咲-saki- 四葉編 episode of side-M   作:ホーラ

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お気に入りが100件を超えました。咲-saki-と劣等生を知っているコアな人向けなのにこんなに読んでもらえて嬉しい限りです。かなりモチベが上がりました。お気に入り登録をしてくださった皆様、読んでくださってる皆様ありがとうございます




本日二度目の投稿です。


第9局[予兆]

1週間の部活動勧誘期間はいつもと変わった様子であった。

 

一つは私のエリア、毎年争いが多発するエリアであるのに今年は私がいる間は争いはほぼ0に近く私がいなくなった最終日だけは争いが起きたようだ。

 

もう一つは達也の担当するエリア、各部の小競り合いだけならいいがわざと達也にむかって飛ばされる魔法が多く争いが例年より激化しているようだ。私も私のエリアは最終日前日も争いが起こらず暇だったので、ある家で習った精霊魔法を使い達也に軽い殺傷ランクE相当の魔法攻撃を仕掛けたのだがそれを無効化されてしまった。なおかつ私だと突き止められてしまいその弱みを使って私は達也のエリアに左遷させられた。私より達也の方が魔王や悪魔だと思う。最終日は私がいたこともあって達也にほぼ攻撃を仕掛けてくることはなくなっていたが争いは0ではなかったので余計なことをしなければよかったと後悔した。

 

 

 

 

校内では新しい噂が立っていた

 

二科生の風紀委員

魔法を使わずに体術だけで並み居る部活レギュラーを打ち倒した四葉の1年の3人目

 

こんな噂が学校内で立っているのであった。

私の魔王とか四葉の白い悪魔とかいうあだ名があまり噂されなくなり嬉しい限りだ。達也にとっては不本意かもしれないが。

それに加え青白赤のフランスの国旗のようなリストバンドをしている学生が目についた。達也がいうには国際犯罪組織ブランシュの下部集団エガリテのマークだ。そういえば昔本家でブランシュの名は聞いている。

 

本家から連絡が来てそのうち襲撃があるだろうから気をつけなさいと言われている。あと私には怜の力を使っていいと言われた。これは四葉の力を見せつけるためだろう。

 

本家から気をつけなさいと言われるということはそれなりに対処しろということなので私は精霊魔法を使いメンバーを把握した。

精霊魔法は神の憑代である私には使いやすいらしく、ある家で数ヶ月習うとその家のものより使えるようになってしまった。イメージしやすいのもプラスに働いたのかも知らない。

 

放課後本を読みながら精霊でメンバーを追っているとメンバーの1人が達也と接触してるようであった。もしかしたら普通に話しているだけかもしれないので聴覚同調して盗聴するのは躊躇われるし達也に聞こうにも深雪が怖いのでこれは見なかったことにしておいた。

 

 

 

しかし翌日の昼食時、渡辺先輩が爆弾を落とした。

 

「そういえば達也君、剣道部の壬生を言葉責めしたというのは本当かい?」

「そのようなことはありませんよ」

 

冷静に否定する達也に嘘だと言いたかったが

横の深雪が怖かったので何も言わないことで達也の味方をしておいた

 

「それに委員長も年頃の淑女が言葉責めなんてはしたないですから言わない方がいいと思いますが」

「ありがとう。私を淑女扱いしてくれるのは達也君だけだよ」

 

渡辺先輩は本気で照れているようだ。その隙をみて達也が追い打ちをかける

 

「自分の恋人を淑女扱いしないとは、先輩の彼氏は紳士的ではないようですね」

「そんな事ない!シュウは……」

 

渡辺先輩は自爆した。七草先輩と市原先輩が吹き出すのを耐えているのをみて渡辺先輩は改めて達也と向き合った。

 

「……それで剣道部の壬生を言葉責めしたのは本当かい?」

 

完全になかったことにしたようだ。

 

「そんな事実はありませんよ…」

 

達也は昨日壬生先輩と話した内容を全員に話した。壬生先輩はどうやら裏でやはり吹き込まれているような感じがした。

 

「家の物から聞きましたがどうやらこの件どうやら「ブランシュ」が関わってると思います」

 

「どうしてそれをと思ったけど当然よね…七草なんかよりも四葉の方が情報量あるもの…」

 

「俺らのせいでもありますし本体は俺らで片付けますよ、先輩達は末端を警戒してて下さい」

 

七草先輩達は俺らのせいというところで疑問を浮かべていた。

 

「以前国内のテロ組織一掃することがあったんですけど、それに私も従事したんです。しかしまだ未熟で途中で倒れてしまい、いくつかの組織取り逃がしてしまったんです。その中の一つがブランシュです」

 

私が説明すると納得したようだ。

私はこの時未来視の度重なる酷使に耐えきれず倒れてしまった。流石に1日後見るのを一時間おきにやったらいくらサイオン量が多いといっても倒れる。

 

そのあと達也と先輩達が話していることを聞きながらこれは"私達"ではなく"私"がかたをつけたほうがいいと決意していた。

 

 

 

 

 

 

 

