咲-saki- 四葉編 episode of side-M   作:ホーラ

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IFはこーこちゃん+すこやんからスタート。


こーこちゃんとすこやん編1

全国魔法科高校親善魔法競技大会、通称:九校戦。これは日本国内に9つある国立魔法大学付属高校の生徒がスポーツ系魔法競技で競い合う全国大会のことである。

日本魔法協会主催で行われているが、この大会は生徒の魔法モチベーションをあげるだけが目的ではない。

魔法を知らない一般人の非魔法師にも魔法というものの理解を深めてもらうためという一面も持つ。

 

つまり何が言いたいかというと、九校戦の中継はテレビ放送されるのだ。そして九校戦は見栄えがいい競技が多いいので視聴率も案外高い。もちろん非魔法師には何が起こっているのかわからないと思うので解説付きだ。

 

この解説と実況は毎年九校戦を通して同じであり、次の年になるとどちらも変わる。解説には魔法界の著名人が、実況は旬のアナウンサーが採用されるので魔法師非魔法師のどちらにも注目されるポジションであった。

 

 

 

そんな大役を今年任されたのは

 

「ついにこの時がやって来た。全国魔法科高校親善魔法競技大会。九校各校の誇りをかけた戦いが、今始まる」

 

「何その動作…変な音入るよ」

 

私、小鍛冶健夜はツッコミを入れながらどうしてこうなったとばかりにため息をつくのであった。

 

☆★☆★☆★

 

「九校戦のアナウンサーに選ばれた?」

 

「そう、スーパーアナウンサーの私にとっては当然だけどね」

 

そう言ったのは福与恒子。私はこーこちゃんと呼んでいる。彼女に行きつけのファミレスに呼びつけられたと思ったらそんなことを言われたのだ。

こーこちゃんは入社2年目の新人アナウンサー。そんな立場であるはずなのだが、自分のことをスーパーアナウンサーと称しており、実際子供からお年寄りまで広い世代に人気である。九校戦のアナウンサーに選ばれるのは今が旬のアナウンサーなので本当にスーパーアナウンサーなのかもしれない。

 

「おめでとう、こーこちゃん。お祝いに今日は私がもつよ」

 

「身に余るご懇情を賜り誠にありがたく」

 

「サンキューぐらいでいいよ!」

 

相変わらずこーこちゃんは…黙ってれば美人なのに。まあ生まれてこのかた彼氏がいない私がいうのもなんだけど…

 

「乾杯しよ、すこやん。ドリンク取って来てあげる」

 

すこやんとはこーこちゃんが私を呼ぶ時に使うあだ名である。

 

「いいよ、私がやるよ」

 

「いいのいいの、任せて!」

 

そういうとこーこちゃんはドリンクコーナーに歩いて行ってしまう。ファミレスのドリンクバーは昔と同じくセルフサービスだ。

さっきの言葉は別に遠慮とかではない。

こーこちゃんにドリンクバーなんて任せたら

 

「すこやん、お待たせ〜」

 

ほらぁーー!!やっぱり!なんか変な色だもん!どうやったら青色のドリンクなんてできるの!?

そんなドリンクを手に持ち2人で乾杯し、まずいまずい言いながら飲み干した後(見た目より味はそれでもマシな方だった)、私は気になることを聞いてみた。

 

「それで、魔法の解説役は誰なの?」

「そんなのすこやんにきまってるじゃん」

 

ほらやっぱり!嫌な予感はしてたんだよ。 別に九校戦のアナウンサーの報告だけなら電話でいいもん。

 

「個人5種魔法競技日本最強小鍛治プロの数少ない出番だよ」

 

「数少ないとかいうのやめて」

 

5種魔法競技とは5個の魔法競技、スピードシューティング、バトルボード、クラウドボール、アイスピラーズブレイク、ミラージバッド(男性はモノリスコード)を行い、各種目の順位ごとに点数が割り振られ5種目全部終わった時点での点数で競う競技である。

各種目1人ずつ選出する団体と1人で5種目全てやる個人がある。

ちなみに団体の出る人数を多くして、規模を少し大きくしたものが九校戦のルールとなる。

 

ちなみに私は各競技+個人+団体で7冠を3回達成しており永世7冠の称号があるが、今は地元のチームでプレイしておりタイトルとは遠い存在になっている。

 

「九校戦の解説とか緊張するよ…」

 

「え?よく男子の試合とか解説してるじゃん」

 

「九校戦はそれぐらい別格なの。高校生の三年間しか出れないからね」

 

いつもの競技は有料チャンネルでしか放送されないが、九校戦の解説は全国放送されるものである。

 

「すこやんもアラフォーなんだから未来のお婿さん九校戦で探したら?」

 

「アラサーだよ!何言わせるの!」

 

ていうかこーこちゃん…高校生に手を出したら犯罪だよ!

