咲-saki- 四葉編 episode of side-M 作:ホーラ
次の日曜日、達也と深雪はFLTに出かけた。私はお留守番だ。最近九校戦の練習などで忙しく読めなかった本をこの休みに読むつもりなのだ。
私が一冊読み終わり次の本に取り掛かろうとしていたとき二人は帰ってきたが、帰ってきた深雪は悲しそうであった。話を聞くとFLTで父親と青木さんに会い達也を無下にされたとのことだった。青木さんはまだ達也を四葉と認めていないらしい。その話を聞き私も腹が立ったが深雪を慰めるために頭を撫でてやると少し機嫌が良くなった。
次の週、九校戦の練習が再開されたが私はちょっとした悩みがあった。
クラウドボールにはぴったりのキャラが思いついたのだがバトルボードにはどのキャラを選ぶべきか迷っているのだ。
原作咲にはサーフィンをするようなキャラがおらず、ぴったりのキャラが思いつかない。一番近いのが白糸台のフィッシャー(笑)という有様。天照大神のどれかを使えば勝つのは当然。しかし自分の意識がある普通の神依は問題ないのだが天照大神の神依は自分の意識がほとんどない。しかも一度寝ないと自分の意識は戻ることはないし、暴走する可能性もある。それに本家の命令もあるしそもそも使えない。うーんどうしたものかと悩んでいるとそれを見越したのだろう。達也が話しかけて来た
「深雪がアイスピラーズブレイクで勝負したがっているが今大丈夫か?」
「ええ、今ちょうど手が空いているわ」
このまま悩んでいてもいいアイデアは思いつかなさそうだったので気分転換もかねて久しぶりに深雪と本気の勝負をすることにした。
達也とアイスピラーズブレイクの練習会場に向かうとそこには深雪、エイミィ、雫とほのか、上級生では千代田先輩がいた。
事情をすでに聞いているのか、私がきた時には既に氷の柱が24本立っている。
「咲〜、なんでピラーズの選手でもないのにピラーズで深雪と戦うの?」
「それは昔からの取り決めよ、魔法対決であれば勝負の内容は深雪が決めていいって言ってあるの、なんたって私は深雪の姉なんだから」
「従姉妹だけどね」
実際は確かに従姉妹だが私は深雪を本当の妹のように昔から思っている。
「咲本当に深雪に勝てるの〜?私や雫も勝ったことないし、なおかつ千代田先輩も深雪に勝ったことないよー」
「心配してくれてるのねエイミィ、大丈夫、私は負けないわよ」
4月に起こった大気の震えのようなものが再び起こった。
気づいたのは達也、深雪、真由美、摩利、十文字、塩釜と変わらなかったがほのかは大気の震えではなく光で気づいた。しゃべっていた咲に雷のような光が落ちたように見えたからだ。
「ほのかどうした?」
「雫とエイミィは気づかないの?」
「何が?」
「どういうこと?」
どうやら雫とエイミィは本当に気づいていないようだ。
「咲大丈夫?」
「大丈夫だよ、私は負けない、なんたって私は高校100年生だからね!」
咲はいつもの咲ではなく天照大神の「大」、大星淡の人格であった。
「ミユキの土俵で戦うのは私へのハンデ付けよ」
有無を言わさない圧倒的存在感に雫とほのかとエイミィはうなづくしかなかった。
アイスピラーズブレイクは自陣営12本、相手陣営12本の氷柱を巡って魔法で競い合う競技であり先に相手陣営の12本の氷柱を全て倒すまたは破壊した方の勝利というルールである。
深雪と咲お互いに指定の位置に立った。審判は達也だ。お互いに人ではない空気を醸し出している。深雪は美貌で、咲は美貌に加えオーラで。神は1人しかいらないというようにお互いがお互いのことを圧倒しようとしていた。
「試合開始!」
達也が叫ぶと同時に咲の絶対安全圏とキャストジャミングが発動した。最初の頃の深雪は絶対安全圏の中では魔法を発動できずにいたが息をするのと同じぐらいになるまで魔法を使いこなすようになり絶対安全圏を打ち破ることができるようになっている。
次に発動されるのは深雪の魔法「ニブルヘイム」
振動系の魔法で領域内の物質を均等に冷却する魔法だ。それを深雪と咲両方の区域に使った。
「え?」
「なんで?咲のエリアも対象にしてるんだろう」
咲は情報強化で柱を守っているようだがニブルヘイムは冷却魔法なのでもともと氷の柱に与えるダメージはない。深雪の区域だけにすれば深雪の領域の柱は寒さによって普通に比べ強化されるのだが、咲のエリアも対象にしてる理由がわからなかった。
その後すぐ咲の髪の毛が逆立った瞬間、深雪はニブルヘイムを中断した。その後ものすごい爆発が深雪の陣地のエリアを襲いその爆発の風圧で見ている人たちは飛ばされかける。
大星淡
全国二連覇を達成し今年三連覇を狙う白糸台高校の期待の新星、白糸台高校は何個もコンセプトが違うチームがあり、部活内でランキング戦を行いそれで優勝したチームが白糸台高校のレギュラーとなるのだが大星淡は攻撃特化型チーム「虎姫」所属だった。大星淡の能力の全容はこうだ。
絶対安全圏:相手の配牌を5シャンテンにする
必ず役なしダブリーができ、山の角でカンできる、そしてカンした後数巡で上がれカンした牌にカン裏がモロのりする。
淡はこれをスーパーノヴァと呼んでいた。
咲がこれをどうこの世界に置き換えたかというとすぐ発動できる魔法であるが少し発動までに時間がかけたほうが大きな効果が得られる魔法と考えた。絶対安全圏の能力は知っての通りなので、この能力と噛み合う。
次に発動までに時間をかけた方がいいのは何故なのかと考えた。詠唱魔法も考えたが詠唱魔法はすぐ発動できないので当てはまらない。そこで目につけた能力は達也の分解だ。達也の分解は達也自身気づいていないかもしれないが空気も分解している。正確には空気中の水。水は電気分解で簡単に水素と酸素に分解することができる。達也みたいに分解が難しいものは魔法では分解できないが簡単に分解できるものなら淡を纏った咲の魔法力ではできるものである。
淡は一定時間酸素と水素を分解して群体制御の応用として酸素と水素を空気ではなく分子として見て制御する。そしてある程度溜まったら爆発させることにより高威力広範囲魔法を可能としている。
これがこの淡の力をこの世界に直した場合の能力、戦術級魔法「超新星(スーパーノヴァ)」なのである。この能力は便利でアビスのように発動場所も選ぶことはなく10秒貯めると戦術級並みになり1秒でも普通の魔法師数人は殺せる。殺傷Aランク相当の戦術級魔法だがピラーズブレイクでは使える。
今まで深雪は3秒間溜めた超新星を一度も防ぎきったことがない。
今回は念を入れて3.5秒溜めた。本当は4秒以上貯めたかったが嫌な予感がした。
爆発の後の煙で見えないが深雪の氷の柱は全て壊れただろうと確信し淡は不敵に笑った
書いてて咲で水系の能力ってマタンゴと衣と冷やし透華だけな気がしました。
怜-Toki-9局で出てきたあのあだ名かっこよすぎる、どうやったらあんなネーミング出てくるんだ…