、そうしてくれ」

 

『うん。じゃあね』

 

「ああ」

 

プツ、ツーツーツー

 

「ふう」(これでなんとかなっただろうか。束が箒に会う意志を見せただけでも進展か…。まあ、私は私の出来ることをやろう。大切な者達のために…)

 

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