咲-saki- 四葉編 episode of side-M 作:ホーラ
ほとんどここからオリジナルです。
15時37分、突如会場内に爆音と振動が響き渡った。見ると聴衆は何が起こったのかわからず、どう行動をするか決めかねているようだ。私から話を聞いている達也と深雪はすぐに合流している。
精霊で外の様子を見ると、やはり未来視通りテロリストは対魔法師用のハイパワーライフルを使い警備員を蹴散らしていた。
その様子を見ていると、会場に荒々しい靴音と共にライフルを持った集団が雪崩れ込んできた。合わせて30人ほどか。
三高の生徒がステージで魔法を発動しようとするとステージの後ろの壁に銃弾が食い込んだ。その銃弾は壁にクレーターのような痕を作っている。すごい威力だ。
早く達也が視線引きつけてくれないかなあと思っていると通路に立った達也に敵が目を向けた。CADを置けと言われ達也は無視する。達也に観察されているテロリストは達也のことを不気味に思ったのか、仲間の制止も聞かず、銃声を轟かせ達也に弾丸を放った。
「は?」
思わず私も驚いてしまい神依の準備が遅れる。達也は銃弾を素手で掴み取っていた。銃弾を切るキャラならたくさんいるが、銃弾を掴むキャラなんてラノベでも1人しか知らない。そのキャラは普通の人間のくせに、死んでも自力で生き返ったり、マッハ8の体当たりしたりするので、なんでもありなような気がしていたが、目の前でそれと似たようなことをやられると驚くのであった。
達也はその後、何度も銃弾を掴むような仕草をしたので、銃弾を手のひらで分解しているということがわかったが、それの分析をしていたせいで神依が遅れる。そんなことをしていると達也に早くしろという目でちらっと見られる。本当に申し訳ない。
使ったのは塞の神依。汎用性が高く対人ではとても使いやすい。私はテロリスト全員の呼吸と行動を塞ぎ、会場のテロリストを沈黙させた。
その後、達也達は正面玄関の制圧、私は生徒会長としての責務を果たすため一高の生徒の避難をすることとなっている。
しかし会場全体が先ほどの襲撃で浮き出しだっていて、避難できる様子ではない。私は会場全体の感情をリセットするために会場の人間全員の思考を一瞬塞ぎ、すぐ解除した。その後、話し始める。
「私は一高生徒会長四葉咲です」
思考を一瞬封じられ、忘我していた観客は私の声に惹きつけられる。
「現在この街は侵略を受けていてすばらな状況ではありません。しかしこの会場はすばらなことに駅のシェルターに繋がっています。外はも危険ではありますが、一番すばらじゃないのはこの会場に留まり続けることです。シェルターへ避難するなり、この区域から脱出するにしろ各校の代表は生徒を集め行動を開始してください!」
私の言葉を聞いた人たちは立ち直ったようで各々行動を始めた。
あずさは地下通路の先頭でゲリラを次々と葬る咲に目を見張っていた。
なぜ真由美達と一緒ではなくここにいるかというと咲についてきてほしいと頼まれたからだ。咲は一般市民とゲリラの違いがわかるようで、ゲリラ達は咲が魔法を使うと一瞬で意識がなくなる。咲は何か気絶させる魔法を使っているようだ。そして私たち一高の身の回りには何か見たことがない防壁魔法のようなものが展開されていた。
すばら…ではなく花田煌
原作ではオリハルコンメンタルと飛ばない(箱にならない)という能力を見せつけた。咲がこの世界に直した場合、まず自分の何か話した言葉を聞いた人は心が折れにくくなる。すばら先輩のメンタルを少し分け与えるようなものだ。これは前半南1局三本場からイメージした。
そしてもう1つは指定した身近な人たちを殺させない(飛ばさせない)という能力である。達也が深雪を守っている魔法のようなものを一時的に他の人に付与し、他の人の身を守るというものである。
今回はまず会場を励ましメンタルを分け与えるためにすばら先輩の神依で演説し、通路ではもう1つの能力で一高生徒を殺させないように守っているのであった。
咲がシェルターと交渉している時、地下通路の崩落があったが、咲の展開している防壁のようなもので守ってもらったので、死者も負傷者もなしにあずさ達一高生徒はシェルターにつくことができた。
「中条先輩、私はテロリストを殲滅してくるのであとのことはよろしくお願いします」
咲は一高生徒の面倒を見てもらうために副会長のあずさを連れてきたのだ。
「危ないですよ咲さん…」
「私は四葉です。便宜を受ける代わりにこういうときには働かなくてはいけない、それが十師族です」
「でも出口ないですよ?外に出る場所は敵が待ち伏せているでしょうし」
先ほどきた道は既に崩落して塞がれている。咲は少し悩んだ様子を見せるが急に顔を明るくし私の方に向かい元気よく言う。
「お任せあれ!」
咲は崩落現場をもう一度見て5秒ぐらい力を溜めそこら一帯の瓦礫や地面をまるまる吹っ飛ばした。どちらがテロリストかわからない。
「中条先輩、すみませんがよろしくお願いします」
そのまま咲は達也が開発した羽を生やす方の飛行魔法で飛び去った。
駅前で救助を待つ真由美達は異変に気付いた。さっきまで空は快晴であったのに、今現在は暗雲が立ち込め空は雷鳴が轟いている。
「何あれ…」
「蛇?」
蛇のような尾が雲の隙間から出てきている。しかもそれは複数いるようだ。
「あれは…」
「ドラゴン!?」
そう、雲から現れたのはドラゴン。正確に言えば東洋のよく神話に出てくる長い尾を持つ竜。それも8匹である。
幹比古はあり得ないものを見る目でその光景を見ていた。なぜなら幹比古のスランプの原因は、青龍を呼び出そうとして失敗したからであるからだ。青龍1匹出すのにもそんなに苦労する。8匹同時に呼び出すなんて一生かかっても無理であろう。
竜達は初め、各々自由に空を飛んでいたが急に一箇所に集まり首を下げている。真由美達はいきなりどうしたのかと思っていたがすぐ明らかになった。
「あれは…咲さん!?」
真由美の叫びで全員気づいた。ドラゴンの頭の先にいるのは金色の羽を生やして浮かんでいる咲であったのだ。
持ちネタずるか…
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