咲-saki- 四葉編 episode of side-M 作:ホーラ
十文字との2試合目を終えた幹比古は一旦休憩と言われる。幹比古は休憩貰えるのはありがたいと思い控え室に戻るとそこはざわついていた。
理由は咲が十文字に勝負を仕掛けて今からその勝負が始まるとのことからであった。
先ほど一緒に戦っていた9人と自分は圧倒的力の差を見せつけられ十文字に敗北した。幹比古達10人は十文字の凄さを肌で知っていた。
しかし咲の力もモノリスコードで同じチームで戦ったので力の一端は感じていたし、他9人も知っているのだろう。
チームメイトもどちらが勝つかわからないという様子であり、やはりこの試合は目が離せないと控え室のモニターを見ながら思うのであった。
モニター室の真由美と摩利は頭を抱えていた
「またか…またなのか…」
「咲さん、好戦的すぎるのが玉に瑕よね…」
普段は大人しいくせにこういう時になると途端にテンションが上がり好戦的になる咲に2人は頭を悩まされていた。
「どっちが強いか気になるところだが…」
「複雑だけど私としては十文字君に勝ってほしいわね」
「私もだ」
この3人は一高三大巨頭と言われている。お互いにライバル視しあいながらこの三年間過ごして来たのだ。十文字に負けて欲しくないのもわかるだろう。
試合のルールは殺傷ランクcまでの魔法までしか使うことができず、戦闘不能にした方が勝ちということになった。
試合開始の合図が行われ試合が始まった。
先制したのは咲。一瞬でドライブリザードで大量のドライアイスを作り出し電子強制放出の魔法とのコンビネーション魔法「這い寄る雷蛇」を放った。十文字はそれを魔法から身を守る障壁でブロックする。それはおとりであったのだろう。その間に咲は精霊魔法で視界を奪うために霧を展開する。
ブロックし終えた十文字に霧に紛れて風の刃、「鎌鼬」が襲う。またしてもそれから身を守る十文字は横から何かが飛んでくる気配がしたので障壁魔法を張った。飛んで来たのは森にあった木である。両方から飛んでくるそれから身を守ると咲が目と鼻の先にいた。咲は木に乗って自分自身とともに木を飛ばして近づいてきたのだ。このための霧の魔法であったのだろう。咲は障壁魔法をかわしながら幻衝を撃ち込むがそれも防がれる。防がれた咲は後ろに飛び上がり距離を取ろうとする。それを見逃さず十文字は追撃しようとするが術式解体によりその魔法が無効化される。お互いに相手の魔法を無効化し合うハイレベルな試合だ
攻撃を全て防がれた咲は笑っていた。その咲は目を光らせるとその後 一瞬黒い羽のようなものを生やしたように見えたような気がする。だがモニターを見ている人たちはそんなことを気にしてる場合ではなくなった。なぜなら咲から魔法力が感じ取られなくなったからだ。
魔法に優れた人であればあるほど相手の魔法力を持つか持たないか、弱いか強いかがわかるようになる。しかしこの試合を見ているのは皆、魔法科高校でも上位の実力者である。なのでギャラリーは驚いたのだ。
十文字も感じ取れなくなったようで、それならばと障壁魔法で咲を吹っ飛ばして戦闘不能にさせるために障壁魔法を複数展開し咲に向かって発射する。しかし十文字の魔法は咲に触れると霧散した。
十文字はなぜ自分の魔法が霧散したのかわからなかったが今までの経験から咲の次の行動に気をつける。前後左右空中全て魔法の予兆を見逃すまいとしていた。しかし攻撃が来たのは警戒していたどの方向でもなく足元。
足元から勢いよくたくさん竹が生えてきて十文字を吹っ飛ばした。足元から竹が生えてくるのは明らかに魔法なのだが魔法の発動する兆候はなかった。
「やっぱりタケノコじゃなくて竹がニョキニョキしちゃうんだよね…」
十文字は遠ざかる意識の中で咲のその声を聞いた。
獅子原爽
有珠山高校三年大将でチームの絶対的エース。「カムイ」と呼ばれる神と5色の雲を使いこなす。咲はこの能力を神や雲ごとに違う能力や魔法を使えるという風に置き換えた。
神依で爽を使いその能力でカムイを使うという感じだ。
まず咲が初めに使った能力はホヤウカムイ。これは原作では相手の干渉を受けなくなるという能力でありこれをこの世界に置き換えると自分の身体に対しての相手の魔法を無効化し、魔法の発動兆候を消すというものだ。あり得ないぐらいチートなのだが5分しか持たないのと原作でネリー咲末原相手にこの力を使い前半の半荘で5万も稼いだ点からこんなチート能力になってしまった。
次に使った力は白い雲。原作は竹、つまり索子を集めて親倍を和了っていたがこの世界に置き換えると竹を生やすだけという地味なものになってしまった。
爽の能力は短時間しか保たなく、この世界ではカムイや雲の再装填に1週間かかるが短期決戦においては最強に近い能力を持っている。親番での二回の和了で二位と96000点詰め、咲さんをダンラスにしたのは伊達じゃない
ちなみに咲は咲原作で二番目に爽が好きであり、同じように神を使うという点からこの世界の咲はどこか爽の性格に影響されていた。
モニター室の真由美と摩利の今の感情は驚愕。もちろん波状攻撃を仕掛けた咲にもそれをことごとく防いだ十文字にも少し驚いたが、障壁魔法を霧散させたことが大きな割合、そして一番驚いたのは十文字を倒したのは大技や固有魔法ではなく竹という点だった。
「まさか竹で十文字を倒すとはな」
「私たちも竹槍でも飛ばせば勝てるかもしれないわね」
そう真由美達は軽口を叩いているが咲が一瞬見せた黒い羽を纏った姿、それに恐怖しているのをごまかすためである。やはり咲はおかしいと2人して思いながら十文字の救助に向かった。
「十文字先輩お手合わせありがとうございました」
まだ少し頭がクラクラするのか頭を振っている十文字先輩に話しかける。
「さすが四葉だ。俺もまだまだだな」
「久しぶりに私も熱い試合ができました、木からの強襲は決まると思ったんですが」
「咲さーん」
十文字を救助しに来た七草先輩と渡辺先輩と合流し二言三言喋ってから私は生徒会長の仕事に戻るのであった。
気づいている人も多いと思いますがこの作品の咲の神依のネタは爽の能力から取っています。咲のキャラを爽のカムイのように「神依」して使う。
2人まで神を選べる設定も爽が数え役満あがった時のように相乗効果出るんじゃないかと思い取り入れました。
爽はいいキャラしてるので咲の中で三番目に自分は好きです。