数日後、達也から実習が長引いているため、先に食べてくれと連絡が入った。深雪と合流するとそこに雫とほのかが付き添いとして居て、昼食を一緒に食べることになった。雫とほのかは私に色々聞きたかったのであろう、質問責めにされた。

 

「咲の人格って何個あるの?」

「あんまり正確な数字は言えないけど10以上はあるわね」

 

それを聞いて深雪は頭の中で数えているように見えた。

 

「達也さんから天照大神の「照」が一番強いって聞いたんだけど本当なんですか?」

 

「組み合わせによっては照に勝てると思うけど単独の人格としては最強だと思うわ、けどここ10年は出したことないわね」

 

「なんで?」

 

「力が強すぎて暴走した時に止めれないからよ、深雪と魔法戦して深雪が勝ったら次の力を見せてるのはここまで力を出していいという線引きと深雪がストッパー役となってもらう面もあるわね」

 

「なるほど、そんな理由があったんですね」

 

最初深雪に頼まれて始まった魔法戦は今はこういった面も持っていた

 

 

昼食を済ませると達也達4人分の軽食を買って実験棟に向かった。まだエリカとレオは規定のタイムクリアできていないようだったが私たちがきて次の一回でクリアしたようだ。

 

達也達に買ってきた昼食を渡した。情報端末がある部屋以外では飲食禁止ではないということはよく昼休みクラスから抜け出して1人でご飯食べ本を読んでいたので知っていた。

 

「咲達はどんな授業やってるの?」

 

「ほとんど変わらないと思うわ、つまらない座学と使わないほうがマシなCAD使って実践では役に立ちそうにない実験をしているわ」

 

私の容赦ない毒舌に一同ギョッとしたようだ。一科生と二科生の違いは教員の有無しかない。魔法師の絶対数が足りていないから仕方がないのだがエリカは当然といっていた。やはり家の影響もあるのだろう。

 

「あんなにカッコつけといて悪いけど、お手本見せてくれない?」

 

懇願するようにエリカはさっきまで使っていたCADを指差した。

 

「いいんじゃないか、深雪も咲も見せてあげれば」

 

達也がこういって深雪が断るわけないので私もやることとなった。自分のタイムは知っているが深雪のタイムは知らない、これもいい機会だ。

 

起動式を展開し魔法が展開された。表示されたタイムはこの前の授業とほとんど変わらなかった。

 

「深雪さんは…一九六mm秒!?」

「咲の方も二一五mm秒…」

 

やはりスピード系の神依しないと深雪には発動速度は負けるようだ。

 

「反射の二〇〇mm秒超えるのは流石に反則よ」

「お姉様がそうアドバイスしたんですよ」

「そうだったわね」

 

他の人達は達也も含め驚いているようだった。

 

「深雪もすごいと思ってたけど咲もやっぱりすごいんだね」

「コツとかないの?」

「俺も聞きたいぜ」

 

スピードに難儀していたエリカとレオに質問されたので4年前深雪にしたアドバイスを少し変えてする。

 

「今エリカとレオは魔法を意識して使ってるんじゃない?」

「そうね、集中して意識しないと魔法は発生しないじゃない」

 

「けど魔法は親しんでいくと意識しなくても使えるようになるの、例えば呼吸や鼓動は意識してないけどできてるでしょ、それと同じぐらいになるぐらい魔法を使えば速度に関しては早くなるわ、エリカも意識しないでもとっさに出る技とかあるんじゃないかしら」

 

「そう言われればあるわね」

「コツというよりはやっぱり反復訓練が大事ということだな。簡単にいうと習うより慣れろということだろ?」

「そうですね、私も深雪に負けていますし鍛錬が足りないのだけど」

 

深雪の頭を撫でながらいうと深雪は嬉しそうだった。深雪は私に褒められるのと頭を撫でられるのがやはり好きなようだ。

 

「深雪よくこのCADでこんなタイム出せたわね。私はこのCADだったら使わないほうが早いわ」

「お姉様が昔使いにくいCADで練習した方がいいといっていたので練習していたあの頃の経験が活きてますね」

 

使いにくいCADはサイオンの流れが詰まりやすいのが原因で使いにくいと言われている。つまり軽い擬似絶対安全圏対策になると思って昔深雪にアドバイスしたのだった。それを深雪は律儀に守っていたようだ。

 

「だけどお兄様のCADでなければお姉様はともかく私は力が出せません」

「そうだな。会長にも進言してみるか、あの人も使いづらいと思っているだろうし」

 

私はエイスリンの能力を使ってイメージすることでCADを完全に自分用に調整でき魔法式も入れることができる。達也にこのことを話したときは苦笑いして俺いらないなと言っていた。しかしその調整はCADが前世にないものなのでイメージが少し大変で1.2分かかるという欠点がある。なので今回は使えなかった。

 

 

 

 

私たちをのぞいた五人は深雪の言葉を聞き四葉家の魔法力を改めて実感するように呆れた顔をして居た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




深雪は咲との試合により原作より強化されています、神依無しだと咲はそれと同等か少し劣る設定です
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