私は顔を真剣なものに戻す。

 

「九校戦の解説役は名誉な事だし引き受けるよ。よろしくねこーこちゃん」

 

「よろしく、すこやん」

 

私はこの時、こーこちゃんの実況スタイルが頭から抜けていた。

 

★☆★☆★☆★

 

「CMあけたぞお前らーーー!!TVの前に集まれー!」

 

「CMないがしろにするとまたスポンサーからクレームくるよ…」

 

「局アナなのにすみません☆」

 

「フリーでもダメだよ!」

 

こーこちゃんの実況スタイルは自由奔放。私を小鍛治プロと呼ぶだけで他は普段とほとんど変わらない。

 

「それじゃあ入場校の紹介、いっちゃう?」

 

「行かない手はないよね」

 

今は開会式の入場が行われている。

 

「熊本県にある第九高校。国際評価基準にこだわるだけでなく戦闘魔法も併用して学んでいます。その戦闘魔法いかせるか」

 

「九高は過去一度優勝していますからね。ダークホースになるかもしれません」

 

「北の大地、北海道からやって来た第八高校。厳しい野外訓練が授業に取り入れられています。その実力はいかに!?」

 

「モノリスコードの森ステージなどでは無類の強さを発揮しそうです」

 

こーこちゃんが紹介し、私が付け加える感じで各校の紹介が進んでいく

 

「高知県からやって来た第七高校。海の七校と言われる通り、水上や海上で実用性の高い魔法を学んでいます」

 

「去年の七高と一高の選手の女子バトルボード決勝は非常に見応えがありました。今年もバトルボードに要注目です」

 

「島根県にある第六高校。砂丘のある県の力を見せてくれるのか」

 

「砂丘は島根じゃなくて鳥取だよ!」

 

こーこちゃん…鳥取と島根間違えていいの小学生までだよ…しかも鳥取砂丘って言われてるのに…

 

「仙台からやって来た第五高校。仙台は七夕祭りで有名なのにどうして七校じゃないの、小鍛治プロ?」

 

「知らないよ!しかも今関係ないよね!」

 

台本と違う事喋らないでよ、こーこちゃん…

 

「九校戦会場の地元、静岡県の第四高校。魔法工学に重点をおいています。九校戦裏方のエンジニアでは四校が最巧か?」

 

「ソフトウェアの面であれば分かりませんが、第四高校がCADの面では有利であるのは間違えないでしょう」

 

「小鍛治プロの母校、優勝2回の第三高校。今年は絶対王者を倒すことができるのか!」

 

「私の母校ですから頑張って欲しいです」

 

2回のうち1回は私が在籍していた時に優勝している。

 

「兵庫県にある第二高校。優勝は1回。西日本最強の意地をみせれるか!」

 

「二校の生徒会長の九鬼選手や去年新人戦のミラージバッドで圧倒的力を見せた三日月選手もいますからね。目が離せません」

 

「そして、優勝大本命第一高校!!言わずと知れた一昨年と昨年の優勝校です」

 

「九校戦史上最強のチームという呼び声もありますね」

 

「おっ、ていうことは小鍛治プロの20年前のチームより強いってことですか?」

 

「え、いやそれは比べられないので…って20年前じゃなくて10年前だから!」

 

「え、そうでしたっけ。確か小鍛治プロはアラフォーでしたよね?」

 

「アラサーだよ!何言わせるの!ってやっぱりこの話をするたびに時の流れを意識させられるよ」

 

「そんな人生薔薇色になったことがない小鍛治プロも大注目の第一高校、どこが注目ポイントなんですか?」

 

何それ…確かに1回も恋人いたことがないけど…

 

「私が注目しているのは1年生の四葉咲さんと四葉深雪さんですね」

 

「あの2人はえらく美人ですからね。小鍛治プロ、狙ってるんですか?」

 

「違うよ!」

 

あの2人からは溢れ出る力を感じることができる。特に咲。年の差はあるが仲良くさせてもらっている真夜さんの娘であるので個人的にも注目している。

確か四葉は3人入学しているはずなのだが、選手名簿には2人の名前しかなかった。もう1人は家の用事でもいいつけられているのだろうか。

 

入場が終わり、多少の挨拶の後に選手宣誓が行われる。例年、昨年度の優勝校の生徒会長が行われることとなっているので、今年は一高の生徒会長であり七草家の直系七草真由美嬢が宣誓を行った

 

「第11回全国魔法科高校親善魔法競技大会、スタートです!」

 

そうこーこちゃんが言うと同時に祝いの花火が打ち上がり九校戦がスタートした。

 

 

 




最初は教師で書こうと思ったんだよ…そしたらいつの間にかこーこちゃんとの実況になってた…すこやん能力不明だし闘牌シーン0だからイメージが湧かなかった非力な私を許してくれ…

IFは本編咲(原作咲ではない)が出てくる場合とでてこない場合があります。

すこやん編は全7回程度予定しています
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