~千里side~
私は風景を撮影しようと公園に来ていた。
「やっぱり空気がうまいわ。…ん?」
公園には子供が数人、そしてベンチに横たわる男性が一人。
「あのー、風邪引きますよ?」
親切心から声を掛けるが、反応がない。
もしかしたら寝てる訳じゃなく、何か重大な病気だったりして…。
そんな時、
「うがぁぁぁ!!」
タイミング悪く、ネジレジアがやって来て子供たちを襲おうとする。
「きゃあーっ!」
「助けてーっ!」
このままじゃ大変。そう思って後ろの男性に上着を掛けて変身をする。
「インストール、メガレンジャー!」
3、3、5、ENTER
いつもの黄色いスーツにヘルメット、私はメガイエローとしてネジレジアに立ち向かう。
「そこまでよ!あなた達の好きにはさせないわ!」
「出たなメガレンジャー!今回は思い通りにはさせんわ!」
怪人は拡声器のようなものを取りだし、引き金を引く。
「くらえ!妨害電波!」
「えっ…きゃあっ!」
その性能は驚くべきで、何と変身が解けてしまった。回りに人が居なかったため、正体がばれることはなかったのが幸いだった。
「ほう、メガレンジャーといってもただの少女ではないか。お前ら!やってしまえ!」
更に沢山の敵が現れ、とてつもなくピンチだった。
「うーん、中々良いなぁ」
「ん?…きゃあーっ!」
「ぐはぁっ!」
後ろから声が聞こえたと思ったら、先ほどの男性が私のスカートを捲っていた。咄嗟にビンタをしてしまったけど、私は悪くないはず。
「おお痛ェ、中々良いじゃねぇか。…まぁパンツが縞しまなのはどうかと思うぜ…っぶねぇなあ」
今度は空振ってしまった。
それにしても、寝てるときには気付かなかったけど、耕一郎君にも負けず劣らずの美男子で、明るい茶髪をオールバックにして後ろで結んでいて、切れ目にそれに見会うかのような素晴らしい人で、こんなときでなければ是非被写体になって欲しい。
「悪かったって。詫びとして…こいつら片付けてやるよ」
そう言って彼は消えた。正確には私の目じゃ捉えられない速度で駆けた。
「遅いぜ」
その速度から繰り出される高速の蹴りは、とてつもない威力で、怪人を含む敵全員が一瞬で倒れる。
「さて、終わりだな」
「くっ、こんなの聞いてないぞ!」
怪人は何か言うけれど、彼は躊躇わずに首を蹴り飛ばした。
そしてそのまま振り返らすに歩いていく。
私は放心状態のまま、彼が歩いていくのを見送る。
「…はっ!待って!」
追いかけるけど、もう彼は居なくなっていた。