東方交換録   作:シンP@ナターリア担当

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第31章 あとがき~長い永い暇つぶしの終わりに~

 どうも、作者のシンと申します。

 まずはここまで読んでいただきまして、本当にありがとうございます。残りは全てあとがきとなっておりますので、興味の無い方はここでお疲れ様です。最後まで読んでいただけるという方、長いかもしれませんが、もうしばらくのお付き合いをお願いします。

 

 さて、あとがきと言いましても何を書けばいいのやらなので、まずはこの小説を作るに至った裏話でも少しさせていただきます。

 とんとん拍子で更新し、2ヶ月ほどで完結に至ったこの作品ですが、実のところその大半が、すでに出来ていたものをちょくちょく上げていただけでした。具体的に言えば、第20部前後、ちょうど各戦闘パートが終わった頃合ですね。

 なぜこのような形になったのかと言いますと。元々この作品を、このような場に出すつもりが全くもってなかったからに他ならないんですよ。

 

 そもそものいきさつとして、これを書き始めるに至った経緯なのですが、友達(諏訪子様信者)から「洩矢組が活躍する小説が見たい!」との要望を受け、短編の物を作る予定だったのです。なので最初は洩矢組からスタートしたというわけなんですよ。

 で、先の通り短編で作ろうと思い立ったのですが、まずはどんな異変にするのか、と考え、あまりにもありきたりなものは面白くない、かと言って長期間になりすぎるのもな・・・と散々考えた結果、あの異変(能力交換)が生まれました。

 これくらいなら適度に締められるし、単純でもないしいいだろうと思い、なんだかんだした結果・・・どうしてこうなった・・・?という状態なわけです。

 

 で、作品に関してはパソコンのメモ帳を使ってちまちまと作成し、キリのいい所まで書けたらその友人に写メって見せるという形でやっていたのですが、まぁその友人がおだてるのが上手いのなんの。そうして気分をよくした私は、それだったら他の人が見ればどう言うのだろうと考え、楽しみ半分怖いの半分で投稿を開始と相成ったわけです。

 ちなみに、途中で一気に手が進まなかったりした時期もあり、製作期間はまさかの1年越えという体たらく。書いてて案が浮かんでくる時はすごく乗って書けるんですが、一度詰まると中々一歩が踏み出せないという面倒な体質なのでございますよ。ごめんよ友人。

 とにもかくにも、こんな感じで投稿させていただくこととなり、多くの方に見ていただけたこと、とても嬉しく思います。改めて、本当にありがとうございます。

 

 さて、ここまでは製作に至った経緯でしたが、ここからは作品のストーリーに関しての裏話を。

 

 まずは主人公のミクスさん。名前の由来は文字通り(というか萃香の言うとおり)彼の能力である『混ぜる程度の能力』の一部である『ミックス』からもじってつけさせていただきました。そう、ここで分かるとおり、最初から彼の能力は入れ替える、では無く混ぜる、で行くことは決まっておりました。

 読まれた方の中にも、多数の方が思われたことでしょう・・・「強すぎじゃね?」と・・・。はい、私もそう思います。ですが、これに関しても先ほどの友人が少し関係してくるのです。

 というのも、彼の付けた注文が「幻想卿最強レベルのキャラと普通に渡り合えるくらいのオリキャラを」だったわけですよ。言うのは簡単ですが、これの落とし所が難しい。何しろ当たり前のように強くしすぎる(別に悪いとは言わないというかむしろ好きですが、転生物のように主人公最強など)と面白くないですし、かといって控えめだとこのストーリーでは太刀打ちが出来なくなってしまう。

 ではどうしようと考えた結果が、皆様に見ていただいたとおりというわけです。はい、強すぎると面白くないという意見をバッサリと切り捨て、その代わりにトリッキーな動きなどを混ぜることでごまかしました。後悔はしておりません。

 

 次に、各キャラクター達の性格や活躍に関して。まずは何よりも大事にした、というか目標にしていたのは、『戦闘パートに登場する全てのキャラクターに役割を持たせること』でした。これに関してはいくつか疑問だったりされるかもしれませんが説明をさせていただきます。

 まず、『役割』と一口に言いましても、様々な捉え方があります。決着を着けるキャラ、先陣を切るキャラ、足止めをするキャラなどなど・・・。ですが、何も役割というのは『戦闘で活躍すること』だけではありません。

