トウキョーのある若者向けストリート「ニューシンジュクストリート」を歩く、対有害物質コートを羽織った小柄な人…体型から女と分かる…が無軌道学生やアンタイセンと書かれたTシャツを着たモヒカン、サラリマンらの波をすり抜けながら、ストリートを歩く。
「………」
道中彼女はストリートに展開している二つの店を見た、一つはトウキョーで幅広く展開している王手ドンブリチェーン店 ドンブリ・ポン社だ、そしてドンブリ・ポン社の近くにはスシ・シェフが営む寂れたスシ屋があった。
彼女は二つの飲食店を見たのち、寂れたスシ屋に入って行った其方の方が行列で並ぶドンブリ・ポンより速く食べれるし、ドンブリよりスシだ…その直ぐ後を学生が追う。
小柄な女は店のノーレンをくぐる、続いて学生もノーレンをくぐる
「いらっしゃいませ」
二人の客にスシ・シェフが言う
「タマゴを」
「アイ、アイ、タマゴ」
「えっと……タマゴを」
学生はどもりながら言う
「アイ、アイ、タマゴ」
二人の注文を聞き、スシ・シェフは素早くタマゴスシを作りそのタマゴスシを二人に渡す
タマゴスシを食べ終えた女は次の注文をする
「マグロを」
「マグロは粉末成形とたまたま入ったオーガニックがありますが」
女は躊躇わず行った
「オーガニックを」
「えっ!」
「アイ、アイ、マグロ」
隣に座っていた学生が驚きの声をあげる、無理もないこの汚染された世界では粉末成形のスシネタが一般的に食べられていておいそれとオーガニックのスシは食べれない、もし食べれたとしても其れは恐ろしいほど値段が張る物だ…其れこそカチグミ等の人生の勝利者でなければなければ食べれない物だ、少なくともこの少女が食べれる品物ではない。
「何か?」
不思議そうに此方に顔を向ける少女、すると少女が被っていた対有害物質コートのフードがはだけ、少女の顔が露わになる
銀色の髪を持つ少女はまるでトーキョーの一部の若者達が好みそうなカートゥーンの世界からそのまま出てきたかのような美貌を持ち合わせていた
「あっ…」
無軌道学生は顔を赤くし硬直、少女に見とれているのだ
「何か?」
少女はまた学生に問う
「あっ……えっと…オーガニックだなんてよく頼めるなって…ほらオーガニックって凄い高級だから」
「あぁ…そういう事ね」
少女は笑う
「私はリッチなのよ其処ら辺のカチグミよりも」
この少女の言葉は嘘では無く、実際ごく一般的なカチグミサラリマンの収入の10倍のマネーを少女は貰っているのだ
「はぁ…」
学生は余り信じてなさそうに曖昧に答える
丁度少女と学生の前に赤い宝石みたいなオーガニックマグロが置かれた、だが少女が注文したのは一人分だった筈
「えっ⁉︎」
また彼は驚きの声を出す、彼の目の前には到底手が出せないオーガニックマグロスシがあるのだ、そして学生は隣の少女に顔を向ける少女は笑いながら
「此れは私の奢りよ、見た所貴方余り金がないのに此処に来たようだし此処の金は出すから存分に食べなさい」
「えっ⁉︎」
何度目か分からない驚きの声をあげ、硬直
彼女は今何と言ったか…オーガニックマグロスシどころか他のスシも全て彼女が払うといったのだ
「そっそんな良いですよ払えますよ!」
嘘だ彼にはオーガニックマグロを含むスシを払える金は無い、だがかけなしの男の意地でそう言う。
「金が無いのにどう払うのよ?まぁ遠慮しないで食べなさい」
そうニコリと笑う少女はこの過酷な世界では正しくブッタだった