 たとえば魔理紗。彼女はVS萃香パートの最初で、視点キャラでありながら真っ先に脱落しました。しかし、彼女が真っ先にやられるというのが何を意味するのか、それは萃香が本気であり、尚且つミクスの『人間を大事にしたい』という思いを汲んだことを示しています。彼女が本気で戦えば、人間など重症ですめば御の字と言えるほどでしょう。だからこそ、戦闘中に早苗さんを分かりやすく狙うなどもせず、確実にダウンさせました。

 たとえばこいしちゃん。彼女の場合もまた、VS勇儀さんパートで真っ先に、しかも何もせずに脱落となりました。これに関しても魔理紗と同じく勇儀の本気度を表すというのもありますが、何よりも大事なのが、さとり、そして後に天子の本気度に大きく関わってくることです。実はここでのさとりのセリフである『私の愛する妹を傷つけた貴女を、私はすぐには許せそうにありませんよ』というセリフ。これのかなり後の全員VSミクスの開始前のパートで、天子が同じように『あんたは、私の友人のそれ(大事なもの)を深く傷つけた。たとえそれが、あの子やあいつらの事を思ってのことなのだとしても、私はアンタを、簡単に許せそうに無いわね』と言っています。これは、さとりにとっての一番大切な存在であるこいしを傷つけられたさとりのセリフを、そのさとり本人の前で言うという、とても大きな繋がりとなりました。

 彼女達の早期の退場は、決して書くのが大変だったり、面白おかしくしたいから、などではなく、意味があるものだと信じたからこその決断でした。好きなキャラが早々に離脱してしまった人などに関しては、どうかそのような側面もあるのだと思い、改めて読み直していただけると幸いです。

 

 活躍に関してが長くなりましたが、性格に関しても少し触れたいと思います。まぁ見ていただきましたとおり、最初と最後の手前以外、ほぼ完全にシリアスとなっております。それはもうキャラ崩壊なんぞ許されないレベルです。カリスマMAXのお嬢様しかり、いつもの喧嘩と見せかけてのトラップを張る狡猾なお姫様しかり。彼女達がその各所の統括者なのですから、余裕と威厳を併せ持つ姿こそが似合うのだと私は思います。もちろん、崩壊したキャラなんかも嫌いではないのですけどね。

 中にはある意味でキャラ崩壊という形で、天子がとても丸くなったりですとか、萃香がすっごいデレッデレになったりですとかありましたが、そこはこの作品の持ち味ということでお一つ・・・。

 

 続いてストーリーに関しての裏話。これがある意味一番驚かれる方がいらっしゃるかもしれませんが。まず始めに、この作品、本当に大まかなプロット(オリキャラが主人公、異変を起こす、全体でドンパチ、決着)くらいはあれど、細かなストーリーや戦闘展開などに関しては大体アドリブで製作しておりました。

 どのくらいアドリブかと言いますと、入れ替えた能力の使い道を、その割り振られた後の戦闘パートで搾り出してた言えば想像が付きますでしょうか。はい、あの戦闘パートであった数々の大逆転やビックリするような展開、あれらのほぼ全てがアドリブです。

 さらに言えば、全体VSミクスの後半パート。残った5人に関してですが、あの5人の内、さとりと霊夢は決まっておりましたが、他の3人に関しては、その前半の戦闘パートを書き始める直前に、件の友人に「最終戦に残すキャラ3人決めて」とお題を出し、その場で選んでもらい、あのような形となりました。はい、あんな展開になるなんて私も思いませんでしたよ。

 「すごいでしょ?」って言いたいんじゃないんです。「馬鹿みたいでしょ?」って言いたいんです。明らかに間違ってますもの、こんな作り方。何より苦労したのが『話の前後で矛盾が出ないようにすること』でしたね。とても苦戦させられました・・・。

 

 さて、そんな話は置いといて、戦闘そのものに関して。最初のあらすじにもありますとおり、この作品では『弾幕ごっこ』ではなく『戦闘』というスタンスで製作してまいりました。というのも、これも最初に書きましたとおり、私自身が東方作品を何一つプレイしておらず、他者様の小説ですとか、ネットなどで見かける物などを参考にさせていただいていたからです。

 ですので、作品内で使用したスペカや弾幕などに関しても、ほとんど形なんかを知らずに使っておりますので「いやいやそのタイミングでそのスペカはねぇよ」などと思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、どうかお許しください。

 肉弾戦などの描写に関しても、これと言った専門的な知識もありませんので、「いやいやそれはおかしいだろ」などとあるかもしれませんが、ご愛嬌ということで。

 

 そろそろ裏話のネタも尽きてまいりましたので、ここからはすこーし真面目なお話を。

 

 この話の大きな題材である『力を持つ者と力を持たない者』ですが、現実においてもいろんな場で見受けられるのではないでしょうか?たとえば身近なところでは対戦ゲームなんかもそうですね。

 上手い人、下手な人、向き不向きなんかもいろいろあります。最初こそ「上手いなー!」なんて言われたりしますが、回数を重ねるごとに「お前とは戦っても勝てないから楽しくない」などと、意見の相違が出たりします。もちろん、そうならない人だって多数いるでしょう。しかし、そんな風に移り変わって行く人がいるのもまた事実です。

 考え方というのは、その人本人が、その人の口で、本当のことを語らない限り、決して共有されることはありません。似通った立場であろうと、ずっと一緒にいようと、親や兄弟なんかの肉親であろうと。絶対に分かりません。この作品における『力を持つ者』に関しても、同じ立場であろうと、考え方はそれぞれ違いました。

 ですが、『力を持たない者』に関しては、そうではありません。『力を持たない者』が『力を持つ者』と相対したとき、最初に抱く感情はまず恐怖や混乱などのマイナスの方向でしょう。現実に置き換えれば、力を持たない者はそのまま特に戦う力を何一つ持たない普通の人。力を持つ者は、例えばプロの格闘技選手。例えば訓練された軍人、たとえばナイフを持った暴漢など、様々です。では、戦う力を何一つ持たない普通の人が、これらの人と戦ってくださいと言われればどうでしょう。当然怖いでしょうね。つまりはそういうことなんです。

 あの幻想卿という世界においての『力を持つ者と力を持たない者』の差というのは、それほどの物だと私は考えました。下手をすれば、もっと酷いかもしれません。それほどまでに、力を持たない者にとっての、力を持つ者というのは大きな意味を持っているのです。

 

 彼、ミクスは、その考えを払拭したいと考えたのです。仲良く暮らしていながらも、やはり相手は自分とは全く違い、とんでもなく大きな力を持っている。そんな影がちらつく世界。一歩間違えれば、その大きな力を悪用し、襲ってくるような者もいる。そんな世界を変えたいと。そう願っていました。

 結果として彼は失敗に終わりましたが、彼のやろうとしたことが正しかったのかどうか。それは私にも分かりません。自然のままに、あるべき姿のままにするのが正しいと考える人もいるでしょう。むしろ、先ほど私が述べた『力を持たない者』の定義そのものを否定する人もいるかもしれません。だからこそ、人間というのは面白いのだと、私は思います。

 何が言いたかったのかよく分からなくなってしまいましたね。正しい未来なんて無い。選ばれた未来が正しいのだ。そういうことなんじゃないでしょうか。

 

 さて、うだうだと書いてまいりましたが、そろそろここいらでお開きといたしましょうか。もし、どうしても気になるような意見、質問なんかがありましたら、感想ページにでも書いていただければ、目を通すかもしれません。

 長いような短いような、このような拙い作品を、このような最後の最後まで目を通していただきまして、本当にありがとうございました。次の作品などは作る予定などは一切ございませんので、後にも先にも、これがただ一つの私のあとがきになることでしょう。

 

 それではこれにて、『東方交換録』。終幕とさせていただきます。この先ミクスがどんな人生を歩むのか。物語の続きは、皆様に委ねます。どうか彼が最後に、笑顔でいられるよう願っております・・・。

 

 ご愛読、本当にありがとうございました。 シン

 

 PS.これを書かせてくれた友人へ

   本当に楽しかったよ。ありがとう。

 

追記:このあとがきに関してですが、この小説の説明文に書いてありましたとおり、『小説家になろう』様で掲載した当時に書いたものなので、2ヶ月、などの数字はその当時のものとなっております。また、とても私事ではありますが、現在もうひとつの小説、『1週間プロデュース~目指せパーフェクトコミュニケーション』というアイドルマスターの小説を書かせていただいております。メインになるのは、アイドルマスターシンデレラガールズ、そして、アイドルマスターSideMとなっております。もし興味がおありの方がいらっしゃいましたら、是非とも読んでいただければ幸いに思います。そちらに関しては、まだ書き始めたばかりですので、まだまだ登場キャラも少ないですが、楽しんでいただければと思います。では、改めまして、ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。

 

追記2:あらすじでも書きましたとおり、現在、この小説の続編となる小説「東方交鏡録」を執筆中です。もしこの作品を面白かったと思っていただけた方は、読んでいただけると幸いです。ですが、この作品の、この終わり方で余韻に浸りたいという方は、どうぞそのまま、終わりとしておいてください。続編が駄作、蛇足だというのもよくある話です。見るかどうか、皆様の裁量にお任せ致します。 2019年1月25日 追記

 

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